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2011年2月24日 (木)

トレイルランニング湘南平~高麗山

 2月21日(月)午後、天然児をデイサービスに預けてホッと一息。かみさんは買い物に行くというので、午後のひとときを有効に過ごそうと低山徘徊へ。許される時間は少ないので、車で15分程の湘南平へ向かい、湘南平から浅間山、高麗山へとトレイルランニングで縦走することした。

 14時15分駐車場をスタートし、まずは麓の東小磯地区を目指して下山する。10分ほどで閑静な住宅街に飛び出した。この住宅街の最奥部には善兵衛池という溜め池があるが、冬季の渇水期のため水は底をついていた。平日の住宅街は人気も少なく、そこを大の大人が走り抜けていく自らの姿にちょっとした違和感を覚える。住宅街の「V」字路で折り返し、今度は山に向かって登っていく。

Dsc01436 善兵衛池 Dsc01438 住宅街から湘南平を仰ぐ

 住宅街を抜けると小さな梅林や庭園があり、庭園の脇から山道に入る。山道に入ると間もなく十字路に出た。直進は横穴古墳群経由大磯駅方面。右折は高田公園経由大磯駅方面。左折は湘南平方面である。左折して標高を上げていく。この付近の山道は所々崩落していて桟道が設けられていた。

Dsc01440 梅林 Dsc01442 庭園(個人?) Dsc01447 崩落箇所

 14時45分湘南平と浅間山・高麗山方面の分岐に到達。右折して手すりがつけられた急坂を登ると5分も経たず浅間山山頂(181m)。富士山信仰の浅間神社の小さなお社が設けられている。浅間山から先、高麗山の手前、八俵山(はっぴょうやま)までは比較的なだらかな尾根道を進む。進行方向の左手(北面)は水仙の群落や河津桜、椿の花が冬山を彩ってくれている。桜の木も多く、桜の季節はお花見ハイクも楽しめそうである。右手(南面)は大木が多く、この一帯が県内有数の照葉樹林(常緑広葉樹)であることをうかがわせる。

Dsc01454 浅間山山頂 Dsc01455 尾根道(左手が植林、右手が自然林)

Dsc01458 椿 Dsc01478 水仙 Dsc01476 河津桜

 やや急な岩肌が露出した坂を下り、鞍部を越えると八俵山(160m)。この辺りからいよいよ高麗山城跡に踏み込む。この山城は東西に3つ並んだピークに曲輪を構築し、それぞれを橋で渡して結ぶなかなかの山城の姿が偲ばれる。ここ八俵山辺りは西曲輪で、高麗山山頂が本丸、東側の天照という場所が東曲輪となるようだ。高麗山への鞍部は天然の空堀となっているが、橋から見下ろすと石がところどころのぞいている人工的に曲輪を補強したものであろうか?

Dsc01462 空堀を渡す橋 Dsc01461 空堀を見下ろす

 ここ高麗山は、相模平野と足柄平野を遮るように丹沢から海へ張り出した渋沢-大磯丘陵の東端に位置し、相模の国を見渡しかつ東海道を扼する戦略拠点としては絶好の位置である。ここに城が設けられたのは室町時代中頃といわれるが、1510年の権現山の戦いで北条早雲が籠城して、山内・扇谷上杉連合軍の大軍と対峙し、1561年には長尾政虎(上杉謙信)が小田原攻めの本陣と定めた故事の残る城である。

 頂上直下の岩肌を上ると広々とした高麗山山頂(168m)に出たが、ここは高麗山城本丸跡であり、高来神社上宮の跡である。高来神社は神武天皇の世に創建された説があり、中世は神仏習合により高麗寺として繁栄を誇ったが、先述の戦乱により大半の伽藍が焼失するなど衰退した。その後、小田原北条氏や徳川幕府の庇護を受けたが、明治期の廃仏毀釈で高麗寺は破却されてしまった。高麗寺と分離した高来神社は現在まで残るが、上宮は昭和40年代の火災で焼失したため、現在は下宮のみが残り地域の信仰を集めている。毎年4月17~19日に行われる春季大祭は、神輿の山登りや植木市が開催され多くの人手で賑わっている。

Dsc01464 岩肌を登りきると・・・ Dsc01470 高麗山山頂

 15時に高麗山を折り返し、湘南平に向かって往路を引き返す。浅間山を下り、登ってきた道を左に分かれ、分岐を直進して湘南平への階段を登る。高麗山から20分程で湘南平へ到着した。ここは千畳敷と呼ばれるほどの平坦な頂で、戦時中は高射砲陣地が設けられて相模湾から進入するB29など米軍機を迎え撃った。学生の頃、出入りした平塚の模型屋のオヤジが、高射砲の弾はB29の高度まで届かなかったとか、昭和17年の東京初空襲のときに西に避退するB25を厚木基地の隼が高麗山を越えて追いかけていったとか、往事を聞かせてくれたものだ。現在は電波中継塔や展望台が設けられ、春は桜、秋は紅葉で賑わう場所だ。また、夜は湘南方面の夜景が美しく、若者たちのデートスポットでもある。電波塔の金網に「愛錠」なる南京錠をかけ、固く愛を誓い合う「奇習」が近年流行ったものだ。

Dsc01480 湘南平を目指す。 Dsc01484 千畳敷 Dsc01485 展望台

 電波塔は金網や「愛錠」があって景色が良くないので、展望台に登った。曇り空ではあったが、北は大山、丹沢連峰。西は箱根、伊豆に薄っすらと富士山も見える。東は湘南の海岸線。南は相模湾と360度の展望である。

Dsc01487 北 Dsc01489 西 Dsc01491 東 Dsc01490

 展望台の下はスタート地点の駐車場である。今回はこれにて。

★コースタイム

14:15湘南平→14:30東小磯折り返し→14:50浅間山→15:00高麗山→15:20湘南平

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コメント

野外走コース走ってみれば?

今ならビリッケツ争わなくてすむかもよw

大磯にお城跡があったとは。
気付きませんでした。
上杉、北条がこの辺りで戦っているのですから
意外と見所がある町だったんですね。
いやー、まったく知りませんでした(笑)

野外走懐かしいですね。
あの頃は地獄のような企画だと思いましたが、ときを経て似たようなことを好んでやっている自分がちょっと恥ずかしいですね。
どっちーさんとケツを争いましたね。(笑)run

大磯、特に高麗山は相模平野を進んでくるといきなりこんもり小高くなっていますからね。(浮世絵・東海道五十三次「平塚宿」参照)
関東平野を進んでくる上杉管領家を食い止めるには絶好の位置ですよね。当時の花水川の流れがどうだったかは良くわかりませんが、前面に川もあって更に心強いですよね。
北条時代は初期に戦火を交えているものの、北条氏が関東に勢力を伸張すると戦術的価値はなくなり、連絡用に使われたようですね。
大磯はその辺を余り観光資源としてアピールしていませんね。

>>「愛錠」があって景色が良くない
結婚なんて愛錠ですね。
愛嬢が欲しいですね。

愛嬢=毒婦とも申します。ご注意あれ!shock

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