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2011年4月

2011年4月30日 (土)

山行 大野山山開き その1

 東名高速道路を西に向かい大井松田ICを過ぎた山間部に入ると、進行方向に頂上に木がない明るい山が目立つ。この山は大野山といい、頂上周辺に神奈川県乳牛育成牧場があり、県内の酪農家から若い牛を預かって頂上一帯の広々とした牧草地で育成を行っている。また開けた頂上を持つこの山は、富士山の好展望地としてハイカーやカメラマンの間で有名な山でもある。

 この大野山、毎年4月29日に山開きが行われ、頂上で神事やコンサート、牛乳の無料配布などのイベントと出店が並び、多くのハイカーで賑わっている。私は少年時代からこの大野山に登った経験があり現在までに5回を超えているが、今回は天然児とこの山開きを見物してみることにした。

 大野山へのアクセスは、JR国府津駅から御殿場線に乗換え山北駅で下車し、駅から40分ほど歩いて登山口に向かうのが常道であるが、この日は2つ手前の松田駅から大野山登山口行きの臨時バスが出るというので、それを利用することにした。

 JRの松田駅は小田急線の新松田駅と隣接し、バスはそちらから発着している。ここからは西丹沢や寄(やどろき)、足柄方面へもバスが出ているため、丹沢や箱根外輪山に向かうハイカーで賑わっている。1本目のバスは座れなかったので送り、8時30分発の富士急行のバスに乗り、途中山北駅経由で30分ほどで大野山登山口へ到着した。乗客は中高年層が多く、その他は親子連れで期待していた山ガールの姿は皆無であった・・・

 バスから降車した乗客は身支度を整え、三々五々歩き出す中で、ひっくり返って号泣し、衆人の注目を一手に集めたのが我らが天然児。電車からバスと楽しい交通機関の旅が一転して地獄の山登りになってしまったからである。天然児のご機嫌をとっているうちに1本後のバスが到着。賑やかなグループに釣られて天然児も歩き出した。

 登山口から10分ほど急な舗装路を進むと古宿という集落に入る。周辺の斜面には茶畑が広がっており、茶葉を生産する農家の集落のようだ。集落には小学校があるが、はたして在校生は何人いるのであろう。この小学校辺りからは富士山がよく見えたはずであったが、この日は雲が多くて全く見えない。集落を抜けてしばらく行くと右手に登山道が分かれる。

110429_092251 お茶の産地山北 110429_092346 小学校から見た大野山

110429_092625 富士山は・・・ダメ

 なだらかな登山道を順調に進む。しかし大野山を目指すハイカーの多さに時折前が詰まることがある。こんなにハイカーが多いのは上高地散策以来である。天然児も歩き始めればしめたもので、介助をしてあげれば人並み以上に山に登る。のんびり歩いている中高年グループをひょいひょい抜いていくと、登山口で号泣していた姿とのギャップに驚く人もいて、「がんばってるね!」と声をかけてくれる。子供の能力はおだてて伸ばすという人もいるが、天然児もその口であろうか??嬉しそうに先に進んでくれた。

 しばらくすると牧場の下に出た。ここからは牧場の縁に沿って15分ほどの急な階段登りである。ここを登り切り牧場の管理道に出ると、正面には丹沢の雄大なパノラマが広がった。振り返ると箱根の山々も素晴らしい。

110429_102754 頂上は近い 

110429_103631 丹沢の大パノラマ(奥左から加入道山、大室山、檜洞丸) 

110429_104241 箱根連山(左から明神ヶ岳、神山、金時山、手前真中は矢倉岳)

 管理道を歩くと間もなく十字路に出た。左は登山口方面から上がる車道で、右は丹沢湖方面へ下る林道である。ここは「イヌクビリ」と呼ばれる場所で、その名の由来はちょっと残酷である。その昔、犬をくびり(絞め)殺した場所ということである。犬とは今や絶滅したニホンオオカミで、家畜をしばしば襲う狼に対して罠を仕掛けて退治していたのであろう。実際にこの辺りで発見された獣骨を鑑定した結果、ニホンオオカミと判定されたそうである。

110429_104420 イヌクビリ付近の山桜

 左からは車がどんどん上がって来ていて駐車場も満車状態である。車のエンジン音以上にチェーンソーの音がやかましい。チェーンソーで木像を製作するアートグループが実演販売をしていたが、あの大きな機器でなかなかの細工である。でもお値段はちょっと高め。

110429_104619 どこかで見覚えが・・・ 110429_104657 ホッケーマスクしてやって欲しいな・・・

 山開きの大段幕をくぐると大野山山頂(723m)である。山頂の祠には祭壇が設けられ、コンサートの音響機器が並んでいる。その周辺には、地場の産物や工芸品を販売する出店が並んでいた。頂上はものすごい人出で、登ってくる途中では見かけなかった山ガールもいるいる♪しかしその100倍、いや500倍くらい山バーバがいるから、山ガールを探すのはさながら健康診断の色覚検査のようである。皆さんシートを広げて山開きのイベントのスタートを待ちわびていた。(つづく)

2011年4月28日 (木)

少し早い母の日プレゼント

 最近かみさんが疲れています。以前のように外を出歩けないようなので、少し早いのですが母の日(?)のプレゼントにこれを買いました。

110428_222734 任天堂3DS

 休みの日も家でゆっくりしたいようで、それでいて退屈ともいうので、以前少し気になっているようだった3DSを買ってあげました。GW休暇中の気晴らしにはちょうど良いかと思いますが、早速長男が食らいついていたので、果たしてどれだけかみさんが使えるのかは微妙なところではありますが・・・私もGW明けに発売予定の潜水艦のゲームが欲しくなってしまいました。

 私はその分手のかかる天然児を外に連れ出そうと思っています。早速明日は山北町の大野山山開きに行ってきます!fuji

2011年4月26日 (火)

山行 シダンゴ山で新緑を楽しむ

 4月24日(日)前日の大雨が一転の快晴となり気温も上がって行楽日和となりました。sun雨上がりの山歩きは泥濘に悩まされそうだと躊躇しましたが、西よりの山は富士山の火山灰で水はけが良さそうだと踏み切りました。とはいえ、夕方には身内の通夜があり、それほど遠出は出来そうもないので、車で30分ほどの松田町の寄(やどろき)からシダンゴ山(758m)山に登り、秦野峠経由の林道歩きで寄に戻るコースを選びました。

 快晴の空の下、ドライブやツーリングを楽しむ人が多いようでしたが、我が家のオンボロ君も気持ちよさそうにエンジン音をとどろかせて丘陵地帯を走り抜けていきます。平成13年に購入し、今年ちょうど10年を迎え、現代の車事情としては高齢にあたると思います。定期的にメンテナンスも継続していますし、まだまだ元気にいけそうです。rvcar

 国道246号線を渡り寄に向かう山道に入ると、道端にリスがチョロチョロしていたりして、この地区の自然の豊かさを知ることができます。自然休養村の駐車場に駐車して、準備を整え10時45分出発。駐車場に隣接する広場の遊具で遊んでいた天然児は激しく泣いて抵抗しましたが、同行したババ、弟にあやされて歩き出しました。このやり取りは毎度の光景であります。

110424_104930_2 雨後の中津川は豊かな水量です。

 満々とした水量の中津川を渡り、集落を抜けていきます。庭先に八重桜やヤマツツジが植えられている家が多く、ピンクの美しい花が満開でした。集落を抜けると、山の斜面を利用した茶畑の間を急坂の農道が続いていきます。急坂に喘いでふと振り返ると、中津川対岸の山里風景と緑のモザイクがとても心地よいです。沿道の畑で八重桜の花を摘んでいる人もいました。ちなみに桜花の塩漬けはこの辺りの名物でもあります。cherryblossom

110424_105622 茶畑の間を登ります。 110424_110308 八重桜も見頃

 しばらく行くと、農道の脇にはこんな旧車が骸を横たえていました。

110424_110407 てんとうむし 110424_110421 何とも簡素なエンジンが納まっています。110424_110511 天然児も興味津々

 農家の人は畑の脇に無造作にいろいろと粗大ごみを放置しているようですが、これを観察するのもなかなかレトロで面白いものです。

 茶畑の最上部はものすごい急登です。これを登り切るとイノシシの防護柵が行く手を遮ります。辺りにはヤマブキの花がとても奇麗に咲いていました。

110424_142327 ヤマブキ色ですね。

 防護柵のかんぬきを外して登山道に入ります。植林帯の中を進む登山道は、それまでの農道の急登とは対照的に緩やかで、また、予想通り火山灰の道は水はけが良好で、泥濘もなく登りやすい道でした。標高を上げていくと植林帯から落葉樹林となり、尾根道を歩いていると表丹沢や前衛の低山によく見られる赤松が見られました。

110424_112615 天然児も単独で歩けるほど 110424_115900 赤松林

 登山道を歩き始めてから1時間ほどでシダンゴ山の頂上に達しました。頂上は馬酔木(アセビ)の低木に囲まれていますが、開けていて360度の展望が得られます。北は檜岳(ひのきだっか)や雨山、そこから東に向けて鍋割山稜、塔ノ岳の尾根、三ノ塔、大山と並びます。南は二宮から小田原方面にかける西湘の海岸線。西には箱根の山々と名前も知られていない山に隠れて富士山も控えめに見えました。fuji

110424_121229 表丹沢の山々 110424_123520 雨山の向こうに蛭ヶ岳も

110424_123601 右の名もないピークに隠れた富士山

 頂上は日当りがよく、何組かのパーティーや独行のハイカーたちが昼食をとっていましたので、私たちも景色をおかずに昼食としました。頂上には祠が祀られ、その脇には「シダンゴ」というこの変った山名の由来が記されていました。それによれば、はるか昔中国を「震旦」と称する時期があり、仏教伝来直後にこの山に寺を建て、山麓の寄に仏教を布教した僧がいたことから、震旦郷(しんたんごう)が転じてシダンゴになった説と、サンスクリット語(梵語)で羅漢(仏教を修行して悟りを開いた者)を意味する言葉が「シダゴン」で、修行者がこの山に定住したことで、その後シダンゴに転じたという2つの説があるそうです。

110424_123637 マイナー低山にも歴史ありですね。

 程よく昼食と休憩時間をとった後、西側斜面を下って秦野峠を目指すことにしました。急坂を10分ほど下ると鞍部を渡り虫沢林道に出ました。ここから今回の長い林道歩きの始まりです。虫沢林道は未舗装の砂利道で、ここから西にある秦野峠は標高800m以上あるので、やや登り加減となります。MTBで虫沢方面に下っていく人もいました。沿道には山桜やミツバツツジ、足元にはスミレの花が見られ、更に新緑のモザイクが何よりの目の保養です。これに山ガールという目の保養があれば最高なのですが・・・smile

110424_124922 鞍部を進む天然児 110424_125105 未舗装の虫沢林道

110424_130618 山桜 110424_131635 ミツバツツジ 110424_131816 スミレ

 しばらく歩いて上りきると直ぐに舗装された秦野峠林道にぶつかりました。出合には開通記念碑と工事で亡くなられた方の慰霊碑が建っています。この記念碑までは2月に天然児と秦野峠林道を歩いたので記憶に新しいところです。また、ここから伊勢沢ノ頭、檜岳、雨山といったマイナーな山々に向かう登山道が分岐しています。何れ訪れることでしょう。

110424_132539 秦野峠林道出合

 さて、秦野峠からは寄に向かって林道をひたすら下っていきます。左手には檜岳山稜、右手は深い谷でその向こうにシダンゴ山が見えています。歩き始めて間もなく、大規模な砂防堤の工事現場がありましたが、このような山奥までご苦労様です。林道脇の側溝にはものすごい量の山ヒキガエルの卵が産み付けられ、オタマジャクシにかえっていました。沿道の山桜やコブシ、ツツジ、ヤマブキなどの花を楽しみながら1時間ほど下ってくると、秦野峠林道の通行を規制するゲートに達しました。

110424_140638 沢の対岸にシダンゴ山 110424_140629 グルグルうずまき

110424_141604 山ヒキガエルの卵 110424_143317 ゲートの向こうに寄大橋

 ゲートをくぐり中津川源流部にかかる寄大橋を渡ると、左が中津川源流沿いに雨山峠方面の林道で、中津川と共に右に下れば寄集落です。中津川の河原ではバーベキューを楽しむ人たちが見えました。大橋から30分ほどで正面にスタート直後に渡った橋が見えてきました。シダンゴ山だけならのんびりハイキングですが、その後の舗装路の歩きは結構応えました。

110424_143412 雨山峠方面 110424_150454 右手は往路の橋です。

☆メンツ:天然児、ババ、弟、私

★コースタイム:4時間20分(休憩含む)

寄自然休養村P10:45→イノシシ防護柵11:10→シダンゴ山12:10(昼食)12:40→虫沢峠出合12:50→秦野峠13:25→寄大橋14:35→自然休養村P15:05

Photo

2011年4月24日 (日)

2日連続朝帰り その2

 木曜日に引き続き、金曜日もお酒を飲むことになりました。beer朝帰りして、天然児を学校に送り出した後、出社するときに「今日も飲むから」と告げるとかみさんはさすがに呆れ顔でしたが。

 夕方職場の近くで飲み、いい時間になってきたので1次会で帰ろうとしましたが、盛り上がってもう1件行こう!と勢いに押されて2次会に突入。ちょいと一杯のつもりで飲んで~、いつの間にやらハシゴ酒~♪とはよく言ったものです。なんやーかんやーと時間は過ぎ、終電は乗れそうもありません。bearing

 今夜もやっちまったかーと思い、赤坂の某所(笑)で一夜を明かしました。moon1

 結構飲んだつもりですが、5時前に起床(笑)ほかの2人はグーグー寝ています。起こさないように「先帰りますね~」と早々に家路につきました。土曜日の朝は雨、新橋駅まで朝の散歩も楽しめません。職場最寄の溜池山王駅に向かう地下通路は人っ子ひとり歩いていません。B級映画でありがちな目覚めると誰もいない世界。人を求めて街をさまよう主人公。しかしそこで彼が見たものはアンデットと化した群集であった!shockなんてね。

110423_045928 いつもは人が絶えず行き交う地下通路も・・・

 銀座線で新橋駅に出て東海道線を待つと、入線してきたのはJR東海の特急車両373系9両編成静岡行きです。この東海型車両は1日1往復だけ東京まで乗り入れていて、前夜上りで東京に来て今朝東海管内に戻る車両です。実は前日の朝もこの車両で帰宅しました。我が家の最寄駅は新橋からちょうど丸々1時間なので、2日連続の特急列車の小旅行です。train

110423_114954 373系(天然児のバイブル 「学研の図鑑 鉄道・船」より)

 この車両には以前も何度かお世話になっているのですが、土曜日の朝は静岡までのロングランでしかも特急車両なので、行楽客で結構混雑していますが、この日は雨だったので幾分空いているようでした。サラリーマン姿の人たちは、私のように飲んで終電を送った人なのか、それとも残業で一夜を明かしたのか、人より早い早朝出勤なのか・・・若い女の子にはこの夜どんなドラマがあったのだろう・・・と人間観察をしてみたり、それが飽きると雨の車窓をぼんやり眺めながら電車は西に向かいます。

2011年4月23日 (土)

2日連続朝帰り その1

 土曜日。今日は朝から雨が降っています。どこにも出かけず、レール遊びをする天然児のお相手です。train午後はアウトドアショップにでも行くことにしましょう。

 さて、実は今日、昨日と二日連続の朝帰りでした。理由は言うまでもなく飲みすぎです。bottle昨日は夕方から職場の飲み会があり、帰りはそれほど遅くならなかったのですが、22時頃に四ツ谷から東京駅に向かって中央線快速に乗ったら、隣の御茶ノ水に着く前に寝入ってしまい、東京駅を折り返して、武蔵野をどんどん西進していきました。どこまで行ったでしょうか、扉の開く音で目が覚めました。あー、中央線を折り返してしまったんだ!と直感し、さてどこまで行ってしまったのかと降りてみると、駅の名前は・・・「小作」??聞いたこともない田舎臭い駅名です。少なくとも中央線ではなさそうで、辺りは真っ暗で人家もまばらなところのようです。表示板には隣の駅が羽村と河辺と書いてあったので、青梅特快に乗ってしまったようで、日付が変わろうとする真夜中に青梅の直前まで来てしまったことに愕然。shock

 さて、もはや帰宅は不可能であることを悟り、どこで一夜を明かすかを思案します。民家の少ないこの駅で降りても宿泊施設はなかろうと思い、青梅まで行こうかと思っていると、反対の上り線の電光表示板に立川行きの表示が出ています。しめた、立川ならば安く泊まれるネットカフェがありそうです。間もなく入線してきた立川行きの終電は意外に人が乗っています。若い人が多いのはバイト帰りの学生諸君でしょうか。

 30分ほど揺られて立川駅に降りると、さすがは武蔵野有数の中核都市、深夜でもネオンが明るく賑やかで安心しました。しかし結構いかがわしいお店が多い歓楽街に迷い込んでしまい、危うく客引きの虜になりそうになってびっくりしました。coldsweats01ネットカフェのリクライニングソファーに身を委ねてウトウトした頃には午前1時を回っておりました。おやすみなさい。night

 翌朝は直接出勤しようと思ったのですが、思いのほか早朝に目が覚めてしまい、時間の過ごし方に困ってしまい、始発で帰宅することにしました。train

2011年4月20日 (水)

山行 家族不幸、親孝行の大山登り

 4月17日(日)前日の海上の荒れ模様を自宅に持ち込んでしまったようで、家庭内不和勃発。実家に避難することになりました。穏やかな春の日に包まれた庭には、前日釣ったアジとイシモチが干物になっておりました。

 実家には弟が休日の朝をくつろいでおりましたが、このインドア派の弟がこの日は珍しく山に行ってみたいと言うので、母と3人で箱根方面に行ってみようと車を走らせます。しかし、しばらくして箱根の山に登るには出発が遅いと思い、以前より母が登りたがっていた大山に転進することにしました。

 時間もそれほどないので、大山には最短コースとなるヤビツ峠からイタツミ尾根を歩こうと、秦野市街からヤビツ峠に向けて車は県道70号線の峠道を上がっていきます。快晴の日曜日、多くのライダーが自転車で峠を目指していました。

 ヤビツ峠に車を駐車して身支度を整え早々に出発。登山口には入山の自粛を促す看板が立てられておりましたが、我々の他にも多くのハイカーがイタツミ尾根の階段を登っていきます。山は全くの素人である弟は勢いにまかせて階段を飛ばします。彼は三十路も峠にさしかかろうとしていますがまだまだ若いものです。「この程度なら大したことはないよ。」などと余裕の発言に対して、そんな調子では直ぐにばててしまうと、山歩きのてにをはで諭します。たまに顔を会わせて歴史の話や釣りの話をすることもありますが、こうしてハイキングをしながらコミュニケーションをとれるとは思ってもみないことです。

110417_114137 明るい尾根道 110417_114725 道中の安全を願う

 階段登りの後、なだらかな尾根歩きとなり、左手には前回登った三ノ塔が見え始めます。頂上が近づくとコースは険しい表情を見せ始め、岩場やザレた坂道となってきます。男兄弟2人に対して齢70を超える母はどうしても遅れ勝ちで、姿が見えなくなると小休止を取って追いつくのを待ちます。

110417_115610 大山の頂上が近づく 110417_140634 険しい岩登り

 ヤビツ峠から1時間ほど登ってくると下社方面からの表参道が右手からぶつかります。この辺りからは西側に丹沢の山々の景色が素晴らしく、通る人は皆足を止めて暫しその絶景を楽しんでいます。

110417_122901 手前左三ノ塔、後左より鍋割山稜、塔ノ岳、日高、不動ノ峰、丹沢山、丹沢三峰

 表参道に合流するとハイカーの数がとたんに膨れ上がり、ファミリーやアベックハイカーが目立ちます。急な石畳を10分ほど登ると阿夫利神社上社の鳥居をくぐり、大山の山頂に到着しました。山頂は多くのハイカーで賑わっていて、社務所や売店もちゃんと営業しているではありませんか。登山口の看板は何だったのでしょう?考えればいつまでも震災後の沈滞した自粛ムードでは国全体が衰退してしまうのです。悲しい時期だからこそ、少しでも楽しんで活気を呼び込んで、復興ムードを盛り上げなければならないのです。

 110417_124650 阿夫利神社上社 110417_132312 北東の光景。三峰山と鐘ヶ嶽

 風もなく暖かな陽だまりで東の風景を眺めながら昼食をとり、一息して下山をしました。弟は久しぶりに汗をかき、野外での食事やが気に入ったらしく、また誘ってほしいと喜んでおりました。

☆メンツ:母、弟、自分

★コースタイム:

ヤビツ峠11:25→表参道出合12:25→12:40大山山頂13:30→ヤビツ峠14:25

Photo 今回は紫色のピストン往復(赤、青は前回三峰山への縦走路)

2011年4月19日 (火)

チャリティー釣り会

 外道会という船釣り同好会の幹事を務めていますが、4月16日(土)に毎度おなじみライトタックル(LT)アジ釣りを金沢八景で開催しました。今回の釣り会は「がんばれ東北!チャリティー釣り大会」と命名して、参加者にワンコイン程度の寸志をもらって被災地への義援金に充てようとするものです。

 この日は早朝の雨はやんだものの、海上は風が強く荒れ模様との予報が出ていましたが、多少荒れてもひるまない百戦錬磨ぞろい(?)の当会です。予定通り7時30分に10人が金沢漁港の蒲谷丸に集まりました。待合所で受付を済ませて、蒲谷丸がチャーターした三春丸に乗船します。声の甲高い愛想の良い船頭さんが丁寧に準備状況を確認して、出船となりました。ship

 八景島シーパラダイスのコースターを眺めながら東京湾に出ますと、予想通りの強い西風と波浪の荒れ模様。typhoon中型の漁船は横方向にロールします。wave出船後15分後、おなじみ造船所前でスタート。しかし全然魚の当たりがありません。船頭さんも「反応はすごくあるのになぁ・・・」と首を傾げています。

110416_134809 八景島沖波高し!

 しばらくポイントを変更しながら粘っていると、ポツポツと20cmほどの中アジが顔を見せ始めました。さあこれからが本番だ!と期待が高まりますが、この日は食いが渋く長続きしません。thinkタナが底すれすれなのが幸いして、アジの渋さをカバーしてくれるように良型のイシモチが釣れ始めます。それに加えて大型のカサゴやメバルを釣り上げる人も結構いました。fish

 結局14時30分の沖上がりまで風はやむことはなく、後半はアジよりイシモチメインの釣りとなり、たまに根魚が外道という展開となってしまいました。私はアジとイシモチがちょうど仲良く10尾ずつの合計20尾という結果で、かろうじておかずにはなりました。最近希に見る惨敗でしたが、荒天にもかかわらず船酔いが出なかったのが幹事として幸いでした。

 最後に皆さんから寸志をいただき、4,500円を「がんばれ漁業募金」に寄付することができました。チャリティー企画は今後も続けていきたいと思います。

2011年4月18日 (月)

山行 三ノ塔尾根を快適登山のはずが・・・

 桜も散り始め、本格的な春の陽気に恵まれる昨今、のんびりと程よくハイキングを楽しもうと、秦野市戸川公園から三ノ塔を目指して歩くことにした。

 三ノ塔(1,205m)は、山岳ガイドなどで採り上げられることもなく、一般的には塔ノ岳表尾根コースの通過点という低い地位に甘んじている。確かに下界から表丹沢を見上げると、塔ノ岳を中心に左翼が鍋割山稜、右翼に三ノ塔、二ノ塔とその名のとおり塔ノ岳の家来のようにも見えるが、見る角度によっては、隣の二ノ塔と仲良く並んで長い尾根を垂れる格好の良い山でもある。

110415_131820 戸川公園からの三ノ塔・二ノ塔

 三ノ塔へのアプローチは、ヤビツ峠から塔ノ岳に向かう縦走路の他に、神奈川県の山岳スポーツセンターがある戸川公園から延びる三ノ塔尾根コースがあるが、尾根が長く、目的地が認識の低い三ノ塔であることから、人気は今ひとつのコースである。

 朝方は家事に従事したので出足が遅れ、10時15分に戸川公園諏訪の丸駐車場を発った。公園内の巨大な風の大橋を左手に見下ろしながら、山岳スポーツセンターの前を通過する。センター内のフリークライミングの練習場が賑わっていた。昨年、ここで長男とフリークライミングの体験をしたが、体重移動の悪さと高所恐怖症が祟って親の威厳丸つぶれの結果となった。

110415_101747 風の大橋 110415_101731 山岳スポーツセンター

 15分ほど林道歩きをした後山道に入る。三ノ塔尾根は距離が長い分、傾斜はなだらかで歩きやすい。丹沢初心者にはうってつけのコースといえるのではないか。山岳スポーツセンターが三ノ塔尾根の取り付きに位置する理由がうなずける。落葉樹林の明るいコースを登って小ピークに達すると、少し下って表丹沢林道に飛び出した。この辺りは通称「牛首」と呼ばれる場所である。なだらかな三ノ塔尾根を牛の胴体に見立てると、小ピークが頭のように見えるから名付けられた地名であろうか。

110415_104946 明るい尾根道 110415_110756 牛首

 林道を渡り三ノ塔への登山道に入る。林道より上は杉の植林帯となるが、相変わらずなだらかな歩きやすいコースが続く。しかし標高が800mを超えた辺りから、急に傾斜が増し、岩石が露出する荒々しいコースに変貌した。

110415_114054 頂上直下の急傾斜

 黙々と急坂を登っていくと、突如上から数頭の鹿が勢いよく下ってきて、私の両脇をかすめて下っていった。至近だったのでさすがに驚いたが、それは相手も同じことであったろう。しばらくして4人のグループが下山してきたので、鹿はこのグループに追われるようにして下っていったのであろう。

 登り始めてからちょうど2時間で三ノ塔の山頂に立った。正面に塔ノ岳が座し表尾根コースがそれに向かって延びている。振り返るとピラミタブルな大山。ここは富士山の好展望地であるが、当日は恵まれなかった。山頂に建つ休憩所で昼食をとり、下山は烏尾山に回って烏尾尾根を下り、戸沢林道を歩いて戸川公園に戻る予定である。

110415_121537 三ノ塔頂上 110415_121827 頂上の休憩所(非難小屋)

110415_121116 塔ノ岳に向かう表尾根コース 110415_121630 振り向くと大山

 が、ここで携帯がけたたましく鳴る。妻からであった。14時に送迎バスで送られてくる天然児を出迎えに行くようにとの指令である。こうなると烏尾尾根に回る余裕なんてものはない。三ノ塔尾根を直滑降ならぬ直走降しか選択肢はなくなった。のんびりハイキングが急遽トレイルランニングに変更となり、秀吉の中国大返しを彷彿させる怒涛の下山を開始した。三ノ塔尾根のなだらかさが幸いして下り易く、登りですれ違ったグループを中腹で捕捉し、1時間で下山を果たした。

 表丹沢は携帯の電波状況が良好であるが、これは救難上の観点からみれば大変良いことであると思う。その一方で、山という下界の喧騒と隔絶した世界を楽しもうとする我々を常に社会的な都合が束縛しているのも確かである。家族が家を守っていてくれるからこそ果たせる山行であることを考えれば、それは仕方の無いことであろう。

☆メンツ:単独

★コースタイム:

10:15戸川公園→10:30登山道→11:05牛首→12:15三ノ塔山頂12:20→12:50牛首→13:20戸川公園

Photo

2011年4月16日 (土)

今年も里山へ

 秦野市の奥部には里山風景が広がるのどかな場所があります。里山には小川が流れていて、その源流部には湿地が広がっています。そこは多くの生命に満ち溢れた貴重な場所なのです。陽気が温み始めるとその生き物たちが活動し始めます。魚はアブラハヤ、ドジョウ、ホトケドジョウ、昆虫はヤゴやコオイムシ、ミズカマキリ、両生類はカエルやイモリ・・・と多種多様で、神奈川県のレッドデータブックに登録されている絶滅危惧種もここでは見ることができるのです。そして初夏の夕べには蛍も飛び交います。

110410_143208 木道の先には湿地が広がります。

 我が家では毎年春になるとここにやってきて昆虫採集を楽しみますが、4月上旬ではまだ早いかと思いつつも、様子を見にやってきました。長男の友達も一緒で、いつも一人の天然児は楽しそうです。子供たちは川に降りて網でハヤを獲ったり、水が入る前の田んぼの用水路でオタマジャクシすくいに大はしゃぎでした。

110410_145646 川にはハヤ 110410_154051 用水路にはおたまじゃくし

 木道を歩いていると、猫が日向ぼっこをしていました。飼い猫らしく首輪をしていました。動物大好き天然児は早速からみます。手荒い天然児が尻尾をつかみ上げて手押し車の様な状況になりながらも、この猫は我慢強く、引っかいたりしませんでした。

110410_144102 日向ぼっこ中 110410_144506 執拗に猫につきまとう天然児

 山間にある天然の湿地や小川、田んぼや畑、そして貴重な生物たち。いつまでも残していきたい日本の原風景ですが、実はこの里山も第二東名高速道路の建設予定地にもなっています。必要外な建設のために貴重な自然が失われることはあってはなりません!

2011年4月15日 (金)

近所の桜どころ

 居住している二宮町は、周囲に自慢できるような名所はほとんどありませんが、唯一、吾妻山は相模湾に面した山頂から北は丹沢山地、西は箱根山や伊豆、そして富士山、南は相模湾に浮かぶ伊豆大島や利島、東は湘南の海岸線と360度の大展望が望める景勝地です。更にここは年越しから咲き始め、立春の頃満開を迎える菜の花が富士山をバックにとても見事で、近年ではテレビ中継もしばしばされてすっかり有名になりました。年初めに登ったとき、ご年配の喋りに東北なまりのあるおじさんに景色の解説をしてあげたのですが、この方、遠く福島県の三春町(日本三大桜である滝桜で有名)から来られていました。(ご当地は原発の関係で今は大変な時期ですが、お元気でお過ごしであることを祈る次第です。)菜の花は終わりましたが、この時期はしっかりと桜も咲いております。

110410_114812 二宮町役場脇の公園入口

 東海道線二宮駅北口から登山口(吾妻山公園入口)まで10分もかからず、アクセスばっちりで、最初の急階段さえクリアすれば、山頂周辺は平坦なので、山頂まで30分するか否かのお手軽な山です。ハイキングコースには水仙、ツツジ、桜などが植えられていて、季節に応じた花を楽しみながら登れますし、ローラー滑り台や遊具も設置されていますから子供連れにはちょうど良い山です。頂上付近は大きく開けて、この時期は日当りの良い南向きの芝の原で、景色や桜を見ながらお弁当を広げたり、ゴロ寝をするのが最高です。

110410_115603 桜のトンネル滑り台。子供たちも大喜び

 4月10日(日)は県知事選挙の投票日でしたので、駅近くの投票所へ出向いてみますと、多くの人の流れが駅から吾妻山に向かっていましたので、それにつられて登ってみますと、満開の桜の下、多くの人がお花見を楽しんでいました。急階段を喘ぎながら宴会用の食料を担ぎ上げる若い衆もいたりして、人気の高さがうかがえます。東北大震災の影響で各所でお花見自粛ムードと聞きますが、花は人の心を和ませますし、特に桜の花は日本人の心ですからね。

 敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山さくら花  本居宣長

110410_115812 山頂の芝原 110410_115906 桜と伊豆方面の展望

2011年4月12日 (火)

札掛のミツマタと雨中歩行

 4月9日土曜日は雨が降りました。この日は法事の運転手役だったので、秦野市のお寺に母と親戚を送って、終わる時間まで時間をつぶす予定でした。中途半端な時間なので、上州屋に行こうか、それともアウトドアショップに行こうか思案した結果、衝動買いをしてしまいそうなので、雨の山歩きを想定した歩行訓練をすることにしました。雨の日にハイキングに行くことはまずないのですが、山の天気は変わりやすい。天候の急変には対応できるようにしなければなりません。

 雨の中でもせっかく歩くなら街中でなく林道が良いと思い立ち、幸いお寺が丹沢を貫く県道70号(秦野・清川線)沿いだったので、ヤビツ峠を越え、札掛経由で塩水橋まで行って、塩水林道を歩くことにしました。

 途中、ヤビツ峠下の護摩屋敷の名水を汲んで飲料水にしようと思ったのですが、周辺が林道整備の工事中で駐車しづらかったので、札掛森の家によって水をもらうことにしました。札掛の周辺はちょうど花が満開の時期を迎えたミツマタが群生しており、雨天の中カメラを向ける人がおりました。

110409_132309 道路からはこんな感じ 110409_132343 札掛のミツマタ

 札掛森の家は、自然散策や工作が体験できる県立の教育施設で、我が家でも以前利用したことがありましたが、近頃では同施設の指定管理者となっている国民宿舎丹沢ホームが主催する「森の学校」で長男がお世話になっております。当日は雨なので来館者もいない状況で、受付のお兄さんは手持ち無沙汰のようでした。「長男が森の学校でお世話になっています。」と挨拶をして水をいただきました。そういえば、先日あった春の教室で長男がミツマタで和紙を作ってきたっけなぁ・・・

110409_113423 札掛森の家

森の学校はこちら→http://homepage2.nifty.com/tanzawahome/ 丹沢ホームHPより

 札掛から車で10分ほど県道を走ると、左手に塩水林道が分岐する塩水橋に到着します。ここから塩水林道を歩いて、堂平経由で丹沢山に至るコースが蛭ヶ岳や丹沢山への最短ルートであることから、塩水橋周辺には駐車する車が多いのですが、この日は1台のみでした。塩水林道は一般車通行禁止となっていますが、道は広く傾斜もきつくないので、晴れていれば谷川に沿った気持ちのよい森林浴が出来ることでしょう。とはいえ、この日は雨で、時折風と共に強く吹きつけ、当に訓練日和となってしまいました。

110409_121159 塩水林道 110409_130046 旧道の橋はなかなか趣きあります。

 1時間ほどで堂平の入口に到着しました。堂平は丹沢山地一とも言われるブナ林があるところで、新緑の季節が楽しみですが、この日は林道歩きだけで引き返すことにしました。雨がやや小降りになったので、木陰でお湯を沸かし、独り静かに軽食をとって帰りました。人気の少ない状況下でしたので、動物との遭遇も期待しましたが、あいにく機会に恵まれませんでした。塩水橋付近まで戻ると釣り人に出会いましたので、そのせいかもしれませんね。

110409_123703 楽しみのひととき

 帰りに護摩屋敷の名水を少し汲んで峠を下りました。雨の中の歩行は、木々の生々しい匂いを嗅ぎながらの人気のない静かな山歩き、ボーイスカウトでの懐かしい経験を顧ることができたりと、いろいろ自分なりに楽しめました。

110409_132937 護摩屋敷の湧き水

2011年4月10日 (日)

山行 塔ノ岳から鍋割山その2

 塔ノ岳で暫しの休憩を楽しんだ後、鍋割山に向うことにした。鍋割山(1,273m)は、下界から表丹沢も見上げて塔ノ岳を頭に見立てると、左肩に位置する山である。ちなみに右肩は大山(1,252m)となる。

 金冷シの頭まで少し戻って、鍋割山稜へと入っていく。尾根沿いのルートは起伏もきつくなく、ブナ林の中を進むが、この時期は新緑前なので日当たりが良く、展望も最高である。左手には秦野市街が広がり、やや前方には箱根連山や伊豆半島が望める。右手は不動ノ峰と蛭ヶ岳、やや前方に檜洞丸を始めとする西丹沢から三国国境の山々。そして前方には小ピークを越える度に富士山が現れる。

110402_092441 ブナ林を行く 110402_092246 鍋割山稜から

 大丸のピークを越え、小丸のピークに達するまで塔ノ岳から30分ほど。ここ小丸から二俣までは通称:訓練所尾根が分岐している。往時、山岳訓練所が二俣にあった頃は多くのハイカーが辿ったことであろう。そういえば、鍋割山稜に入ってすぐ、スタート直後に二俣で迷っていたおじさんとすれ違った。私が登った大倉尾根経由ではなく、この訓練所尾根を登ってきたのであろう。小丸からは更に稜線がなだらかになり、富士山もますます大きくなっていく。更に30分ほどで鍋割山の山頂に到着した。

110402_092620 小丸分岐 110402_094850 左から蛭ヶ岳、不動峰、丹沢山、手前ユーシン渓谷

 私の到着とすれ違いで2人ほどが塔ノ岳方面に上がって行った。山頂は無人状態であった。鍋割山の山頂はカヤト原が開け、西や南向きの展望は最高であるが、何と言っても富士山の眺望は塔ノ岳のそれよりも更に大きい。鍋割山稜と寄沢を挟んで西に位置する雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭の山々の背景には裾野まで雪を頂いた富士山が素晴らしい。

110402_095256 鍋割山頂 110402_095402 檜洞丸 110402_095335 雨山と富士

 山頂にはソーラー発電のパネルに囲まれた鍋割山荘が建っている。ご主人草野氏は自然保護の立場でちょっとした有名人であるが、ご主人の作る鍋割山名物鍋焼きうどんは更に有名であり、それを目当てに登ってくるハイカーも多い。鍋焼きうどんは980円であるが、山の値段と野菜、きのこ類の具沢山であることを考えれば安価といえるのではないか。前回の登頂で食し、今回は中途半端な時間でもあるので食べなかったが、何れまた食べに登りたい。ピンバッチを買いに山小屋に入ったが、ご主人は仕込みも終えてのんびりされているようだったので、山頂付近の花期をお尋ねした。四月下旬のマメ桜から始まり、五月から六月はヤマツツジが見事だそうだ。たまにシロヤシオツツジも見られるとか。

110402_095418 鍋割山荘 Dsc01103 前回の鍋焼きうどん

 早々に鍋割山を後にする。急坂を下り始めると、下から驚くほどのハイカーが登ってくる。老若男女、小学校に達しているか微妙な年頃からおじいちゃんと呼べるほどの齢に達した方々、単独から10人ほどのグループまでと様々である。鍋割山は頂上の手前にニセピークが2つほどあり、まんまと騙されてため息をつく人たちが他人事で面白かった。正面に栗ノ木洞のこんもりとした姿が近づき、急な梯子場を下ると後沢乗越の分岐点である。直進すると栗ノ木洞、くぬぎ山の小ピークを越えて松田町の寄地区に達する。左折すると二俣に向かう。県民の森へはどちらからも行けるが、疲れてきたので、二俣方面に沢沿いの植林帯を下って行くことにした。

110402_102051 後沢乗越手前、栗ノ木洞が正面 110402_104802 本沢出合

 ミズヒ沢の手前で山ガールの3人組に梯子場を譲る。皆若く、衣装もばっちり決まっている。登ってきた彼女たちは「ありがとうございます。」と挨拶をしてくれたので、「がんばってね~」と卑しくも浮ついた声が出る。しかし、彼女たちからは「早起き山おじさん」に見られているだろうと思うと、ちょっぴり寂しかった。それが響いたのか、ミズヒ沢の渡渉時に足を滑らせ、腕と腰を強かに打ちつけてしまった・・・遠いところから強力で恐ろしげな「気」を感じた。(汗)フラフラになって四十八瀬川源流の本沢に出た。ここからはガタガタではあるが、車も通れる幅の西山林道を二俣に向かって進み、勘七沢を渡渉して往路に戻った。県民の森の駐車場周辺は林道まで車であふれていた。

110402_105548 西山林道最奥部 110402_110358 二俣に戻りました。

☆メンツ 単独

★コースタイム 5時間20分(休憩込)

県民の森駐車場6:00→二俣6:15(ロスタイム10分)→小草平7:15→花立7:55→塔ノ岳山頂8:25~9:00→訓練所尾根分岐(小丸)9:30→鍋割山9:55~10:00→後沢乗越10:30→四十八瀬川源流出合10:45→二俣11:05→県民の森駐車場11:20

Photo

2011年4月 8日 (金)

山行 塔ノ岳から鍋割山その1

 丹沢山地の最高峰は蛭ヶ岳(1,673m)であるが、湘南地区や麓の秦野市からはその姿を見ることは出来ない。なぜなら表丹沢の盟主である塔ノ岳(1,491m)が東西に尾根を広げて手前にそびえているからである。その存在感の大きさは、東に従える大山と共に古くから人々の信仰を集めてきた。現在では頂からの360度の展望と交通アクセスの良さで、ハイカーたちの間で最もメジャーな山のひとつに挙げられる。

 塔ノ岳の登山コースは、東側のヤビツ峠から二ノ塔、三ノ塔、行者ヶ岳、新大日を経て頂上に至る表尾根コースと、西側山麓の大倉地区から、バカ尾根と呼ばれる長い登り一辺倒の尾根を登りつめる大倉尾根コースが2大コースとして有名であるが、これら両腕の尾根から更にいくつもの尾根が分かれ、コースのバリエーションが豊富である。

 私がこの山に最初に登ったのは、かれこれ10年近く前の平成14年7月。そのときは菩提峠から表尾根をピストンしたが、真夏の表尾根の地獄のような暑さは今も記憶に刻まれている。標高の低い丹沢山地の登山時期が、一般的に真夏を除外されていることを後日知ることになるが後の祭りであった。

 4月2日(土)6時前に表丹沢県民の森駐車場に到着。身支度を整え、軽い朝食をとって6時に大秦野林道を歩き出す。私と前後して数人の人が山に向かって歩き出したが、車内で朝を待っていた人もいたようだ。他県ナンバーが見られるのも塔ノ岳の人気の高さがうかがえる。林道が四十八瀬川を渡ると西山林道に合流する。西山林道を進むと左手に神奈川県山岳訓練所の廃屋が見えてくると、間もなく塔ノ岳と鍋割山方面の分岐点である二俣に到達した。鍋割山へはここから勘七沢を渡り左に曲がる林道をそのまま進んでいくことになるが、私は大倉尾根を目指して右手の森林にはいることになる。

110402_055917 大秦野林道ゲート 110402_060950 県立山岳訓練所の廃屋

 入山カードを記入してポストに投函していると、後から来た男性が右手の勘七沢沿いに進んでいった。これ幸いとばかりにその後を追従することにしたが、それは誤りであった。前方から男性が引き返してきて、「この道は分かり辛いよ。」と言って二俣へ戻っていった。辺りを見回すと、沢向こうの岩に赤いペンキが塗られているのが見て取れたので、渡渉して沢沿いを進んでみたが、前方に巨大な堰堤が立ちはだかった。堰堤脇にロープが掛けられ先に進めるようだったが、どう見ても地図では沢沿いのルートではないので、おそらく沢登りのルートであろうと判断して引き返すことにした。戻ってみると二俣の道標の脇に植林の中に延びる登山道を発見した。道標と沢沿いの道に目を取られて、入口を見落としてしまったのである。

110402_061313 二俣勘七沢 110402_061503 登山ポストに投函

 気を取り直し、勘七沢を左手に見下ろしながら植林帯の緩やかな道を進む。沢の奥に延びる道は緩やかで、もう少し高度を上げてもよさそうなものであるが、と思いきや、小さな沢を渡渉すると状況が一変、沢脇の岩場を登りきると木の根が多い急登となった。息を切らせて登っていくと、右手から大倉尾根が近づいてきた。二俣から小1時間ほど登り、大倉尾根との出合、堀山の家がある小草平に出た。ここからは大倉尾根を登っていく。

110402_062842 緩やかな植林帯の道が・・・ 110402_071002 急登に

 大倉尾根は通称バカ尾根と呼ばれるように、登り一辺倒のルートであるが、余りにもメジャーなルートであるため登山道周辺の土砂崩壊が著しく、保護のため木の階段や崩壊留めがいたる所に設置され、さながら山城を歩いているようである。歩きづらい急な階段を40分ほど登っていくと、真新しい山小屋の前に出た。この山小屋は花立山荘で、左手に富士山、右手に三ノ塔や大山が奇麗に見えている。当に「山の朝」というロケーションだ。更に進むと花立のピーク。この辺りで標高は1,300mを越えているので、今まで鍋割山稜にじゃまをされていた富士山が全貌を現した。正面には今回の目標である塔ノ岳のピークが近い。

110402_072152 土砂流出箇所 110402_072340 階段のルート 110402_074827 山城かな?

110402_075523 花立山荘 110402_080346 花立のピーク

 花立から鍋割山稜が左手から出合う金冷シまで来ると、ブナ林と小笹の尾根道で、北向きの斜面には残雪が残っている。登山者が多いルートなので道はぬかっているが、この時間は凍っているので歩きやすかった。花立から30分で塔ノ岳の広い山頂に立つことが出来た。

110402_080421 花立から見る塔ノ岳110402_080636 金冷シ付近

110402_081451 泥濘の道 110402_080630 北向きの残雪

 塔ノ岳(1,491m)はその昔尊仏山と呼ばれ、大山と並ぶ山岳信仰の山であった。頂上にはその名の由来となっていた「お塔」と呼ばれた巨岩があったそうだが、関東大震災で北西の谷に崩落してしまったそうである。山頂は開けているが、土砂の崩壊が著しいようで、木や石で土留めが施工されていた。景色の良い山は山頂に木が生えていないので、土砂の流出は全国どこの山でも苦慮しているようである。更に私も含め、大勢の登山者がこれに追討ちをかけているのが現状である。

110402_082507 塔ノ岳山頂 110402_083513 尊仏山荘

 それはそうと、山頂からは360度の大パノラマで、北は丹沢山、不動ノ峰、蛭ヶ岳と丹沢の盟主が並んでいる。そこから西に目を向けると檜洞丸とその右に大群山(大室山)。その右奥には遠く雪を頂いた八ヶ岳や奥秩父の山々。檜洞丸の左手には、遠く南アルプスが並び、富士山が南アルプスを堂々と従えている。富士山から南に目をやると、愛鷹山地と箱根の山々。秦野市や湘南地域の町並みの向こうには相模湾。この日は山が奇麗に見えたものの、気温が暖かくなっていたからか、下界はやや霞んでいた。東には三ノ塔をはじめとする表尾根と大山。その背景には相模原、八王子など神奈川、東京の町並みが見えている。

110402_082602 北向き。右から不動ノ峰、蛭ヶ岳、大室山(奥)、檜洞丸

110402_082615 西には富士山 110402_081547 東向き。手前が表尾根三ノ塔。奥は大山

 朝が早いので人ではまばらであるが、気温が上がる予報であったから日中は多くの人で賑わうことであろう。ベンチに腰掛けて蛭ヶ岳や富士山をおかずに朝食のおにぎりを食べた。記念のピンバッチを買おうと山頂に建つ尊仏山荘に寄ってみた。朝のお客を送り出した後であろうか、フロント奥からのんびりとしたギターの音色がながれている。フロント裏を覗いてみると、いかにも山男風体の入道頭のおじさんがギターを奏でていた。山の光景の一面である。

 30分ほど山頂の朝を楽しみ、鍋割山を目指すことにした。(つづく)

2011年4月 6日 (水)

春休み親子企画 その3(水族館の巻)

 春休みはあっという間に終盤戦を迎えて、子供も進級直前でナーバスになってきております。長男は小学校最後の1年。ときの経つのは早いものです。こういう区切りのとき、昔の写真を見ては可愛かった、無邪気だった、素直だったあの頃を懐かしみ、現実に落胆・・・いや成長をかみしめております。もう少し子供の視点に立って遊んであげれば良かったと思う今日この頃、後悔先に立たずであります。think

 春休みも残りわずかとなった4月2日(土)、午前中丹沢登山を済ませて(次回ネタ)お昼過ぎに意気揚々と帰還してみると、天然児が暇そうにしているので、ナーバスな長男は近所の友人と遊ばせておいて、久しぶりに新江ノ島水族館(通称えのすい)に行ってみることにしました。

 国道134号線を東へ。天然児は大きい幹線道路や高速道路を走ると、どこか遠出できることを予感するらしく、とても浮かれて上機嫌になります。

 さすがに春休み期間の週末、江ノ島周辺は震災を忘れたような人出。えのすいも親子連れでにぎわっておりました。水族館は大人も子供も楽しいところですが、私にとっては釣りの対象魚の習性を勉強する絶好の機会です。まあそんなことは家族の前で微塵も口には出来ませんけど・・・bleah

110402_150903 110402_151814

 しかし、私の企みはあっけなくも天然児に看破されてしまいました。coldsweats02天然児にはとんでもない地理感があって、一、二度行った場所やそこに通じる道を頭にインプットしてしまうのです。特に好きな場所、嫌いな場所の両極端はその傾向が著しく、即ち、大好きなえのすいには家族のほか遠足も含めて何度か来ているので、館内の展示や位置関係を覚えているのです。私は相模湾大水槽や近海魚の展示コーナーで、アジやイサギ、イシダイなど釣魚をじっくり観察したいのですが、天然児の頭の中はそれらよりも、一番奥に位置する大好きなイルカショーステージ一色であります。

110402_151950 110402_152108 110402_152114

 天然児に引かれてイルカショー見学。30分も前からBESTな席に陣取ります。えのすいのイルカショーは人とイルカの共生をミュージカル仕立てで展開するもので、カラフルの衣装に包まれたショーガールが歌に踊りに泳ぎ巧みに演じて天然児は言うに及ばず、観客全体を魅了しておりました。私は奇抜なフリフリルックに少なからず違和感がありましたが・・・smile

110402_161700

 そしてショーが終わると、第2幕・天然児の爆発格闘ショーのスタートです。泣き喚き、つかみかかり、髪を引っ張り、全身全霊をもって帰宅を拒否しました。せっかくの楽しい思い出も泥沼の幕引きでした。また来ようね。piscescancerpenguinfish

2011年4月 4日 (月)

春休み親子企画 その2(里山の巻)

 4月になりました。仕事や学業は新しい年度で心機一転ですね。そうは言いつつ、4月1日から休暇をもらい、年度早々からまったりとした1日を送ってしまいました。実は前日、職場の仲間と飲みすぎて職場に泊まることに。明け方の冷え込みに5時起床。6時の電車で帰宅しました。ちょうど地元では通勤時間帯で、近所の方々からいぶかしい目で見られてちょっと恥ずかしかったです。朝帰りはするは、年度初日から休むは、おまけに酒臭いオヤジに当然家族はどんより曇った呆れ顔です。

 幸い天然児の通院日だったので、大義名分を得たり!とばかりに運転手と付き添いを買って出て、酒臭さ満点で病院に行きました。

 午後は時間を持て余し、天然児と平塚の里山に遊びに行くことになりました。ここは平塚市、秦野市、中井町の境に広がる丘陵地帯の一角。日当りの良い耕作地に隣接した、下草が刈られ手入れの行き届いたくぬぎ林にツリーハウスやブランコ、シーソーなどの天然木で作られた遊具が設けられています。天然児はシーソーにハマッておりました。

110401_141028 大山を臨む 110401_142857 里山風景 110401_141438 天然児オキニ

110401_141543 ブランコ 110401_142040 童心の風景 110401_141309 アジト発見!

 その後、里山の近くにある畑の直売所をのぞき、県の動物保護センターに向かいました。お目当てはふれあい動物園です。行ってみるとウサギや子犬と遊ぶことができるそうで、天然児は願ったり叶ったり。

110401_154826 神経質に鳴き続けたガチョウ 110401_145423 追い詰められるウサ

 始めはウサギさん。天然児に触られるのが迷惑そうなウサギを見て抱っこしたかみさんでしたが・・・「ガリ。ギャーーー!」ウサギが見せた凶暴な一面に天然児、かみさん共にショックを受けたようです。

 ウサギはヤバいということで、子犬のふれあいコーナーに。MIXの子犬が元気いっぱい歓迎してくれました。天然児も犬以上に大声で喜びをあらわしていました。小1時間ほど天然児と子犬はガチの取っ組み合いで、さすがに子犬も疲れてきたようなので、さよならしましたが、かみさんも私も(たぶん天然児も)改めて犬の持つ癒し効果を実感しました。

110401_153208 良い飼い主にもらわれて幸せになれよ~

2011年4月 3日 (日)

春休み親子企画 その1(釣りの巻)

 子供は春休みです。春休みの10日間は短くもあり、クラス換えを控えて子供も緊張している?と勝手に解釈して、半ば強引に遊びに連れて行くことにしました。最初は絵に描いたような春山ハイキングを考えていたのですが、我が家の子は親のせいもあって山嫌いになってしまったので、山で笑えなければ海で笑えと、釣りに連れて行くことになりました。

 さて、3月27日(日)。子供連れですから近場ということで、平塚の船宿庄治郎丸にやってきました。狙いは手軽な道具でいろいろ釣れるライトタックル五目(LT五目)にしました。出船時間は7時ということで、6時過ぎに駐車場に入り受付を済ませます。当日は他にヤリイカ、マダイ、アジ釣りのお客さんが待合所で待機しておりました。6時半に船着場へ移動し、7時前に出船。当日は日曜日だったのですが、大震災から半月しか経っていないからでしょうか同船者は6、7人と空いていました。

 海上はやや寒いものの、風もなく海は穏やかです。出船後、船は西に10分ほど移動して花水川河口沖で停止。「はい、どうぞ。水深は30メートルで底から3~5mに反応があるよ。」船頭さんから開始の指示が出ました。

110327_064217 平塚沖からの丹沢方面。左の山は高麗山と湘南平

 さて、ライトタックル五目釣りを簡単に解説しますと、主に20~50mの浅場のアジをメインに狙うため、軽めの40号のコマセカゴがついた片天秤に、3m程度のハリスに3本針のついた仕掛を使用します。針のうち、上2本はウィリーと呼ばれるナイロン質の疑似餌が針に巻かれ、一番下の針は空針でこれにオキアミをつけます。コマセカゴには撒き餌(コマセ)としてアミ(体長5mm程のエビ似の甲殻類)を詰めます。タックルは40号を背負える先調子の竿に、道糸2号を100mほど巻いた小型両軸リールです。このタックルは、同じアジを狙うにも従来からのスタイルである130号カゴ(ビシ)で電動リールを使用した、いわゆるビシ釣りに比してライトウェイトであり、手軽さが釣り人に受けて、相模湾や東京湾のアジ釣りの主流になりつつあります。五目釣りですから、アジの他に夏から秋はサバ、イサギ、ワカシ、イナダ、ソーダが、冬から春はイシダイ、ハナダイ、アマダイ、イトヨリ、メバル、カサゴなどが交ざるお楽しみ企画であります。

 釣り方は、まず仕掛を底まで落とし、船頭さんから指示のあったタナまで巻き上げてコマセを振り出し、そのコマセに仕掛が隠れるように2mほど巻いて当たりを待つ釣り方で、当たりがなければ2~3回繰り返して、それでも当たりがなければコマセがなくなるので仕掛を巻き上げてコマセを詰めなおします。手返しの良さが釣果に繋がる釣りです。

 最初のポイントではなかなか渋く全く反応がありません。30分ほどしてようやくククッククッとアジ特有の当たりがあり、25cm程度の中アジをゲットできました。そこでは1尾でしたが、とりあえず顔を見れたのでホッと一息。船は更に西へ進み、大磯港の前にやって来ました。

110327_075705 西へ。前方に富士 110327_091600 大磯港沖

 大磯港前の水深15~30mの浅場を狙います。地名のとおり大磯前は岩礁帯で、地球釣り(根掛り)に注意が必要です。ビシが着底したら間髪いれずに底立ちをします。流れ藻が多く、このようなポイントにはメバルやカサゴといった根魚が多く生息します。以前大型の黒メバルやイシダイをゲットしたことがあるポイントです♪ここでは35cm程の大型のアジが顔を出しました。隣に座す方はやや小型ですがメバルが釣れています。大磯港前からロングビーチ前まで、小幅に移動をしながらアジを拾っていきます。

110327_102831 良型アジ。「オイッスー!」してますね。

 スタートから3時間程経って、当たりが渋くなってきたので、船頭さんから「じゃあ烏帽子沖にマルアジを釣りに行こう。」とアナウンスがあり、船は踵を返し、今度は東へ向かいます。平塚、茅ヶ崎沖を通過して江ノ島が大きく迫ってきます。烏帽子とはおなじみ茅ヶ崎沖に浮かぶ烏帽子岩のことです。

110327_105426 穏やかな海上を東へ。

110327_122505 海岸線で分かりづらいですが、左よりの白い部分が烏帽子岩です。

 ポイントは水深60mとやや深場です。小型リールではやや辛いのですが、タナ取りと同時に当たりがありマルアジが釣れだしました。しかし最初は快調でしたが、カタクチイワシがコマセに寄ってしまい、アジのタナに達する前にカタクチが針掛りしてしまい、なかなか釣果が伸びません。お昼過ぎまでやって最後のポイント平塚沖に戻ることになりました。ここではアジの他にサバとハナダイが顔を出しました。

110327_105827 美しい魚体のハナダイ

 最後の平塚沖でアジを拾い、14時前に納竿になりました。今回の釣果はアジ25尾とサバ、ハナダイが1尾ずつとやや渋い結果でしたが、飽きる子供をなだめつつ、竿を貸し合いながらの釣行ですので良しとしましょう。さて、次回は何にしようかなぁ・・・

110327_150056 釣果です。

2011年4月 1日 (金)

鐘ヶ嶽に寄り道

 不動尻でミツマタの群落を見た帰り、余力があったので山ノ神トンネル手前から登山道に入り、鐘ヶ嶽に登って帰ることにしました。

 鐘ヶ嶽に向かう尾根は、従来トンネルの広沢寺温泉側から上がるコースでしたが、やや難路であったため、近年トンネルの不動尻側から上がる新道が開かれました。今回はこのコースを利用してみることにしました。二の足林道から木にマジックで書かれた仮の道標に従って、植林の中に延びる細い登山道を進みます。

110326_132019 植林の中を小さな沢沿いに延びる道

 15分ほどして厚木方面が開けた尾根に出ました。右は大山見晴台方面で、左が鐘ヶ嶽です。一息入れてなだらかな尾根道を歩き始めました。この尾根道は右手に獣害対策用の柵が続いています。表丹沢ではよく見られる光景で、万里の長城のようでもあります。しかし、なかなか手入れが行き届かないようで、山に呑まれている光景を良く見ます。ここの柵もズタズタな状態でした。そういえば、広沢寺温泉から歩いてくる途中に新しい柵が設置されていました。最前線が後退して自然側がやや有利な状況のようであります。

110326_133501 鐘ヶ嶽へ向かう尾根

 さて、30分ほど快適な尾根歩きをすると、前方が開けて誰かがいるようです。頂上かな?

110326_135626 誰か休憩しているようです。 110326_135656 これは失礼いたしました。

 標高561mの鐘ヶ嶽の頂上です。高尾山が600m弱ですからほぼ同じ高さの山ですね。頂上は広く、建物があったような形跡があるものの、石像と案内板があるだけでした。鐘ヶ嶽の由来は、一山南向うに位置する七沢温泉に室町時代後期に扇谷上杉氏の七沢城があり、鐘ヶ嶽の頂上に北からの敵の侵入を知らせる鐘撞堂があったことからその名が付けられたようです。1488年に山内上杉顕定が宿敵である扇谷上杉氏の本拠伊勢原市糟屋館を攻めるため、1千騎の軍勢を率いて攻め寄せたとき、七沢付近で定正が2百騎で迎え討った実蒔原の戦いがありましたが、そのときに北から進入した山内上杉軍の襲来を七沢城に伝えたのかもしれませんね。このときは扇谷上杉軍が寡兵であるにもかかわらず勝利をえました。遠方から遠征してきた山内軍は疲れと地理に不慣れであったため、扇谷軍は地の利をもって勝利を得ました。

110326_135716 頂上から少し下ると・・・ 110326_140203 浅間神社がありました。

 全国の浅間信仰のひとつでしょう。今でもお正月は初詣で賑わうようです。境内からは東側の眺望が抜群でした。当日は横浜ランドマークタワーや新宿副都心ビルが望めましたが、スカイツリーはちょっと無理でしたね。

110326_140244 東側の眺望。解説板にはスカイツリーや筑波山もありました。

 鐘ヶ嶽の東側には浅間神社の急な階段の参道が下っています。帰路はこちらを下ることにしました。頂上近くには石仏が多く、巨石には経文でしょうか文字が刻まれていたりして、往時の信仰の深さをうかがえます。

110326_140911 頂上近くは霊気が漂っていました。 

110326_140652 こちらは戦前の石像。身内の武運長久を願うものですが、千葉県市川町とあり、この山が広く信仰を集めていたことがうかがえます。

 急な階段を恐れる天然児の尻を叩きながら参道を下っていきます。参道は1丁目毎に小さな石仏が置かれていました。椿の花が満開な尾根道があったり、上杉氏内室のお墓があったりしてバラエティー豊かな参道でした。入り口付近には

110326_145819 道標の石仏 110326_144757 椿が満開でした。

 新しい獣害よけの柵をくぐると集落に飛び出しました。集落から見上げた鐘ヶ嶽はなかなかピラミタブルで格好良い姿でした。広沢寺温泉より少し下の集落でしたので、不動尻方面に10分ほど戻り駐車場へ帰着しました。

110326_150052 新しい獣害柵 110326_150957_2 麓から見上げた鐘ヶ嶽

 駐車場から車で二の足林道に入り、ゲート脇にあった湧水を汲んで帰りました。

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☆メンツ:天然児、ババ、私(3人)

★コースタイム

11:00広沢寺温泉駐車場→11:40林道ゲート→11:55山ノ神トンネル→12:25不動尻キャンプ場跡(昼食)12:40→12:55ミツマタ群生地→13:15鐘ヶ嶽尾根入口→13:30尾根→14:00鐘ヶ嶽→15:10鐘ヶ嶽登山口→15:20広沢寺温泉駐車場

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