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2011年4月30日 (土)

山行 大野山山開き その1

 東名高速道路を西に向かい大井松田ICを過ぎた山間部に入ると、進行方向に頂上に木がない明るい山が目立つ。この山は大野山といい、頂上周辺に神奈川県乳牛育成牧場があり、県内の酪農家から若い牛を預かって頂上一帯の広々とした牧草地で育成を行っている。また開けた頂上を持つこの山は、富士山の好展望地としてハイカーやカメラマンの間で有名な山でもある。

 この大野山、毎年4月29日に山開きが行われ、頂上で神事やコンサート、牛乳の無料配布などのイベントと出店が並び、多くのハイカーで賑わっている。私は少年時代からこの大野山に登った経験があり現在までに5回を超えているが、今回は天然児とこの山開きを見物してみることにした。

 大野山へのアクセスは、JR国府津駅から御殿場線に乗換え山北駅で下車し、駅から40分ほど歩いて登山口に向かうのが常道であるが、この日は2つ手前の松田駅から大野山登山口行きの臨時バスが出るというので、それを利用することにした。

 JRの松田駅は小田急線の新松田駅と隣接し、バスはそちらから発着している。ここからは西丹沢や寄(やどろき)、足柄方面へもバスが出ているため、丹沢や箱根外輪山に向かうハイカーで賑わっている。1本目のバスは座れなかったので送り、8時30分発の富士急行のバスに乗り、途中山北駅経由で30分ほどで大野山登山口へ到着した。乗客は中高年層が多く、その他は親子連れで期待していた山ガールの姿は皆無であった・・・

 バスから降車した乗客は身支度を整え、三々五々歩き出す中で、ひっくり返って号泣し、衆人の注目を一手に集めたのが我らが天然児。電車からバスと楽しい交通機関の旅が一転して地獄の山登りになってしまったからである。天然児のご機嫌をとっているうちに1本後のバスが到着。賑やかなグループに釣られて天然児も歩き出した。

 登山口から10分ほど急な舗装路を進むと古宿という集落に入る。周辺の斜面には茶畑が広がっており、茶葉を生産する農家の集落のようだ。集落には小学校があるが、はたして在校生は何人いるのであろう。この小学校辺りからは富士山がよく見えたはずであったが、この日は雲が多くて全く見えない。集落を抜けてしばらく行くと右手に登山道が分かれる。

110429_092251 お茶の産地山北 110429_092346 小学校から見た大野山

110429_092625 富士山は・・・ダメ

 なだらかな登山道を順調に進む。しかし大野山を目指すハイカーの多さに時折前が詰まることがある。こんなにハイカーが多いのは上高地散策以来である。天然児も歩き始めればしめたもので、介助をしてあげれば人並み以上に山に登る。のんびり歩いている中高年グループをひょいひょい抜いていくと、登山口で号泣していた姿とのギャップに驚く人もいて、「がんばってるね!」と声をかけてくれる。子供の能力はおだてて伸ばすという人もいるが、天然児もその口であろうか??嬉しそうに先に進んでくれた。

 しばらくすると牧場の下に出た。ここからは牧場の縁に沿って15分ほどの急な階段登りである。ここを登り切り牧場の管理道に出ると、正面には丹沢の雄大なパノラマが広がった。振り返ると箱根の山々も素晴らしい。

110429_102754 頂上は近い 

110429_103631 丹沢の大パノラマ(奥左から加入道山、大室山、檜洞丸) 

110429_104241 箱根連山(左から明神ヶ岳、神山、金時山、手前真中は矢倉岳)

 管理道を歩くと間もなく十字路に出た。左は登山口方面から上がる車道で、右は丹沢湖方面へ下る林道である。ここは「イヌクビリ」と呼ばれる場所で、その名の由来はちょっと残酷である。その昔、犬をくびり(絞め)殺した場所ということである。犬とは今や絶滅したニホンオオカミで、家畜をしばしば襲う狼に対して罠を仕掛けて退治していたのであろう。実際にこの辺りで発見された獣骨を鑑定した結果、ニホンオオカミと判定されたそうである。

110429_104420 イヌクビリ付近の山桜

 左からは車がどんどん上がって来ていて駐車場も満車状態である。車のエンジン音以上にチェーンソーの音がやかましい。チェーンソーで木像を製作するアートグループが実演販売をしていたが、あの大きな機器でなかなかの細工である。でもお値段はちょっと高め。

110429_104619 どこかで見覚えが・・・ 110429_104657 ホッケーマスクしてやって欲しいな・・・

 山開きの大段幕をくぐると大野山山頂(723m)である。山頂の祠には祭壇が設けられ、コンサートの音響機器が並んでいる。その周辺には、地場の産物や工芸品を販売する出店が並んでいた。頂上はものすごい人出で、登ってくる途中では見かけなかった山ガールもいるいる♪しかしその100倍、いや500倍くらい山バーバがいるから、山ガールを探すのはさながら健康診断の色覚検査のようである。皆さんシートを広げて山開きのイベントのスタートを待ちわびていた。(つづく)

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コメント

こんばんは。
松田はホタルが見られるバンガローに行きましたね!
それ以来、私は松田に行っていません。

大野山は存じませんが、あのあたりは誰が治めていたのでしょう。
私は最近、その土地は昔誰が治めていたのか
に興味があります。

一つ質問があるのですが、山笑海笑さんがコメントを下さる時というのは
早朝や深夜はご自宅、
日中、夕方くらいは職場
でいらっしゃるのでしょうか。

では、またブログを拝見させていただきますcatface

こんにちは。
蛍見のキャンプは寄の泉バンガローですね。懐かしい。
そうすると、あれが私がカブスカウトに入隊した小学4年のときでしたから、かれこれ四半世紀も松田に行っていないのですね。私は2ヶ月に1回は行っています(笑)

ちなみに大野山は松田ではなく、山北町です。山北の領主は鎌倉時代は波多野氏の一族河村氏が収めていましたが、室町初期には南朝に属したため滅亡しました。その後、関東管領上杉氏が領したと思われます。あるいは足柄に勢力を持っていた岩原の大森氏かな。北条時代は家老松田氏が治めていたと思われます。

質問の件ですが、朝晩は自宅ですね。日中は言いづらいところですが、平日でも休みだったり、お昼休みやお茶タイムにコメントをしています。その辺はご愛嬌で。

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