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2011年5月

2011年5月29日 (日)

有楽町高架下

 健康診断も終わってたがが外れたのでしょうか、金曜日の午後は無性に喉が渇きます。「矢場とん」に行ったときに、偶然、有楽町駅近くのガード下に、小汚くてなかなか雰囲気の良い飲み屋街を見つけておいたので、新橋から線路伝いに有楽町方面に向かいます。10分ほど歩いて、JR線の高架下にトンネルのような通路に入りますと、両脇に飲み屋が並んでおります。東京らしくない、どこか大阪臭い雰囲気を同行した関西から出向している友人は気に入ったようです。

110527_193159 東京では珍しい風景です。

 小汚いとはいっても、決して安いとは限らないのが東京です。安い価格設定の店でないと飲めない2人なので、メニューを丹念に見ていきます。安そうだな~と入ってみると席が空いていない状況で、ガードを抜けたところにあった路上テーブルの店に入りました。何となく、掛け声に誘導されてしまった感があり、高くもないけれど安くもない。ボリュームはちょっと物足りない・・・そんな店でした。

 2時間弱で店替えということで、フラフラしていると、有楽町阪急向かいのガード下に安そうな路上テーブルの店を発見して落ち着きました。目の前はバスやタクシーが走り、有楽町駅前なので往来する人の視線に晒されながらの、ちょっと騒々しい環境ではありましたが、美味しい酒が飲めました。

110527_194627 サワーとハイボール

2011年5月27日 (金)

健康診断ととんかつ

 今年も健康診断を受診しました。hospital

体重は-5㎏happy01 おへそ周りも-10cmでした。scissors

特にダイエットをした訳でもなく・・・最近少々お酒は減ったかな?週末の山登りが結構効いているようです。美味しいものを食べながらやせられるのは幸せですね。これから夏山シーズンです。気持ちよい汗をかいていきたいと思います。めざせ!就職前体重(14年前)

 ちなみに前日は検診前の食事制限時間21時ギリギリで、名古屋みそかつ「矢場とん」銀座店のでっかい「わらじとんかつ」をペロリいただきましたよ~♪同席した友人はテンション上がって「今週のとんかつショー♪」と連発!銀座という場所柄でしょうか、スタイルの良い奇麗な女性が結構来店していたのは驚きでした。美味しいものに国境・・・いや、体型は関係な~い!

110525_191244 とんかつ最高!

2011年5月25日 (水)

山行 鍋割山(訓練所尾根)~栗ノ木洞、檪山

 我が家の天然児は、以前から月2回・土曜日に保育(療育)を受けていますが、表丹沢の山際にある施設までの送迎は私の担当です。運転が好きなこともありますが、朝預けてから午後迎えに行くまでの間、表丹沢のショートコースをハイキングすることが出来るからです。smile

 今年度も5月14日に1発目がスタートしたので、初回は二俣から訓練所尾根を登って鍋割山に至るコースを選択しました。天然児を預けたその足で表丹沢県民の森へ車を走らせます。10時を過ぎているので、県民の森駐車場周辺は路肩駐車で溢れておりました。私も駐車場より少し下の三廻部林道の分岐付近に駐車しました。rvcar

 二俣までの林道は見慣れたコース。二俣の手前、西沢林道から川向こうに県の山岳訓練所の廃墟が見えますが、往時は多くのハイカーがこの訓練所を利用して、周辺の尾根で脚を慣らしたことでしょう。今回はそんな1コースである小丸尾根(通称訓練所尾根)を鍋割山稜まで辿ってみました。

 このコースは、二俣勘七沢の木橋を渡り林道ゲートをくぐると直ぐ右手に分岐します。当日は暖かな晴天に恵まれ、二俣辺りは多くのハイがーが鍋割山を目指して歩いていましたが、大半は右手の小丸方面には入らずにまっすぐ後沢乗越方面に歩いて行きます。その道を見下ろしながら、小丸コースはナラの落葉樹林をグングンと標高を上げていきます。所々に赤松の大木が目立ちます。

110514_104143 小丸尾根は右に 110514_110157 明るい落葉樹林

 この尾根を登っていく人はほとんどいなかったのですが、下山者はポツポツと下りてきます。一般的な登山ガイドでは、この尾根を鍋割山からの下山ルートとして紹介しているようです。落葉樹林帯を抜けると岩石が目立ち始め、馬酔木や山ツツジなどの低木が生える中をジグザグと九十九折に登って行きます。西には薄っすらした富士山をバックにした鍋割山。東は塔ノ岳の大倉尾根と三ノ塔など表尾根コースが望めました。

110514_115120 小丸尾根上部 110514_115317 西の景色

 尾根に取りついてから1時間余りで鍋割山稜の尾根コースと出合います。鍋割山方面から塔ノ岳方面に続々とハイカーが歩いてきました。さすがに時間の制約がありますので、左折して鍋割山を目指します。鍋割山稜はマメザクラの花が見頃でした。左手に秦野や足柄平野を、右手に蛭ヶ岳やユーシン渓谷を望みながらの気持ちのよい尾根歩きです。小丸(1341m)のピークを経て鍋割山(1273m)の山頂まで30分もかからず到着しました。山頂は100人以上のハイカーで賑わっておりました。鍋割山荘の「鍋焼きうどん」を久しぶりに食べようかと思っていたのですが、並んでいるようだったので諦めました。noodle

110514_120115 鍋割山稜尾根に出る。 110514_115735 マメザクラが見頃

110514_120128 下界を見下ろしながら進む 110514_120650 樹間から最高峰蛭ヶ岳

110514_121923_2 鍋割山荘 110514_123403 鍋割山から小丸尾根を見る。

 軽く食事を済まして鍋割山を下ります。お昼が過ぎても多くの人が山頂目指して上がってきます。狭い箇所では登ってくる人に道を譲るのが基本ですが、大半の方が息を切らせて登ってくるので、「どうぞ」と道を譲っても逆に「どうぞ、どうぞ」と譲り返されてしまうことが多かったですね。でも中には、譲っているのに「そっちから下りれるでしょ!」なんて憎まれ口を叩く女性もいました。疲れているところを急かされたように思ったのかわかりませんが、譲られたことがそんなに腹立たしかったのでしょうか。こういう手合いは叶いません。gawk

 後沢乗越まで下ってきましたが、時間的にも体力的にも余裕があったので、左折して二俣経由で県民の森に戻る最短コースを採らず、直進して栗ノ木洞と檪山(くぬぎやま)を渡って県民の森に下ることにしました。栗ノ木洞へは急斜面を登り返します。このコースを選択するハイカーは少なく、動物の気配を感じながら植林帯に入ります。栗ノ木洞(908m)の山頂は杉林に覆われた暗い場所でした。栗の木は特に見当たりません。

110514_124446 後沢乗越上から見た栗ノ木洞 110514_130122 クマの爪痕?!110514_130918 急登を登り切ると・・・ 110514_131136 栗ノ木洞山頂は展望なし

 栗ノ木洞から植林帯をなだらかに下ると、間もなく明るい広々とした場所に出ました。松の大木が見事です。ここは檪山(810m)の山頂で秦野盆地の景色がよく見えました。栗ノ木洞同様に、周辺にクヌギの木は見当たりませんでした。思えば、3月の震災直後に登ったのもこの檪山でした。

110514_132055 明るい檪山山頂 110514_132143 110514_132359 秦野盆地を望む

 檪山から県民の森へ一気に下って今回は終了です。

☆メンツ:単独

★コースタイム:3時間25分(休憩10分込)

表丹沢県民の森P10:20→10:40二俣訓練所尾根分岐→12:05小丸→12:20鍋割山(昼食)12:25→12:55後沢乗越→13:10栗ノ木洞→13:20檪山13:25→13:45県民の森P

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2011年5月20日 (金)

山行 西丹沢縦走作戦 その2加入道~畦ヶ丸

 西丹沢の盟主大室山(1588m)の登頂を果たし、その後は西丹沢の甲相国境尾根に沿って加入道山(1418m)を経由して白石峠に抜け、余裕があれば畦ヶ丸(1293m)まで縦走して自然教室の駐車場に戻るコースをとった。ここまで用木沢でお会いした先述の高年ハイカーと大室山頂上近くで休憩していた方の2人のみであったが、大室山から下る頃になると、反対側の道志方面から数グループが大室山目指して登ってきた。大室山は神奈川県側よりも山梨県の道志に近い山である。

 大室山山頂から西の加入道山方面に延びるなだらかな稜線はブナの大木が見事である。また稜線の登山道は木道が架けられ、バイケイソウの群落が保護されている。 やがて「そんなに下らなくても・・・」と言いたくなるような下りとなった。下り斜面は正面が開けるので、山頂周辺では望めなかった西側の展望が開けた。富士山をバックに、道志山塊のボス御正体山(1682m)が右手に座り、左奥に石割山(1413m)が小さく見える。左手には奥に甲相駿三国国境の山々が霞んで見え、手前に西丹沢の秘峰菰釣山(1379m)、そこから手前に甲相国境尾根が向かってきて畦ヶ丸(1293m)、更に一番手前を白石峠、加入道山へと右に渡ってくる。

110509_093026 バイケイソウ群落を渡る木道 110509_094508 西丹沢の山々と富士山

 足がガクガクするほど下り、破風口と呼ばれるキレット(切れ落ち)を渡ると今度は加入道山を登り返していく。急下降に次ぐ急上昇は実に辛いものだ。やがてピークに達したので加入道かと思いきや、そこには「前大室」と記され、更に加入道は先であった。ニセピークのひとつである。

110509_095246 破風口 110509_100200 前大室?? 110509_100442 私はこっちだぞ!

 更にもう1回の軽いダウンアップでルート脇に建つ山小屋が目に入った。「加入道非難小屋」である。小屋を見送るとすぐに加入道山(1418m)の山頂となった。大室山同様に樹木に覆われて展望のない山頂である。それよりも加入道山という山名は、何やら意味深げな名ではないだろうか?!私のようなアンビリーバボーな人間は、「入道」という言葉に注目して、ダイダラボッチのような巨人伝説や坊さんが起こす奇跡のようなことを連想してしまう。しかし、後々調べてみると、「鹿入道」という字が化けたようで、「鹿が出入りする道がある山」=「鹿の多い山」ということらしい。それはそれで自然たっぷりで嬉しいことだ。

110509_101217 加入道非難小屋 110509_101242_2 加入道山頂 

 加入道山には留まることなく白石峠に下る。白石峠は十字路になっていて、左手は西丹沢自然教室から県道76号を経由し、更に白石林道から登り詰めると至る道である。右手は道志村白石の由来は、大理石が採取されたことからだそうだ。大理石の道を歩く何とも贅沢なコースである。登山の本などでは、自然教室を基点にこの白石峠に登り、加入道山~大室山~犬越路~用木沢を経て自然教室に戻るコースが紹介されている。

110509_102717 白石峠から大室山を望む 110509_102734 白石峠十字路

 白石峠を国境尾根沿いに直進して、水晶ノ沢頭、シャガクチ丸、バン木ノ頭と西丹沢の深山を渡っていくが、誰にも出会わない静かな山旅となった。逆に動物との遭遇を期待したのだが、これまた鳥以外は見ることがなかった。ルートは道志側から上がる植林帯の脇を行く広い箇所があったかと思えば、笹を払いながら進むようなところもあり、その気にさせてくれる。畦ヶ丸に近づくにつれて、ところどころヤマツツジの原色が眩しい。モロクボ沢ノ頭の分岐点で国境尾根と分かれて左の畦ヶ丸方面へ。右は国境尾根が西丹沢の最奥部菰釣山を経て山中湖方面に延びていく。

110509_105340 木の精霊との語らい 110509_105613 ヤマツツジ

 分岐からザレた鎖場などを経て30分ほどで畦ヶ丸非難小屋前に飛び出した。前述の加入道小屋同様に小さいながらしっかりした造りである。独りでは怖いが、このような小屋泊の静かな山旅をしてみたいものだ。(誰か行かない?)小屋からすぐに畦ヶ丸山頂(1293m)に至る。先客が2人お昼をとっていたが、久しぶりのハイカーである。これから下る自然教室から西沢を経て畦ヶ丸に登ってきた人たちである。畦ヶ丸の由来は「畦=塚」という説(だったら古の王でも眠っているのか!?)と馬酔木が群生している山という説があるようだが、どうもしっくりこない。

110509_115308 ザレ斜面 110509_120756 畦ヶ丸非難小屋 110509_121031 畦ヶ丸山頂

 山頂で昼食をとった後、畦ヶ丸を下る。馬酔木も多いがヤマツツジのピンクが美しい。この山にはブナ林もあるが植林帯もある。白っぽいザレた箇所や涸れ沢を下る箇所もあり、変化に富んだ山である。西沢の源流部に下り立つと、近くには本棚、下棚という滝があるとのこと。ガイドで読んだときは、見応えのある滝のようなので是非寄ってみたいと思っていたが、疲れていたのか足が向かなかった。携帯カメラが充電切れをしていたこともあろう。西沢の河原は大小の石がゴロゴロしていてルートの判別が難しいが、沢を何度か渡るので、橋を目印に歩いてった。やがて砂漠のように白砂の広い河原に出てた。正面には檜洞丸へのギザギザした尾根が見えて、何やら異世界の風景である。(カメラに収めたかった(涙))そこを抜けると中川川に架かるつり橋のたもとに着いた。対岸に我が愛車が見えた。

 半日分の汗を流そうと、車で10分ほど下った中川温泉町営「ぶなの湯」に立ち寄り、さっぱりして帰宅すると、家の前で友達と遊んでいた長男が「また会社ずる休みか!?」と一括。「失敬な。休暇はサラリーマンの権利なんだぞ!」と何十回と繰り返される我が家の一様で終幕。

110509_141307 町営温泉「ぶなの湯」

☆メンツ:単独

★コースタイム:7時間25分(休憩等45分込)

西丹沢自然教室6:25→6:45用木沢出合→7:50犬越路(朝食)8:00→9:15大室山(小休止)9:20→9:50破風口→10:10加入道山→10:25白石峠→10:40水晶沢ノ頭→11:45モロクボ沢ノ頭→12:10畦ヶ丸(昼食)12:25→13:20本棚沢出合→13:50西丹沢自然教室

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2011年5月18日 (水)

山行 西丹沢縦走作戦 その1大室山

 5月も下旬になろうとしている時期に、いつまでもGWの話題を出すのもいかがかと思われるが、これが最後になるのでご容赦いただきたい。

 子供らは一足早いGW明けを迎えた5月9日の早朝、車は丹沢湖から中川温泉を通り抜け、西丹沢自然教室に向かう。夜明け間もない山間の道路は未だ動物たちのテリトリーらしく、沿道にはサルが数頭うろついていた。西丹沢自然教室の駐車場に車を入れると、既に先客が3台ほどいて、教室前の中川川に架かるつり橋を渡って畦ヶ丸方面に入る人の姿もある。私はここから道路沿いに歩いて、犬越路経由で大室山(1588m)を目指して歩き出した。

110509_062320 西丹沢自然教室 110509_062713 正面に大室山

 この県道76号線は山北藤野線と呼ばれ、犬越路をトンネルで貫通して県北の藤野(相模原市)へ通じているが、犬越路を挟んだ林道区間は一般車両通行止めとなっている。道志、山中湖方面が近くなり、高原ドライブ好きにはたまらないコースではあるが、ここを通したら静かな西丹沢は失われてしまうだろう。この県道の両側には数百サイトは受け容れられそうな広大な敷地を誇るキャンプ場がある。大型連休明けでキャンパーの姿は皆無であるが、前日までは多くの人で賑わっていたことだろう。数十、数百組のキャンパーが出す生活雑排水や廃棄物を考えただけでも恐ろしいことである。首都圏から近い貴重な自然はレジャー産業には大きな魅力であるが、業者として自然保護の義務、責任は果たしてもらいたいものである。

110509_063605 道路沿いのキャンプ場 110509_064258 白石沢

 犬越トンネル方面の県道と分かれると林道は白石沢で行き止まりとなるが、その手前を右手に折れ、用木沢沿いに河原を歩いていく。この白石沢や用木沢は中川川の源流部であり、水質は最高である。中川川は丹沢湖を経て河内川となり、御殿場線沿いに流れてくる鮎沢川と合流して酒匂川となり足柄平野を潤し小田原で太平洋に注ぐ。この自然教室から犬越路に向かうルートは東海自然歩道の一部であるが、橋が流失して渡渉したり、沢側が大きく崩落している箇所もある。美しい自然は時として荒々しく人の進入を拒む一面を擁するのだ。もう10年以上前になるが、この沢と同じ酒匂川流域の丹沢湖に注ぐ玄倉川で、キャンパーが濁流に呑まれた痛ましい映像を記憶する人も多いだろう。

110509_064326 用木沢出合 110509_065322 用木沢風景 110509_065842

 さて、用木沢を何度か渡り返して河原を進むと、設置されたベンチで高年のハイカーが休憩をとっていた。挨拶を交わすとそれについて山の話がこぼれだす。聞けばこの方、御歳84でハイカー暦は半世紀を越すという。スイスやニュージーランドの登山暦もあるようでなかなかの山好きのようだ。氏のおっしゃるには、海外に比して日本の登山道は整備状況が悪いという。また、私同様に大室山を目指しているが、今回が最後になるだろうと言っていた。こういう頼もしい高年ハイカーは、そうは言ってもまだまだ登り続けることであろう。お互いの道中の安全を確認しあって、一足先に歩き出した。

 高年ハイカーと別れると、用木沢からも分かれて犬越路へまっすぐに延びる涸れ沢の急登になった。石がごろごろして足場が悪く歩きづらい。大きなニホンジカがこちらをうかがいながら沢を上がっていく。ガレ場から笹の生い茂る階段となり犬越路の十字路に出た。用木沢に入ってから1時間ほどかかった。正面を下ると神ノ川、津久井方面で、右手は檜洞丸への登山ルートである。左手すぐに犬越路避難小屋があり、その脇に大室山へのルートが延びているが、ここで小休止とした。

110509_074837_2 涸沢の急登 110509_074844 沢上部の笹道 110509_075034 犬越路

110509_075232 檜洞丸ツツジ新道を見る。 110509_075242 避難小屋と大室山への道

 犬越路という地名は、1569年に甲相駿三国同盟を破棄して、越後の上杉謙信と同盟を結んだ小田原の北条氏康を、甲斐の武田信玄が攻めたときに、その斥候部隊が軍用犬を先頭にこの峠を越えたことからついたといわれています。ちなみに丹沢湖奥の中川温泉は信玄の隠し湯といわれていますし、丹沢湖周辺は相模といえども武田の勢力下になっていた時期があったのかもしれません。

 犬越路から大室山へは標高差500mを一気に登り詰める。一部鎖場を含めた急坂をジグザグと登っていく。この尾根はヤマツツジの木が多いことに気がついた。つぼみも多いようで、半月後の花期が楽しみな場所である。西側には富士山が西丹沢らしく大きく見えていた。西丹沢らしい大きな富士の姿に喜んでいるのも束の間、東富士演習場の砲声が轟き始めた。時刻は8時30分、お役所仕事である。

110509_081738 白い恋人 110509_085907 バイケイソウ群落 110509_090321 大きな富士

 標高が上がってくるとバイケイソウの群落となった。この数日前に丹沢山で見たが、はるかにこちらの群落の規模が大きい。西丹沢主脈尾根に出て右手に5分ほど歩くと大室山の山頂(1588m)に着いた。甲相国境線であるため、山梨百名山の標柱が立ち、それを中心に広い山頂である。樹木に覆われていて展望は利かなかったが、南には蛭ヶ岳や檜洞丸、北には道志村の集落が見えていた。

110509_091442 大室山山頂 110509_091523 ちょっと蛭ヶ岳 110509_091050 何となく道志

 大室山は西丹沢の盟主であり、その重厚感あふれる姿は道志渓谷はおろか、八王子市街や奥多摩の山々にも存在感を示している。八王子辺りではこの大室山を「富士隠し山」と呼ぶほどに大きい山なのである。大群山と表記される場合もある。

 さて、ここからは主脈尾根を西に向かって行きます。(つづく)

☆メンツ:単独

★コースタイム:大室山まで2時間50分(休憩等20分含む)

西丹沢自然教室6:25→6:45用木沢出合→7:50犬越路8:00→9:15大室山

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2011年5月17日 (火)

山行 二宮金次郎の柴刈り道

 GWも終わろうとしている5月8日(日)は快晴となった。この快晴の空の下山に登らない手はないと思うも、天然児は明日から学校なので、比較的短時間で往復できる楽なコースを探してみた。足柄峠から金時山を往復する3時間弱のコースを考えたが、天然児同伴では頂上直下のハシゴ箇所が心もとなく思い明神ヶ岳(1169m)に目標を変更した。

 足柄平野から箱根外輪山を見上げると、右端にかつて猪鼻岳と呼ばれていたように尖った金時山が目立つが、それ以上に南北に長い尾根を持つ明神ヶ岳の存在感は大きい。その大きな山容を持つ明神へのルートは、大雄山最乗寺から登るルートか、明星とセットで外輪山を縦走するルートが一般的であるが、何れもそれほど急勾配ではないものの、長い距離をあるくことになる。マイカー登山者は、大雄山まで入らなくても手前の矢佐芝や和留沢からのルートも選択できる。今回は矢佐芝から入る通称「二宮金次郎柴刈り道」を選択した。

 矢佐芝は前回のネタになった「天豆」さんがある集落で、更に石畑林道を二宮金次郎の腰掛石や石像を見ながら山奥に進むと、林道ゲートで行き止まりとなり、そこに5台ほどの駐車スペースがある。当日は既に6台ほどが駐車しており、私も林道路肩に無理繰り停車してゲートをくぐった。

110508_154039 金次郎さんの腰掛石 110508_102630 石畑林道ゲート

 ゲートをくぐってすぐ右手に登山道が分かれていた。登山口脇には沢があり、青竹で取水口が作られていたので、空いたペットボトルを満タンにして入山となった。丹沢でも足柄でもお決まりの杉林を登っていく。ちょうどGW前半に登った明星ヶ岳見晴らしコースは、この柴刈りコースと尾根ひとつ隔てて平行しているが、こちらの方がなだらかで、中高年や天然児のようなハンディ持ちにも優しいコースである。事実、中高年ハイカーとちょくちょく出会い、中には愛犬連れの人もいて、天然児もウキウキ君になっていた。

 江戸時代の農政家二宮金次郎(尊徳)は、この山の麓にあった栢山村(小田原市栢山)の出身であるが、全国的におなじみの読書をしながら柴を背負って歩く彼の姿が二百年前ここにあったのかもしれない。そんな思いにさせてくれるような道である。(確実にズッコケるか木にぶつかるのは間違いないが・・・)

 1時間ほど登ってくると林道が横切り、道脇の松の木の下に見晴台という休憩場所が設けられていた。丹沢方面から足柄平野、相模湾まで東側の展望は抜群である。お茶とお菓子で小休止をとった。

110508_112121 天然児、見晴台に到着 110508_115803 もしもーし!

 林道から上は自然林を登っていくが、コースの穏やかさは変らない。そろそろ天然児が音をあげてもおかしくないのだが、今回は一向にその気配はなし。それだけ歩きやすいコースということなのだろう。気温が上がってくるこの時期は新緑も美しいが、昆虫など小動物も這いだす時期でもある。天然児は木々の幹や洞をのぞいては彼らの観察に余念がなかった。

 標高を上げてくると、「ヤッホー!」などと元気の良い子供の声が聞こえてきた。最乗寺からのコースは賑わっているようだ。そう思っているうちに外輪山の尾根に突き当たった。正面に神山と駒ケ岳、右前方に仙石原が壮観である。左手には明星方面に外輪山コースが延びている。右手の明神ヶ岳まであと少しだ。

110508_124639 左手明星でございま~す。 110508_125747 右手明神でございま~す。

 尾根コースは予想通りの大賑わいで、中高年団体、ご夫婦、家族連れ、カップル、外国人などハイカーも多様である。間もなく左手に摂政宮登山記念碑があった。摂政宮とは昭和天皇が大正天皇を補佐していた頃の呼び名である。今も昔も皇族は山を愛する。そういえば皇太子殿下は最近山に登っていないようだ・・・皇太子妃も大変そうだし、何だか相通ずるものを感じる。などと恐れ多いことを考えながら歩いていると、間もなく明神ヶ岳山頂(1169m)に到着した。山頂は広々として、全方位の展望が楽しめる場所である。北には猪鼻岳こと金時山とその後に雲をまとった富士山が良く見える。東には小田原街と海岸線が望めた。

110508_124823 摂政宮登山記念碑 110508_130609 金時山 110508_130231 小田原市街

 山頂で軽い昼食をとり、満開のマメ桜や尾根上の松並木を楽しみながらの下山となった。

110508_134046 マメ桜 110508_143543 尾根上の松並木

☆メンツ:天然児、ババ、私

★コースタイム:5時間10分(昼食・休憩50分含む)

10:25石畑林道ゲート→11:20見晴台11:25→12:45外輪山尾根→13:05明神ヶ岳山頂(昼食)13:35→13:50矢佐芝分岐→14:35見晴台14:40→15:35林道ゲート

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2011年5月14日 (土)

いたわりドライブ 鉄道の町山北

 夜遊び明けの土曜日。最近ちょっと家に籠りがちなかみさんをどこかに連れ出そうと、ブラブラ出かけてみました。長男は同行を拒否し、天然児がお供です。小田原にあるかみさんがお気に入りのカフェに寄って、足柄方面に向かいます。

 小田原駅裏から山の手に南足柄市の大雄山まで延びる広域農道を、南足柄市に入った辺りから更に明神ヶ岳登山口(二宮金次郎芝刈りコース)方面に山の中へ入って行きますと、矢佐芝という集落があり、ここに「天豆(そらまめ)」という天然酵母と石窯焼きのパン屋さんがあります。ここのパンは素朴な食感で風味が良く、我が家では以前からハマッていますが、ちょっと遠いので遊びついでに寄ってきました。早速天然児がパンに飛びついていましたので、私もパンを片手に。車は山を下ります。

110507_152306 天豆店舗 110507_155107 ドライブのお供

自然製酵母 石窯パン「天豆」 南足柄市岩原1094 TEL0465-72-0712

                   ※水木金土営業

 お次は前々回のネタになった長井さんちの藤。滝のような藤の花にかみさんも満足そうでした。

 JR御殿場線山北駅前にやってきました。ここ山北は今でこそ緑豊かな静かな町ですが、その昔鉄道の町として賑わっておりました。昭和9年に熱海-函南間の丹那トンネルが開通するまでは、現在の御殿場線が東海道線で、東京-神戸間の大動脈は最盛期1日130本の運行本数を誇っておりました。その中で、山北-御殿場間は山間部かつ酒匂川の渓谷部を線路が通る東海道線最大の難所といわれておりました。25‰の急勾配(距離1,000mあたり高度差25mの勾配)を乗り切るため山北に機関区が置かれて、下りの列車が補助機関車を増結していたのです。そこで働く鉄道員たちで賑わっていた時代があったのですね。現在山北駅の線路脇には往時を偲ぶ鉄道公園があり、D52機関車が静態保存されています。ここ機関車や御殿場線が見れる天然児オキニスポットで、この日も運転台でフルテンションでした。

110507_161346 D52-70号機 110507_161446 山北機関区跡地

110507_161458 「鉄道院」時代を感じます。 110507_161900 機械仕掛のワンちゃん

 蛇足ながら、御殿場線は鉄道遺構の宝庫でもあります。旧東海道線時代は複線でしたが、大東亜戦争の資源不足からレールを撤去し単線化になってしまいました。複線時代の遺構が松田の川音川橋梁や黄瀬川橋梁、山北-駿河小山間の廃トンネルとして残されています。また、静岡県側の岩波や富士岡駅付近にはスイッチバックの土盛りが残されています。私が小学生の頃、小田原まで買い物に行くときに国府津駅に残されていた機関庫を見るのが楽しみでした。扇型の素晴らしい機関庫でしたが、今は住宅地になってしまいました。残念なことです。

 鉄道公園から去るのに抵抗する天然児を人さらいさながらに車に担ぎ込み、車は山北の市街地から高松山の山道に入ります。尺里川沿いに新緑と滝が美しい九十九折の山道を上がると高松という集落があります。ここには河村小学校高松分校の廃校舎があり、以前高松山をハイキングしたときに通りかかり、ノスタルジックな雰囲気に魅了されました。残された遊具で天然児は大喜びでしたが、かみさんは疲れたようなのでこの日はここが最後となりました。

110507_164218 高松分校跡 110507_164906

2011年5月12日 (木)

夜の舟遊び IN 沼津

 毎年GWの頃、沼津湾にムギイカの群れが入ってくると、イカの夜釣りシーズンがスタートする。ご存知の方も多いと思うが、ムギイカはスルメイカの若い個体の通称であり、麦の穂が実る頃に獲れることから名づけられた。胴長は20cm以下の小型であるが、身が軟らかくて美味である。

 自分の釣り暦でイカ釣りに関しては、正直なところ余り良い思いをしたことがない。最初のうちは、地元相模湾で日中釣りをしていたが、タナが100~200mと深くて手返しに苦労することと、そのタナに到達する前にサバの邪魔をされるので素人は釣果が伸びにくい。沼津など伊豆方面の夜釣りに転向してからは、まあまあの成績であるが、前日トップ300杯(杯はイカの数量単位です。)の情報を得て、翌日駆けつけたところで3人で1杯という悲惨な状況も経験した。魚と違って気難しいところがある生物である。

 それでも一昨年は70杯、昨年35杯と年に1回のイカ釣り素人としては、まあ納得のいく釣果を挙げてきた。その日の天気と予報を見て、夜釣りに行くことを直前で決めているから、天候に左右されやすいイカ釣りではうまくいっているようだ。

 5月に入ってトップ束超え(100杯以上)の釣果が数夜続いたので、6日(金)夜、沼津に車を飛ばした。沼津といっても市が並び観光客が来る沼津港ではなく、沼津湾奥には大小の漁港が数多くある。その中で多比という漁港の船宿を利用した。GWが明けていないので混雑を覚悟したが、予想に反して片舷3名計6名の出船となる。

110507_031257 沼津多比港

 20時過ぎに出船。ポイントは港から10分程度の湾口である。湾口には数十の漁火が並び、各地から船が出漁していることをうかがわせるが、漁火が広範囲に散っているのはイカの群れを捉えられていない証拠である。ポイントに着くと集魚灯を点灯し、アンカーを降ろしてスタートとなった。

110506_211941 湾口の漁火

 イカ釣りはプラヅノと呼ばれる10cmほどのプラスチック棒にカンナと呼ばれる針がついた疑似餌か、スッテと呼ばれるカンナがついたプラスチックにカラフルな布やビニール樹脂が巻きつけられた疑似餌を使い、これが1本の仕掛けに5本ほど付けられ、玄人ほど本数を増やして多点掛けで釣果を伸ばす。私は時間がなかったので市販の5本スッテ仕掛である。ここ数年実績がある仕掛だ。

110506_211730 布巻きスッテ5本!

 50mより上を誘うように船頭さんから指示があり、支持ダナから水面まで丁寧に誘うが、最初の数時間が全く反応がない。同船者も反応が出ていないようだ。ふと周囲に目をやると、風もなく水面は鏡のごとく穏やかで、漁火の群れと遠く沼津の街の灯がのんびりと浮かぶ。集魚灯の光にイワシが群れ、それを狙う細長いダツの魚体が水面を走っている。この光景こそ夜の舟遊びの味わいである。船代は安くないのでいろいろと楽しまにゃ損である。

110507_024818 夜の舟遊び

 やがて日が替わる頃、別船がイカの群れを捉えたとの情報があったらしく、アンカーを上げて駆けつける。しばらくして1隻の船の後につくと綱がもやわれ、赤壁の連環の計よろしく2隻が並んだ。集魚灯の煌々とした光の下、釣り人が慌しく竿を上下し、時折イカが抜きあげられている。好調のようだ。

 ここでは前の船の光でイカが浮いているので、20mから水面までを狙うよう指示が出た。投入してシャクリ始めてみると早々にズシリと重みを感じる。乗った!丁寧に巻き上げると、イカが勢い良く水を吐き出す。しばらく好調が続いてタライにイカが増えていった。大きなスルメも上がった♪と、思いきやこれはスジイカという別種で、船頭さんは棄てろというが、見た目スルメなので持ち帰ることにした。(確かに味が劣るイカのようだが、煮付けて美味しく食べられた。)この他、良型のジンドウ(マルイカ)も交じった。

110507_004451 上がジンドウ、下がスジイカ、その他はムギイカ

 この最中で、ズッシリと上がってきたのが、透明のビーチボートのようなUMA。良く見ると枕大の筒型の物体が10個くらい繋がって形成されている。その個々にオレンジ色の核のようなものが見えている。そのうち重みで体が切れたが、分離したそれぞれがゆっくりと深海に戻っていった。生物の母なる海。まだまだ未知の生物が潜んでいるだろう。

 その後は入れ食いが続かず、支持ダナと違う40~50m辺りを探ると乗ったりして、イカとイタチごっこになっていったが、終了までにムギイカ30杯、スジイカとジンドウイカ1杯ずつがタライに泳いでいた。昨年よりも数は落ちたが満足のいく結果である。チャンスがあればシーズン中もう1度狙ってみたい。

2011年5月11日 (水)

足柄長井さんちの藤

 春は次々と花が咲く百花繚乱の季節ですね。今年も桜を各所で楽しみましたが、GWの頃は藤のシーズンです。足柄に藤の名所ありとの噂を聞き、5月5日端午の節句に出かけてみることにしました。

 足柄平野も広うございまして、一帯に水田と水路が広がるのどかな風景・・・というのは一昔前で、今も水田と水路は広がるものの、急速に宅地化や商工業地が広がっているようです。南足柄市には富士フィルムやアサヒビールの大きな工場もあります。だいたいの場所を聞いてきたものの、同じような田園風景に迷ってしまいコンビニで尋ねてみると、「ああ、長井さんのうちね・・・」と即答が帰ってきました。公園かと思いきや個人宅とは意外でした。

 教えられた道を行くと、5分もかからず前方にカラフルに彩られた藤の花が見えてきました。早速裏手の空き地に車を停めて行ってみますと、確かに長井さんの表札がかかる農家に隣接して、20本ほどの藤が植えられていました。更に意外その2は、藤といえば通常は棚仕立てを連想しますが、ここの木は全て立ち木なのです。藤の花は赤、白、紫とカラフルで、中には八重咲や香りの強い匂い藤などの珍種も見られました。一帯は甘い香りで包まれ、クマ蜂がブンブンと慌しくも恩恵にあずかっていました。それではご覧ください。

110505_154427 基本は紫 110505_155110 白もいいね。 110505_154918 花滝ですね。

110505_154942 八重咲 110505_155318 匂い藤 110505_154747 圧巻です。

 藤木の根元では、長井氏ご当主とおぼしきご老体がせっせと草むしりをされていましたが、その姿からは藤への愛着があふれていました。これからもこの見事な木々を守っていってくださいね。

 藤に隣接して植えられていた牡丹の花や耕作前の水田一面に咲くレンゲもまた見事でした。ちなみに5、6、7日と3日連続で天然児、ババ、親戚、かみさんと次々に連れを替えて訪れることになります。

110505_154613 牡丹も良し 110505_154827 蓮華も良し 110506_144806 大野山です。

2011年5月10日 (火)

新緑ドライブ 富士川

 5月4日(水)連休中日。連日山ばかりでは天然児がヤバいので、たまにはドライブでもしようかと、富士山周辺を目指して東名に乗り西に向かいます。幸い渋滞なく富士ICで降りて、一路朝霧高原を目指して富士宮道路に入った途端大渋滞rvcarcarbusこれはたまらんと思い、最初のICで降りて富士宮市街を抜けて、富士川方面に目標転換しました。

 富士宮の駅前商店街を抜けていくと、富士浅間大社前辺りは屋台村があったりして結構な賑わいを見せております。富士宮と言えば、焼きそばと宗教ですからね。宗教はともかく、焼きそばくらいは食べておかないとと思いましたが、屋台村を過ぎるとそれ風の店を見つけることができず、市街地を抜けてしまいました。全国的に名を挙げた焼きそばですから、周辺部でもこれに便乗しない手はありません。市街地を外れてもそのうち見つかるだろうと思い、身延線に沿って車を走らせます。そういえば、東北大震災の直後富士宮は震度6の地震に見舞われましたが、見た限り被害などはないようでした。

 やがて河原の広い富士川が見えてきました。流域の野山や茶畑の緑とのコントラストが最高です。新緑の美しさに感動する間もなく、身延線芝川駅前に焼きそばの看板を見つけて早速立ち寄ります。出てきた焼きそばはしょうゆ風味の薄味で、お好みでイワシ削り粉やソースで味付けをしますが、イワシ削り粉をかけるとなかなか風味が良くて美味しかったです。天然児も麺類が大好物なので、焼きそばを平らげていましたが、そのうち店内でアイスの絵を見つけてご執心なので、アイスを追加しました。noodle

 車は富士川沿いに北に向かい山梨県に入りました。腹が満たされたところで、そろそろ外を散策したと思いところです。幸い日蓮宗の総本山である身延山久遠寺が近いので、立ち寄ることにしました。富士川の左岸から右岸に渡り、身延の市街地を抜けると総門前に出ます。総門をくぐると道路は細くなり、両側にお土産や食堂、旅館などが並びます。門前街下の駐車場はガラガラで、連休とはいえ意外と混んでいないものだと、一番上にある本堂に近い駐車場に停めようと進みましたが、そう甘くはありません。駐車場手前の数百メートルの旧坂にずらりと車列が出来ていました。皆で渋滞待ちをするのもバカバカしいので、ババらを先に三門前で降ろし参道を歩いてもらうことにして、天然児と私が行列に並びました。

110504_133806 対岸より身延山を望む 110504_135413 三門

 しかし、ここでアクシデント!天然児がこんなときに限ってムズムズサインを出したのです。coldsweats02駐車場待ちはあきらめるとして、問題は道が狭くて簡単にターンできないことです。車を放置して厠を探すわけにもいかず、「まだ!まだだよー!」と天然児に圧力をかけつつ、ターンできそうなスペースを探します。焦りまくりで汗がにじみました。ようやく寺関係者の駐車場を見つけると、強引に対向車を止めてターンして、狭い門前街をブッ飛ばして下の駐車場に飛び込み、奇跡的に事なきを得ました。toilet

 ババたちとはぐれてはいけないと、天然児の手を引いて門前街から参道を駆け上がります。三門をくぐると杉の大木が両側に並び、その先には本堂に上がる急階段菩提梯が待っています。怖がる天然児の尻を叩いて階段を上がっていくと、途中でババたちが本堂の見学を終えて下ってきてしまいました。「下で待っているから見て来い。」と言うので、黒柱の重厚感あふれる本堂、朱塗りの品格ある祖師堂、五重塔など仏堂伽藍を見学し、すっかり葉桜になった名物のしだれ桜を見学しましたが、天然児は水屋のお清めが一番注目スポットだったようです。やがて、身延山奥の院から下ってくる本堂裏手の道を白装束の行列がお題目を唱えながら本堂前に下りてきていました。坊さんの集団かと思いきや、若い男女が多いのに驚きました。最近、一部の若い衆の間では寺修業が流行とか。

110504_150344 門前町 110504_143041 三門先の参道 110504_143225 菩提梯

110504_144241 本堂 110504_144248 祖師堂 110504_144442 名木久遠寺のしだれ桜

 身延山参拝の後は再び富士川左岸に渡り返して、下部温泉から一気に標高を上げて富士五湖の西端本栖湖に抜け、最近話題になっている芝桜を見に行くことにしました。国道300号線の九十九折を上り切ると、本栖湖の向こうに富士山が見える絶景スポットです。fujiこの風景は、かつての500円札にプリントされて岩倉具視の裏を飾りました。本栖湖畔を進み、国道139号線を朝霧高原方面に右折し、芝桜の会場に近づくと酷く渋滞をしています。これだけの渋滞ならさぞ芝桜が咲き誇っているのかと思いきや、会場に着いてみれば芝桜は1部咲き。見物客の方が咲いている芝桜よりも多いくらいです。天気も怪しくなってきて、せっかくの富士山も雲で見え隠れし始めました。風も寒々しく朝霧高原の春はまだ1ヶ月ほど先のようでした。

110504_163919 富士山わかるかな~? 110504_164128 まだまだでした。

2011年5月 7日 (土)

山行 塔ノ岳長尾尾根トレイルラン その2

 丹沢山から南に位置する塔ノ岳に向かう。笹に覆われた尾根道の先に塔ノ岳のピークが見える。しかし遠方を見渡すと、東の大山には雲がかかり始め、玄倉川源流の向こうに見える西丹沢の山々も霞んできた。何やら雲行きが怪しい。

 丹沢山から標高を下げ、竜ヶ馬場、日高の小ピークを越えていくと、向かいからは次々と塔ノ岳を越えてきたハイカーが歩いてくる。その中で!短パンとムキムキ脚でおなじみの名物ボッカのおじさんにも会った。相変わらず荷物をそびえるように背負っている。「山小屋かい?」とたずねられたので、「いえいえ塩水からです。」と答えると、「おー頑張るね。気をつけて!」と。山の神からお墨付きをもらったようで、少し嬉しくなった。

110503_080857 塔ノ岳ピーク 110503_081843 尾根道は爽快である。

110503_082432 東、長尾尾根の向こうに大山 110503_082758 西、玄倉川の先に檜洞丸

 丹沢山から45分で塔ノ岳山頂に到着。前回は二俣方面から大倉尾根経由で4月2日に登頂をしているので、1ヶ月ぶりの塔ノ岳である。南側の大倉尾根、表尾根の両方から多くのハイカーが次々と頂上に上がってくる。雲は更に近くなっていて、蛭ヶ岳や西丹沢は霞んでほとんど見えなくなっており、大山の頂上すら雲で見えない。早々に下山コースに進むこととした。

110503_085351 塔ノ岳山頂 110503_090130 転がるお釜

 下山コースは塔ノ岳から表尾根コースで新大日まで進み、そこからヤビツ峠へ向かう表尾根コースと分かれて、札掛に向かう長尾尾根コースを選択した。新大日までの南面の斜面では鹿が草を食んでいた。今や丹沢の植生を犯す害獣となってしまった鹿であるが、駆除が行われる猟期は3月末で終わっており、彼らは危険な時期を乗り切って、どことなしホッとしているようであった。次の狩猟シーズンまではのんびりしてもらいたいものだ。

110503_091150 塔ノ岳山頂付近の鹿 110503_091220 110503_092509 ここは新大日

 分岐点となる新大日の小屋前で着替え長尾尾根に入る。このコースはなだらかな尾根だがその分距離があり、また登山口となる札掛は交通が悪いので、このコースを辿るハイカーは少ない。このような条件はトレイルランニングに適している。しかし、ハイカーが少ないので登山道に落ち葉がうず高く積もっていて、地形が把握しづらく不意に深みに足を取られる。

110503_094247 長尾尾根を行く 110503_094758 倒木 110503_101554 森の精との出会い

 しばらく快調に下りを飛ばしていくと、どこからともなく歌声が聞こえてきた。やがて前方に大声で訳のわからない歌とも呪いとも言えない声をあげている人の後姿が見えた。山中の単独行では、時折寂しさから大声を張り上げたくなることがあるが、逆にストレス発散の絶好の機会ともいえる。追い抜く寸前まで彼は私に気付かずに歌って(?)いたが、私が真後ろに来たときとっさに「ワッ!」と言って突然振り返った。目を丸くしていたので背後の気配に驚いたのであろうが、正直リアクションが大きすぎてこっちが驚かされた(笑)「ごめんなさぁ~い」と声をかけて先を急いだ。

 間もなく前方に鹿柵が見えてきた。古代秦の始皇帝は、北方匈奴の侵入を防ぐため長大なる万里の長城を築いたが、丹沢の防獣柵もこれに匹敵するものであると思うのは私だけであろうか。規模的なものはともかく、思想的な根気を感じるものはあるが。鹿柵をくぐると植林帯の中を尾根から下る急坂となり、間もなく札掛とキューハ沢の分岐となった。札掛が近いが、塩水橋に車が停めてあるのでキュウハ沢方面に進む。江戸時代から丹沢林業の基地であった札掛一帯は、丹沢らしいブナやミズナラは少ないのかもしれないが、植林帯もまた丹沢らしい一様である。現在は東丹沢県民の森に指定されていて、遊歩道が整備され、札掛森の家では林業体験や自然教室を体験できる。

110503_102131 札掛への分岐 110503_102636 キュウハ沢への荒れた道

 キュウハ沢へのルートは右側が深く切れて、所々桟道が掛けられているが、先へ進むほどコースが荒れて崩落箇所や桟道の破損箇所も見られた。とても走れるコースではない。やがて下りになり本谷川が近づくと、対岸には先ほど登った天王寺尾根が見えてきた。川沿いの道に出て、本谷川に架かるつり橋を渡ると、往路も歩いた本谷林道に入った。例の車はまだ停まっている。11時に塩水橋のゲートに戻ってみると、ゲート周辺は車であふれていた。

110503_104042 天王寺尾根 110503_105016_2 本谷橋 110503_110519 車あふれる塩水橋

☆メンツ:単独

★コースタイム:5時間40分(休憩等35分含む)

塩水橋5:25→本谷橋5:45→天王寺峠6:20→堂平コース出合7:15→(朝食10分)→丹沢山7:55~8:10→日高8:30→塔ノ岳8:55~9:00→新大日9:25~30→札掛分岐10:20→本谷橋10:50→塩水橋11:05

Photo_2

2011年5月 5日 (木)

山行 丹沢山天王寺尾根コース その1

 5月3日(火)GW後半戦がスタートした。私も含めて仕事が暦どおりの人はGWというよりは3連休である。まあ年休でプラスアルファしているので実質はGWなのであるが。今回は半日自分の時間をもらえたので、未登であった丹沢山地の高峰を狙う企画第1弾として、丹沢山(1567m)に登ることにした。しかし、最短コースである県道70号線(秦野清川線)の最深部塩水橋からのピストンではつまらないと思い、丹沢山到達後、南に転じて塔ノ岳(1491m)に渡り、長く北東の札掛に伸びている長尾尾根をトレイルランニングで下山して塩水橋に戻るコースを選択した。

 もらえた時間が半日なので、日の昇る前にスタートしようと考えていたが、起きてみると4時を少しまわってしまった。4時30分スタートを考えていたので、慌てて取るものもとりあえず車を出し北へ。GWだけあって、早朝にもかかわらず交通量がある。東名の表示では静岡県内で渋滞が出ているようだ。県道70号の山道に入っても対向車がちょくちょく下りてくるので危なっかしい。また、この道は夜間動物の横断が多いので、速度は控えめにしなければならない。最もこの交通量では動物のおびえて道路に近づかないとは思うが・・・

 5時15分塩水橋に到着。塩水林道のゲートや路肩、空き地には10台ほどの車が早くも停車していたが、登山者だけでなく、中津川上流部は岩魚や山女の釣り場であるので、入漁者も多いようである。警戒心の強い渓流魚を狙うには早朝が有利なのである。橋のたもとに停車し、身支度をして5時25分に林道ゲートをくぐった。

 塩水林道を歩くとすぐに本谷林道との分岐である。左は本谷川から天王寺尾根経由、右は塩水川から堂平経由、どちらもほぼ同じ時間で丹沢山へ向かうコースである。今回は左へ進み天王寺尾根を歩くことにした。本谷川の渓流は澄んでいて、青緑の美しい水面と新緑が最高のコントラストである。神奈川の水源もすてたものではない。岩魚や山女が潜んでいそうな深い淵も結構ある。

110503_053131 天王寺尾根と堂平分岐 110503_105946 本谷川の清流

110503_053647 石の上にも三年ですか

 しばらく渓流の音を楽しみながら林道を歩いていると、後から大きなものが迫る気配がした。振り向くと!?トヨタセルシオ?塩水林道は一般車通行禁止で、ゲートに施錠がされていたはずである。営林署や山小屋関係者なのであろうか?何とも不可解な状況である。本谷橋の天王寺尾根登山口の手前でその車は停まっていて、その脇で渓流釣りの支度をしていたおじさんは、私の接近に気づくと道具を携えそそくさと河原に消えてしまった。なにやらきな臭い。山小屋の主人が宿泊者に供する魚を釣りに来たとは到底思えない。せっかく山に入っても、このような場面を見たくはなかったのだが・・・

110503_105403 一般車通行止のはずだが・・・一般車ではないのか?

110503_054746 本谷橋

 本谷橋の手前を右に入り天王寺尾根に取り付いた。植林帯をジグザグと登っていくと上方からクマ避けの音が聞こえてきたが、明るい尾根道に出ると親子連れが一息入れていた。ここは天王寺峠と呼ばれる場所で、ここからが天王寺尾根の始まりである。天王寺尾根は左手のキューハ沢側が植林帯で右手の塩水川側が天然林である。鹿柵に沿った道は急になったり平らになったりと登りやすい。植林はやがて天然林になり、モミの大木が目立ってきたが、ここから南東の札掛辺りはモミの大木が多いところである。右手にブナが目立ってきた。そういえば、北に位置する堂平は丹沢一のブナ林といわれている。それぞれの植生の境界に位置している尾根である。やがて標高を上げていくと左手前方に一筋の滝が見えたが、キューハ沢の最上流であろうか。後ろを振り向くと大山が見えた。

110503_062201 天王寺尾根へ 110503_062207 モミとブナ 110503_064532 大山

 アセビ林の急坂を登るとブナ林の平坦地に出た。右手から堂平コースが上がってくる合流点である。広々したこの辺りは一息入れるのに適しているが、あいにくこの日は曇り気味で、標高1千mの高地の空気はひんやりしており、暖かな陽射しの下、ブナの新緑を楽しむのはもう少し先のようであった。

110503_071717 堂平コース出合 110503_072135 この辺りの春はもう少し先である。

 平坦地に一安心したのも束の間、その先は両側が大きく崩落した場所になり、露岩には鎖がつけられた難所であった。ガレ場は樹木も少なく周囲の展望が良く、北側には丹沢三峰が間近で、振り向くと登ってきた天王寺尾根、南側には塔ノ岳への表尾根が見える。岩場をクリアし、一汗かいたところでお腹も空いたので朝食をとることにした。

110503_072703 崩落箇所 110503_072714 北に丹沢三峰 110503_073049 天王寺尾根

 岩場の上は木道が架けられ、いよいよ丹沢山の頂上が近いようである。気がつくと、周囲のブナの根元に青々とした植物が目立つ。これは恐らく高地性の植物バイケイソウである。丹沢では保護の対象であるが、強い毒性があり、ギョウジャニンニクと誤食する事故がたまにあるらしい。

110503_075032_2 木道の先が主脈 110503_075142 バイケイソウ

 間もなく宮ヶ瀬から伸びる丹沢三峰のコースと出合い、左折するとすぐに丹沢山の広い山頂に到着した。時刻は8時ちょっと前で、塩水橋から2時間30分で登ったことになる。山頂には10名ほどの人がいたが、丹沢主脈縦走コースはこれから南の塔ノ岳方面から人が押し寄せてくるであろう。山頂にはみやま山荘が建ち、その前にはタンクが2つ、ヘリ輸送用のネットに包まれていた。GWの人出に対応するためか、水を下界から上げているらしい。北には不動ノ峰と蛭ヶ岳が見えたが、西に見えるはずの富士山は見えなかった。山荘で記念のピンバッチを購入した後、南に位置する塔ノ岳に向かった。(つづく)

110503_075754 みやま山荘と空輸品 110503_080125 日本百名山!

110503_080332 北に位置する不動ノ峰(左)と丹沢最高峰蛭ヶ岳

2011年5月 2日 (月)

山行 明星みはらしコース

 4月末日(土)久しぶりに箱根連山に進出することにした。今回は南足柄の導了尊から明神ヶ岳を目指す予定であったが、朝一で実家の母に用足しを依頼されてしまい、親戚の家まで雲助稼業をすることになり、行動を開始できたのは10時を過ぎていた。平塚の親戚の家から導了尊までは車でも1時間近くかかってしまうので、明神ヶ岳はあきらめ、小田原の久野という地区の最奥部に位置する和留沢登山口から「みはらしコース」を辿って明星ヶ岳を目指すことにした。

110430_113653 今回はみはらしコース

 明星ヶ岳(924m)は箱根外輪山の一角で、金時山や明神のように特徴のあるピークを持たず、足柄平野から「これが明星」と指差すことは難しいが、外輪山の内側、即ち箱根強羅温泉側からは一目瞭然の特徴をアピールしている。何故なら山腹に箱根大文字焼きの「大」の字が刻まれているからである。この箱根大文字焼きは、毎年8月16日にお盆の送り火としての先祖供養と強羅温泉に訪れた客への避暑イベントとして行われる行事である。山腹の「大」の文字は横一が108m、左払いが162m、右払いが81mで、文字の太さは7.2mという巨大なものである。と、能書きを述べてみても、和留沢からのルートは外輪山の外側なので大文字とは縁がない。

 10時50分、和留沢駐車場を出発。渓流沿いの爽やかな道を歩くと、近くでは伐採作業が行われているようで人の声が聞こえてくる。沿道にはツツジの若株が植えられていて、後年にはハイカーを楽しませてくれることであろう。セオリー通り最初は抵抗した天然児も、今やしたり顔である。

110430_105342 和留沢 110430_110224 なだらかな植林帯

 林道をまたいで沢筋から離れると登山道は一変、暗い植林帯をジグザグと登っていく。尾根に出たところでスタートからちょうど1時間。南側から大風が吹いているが、この南風は予報どおりである。大岩の影で水分補給とおやつ。天然児はゴクゴクと喉を鳴らして麦茶をがぶ飲み。500のペットを一気飲みしそうな勢いなので、慌てて取り上げる始末。

 ここからが岩場を乗り越える難所でロープが張られている。天然児を抱えるようにして岩を登る。岩上のヤセ尾根も危険である。岩場をクリアしてホッと一息。ふと気がつくと、周辺には山桜、馬酔木、赤松、柘植などの木が生えている。赤松や柘植というところが箱根らしく俗っぽい。岩場の先は細い箱根竹の間を進み、程なく林道に飛び出す。天然児は林道に出る度に「林道へ進め」とばかりにひっくり返る。その都度ロスタイムとなる。

110430_115648 岩場越え 110430_120158 箱根竹の道 110430_150023 天然児轟沈!

 天然児をなだめて尾根直下の九十九折を登り、左側がガレた危険箇所を越えると、植生に笹が増えてきて尾根を予感させる。すると、しばらくして目の前が一気に開け、正面に箱根最高峰神山とその麓に強羅、宮城野地区が俯瞰できた。強羅から早雲山に上がるケーブルカーの線が見え、その上に早雲地獄のガレ谷がよく見える。外輪山縦走コースにぶつかったのである。右が尾根を登って明神ヶ岳へ。左が下って明星ヶ岳であるが、今回はスタートが遅いので左手の明星を目指した。

110430_124806 外輪山尾根出合 110430_135106 神山と麓の強羅温泉郷

110430_125016 正面明星へ向かう天然児

 尾根道をいったん降って10分ほど登り返すと、道端にハイカーがまとまって休憩している場所に到着した。祠が祭られているので明星ヶ岳の頂上だとわかるが、ピークもない地味な山頂で、周囲は明るいが展望が全くなかった。日当りがよく、箱根竹が群生していて風除けになったので、ここで昼食とした。道端に箱根竹の切り株に注意しつつ腰を下ろす。さすがは連休の箱根外輪山の縦走路だけあって、ハイカーが結構通過していく。

110430_130400 山頂付近の明るい尾根 110430_130632 明星ヶ岳山頂 110430_130648

 昼食後、往路を引き返す下山ルートをとることにした。分岐点まで戻ると、正面に明神ヶ岳の大きなピークが望めた。周囲はスミレやボケ(?)のような花々で彩られていたが、風が強い環境なのであろう、笹ばかりで高木は生えていない。

110430_134417 明神ヶ岳 110430_134551 すみれ 110430_134630 小さいけどボケ?

 天然児にリュックをつかませ、電車ごっこのように九十九折を下る。往路もそうであったが、このコースを辿るハイカーは我々以外にほとんどいない。往路と同じように天然児を岩場で抱きかかえ、林道でひっくり返るのをなだめつつ15時過ぎに下山した。

110430_143407 小田原市街

 小田原厚木道路の荻窪ICに向かって車を走らせると、小田原市立わんぱくランドの脇を通りかかった。連休で大勢の家族連れが楽しそうに遊具で遊んでいたが、そんな光景に天然児はどことなく羨ましそうな表情であった。親の趣味にばかりつき合わせて、ちょっと可愛そうな気がした。

☆メンツ:天然児、ババ、自分

★コースタイム:4時間30分(昼食、休憩50分含む)

和留沢P10:50→岩場11:45(小休止)→外輪山尾根12:50→明星ヶ岳13:05(昼食)13:40→見晴しコース分岐13:55→上の林道14:20→岩場14:40→和留沢P15:20

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2011年5月 1日 (日)

山行 大野山山開き その2

 4月29日(金)11時大野山山開きのイベントがスタートした。我々は牛乳の無料配布の長蛇の列に並んでいる。まず山頂にある祠に設けられた祭壇で神職が祝詞をあげ、シーズンの安全を祈願する。厳かな雰囲気は当に山岳信仰の時代を彷彿させていて、思わず姿勢を正している。その後大野山がある山北町の重職(町長かな?少なくとも観光協会の会長)が挨拶をされたが、何せこの日は南風が強くてよく聞き取れない。この頃までに牛乳をもらい、日当りの良い場所に陣取って少し早い昼食をとった。牧歌的な景色が最高のおかずである。周囲は中高年ハイカーのグループが多いものの、車で食料をあげたのか、山上宴会モードのかなり賑やかなグループもいる。

110429_111514 山開きの神事 110429_112918 牛乳ゲット!

 式典が終わるといよいよ山上コンサートが始まった。西向きの高所に音響機器が設けられ、バックには富士山が・・・という場面設定だが、この日は雲上がり富士山は姿を現さない。この中に富士山の女神を嫉妬させるほどの美女がいたに違いない。

110429_105544 丹沢湖と西丹沢の山々

 最初は大井町女性グループによるコーラスである。1曲目「翼をください」は実にこの情景にマッチしている。この鈍重な私でも背後に見える山々や丹沢湖の谷の上を飛び回りたくなっている。2曲目「時には昔の話を」はジブリ映画「紅の豚」のエンディングテーマ。「飛べねー豚はただの豚だ・・・」こっちの方が私にぴったりかも(汗)3曲目は唱歌「ふるさと」これについてはもはや語るまでもない。

110429_115654 山々に渡る歌声

 コーラスに続いて南米の民族音楽フォルクローレ楽団による演奏。1曲目は先ほどのコーラス隊とのコラボで「花祭り」。ケーナの音がこれまた山々に渡るようでアンデス観光にでも来たような気分になる。2曲目に舞踊家の女性とのコラボがあり、その神秘的な動作に天然児は何故か馬鹿受けである。笑いすぎて過呼吸になっていた。

110429_121102 ボリビアにて(いえ、大野山です)

 コンサート半ばの12時30分に下山開始。下山は西側の斜面を下り、JR御殿場線の谷峨(やが)駅を目指す。牧草地にジグザグとつけられた道をくだって行く。正面に箱根外輪山の姿が雄大である。この大野山と外輪山の間にある狭隘なところを東名高速、国道246号、JR御殿場線が通っている。昔は交通の難所であった箱根の迂回路である。

110429_123625 外輪山の麓を東名高速がのびる。

 牧草地から樹林帯に入り、ジグザグと高度を下げていく。順調なペースで13時53分の上り電車に間にあいそうである。が、ここで落とし穴が・・・天然児がウ○チをもよおしたので、木陰で雉射ちとなったが、いざ座らせると出ないという。いいよと促しても出ないという・・・こだまでしょうか?いえ、天然児です。仕方なくまた歩き出すと再びトイレサインを出す。雉射ちの青天井を嫌っているのかと思い、少し上にあった公衆トイレに座らせると素直なお腹になった。ちなみにこのトイレは環境に配慮されたバイオトイレであった。

 雉射ちのロスタイムで大幅に時間を食い、先を急ぐも下界に見える谷峨駅に御殿場線が入線しているのが遠望された。タイムアウト!嵐というジャニーズ系の集落を抜け、酒匂川にかかる大きな橋を渡ると谷峨駅に到着した。この山間の小さな無人駅に、大勢のハイカーが押し寄せてくる。昼中は1時間に1本のダイヤであり、駅舎周辺、ホームはたちまち人で溢れていた。

110429_142339 谷峨駅のオシャレな駅舎 110429_140810 ディスカバージャパン

 やがてガタゴトとたった2両の御殿場線が入線。もともと立ち客もいる混み具合に100人以上のハイカーが詰め込まれる。リュックのスペースを考えると150人か。休日の満員電車は3つ先の松田駅まで続いたが、ここで交差する小田急線の利用客が多く、乗客の8割方が流れていった。いやはや、大野山ではさほど疲れなかったが、最後は人疲れしてしまった。

メンツ:天然児、ババ、私

コースタイム:5時間(昼食、休憩、ロスタイム2時間含む)

大野山登山口9:05→共和小学校9:25(休憩)9:35→牧場下10:25→イヌクビリ10:45→大野山山頂10:55(昼食)12:25→(雉射ち20分)→14:05谷峨駅

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