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2011年5月20日 (金)

山行 西丹沢縦走作戦 その2加入道~畦ヶ丸

 西丹沢の盟主大室山(1588m)の登頂を果たし、その後は西丹沢の甲相国境尾根に沿って加入道山(1418m)を経由して白石峠に抜け、余裕があれば畦ヶ丸(1293m)まで縦走して自然教室の駐車場に戻るコースをとった。ここまで用木沢でお会いした先述の高年ハイカーと大室山頂上近くで休憩していた方の2人のみであったが、大室山から下る頃になると、反対側の道志方面から数グループが大室山目指して登ってきた。大室山は神奈川県側よりも山梨県の道志に近い山である。

 大室山山頂から西の加入道山方面に延びるなだらかな稜線はブナの大木が見事である。また稜線の登山道は木道が架けられ、バイケイソウの群落が保護されている。 やがて「そんなに下らなくても・・・」と言いたくなるような下りとなった。下り斜面は正面が開けるので、山頂周辺では望めなかった西側の展望が開けた。富士山をバックに、道志山塊のボス御正体山(1682m)が右手に座り、左奥に石割山(1413m)が小さく見える。左手には奥に甲相駿三国国境の山々が霞んで見え、手前に西丹沢の秘峰菰釣山(1379m)、そこから手前に甲相国境尾根が向かってきて畦ヶ丸(1293m)、更に一番手前を白石峠、加入道山へと右に渡ってくる。

110509_093026 バイケイソウ群落を渡る木道 110509_094508 西丹沢の山々と富士山

 足がガクガクするほど下り、破風口と呼ばれるキレット(切れ落ち)を渡ると今度は加入道山を登り返していく。急下降に次ぐ急上昇は実に辛いものだ。やがてピークに達したので加入道かと思いきや、そこには「前大室」と記され、更に加入道は先であった。ニセピークのひとつである。

110509_095246 破風口 110509_100200 前大室?? 110509_100442 私はこっちだぞ!

 更にもう1回の軽いダウンアップでルート脇に建つ山小屋が目に入った。「加入道非難小屋」である。小屋を見送るとすぐに加入道山(1418m)の山頂となった。大室山同様に樹木に覆われて展望のない山頂である。それよりも加入道山という山名は、何やら意味深げな名ではないだろうか?!私のようなアンビリーバボーな人間は、「入道」という言葉に注目して、ダイダラボッチのような巨人伝説や坊さんが起こす奇跡のようなことを連想してしまう。しかし、後々調べてみると、「鹿入道」という字が化けたようで、「鹿が出入りする道がある山」=「鹿の多い山」ということらしい。それはそれで自然たっぷりで嬉しいことだ。

110509_101217 加入道非難小屋 110509_101242_2 加入道山頂 

 加入道山には留まることなく白石峠に下る。白石峠は十字路になっていて、左手は西丹沢自然教室から県道76号を経由し、更に白石林道から登り詰めると至る道である。右手は道志村白石の由来は、大理石が採取されたことからだそうだ。大理石の道を歩く何とも贅沢なコースである。登山の本などでは、自然教室を基点にこの白石峠に登り、加入道山~大室山~犬越路~用木沢を経て自然教室に戻るコースが紹介されている。

110509_102717 白石峠から大室山を望む 110509_102734 白石峠十字路

 白石峠を国境尾根沿いに直進して、水晶ノ沢頭、シャガクチ丸、バン木ノ頭と西丹沢の深山を渡っていくが、誰にも出会わない静かな山旅となった。逆に動物との遭遇を期待したのだが、これまた鳥以外は見ることがなかった。ルートは道志側から上がる植林帯の脇を行く広い箇所があったかと思えば、笹を払いながら進むようなところもあり、その気にさせてくれる。畦ヶ丸に近づくにつれて、ところどころヤマツツジの原色が眩しい。モロクボ沢ノ頭の分岐点で国境尾根と分かれて左の畦ヶ丸方面へ。右は国境尾根が西丹沢の最奥部菰釣山を経て山中湖方面に延びていく。

110509_105340 木の精霊との語らい 110509_105613 ヤマツツジ

 分岐からザレた鎖場などを経て30分ほどで畦ヶ丸非難小屋前に飛び出した。前述の加入道小屋同様に小さいながらしっかりした造りである。独りでは怖いが、このような小屋泊の静かな山旅をしてみたいものだ。(誰か行かない?)小屋からすぐに畦ヶ丸山頂(1293m)に至る。先客が2人お昼をとっていたが、久しぶりのハイカーである。これから下る自然教室から西沢を経て畦ヶ丸に登ってきた人たちである。畦ヶ丸の由来は「畦=塚」という説(だったら古の王でも眠っているのか!?)と馬酔木が群生している山という説があるようだが、どうもしっくりこない。

110509_115308 ザレ斜面 110509_120756 畦ヶ丸非難小屋 110509_121031 畦ヶ丸山頂

 山頂で昼食をとった後、畦ヶ丸を下る。馬酔木も多いがヤマツツジのピンクが美しい。この山にはブナ林もあるが植林帯もある。白っぽいザレた箇所や涸れ沢を下る箇所もあり、変化に富んだ山である。西沢の源流部に下り立つと、近くには本棚、下棚という滝があるとのこと。ガイドで読んだときは、見応えのある滝のようなので是非寄ってみたいと思っていたが、疲れていたのか足が向かなかった。携帯カメラが充電切れをしていたこともあろう。西沢の河原は大小の石がゴロゴロしていてルートの判別が難しいが、沢を何度か渡るので、橋を目印に歩いてった。やがて砂漠のように白砂の広い河原に出てた。正面には檜洞丸へのギザギザした尾根が見えて、何やら異世界の風景である。(カメラに収めたかった(涙))そこを抜けると中川川に架かるつり橋のたもとに着いた。対岸に我が愛車が見えた。

 半日分の汗を流そうと、車で10分ほど下った中川温泉町営「ぶなの湯」に立ち寄り、さっぱりして帰宅すると、家の前で友達と遊んでいた長男が「また会社ずる休みか!?」と一括。「失敬な。休暇はサラリーマンの権利なんだぞ!」と何十回と繰り返される我が家の一様で終幕。

110509_141307 町営温泉「ぶなの湯」

☆メンツ:単独

★コースタイム:7時間25分(休憩等45分込)

西丹沢自然教室6:25→6:45用木沢出合→7:50犬越路(朝食)8:00→9:15大室山(小休止)9:20→9:50破風口→10:10加入道山→10:25白石峠→10:40水晶沢ノ頭→11:45モロクボ沢ノ頭→12:10畦ヶ丸(昼食)12:25→13:20本棚沢出合→13:50西丹沢自然教室

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