山行 鍋割山(訓練所尾根)~栗ノ木洞、檪山
我が家の天然児は、以前から月2回・土曜日に保育(療育)を受けていますが、表丹沢の山際にある施設までの送迎は私の担当です。運転が好きなこともありますが、朝預けてから午後迎えに行くまでの間、表丹沢のショートコースをハイキングすることが出来るからです。
今年度も5月14日に1発目がスタートしたので、初回は二俣から訓練所尾根を登って鍋割山に至るコースを選択しました。天然児を預けたその足で表丹沢県民の森へ車を走らせます。10時を過ぎているので、県民の森駐車場周辺は路肩駐車で溢れておりました。私も駐車場より少し下の三廻部林道の分岐付近に駐車しました。
二俣までの林道は見慣れたコース。二俣の手前、西沢林道から川向こうに県の山岳訓練所の廃墟が見えますが、往時は多くのハイカーがこの訓練所を利用して、周辺の尾根で脚を慣らしたことでしょう。今回はそんな1コースである小丸尾根(通称訓練所尾根)を鍋割山稜まで辿ってみました。
このコースは、二俣勘七沢の木橋を渡り林道ゲートをくぐると直ぐ右手に分岐します。当日は暖かな晴天に恵まれ、二俣辺りは多くのハイがーが鍋割山を目指して歩いていましたが、大半は右手の小丸方面には入らずにまっすぐ後沢乗越方面に歩いて行きます。その道を見下ろしながら、小丸コースはナラの落葉樹林をグングンと標高を上げていきます。所々に赤松の大木が目立ちます。
この尾根を登っていく人はほとんどいなかったのですが、下山者はポツポツと下りてきます。一般的な登山ガイドでは、この尾根を鍋割山からの下山ルートとして紹介しているようです。落葉樹林帯を抜けると岩石が目立ち始め、馬酔木や山ツツジなどの低木が生える中をジグザグと九十九折に登って行きます。西には薄っすらした富士山をバックにした鍋割山。東は塔ノ岳の大倉尾根と三ノ塔など表尾根コースが望めました。
尾根に取りついてから1時間余りで鍋割山稜の尾根コースと出合います。鍋割山方面から塔ノ岳方面に続々とハイカーが歩いてきました。さすがに時間の制約がありますので、左折して鍋割山を目指します。鍋割山稜はマメザクラの花が見頃でした。左手に秦野や足柄平野を、右手に蛭ヶ岳やユーシン渓谷を望みながらの気持ちのよい尾根歩きです。小丸(1341m)のピークを経て鍋割山(1273m)の山頂まで30分もかからず到着しました。山頂は100人以上のハイカーで賑わっておりました。鍋割山荘の「鍋焼きうどん」を久しぶりに食べようかと思っていたのですが、並んでいるようだったので諦めました。
軽く食事を済まして鍋割山を下ります。お昼が過ぎても多くの人が山頂目指して上がってきます。狭い箇所では登ってくる人に道を譲るのが基本ですが、大半の方が息を切らせて登ってくるので、「どうぞ」と道を譲っても逆に「どうぞ、どうぞ」と譲り返されてしまうことが多かったですね。でも中には、譲っているのに「そっちから下りれるでしょ!」なんて憎まれ口を叩く女性もいました。疲れているところを急かされたように思ったのかわかりませんが、譲られたことがそんなに腹立たしかったのでしょうか。こういう手合いは叶いません。
後沢乗越まで下ってきましたが、時間的にも体力的にも余裕があったので、左折して二俣経由で県民の森に戻る最短コースを採らず、直進して栗ノ木洞と檪山(くぬぎやま)を渡って県民の森に下ることにしました。栗ノ木洞へは急斜面を登り返します。このコースを選択するハイカーは少なく、動物の気配を感じながら植林帯に入ります。栗ノ木洞(908m)の山頂は杉林に覆われた暗い場所でした。栗の木は特に見当たりません。
後沢乗越上から見た栗ノ木洞
クマの爪痕?!
急登を登り切ると・・・
栗ノ木洞山頂は展望なし
栗ノ木洞から植林帯をなだらかに下ると、間もなく明るい広々とした場所に出ました。松の大木が見事です。ここは檪山(810m)の山頂で秦野盆地の景色がよく見えました。栗ノ木洞同様に、周辺にクヌギの木は見当たりませんでした。思えば、3月の震災直後に登ったのもこの檪山でした。
檪山から県民の森へ一気に下って今回は終了です。
☆メンツ:単独
★コースタイム:3時間25分(休憩10分込)
表丹沢県民の森P10:20→10:40二俣訓練所尾根分岐→12:05小丸→12:20鍋割山(昼食)12:25→12:55後沢乗越→13:10栗ノ木洞→13:20檪山13:25→13:45県民の森P
« 山行 西丹沢縦走作戦 その2加入道~畦ヶ丸 | トップページ | 健康診断ととんかつ »
「登山、ハイキング」カテゴリの記事
- 山行 大天井岳山頂に遊ぶ 表銀座縦走その3(2018.08.05)
- 山行 雷鳥が散歩するガスの燕岳 表銀座縦走その2(2018.08.04)
- 山行 台風追撃!まだ雨の降る信濃路へ 表銀座縦走その1(2018.08.02)
- 山行 花の散歩道を歩いて雲の上へ 金時山(2018.07.27)
- 山行 堅く守られた山のお宝アヤメ平 櫛形山その3(2018.07.20)
コメント