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2011年6月11日 (土)

山行 ヤマツツジ爛漫!檜洞丸 その1

 話は前後するが、梅雨の中休みに手をこまねいていては山笑海笑の名が廃ると、6月5日(日)丹沢山地の副将とも言える西丹沢の檜洞丸(1601m)に登ることにした。実は今年中に丹沢の主峰は制覇しようという作戦であるが、この半年間で大室山(1588m)、丹沢山(1567m)、塔ノ岳(1491m)、加入道山(1418m)、畦ヶ丸(1293m)、鍋割山(1273m)、大山(1252m)・・・と登ってきて、この檜洞丸を制覇すれば残るところ最高峰の蛭ヶ岳と西丹沢の深山菰釣山(こもつるしやま)を残すばかりである。それだけに士気も高まり気合の入った登山となった。

 また、檜洞丸はこの時期、山頂付近に群生するヤマツツジが花期を迎えるお楽しみがついてくる。それだけに多くのハイカーがこの時期山頂をめざすのだが、気をつけなければならないのは、この山とその周辺の沢は丹沢山地で断突に事故が多いのである。毎年必ず死者、行方不明者が記録され、負傷者はそれ以上に多い。後日知ることになるが、この前日である4日にも、今回辿ったつつじ新道で転落事故があり、ハイカーが死亡している。都心部からもアクセスが良く、1,500m前後の低山であるため、老若男女あらゆるハイカーに人気の丹沢であるが、「たかが丹沢」となめる者には容赦なく牙を剥く厳しい一面をも持つ。

http://www.kanagawa-park.or.jp/nishitanzawa/(西丹沢自然教室HP:6/4参照)

 檜洞丸へのアプローチは丹沢湖から県道76号(山北藤野線)を北上し、西丹沢自然教室までバスあるいはマイカーで入り、つつじ新道、犬越路経由、石棚山経由の何れかを辿ることになるが、最短であるつつじ新道でも登り3時間程度である。お昼前には下山して一風呂浴びて帰ることを考えていたので、朝3時30分に起きるや直ぐにハンドルを握り、国道246から丹沢湖方面へ折れ、丹沢湖、中川温泉、箒杉と見送って西丹沢自然教室に着いたのは4時30分。15台ほどの駐車場は既に満車であったため、道向かいの空き地に車を停めた。もう少し遅れるとこの空き地も車で埋まってしまうことだろう。こんな山奥でも路上駐車をすれば、地元警察は「待ってました!」とばかりに容赦なく切符を切るのである。山屋を狙った車上荒らしも多発しているので、この際警察の取締りは歓迎しなければなるまい。

110605_043925 西丹沢登山のベース自然教室

 4時40分に出発。つつじ新道の入口に向かって、1ヶ月前の大室山のときと同じように県道を歩く。沿道にある広大なキャンプ場の河原のサイトには多くのテントが張られていた。前日は遅くまで飲めや食えやで盛り上がり、キャンパーたちは川音を子守唄にぐっすり眠っていることであろう。サイト周辺には人気がなかった。

 10分ほどの林道歩きの後、つつじ新道の入口となる右手に延びる沢に入る。早朝で東側に山が遮るため日差しがなく、暗い沢沿いの道は少々不安だが、駐車状況を見る限り先行者は必ずいるはずなので、露払いはされているはずと黙々と沢から標高を上げた。一山越えるとやや下ってゴーラ沢の出合となった。ここでは橋が架けられていないので川を渡渉した。幸い水量は少ないので靴を濡らすことなく渡れた。対岸で休憩する高年ハイカーに見送られて河原から急階段を一気に登る。階段脇には安易な入山を控えるよう注意書が立てられていた。

110605_051458 ゴーラ沢の渡渉点 110605_051724 なかなか手強そうだ。

 急階段の上は急傾斜の鎖場となっていた。つつじ新道は檜洞の入門コースであるが、なかなか手強いコースである。丹沢第2の地位は甘くはない。そして最初の鎖場を登りきったところには・・・

110605_062600 鎖場の上部に・・・ 110605_051925 小さな慰霊碑がありました。

慰霊碑には小さな造花が添えられていた。そう足を運べる場所ではないので、花が絶えないように誰かの気配りなのであろう。頂を目指すも心ならず倒れたのか、あるいは頂に立った安堵感を死神につけ込まれ、帰路に死が待っていたのか。同じ山を愛した人の魂に対し頭を垂れる。

 つつじコース周辺には丹沢ではおなじみの杉や檜の植林が見られない。天然のブナ林が残り、立派なモミの大木も見られる。檜洞丸全体がそうなのかは分からないが、西側は丹沢湖の三保ダムが造られる以前は丹沢の秘境といわれた場所であり、檜洞丸を目指すコースもアクセスが悪く長距離で、山頂に立てる人も限られていたらしい。

110605_053009 ブナの天然林 110605_055945 ブナ林の住人ヤマアカガエル

 展望園地という看板が出ていたが、この日は晴れていたものの山は霞ぎみだったので、スルーした。位置を考えると西丹沢や富士山が望める場所なのであろう。園地の上部は鉄ハシゴや階段が架けられる急登である。いよいよ周辺にはトウゴクミツバツツジやシロヤシオが多くなってきたが、花は落ちてしまっていた。既に花期を逃してしまったのか。不安が募ってきた。

110605_062708 鉄梯子は心強い 110605_064833 シロヤシオ。遠景は同角ノ頭

 ハシゴ区間を登り始めたときに高年のご婦人が下ってきた。時間的に山頂にある青ヶ岳山荘の宿泊者であろう。挨拶を交わすと「この上の花は素晴らしいわよ。昨日は犬越から登ったけどそっちもすごく奇麗だった。」と教えてくれた。心配は杞憂であった。確かに標高を上げるにつれて残っている花は多くなっている。熱海の桜もそうであったが、花は山を登っていくのだ。上のほうから感嘆の声が聞こえてきた。檜洞丸山頂と石棚山方面を分ける三叉路付近はシロヤシオが満開であった。トウゴクミツバツツジの赤紫も混じるが、白が圧倒的に強い。石棚山方面に下っていくグループの後姿があった。山小屋で朝を迎えた贅沢な人たちであろう。暇と金が足りない我が身を嘆くばかりである。

110605_064723 三叉路 110605_064915 白に赤紫も少し混じる。

 山頂方面に進むと平坦な木道となった。ブナの大木、古木を紅白の山ツツジが飾り、足下にはバイケイソウが群生している。この光景が多くのハイカーを虜にしているのは納得である。満開のツツジと共に感動したのは、この辺りの小鳥たちがハイカーを余り怖がらないことであった。彼らにとって山の中の人はベチャクチャとやかましい鈍重な動物にしか写っていないのかもしれない。

110605_065026 山頂に向かう木道 110605_065310 古老が迎える。

110605_065743 本当に見事だ。 110605_065829 人を恐れない小鳥

 写真を撮りながら進む先行者のカップルと同時に檜洞丸(1601m)の山頂に到達した。展望は開けないが、明るく広々とした山頂である。ここで朝食を摂る。(つづく)

110605_070454

☆メンツ:単独

★コースタイム:登り2時間20分(休憩5分含む)

西丹沢自然教室4:40→5:15ゴーラ沢出合→5:40小休止(5分)→6:40石棚山分岐→7:00檜洞丸山頂(朝食)

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