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2011年7月

2011年7月30日 (土)

山行 尾瀬遥かなり その2

 賑やかな山ノ鼻を出発して木道を歩き始めました。既に正午が近づいているので、牛首の三又を左折してヨッピ橋まで行き、右に転じて竜宮十字路、更に右折して三又に戻る定番の尾瀬ヶ原三角コースであってもゆっくりしていられない時間となっています。

 尾瀬ヶ原の木道は2本平行に通じていて、右側通行がルールですが、対向者がいなければ天然児と手をつないで左側を歩くことができます。この日はツアーの団体客や林間学校の小中学生が多かったのですが、ツアー客に関しては、「某ツーリズム」1社ばかりあちらこちらから尾瀬にハイカーを送り込んでいるようです。薄利多売の格安バスツアー何でしょうけど・・・平日でこの調子とは恐ろしいことです。とはいえ、ツアーの方々も山の自然を愛する人々であることに変りはありません。人とのスキンシップが大好きな天然児はツアーの人たちとすれ違ったり、抜かれたりするたびに愛想たっぷりでアピールして、それに笑顔で答えてくれる人たちばかりでした。ありがとうございます。

P1000109 振り向くと至仏山 P1000121 正面に燧ケ岳

 山ノ鼻の先にある樹林を抜けると、広々とした尾瀬ヶ原の展望が広がり、進行方向正面には頂上を雲で飾った燧ケ岳が堂々たる姿を見せてくれています。今回は初夏の名物ニッコウキスゲの群落をお目当てに来ましたが、牛首に至ってもポツポツとしか咲いていません。既に見頃は過ぎてしまったのでしょうか・・・それでも牛首三又に至るまでに、黄色いキンコウカや線香花火のようなカラマツソウ、鮮やかなアザミ、ピンクサラサドウダンやサワランなど小さな可愛らしい花々が迎えてくれました。湿原に点在する地塘には睡蓮のようなヒツジグサが咲き、マツモムシやアメンボなどの水生昆虫やイモリ、アブラハヤが多く見られました。

P1000125 牛首三又 P1000187 キンコウカ P1000175 カラマツソウ

P1000135 イモリ P1000169 アブラハヤ

 三又から左のコースをとり、左手に森を見ながらヨッピ橋方面に向かいます。30分ほど歩くとオレンジ色の絨毯が広がっていました。お目当てのニッコウキスゲの群落です。ツアー客の中には牛首三又で「もう心残りはない。」と引き返すおじさん連中がいましたが、この群落の存在を知ったらさぞ心残りでしょう。広大な尾瀬ヶ原も地形や植生が変化に富んでいて長い木道歩きも苦にならないですね。

P1000138 ニッコウキスゲ P1000141 目的は達しました。

 ニッコウキスゲの群落を抜けると地塘が点在する場所になりました。この風景も尾瀬名物のひとつです。木道脇に熊よけの小さな鐘が鳴らせるようになっていて、天然児は大喜び。思えば数年前に熊が木道のハイカーを襲ったのはこの辺りだったような気がします。

P1000145 地塘群 110722_135934 30分程とまって汗を吸っていた蝶

 ヨッピ橋の手前を竜宮十字路方面に右折します。ちなみにヨッピ橋を渡って直進すると東電小屋があります。四半世紀前小学生の頃に東電小屋に宿をとってこの辺りを散策しましたが、幼いなりに感動が大きかったのでしょう。何となく見覚えがある場所です。

110722_135432 ヨッピ橋が見えてきました。 P1000149 只見川源流ヨッピ川

 この辺りまで来ると、燧ケ岳が大きくなり、幸いにして山頂部にかかっていた雲が晴れて、柴安嵓(しばやすぐら)と俎嵓(まないたぐら)の両峰がはっきりと見えてきました。竜宮小屋が見えると竜宮十字路で、ここを右折して牛首三又や山ノ鼻方面に戻ります。燧ケ岳をバックに地塘や川が点在する水の豊かな区域です。水辺にはアヤメが群生していました。竜宮から牛首までの区間には、ミズギボウシやミズチドリ、トキソウ、コバイケイソウなどの花が咲いていて、ワタスゲの群落も心を和ませてくれました。

P1000154 燧ケ岳が大きい! P1000166 アヤメ群落

P1000159 ワタスゲ群落 P1000176 ミズチドリ P1000177 ミズギボウシ

 しかし、湿原を飾る美しい花々は、人間の欲をかき立てる魔力を秘めているようです。花が沢山咲いているような場所には、決まって湿原に踏み入れた跡が残っていました。心無いカメラマンの仕業なのでしょうか。ベストショットは自分の永遠の宝になるかもしれませんが、その利己心のために自然界の宝は失われてしまうのです。踏み込まれた泥炭層を復元するには数百年を要するといわれています。湿原に踏み入れるような輩には尾瀬を訪れる資格などはありえないのです。

110722_133043 あーあ! 110722_150203 いい加減にしろよ!

 牛首三又まで来ると歩く人もまばらとなっていました。山ノ鼻手前の樹林に入ると尾瀬ヶ原は見納めとなります。ババは振り返り名残惜しそうに人気の消えた尾瀬ヶ原を見つめておりました。亡き父と訪れた思い出に去来するものがあったようでした。山ノ鼻に到着したのが16時。天然児のペースでは鳩待峠の最終バスに間にあうか微妙なところです。ここで天然児がアイスクリームの看板を目敏く見つけ、小休止と相成りました。

P1000188 さらば尾瀬よ。 P1000190_2 山ノ鼻での小休止が後々響くことに・・・

 薄暗くなってきた鳩待峠の登りをやや急ぎ足で上っていきます。峠から下りてくる山小屋泊のハイカーはパラパラいますが、峠に向かう人は我々意外いません。疲れ果てた天然児は、時折木道や階段を踏み外して怯えた声をあげていました。鳩待峠に到着したのが17時15分。山荘前の広場は出発時の賑わいが嘘のように静まり返って、売店の人は焼き魚の火を処理していました。バスの時間を聞いてみると17時10分が最終で、僅か5分差で乗り遅れてしまいました。山ノ鼻での小休止がなければこんなことには・・・仕方なくタクシーを呼んで駐車場に下りることになり、予定外の出費となってしまいました。

P1000194 人気の失せた鳩待峠。最終バスに乗り遅れ

 しかし、タクシー内で安堵したようにニコニコと笑顔を見せたり、うたた寝をする天然児を見ていると、そんなさもしい気持ちはすっ飛んで、満足感に満たされた尾瀬行きでした。

P1000170 遥かなり尾瀬。でも、また来るぞー!P1000171

☆メンツ:天然児、ババ、自分

★タイムスケジュール:6時間45分(大小休憩含む)

鳩待峠10:30→11:35山ノ鼻(休憩15分)11:50→(休憩10分)→13:00牛首三又→13:55ヨッピ橋→(休憩20分)→14:40竜宮十字路→15:30牛首三又→16:10山ノ鼻(休憩15分)16:25→17:15鳩待峠

2011年7月29日 (金)

山行 尾瀬遥かなり その1

 7月22日(金)朝食を早めに済ませて湯檜曽の宿を出発します。我々の他にも谷川岳方面に向かうと思われる人もチェックアウトしていました。湯檜曽駅前から裏見の滝を観に行った奥利根方面に進路をとり、藤原湖、洞元湖など首都圏の水瓶を左手に見ながら進むと、正面に巨大なロックフィルダム奈良俣ダムが堂々たる姿を見せてくれます。ダムの辺りで道は北から東の方向へ大きく右に転進すると、間もなく奥利根方面最深部の湯ノ小屋温泉を通過します。この深山温泉はなかなか風情があり、次回はこのような場所に宿を求めたいと思いました。

P1000093 奈良俣ダム

 温泉の先は人家が途絶え、沢沿いの気持ちのよいドライブコースになります。照葉峡という渓谷で、その名の通り、秋は美しい紅葉が渓谷を飾ることでしょう。道路脇の渓流には釣りを楽しむ人がポツポツ見られますが、岩魚や山女が生息しているのでしょう。沢からそれると道は九十九折となり、水上と片品の境である坤六峠を越えると下り坂になります。この辺りからは至仏山や笠ヶ岳など尾瀬周辺の山々が正面に望め、振り向くと武尊山が堂々とそびえていました。

110722_092355 坤六峠 P1000095 なだらかな至仏山(右)と小至仏

P1000098 笠ヶ岳はなかなかの秀峰

 峠を下るとすぐに尾瀬の登山口である鳩待峠下の津奈木橋がありますが、ここから鳩待峠間はマイカー規制中なので通過し、7km先にある戸倉の村営駐車場に入りました。平日ですので駐車場にはまだまだゆとりがあります。準備を済ませてバス停に行くと、券売所のおばさんが集まり具合を見て乗合タクシーを呼んでくれました。ジャンボタクシーで鳩待峠に向かいます。

 戸倉の村営駐車場から20分ほど揺られて鳩待峠に到着です。観光バスも乗り入れていて、多くのツアー客で賑わっていました。タクシーでドライブ気分だったのが、一転してハイキングとなりやや呆然自失気味の天然児の隙をついて登山道を下り始めます。鳩待峠は標高が1,591mあり、尾瀬ヶ原の端に位置する山ノ鼻までは標高差約150m、約1時間の緩やかな下りコースとなっていて、尾瀬へのアクセスが一番楽なコースといえます。

 しかし、鳩待峠から下り始めてしばらくは、石畳や歩幅の合わない階段が下りの苦手な天然児を苦しめます。歩き始めは尾瀬ヶ原方面からパラパラとハイカーが上がってくる程度でしたが、我々がもたもた歩いていると、ツアーバスが峠に入ったらしく、団体の長い行列が後から次々と追いついてきて抜いていきます。前から後から団体に挟まれて進退窮する場面もしばしばで苦戦しました。しばらく歩くと傾斜が緩くなり、階段は歩きやすい2列平行の木道に変ります。階段や木道の板には尾瀬の登山コース全般を整備している東京電力の焼印が入れられていました。尾瀬を訪れる膨大なハイカーを受け止め、自然を保全するためには、東京電力資本は欠かせないバックグラウンドです。新聞記事になっていましたが、東電の現状を考えると、尾瀬保全のウェイトはかなり低下するとのことで、行政の補助が望まれるところであります。

P1000100 歩きやすい木道 P1000103 東電に守られてきた尾瀬

 左手には至仏山の女性的な緩やかな稜線が見えています。下りの後半は、小さな沢の流れを集めた川上川沿いに山ノ鼻へ向かいます。川床は鉄分が多いのか赤々として、良く見ると岩魚が泳いでいました。尾瀬らしい小さな湿地もポツポツと点在し、見頃を過ぎて葉がすっかり巨大化したミズバショウが群生しております。

P1000101 至仏山の優しい稜線 P1000107 ミズバショウの変わり果てた姿

 鳩待峠から1時間余りで尾瀬ヶ原の西端に位置する山ノ鼻に出ました。ここは山小屋が数件集まって、尾瀬散策のベースとなっております。この日は夏休みに入ったばかりなので、多くの小中学生がガヤガヤ賑やかに休憩していました。一息入れていよいよ尾瀬ヶ原の木道を歩き始めます。(つづく)

2011年7月26日 (火)

上州滝巡り その2

 関越道水上ICを下りて、水上温泉街を車は抜けていきます。水上は上越国境の町、温泉街として昔から有名でしたが、今ではラフティングと呼ばれるゴムボートでの急流下りが若者の間で流行のようです。温泉街に沿って諏訪峡という渓谷があり、見下ろすと利根川の急流をカラフルなボートが何艘も下っているのが見えました。谷川のしぶきを浴びながらの川下りは何とも涼しげですが、如何にせんこの日の水上は気温17℃。涼しげを飛び越えて寒々しいですね。そう思う自分が少しジジイになったようで嫌なものです。

 水上温泉を抜けて、上越国境を貫く清水トンネルの群馬側出口、湯檜曽温泉を抜け、谷川岳の登山基地土合にやってきました。ロープウェーで天神平に上がり、谷川岳を始めとする上越国境の山々を眺めようと思ったのですが、山の上は雲に覆われています。駅係員の方に天神平の天気を尋ねたところ「上はガスっちゃって全然見えないよ。お金が勿体無いね。」と良心的な回答。それならば一ノ倉沢の大岩壁でも眺めようかと思いきや、ロープウェー駅より先はマイカー規制で片道1時間ほど歩かねばなりません。この分だと岩壁が見えるかの保障もありませんし。あれやこれや思案していると、足にチクリとブユの一刺し。よく見ると周囲にはブユの群れがブンブカ飛び回っています。さすがにブユの大群と共に楽しくトレッキングできるとは思えないので、谷川岳表から退散することになりました。

110721_144134 谷川岳の玄関口土合駅

 ふと道脇に石碑や像が集まっているところを発見。ブユを払いながら近づいてみると、谷川岳で遭難した人たちの慰霊塔でした。谷川岳は標高1,977mと、2千mにも満たないのですが、太平洋側と日本海側の中央分水嶺に位置しているため、気候の変化が激しく、また日本三大岩壁の一ノ倉沢を擁しているため、遭難するクライマーが多く、統計以来800人ほどの人名を奪ってきましたが、これは日本はおろか、世界ワースト記録だそうです。私が生を受ける以前の昭和35年に発生したザイル宙吊り事件は、岩壁に宙吊りになった2人の遺体を自衛隊が出動してザイルを狙撃・切断して遺体を墜落させた痛ましい事件として有名ですが、今でも当時のニュース映像を動画サイトで見ることができます。石碑には年度毎に遭難者の氏名が刻まれていましたが、昨年まで毎年数人の人名が刻まれていることに驚きました。魔の山谷川岳では、今後もクライマーの命が消えていくのでしょうが、それはクライマーの宿命ですから止められないのでしょうね。当に「そこに山があるから」

110721_143335 慰霊碑は谷川岳に向いて建っていました。

 湯檜曾まで戻って、今度は首都圏の水瓶、奥利根三湖方面に向かいます。藤原ダム、須田貝ダム、矢木沢ダムと何れも利根川源流部を堰き止めた人造湖ではありますが、奥利根の最奥部には人跡未踏の自然が残されています。藤原ダム周辺は廃業した遊覧船やレストハウスの遺構が見られ、往時の賑わいをうかがわせますが、今ではスキー客と少数の山菜マニアのみがこの地域を訪れるのみなのでしょう。広葉樹が多い地域なので紅葉の時期は良さそうですが。

 藤原ダムの先で「裏見の滝」の表示を見つけました。裏見の滝といえば、伊豆天城山麓に同名の滝があり、その名の通り滝を裏側から見ることができます。表示に従って右折し、スキー場がある宝台樹山を上っていくと、白樺林と下界より一月遅い満開のアジサイが美しい宝台樹キャンプ場を通過します。林間学校でしょうか、キャンプ場は子供たちが元気に走り回っています。

P1000090 一月遅い見頃 110721_161012 武尊の雪解け水

 キャンプ場の先で舗装路が林道に変り、日本百名山武尊山の裏登山口と武尊神社があります。裏見の滝は、神社手前の舗装路の終点にある駐車場から、ブナ林の参道を10分ほど歩くと目の前に出現し、落差20mはあろうかという見事なものでした。生憎斜面の崩落が進んでいるようで、裏見コースは通行止めとなっておりました。瀑布からはかなり離れていましたが、しぶきが風に乗って気持ちよく頬を濡らしました。

P1000086 裏見の滝。右手に武尊神社奥社が見えます。

 この日は湯檜曽温泉に泊まって、明日は15年ぶりに尾瀬を歩きます!

2011年7月24日 (日)

上州滝巡り その1

 台風6号はところによっては記録的な大雨となったようですが、湘南方面は特に大きな影響もなく通過してくれました。台風一過の晴天を期待して、県外の山行を企画していたのですが、晴天は望めないとの予報を得たので、企画を変更して、台風の影響が小さいと思われる上州、それも県北部に涼を求める旅をすることになりました。typhoon

 夏休み初日の7月21日(木)中央道相模湖ICから圏央道に入る頃には本格的な雨となりましたが、上州はまだまだ先なので、天気は気にせずハンドルを握ります。ガラ空きの圏央道を鶴ヶ島まで行って、関越道に入ると交通量がグッと増え、全体的にスピードが上がります。安全運転自己チェックの不適格な私は常に追越車線を進んだせいか、赤城高原SAで休憩をしたときは10時前。自宅から3時間足らずで群馬県の北部に来ておりました。圏央道が高尾山をブチ抜いて相模川沿いに自然を破壊しながら海老名に達したら、この時間は更に短縮されることでしょう。rvcar

 上州までくれば多少の晴間を期待していたのですが、赤城山を始め榛名山、武尊山、谷川岳と、見えてくるはずの山々はことごとく雲に姿を隠していました。小雨の降る中、気温は17℃とTシャツと短パンでは寒いくらいの陽気です。この日は谷川岳の天神平の散策と一ノ倉沢散策を予定していたのですが、曇り空では視界ゼロの中を震えながら歩くようなので、更に予定を変更して観光をすることにしました。mist

 沼田ICを下りてロマンチック街道こと国道140号線を尾瀬、日光方面に30分ほど進んで老神温泉を過ぎたところに名瀑「吹割の滝」があります。自身は今回4回目の訪問になりますが、涼を求めて・・・というか、涼は充分な陽気なので、天然児と母にダイナミックな流れを見せてあげようということになりました。

 駐車場からお土産屋街を通過して、片品川河畔に下りると前座の「鱒飛の滝」が迎えてくれます。雨の多い季節なので、水量の多い迫力ある姿が見れました。更に河原の散策路を上流に5分ほど向かっていくと、大きな一枚岩の上に沢山の観光客の姿が見えます。「吹割の滝」は、一枚岩に数十メートルに渡って開いた岩床の窪みに、下流方向を除いた三方向から一斉に流れが落ち込んでいる壮大な姿で、スケールが違うものの「東洋のナイアガラ」とは良く言ったものです。天然児も目の前で轟音を上げる大瀑布に圧倒されておりました。

P1000051 鱒飛の滝

P1000039 賑わう吹割の滝 P1000041 東洋のナイアガラ瀑布!

 滝を引き揚げると、140号線を15分ほど引き返して脇道に入り、川場村の「ホテルSL」にやってきました。村中心部にある「ホテルSL」の敷地内には、川場温泉弘法の湯やターゲットバードゴルフ場、RCコースが併設されていますが、そのひとつに「ほたか高原駅」があります。川場村の村内には鉄道が通っていないのですが、ここにはあの名機関車D-51が動態展示されているのです。

P1000080 ホテルSL。spaもあるでー P1000082 ほたか高原駅

 夏休み初日とはいえ、我々一行意外には訪れる人の姿はなく、お昼時突然の訪問者に職員の方々は事務室から出てSLの起動準備にかかっておりました。何か贅沢な気分です。「ホテルSL」のフロントで乗車券(入場券)を購入して改札に行くと、制服姿のおじさんが「昔このハサミは駅員の命と言われて、絶対人には貸さなかったんだよ。」と言いつつも、ハサミを貸してくれて厚券の切符を切らせてくれました。天然児に勧めているようでしたが、天然児には「荷の重い仕事」なので、私が全てハサミを入れました。

 乗車までの待合所には夢のようなプラレールルームがあり、天然児は早くもフルテンションです。bullettrain「さわらないでね」との表示もお構いなしに、我が家同様、手荒く車両を扱って職員の方に困り顔されてしまいました。申し訳ありません。coldsweats0120分ほどして「出発時刻なのでホームにお進みください。」との声がかかったので、未練たっぷりの天然児の手を引いてホームに立つとD-51の堂々たる雄姿がありました。

P1000056 It's the small world! P1000058 Tennenji in the wonder land!

 でも何か雰囲気が違うのです。何か物足りないような・・・!それもそのはず、D-51からは煙や蒸気が出ていないのです。このD-51は、環境への配慮からか、本来の蒸気機関ではなく、エアコンプレッサーによる圧縮空気によって動力を得るという世界唯一の動力方法を持った珍しいものなのです。D-51に1両だけ懐かしい車掌車が連結されていて、乗客はそこに乗り込みますが、車内は座席等は改造されていましたが、天井や側壁は往時のままの状態で残されて味わい深いものでした。

P1000074 D-51 561号機 P1000079 懐かしい車掌車

 僅か100m足らずの直線軌道をのんびり往復するだけのものですが、後先なく落ち着いて楽しめるのがここの良いところではないでしょうか。天然児も車掌車のデッキに立って楽しんでおりました。これから夏休み本番となり、多くのファンがこのSLを楽しみにやってくることでしょう。また、「ホテルSL」に宿泊すると部屋の窓からSLが眺められるので、夢のようなひと時を送ることができるでしょう。温泉も引湯しているとのことで、一度ここに泊まってみたいと思いました。hotel

P1000072 スーパーマンばり天然児 P1000065 のんびり楽しめます♪

 SLに乗車してお腹いっぱいの天然児ですが、大人たちはお腹が空いてきたので、村内にある道の駅「川場田園プラザ」に立ち寄ります。ここは川場村の豊かな自然に育まれた天然素材によるパンやビールなどの食品工房とレストラン、そば屋、物産館の他に公園や陶芸工房が設けられた規模の大きい施設です。時間が許せば1日楽しめる施設だと思いましたが、今回はお蕎麦を楽しむだけにしました。他の土地でもそうなんですが、今回は群馬北部の偵察的な旅として、個々のポイントで気に入るところがあればリピートしていきたいと思いました。noodle

 沼田ICから更に北に向かいます。(つづく)

2011年7月21日 (木)

魚たちのその後・・・

 大原で釣ってきた魚は、渋い釣果とはいえ親戚、知人に配られ、我が家ではイサギとアジを塩焼きに。小型のウリ坊とアジ、メバルを干物に。マトウダイとメバルは煮付けに化けました。中でも1番大きなキントキは家族4人と弟の計5人分のお刺身にしても食べきれないボリュームでした。プリプリの白身で魚屋さんの鯛の刺身よりも美味しく感じるのは私だけでしょうか。年に1度は食べたくなる美味しい魚です。

 マトウダイは一般的にはなじみの薄い魚ですが、世界各地の沿岸海域に生息し、西洋や豪州でも味が良い魚として類似種のカガミダイと共に食用とされています。特徴は大きなヒレと体側に黒い斑点が1つ見られることから、的鯛→マトウダイと名付けられたようです。この魚はフッシュイーターで、大きな口を持っています。単独でアジなど小型魚の群れ近くを泳いで捕食しているようで、アジやライト五目などでもたまに釣れています。今回は煮付けにしてみましたが、身のはがれが良く食べやすいものの、味のしみ込みが弱く、メバルの方に軍配があがりました。次回はお刺身にしてみましょう。

110717_184335 的が鮮やかですね。

110717_184404 メバルを使って捕食の再現(ちと無理がありますね。)

2011年7月20日 (水)

年に1度は憧れる太平洋の黒潮 その2

 イサギ釣りはやや不調のまま、根魚五目にバトンが渡されました。イサギ釣りでは15人ほど乗船していた釣り人も、大半が下船して午後はわずかに5人となりました。我らが外道会(釣り同好会名)も5人のうち2人を見送り、3人が挽回を期して残りました。

 船が燃料や餌を補給をしている間に昼食をとって、すぐに出船となります。長大な大原漁港の外堤防を出ると大きなうねりが押し寄せ、船は上下に大きくバウンドします。ジョーバ運動で腰回りスッキリするかな?沖合いに出るとうねりはなく、船は快適に海面を滑っていきます。外房に来ていつも思うのは、地元相模湾では、港から20分も沖合いに出れば水深100mにもなるのに対して、外房では快速船で30分以上走っても水深が30m程度と遠浅であることに驚かされます。

 午後の趣向は根魚五目。大原港から30分ほど沖合いに点在する水深30~40mの岩礁帯を探って、キントキダイをメインにハタやメバルを狙っていきます。仕掛けはすておもりを一番下に3本針の胴突き仕掛け。餌は冷凍イワシが配られます。今回は冷凍イワシの他に、ワームと赤坂のスーパーで購入してきた特餌「琵琶湖産若鮎」を持参して食いを試してみます。

 早朝からの釣りを続けて疲れたのか、船に揺られてウトウトし始めた頃に、船は停止し第2ラウンドの開始です。初栄丸の船頭さんは釣り人を和ませるサービスとして、いつもBGMを流してくれます。この日は美空ひばりの名曲「川の流れのように」やスターウォーズ、ロード・オブ・ザ・リングなど映画のテーマ曲がBGMでした。

 おもりが着底すると根掛りしないように底を切って、起伏の激しい水底の状況に応じて、常に仕掛けが底すれすれを漂うようにタナを調整していくのがこの釣りのコツです。たまに竿を上下に煽って誘いをかけます。やがてフワフワと重力に逆らうような感触があったら、向こう合わせをしてリールを巻き上げます。すると竿先が急に絞り込まれるのがキントキ特有のパターンです。キントキダイはキンメに似た頭と真っ赤な体色を有していますが、体高がある魚体とアンバランスな大きなヒレが特徴です。「足柄山の金太郎」に例えられた名称が何となく頷けますし、地方によっては平家の猛将「藤原景清」になぞらえて「カゲキヨ」と呼ばれているのも面白い魚です。この金魚の大親分のようなキントキの魚体が、ヒレを大きく広げて水面に躍り上がる姿は感無量であります。

110717_185355 これがキントキです!

 最初に小型のキントキをパラパラと上げて、メバルやマトウダイが混ざりました。隣に竿を出しているメンバーはキロ級の大型をあげています。が、その後ハタと当たりが止んでしまいました。船は魚影を求めて北へ南へ疾駆しますが、なかなか反応がありません。夕刻が迫る時間になると、いや~なモヤモヤ感がよぎります。

110716_143924 これではちと寂しい・・・

 しかし、モヤモヤ感を吹っ飛ばすように、最終の流しで当たりが連発して、キロ級の大型を含めて5枚ほどが次々に上がりました。そんな中で物凄い絞込みがあり、地球を釣ったか(根掛り)と思うも、ググッググッと反復した引き込みがあります。おそらくは大型のハタがヒットしたものと思われましたが、焦った余り無理にリールを巻いてしまい、ハリス切れで無念のバラシ。逃がした魚は大きいものです。

 この直後納竿となって、25~40cmのキントキダイ8、マトウダイ2、メバル1という結果で、ヤレヤレとホッとする釣果でした。船宿でお土産の干物をもらって、19時に神奈川までの長い道程を引き揚げましたが、途中都内のメンバーを送った後、気の緩みか急激な睡魔に襲われ、東名港北SA、海老名SAでそれぞれ2時間の睡眠をとり、帰宅したのは翌日の深夜2時となっていました。我ながらお疲れ様でした。

110716_180900 これなら何とか♪

2011年7月18日 (月)

年に1度は憧れる太平洋の黒潮 その1

 普段、相模湾や東京湾でアジやライト五目を楽しんでいる私ですが、たまには外洋で思いっきり釣りを楽しんでみたいと思い、年に1度は外房に遠征しております。今回はイサギと根魚五目をリレー釣りで楽しみます。wave

 7月15日(金)22時にいすみ市大原漁港の初栄丸にやってきました。神奈川県西部の自宅から大原まではアクアライン~大多喜街道経由で3時間程ですが、今回は23区内で同乗者を拾ったので、京葉道路~九十九里波乗り道路経由で4時間以上かかりました。やはり外房は遠いですね。波乗り道路は海からの夜霧が上がっていて、ヘッドライトの先はぼんやりと霞んでおりました。明日の出船は4時過ぎと早いので、船宿の仮眠所で泊まらせてもらいます。到着後は、軽い寝酒を飲んで就寝となりました。bottle

 16日(土)4時前に起床し洗面後、波止場にやってきました。初栄丸は外房の遊漁船らしい大型船で、この日は乗船者が15人ほどいたのですが、片舷8名ほどでも余裕の大きさであります。前泊といえども、出船前はいつも慌しくなります。私たちのメンバーは5人と少なめでしたが、幹事である私は自分の支度は二の次で、「氷ありますか?」、「天秤借りる人いますか?」、「電動の電源が必要な人いますか?」などと聞いて回ります。初栄丸の美人若女将も忙しそうに走り回っています。この早朝、同世代の我が妻は大イビキをかいていることでしょう。bleah

 4時30分に出船しイサギのポイントに向かいます。大型台風が日本の南でうろついているので、波浪が気になっていたのですが、予想に反して鏡のような穏やかな海面を初栄丸は快進していきます。東向きの太平洋からは美しい日の出が見れました。sun20分ほどで大原沖のポイントに到着。10分ほど準備をして5時の解禁時間まで待ちます。海は穏やかなものの、外海特有の大きなうねりが一定の間隔で寄せてきて、朝のうちはやや酔い加減で苦しみました。

110716_044744 東向きならではの海からのライジングサン

 「はい始めてください!タナは20から23mでやってください。」船頭さんから開始の号令一下。一斉に仕掛が下ろされました。イサギ釣りは60号の小型コマセかごから1.5号3mの細めのハリスが伸び、先にはカラー針3本がついています。付け餌はイカの切り身を米粒大にカットしたものが配られますが、イサギはアジ同様に空針でも食ってきます。指示ダナの少し下まで仕掛を下ろし、竿をシャクリ上げてコマセを出しながら誘いを掛けていきます。

 2、3回繰り返すと、ギュンと竿が勢い良引き込まれました。普段釣り慣れたアジやサバとは明らかに違う引き込みです。タナが20m前後なので、カリカリと手巻きでやり取りを楽しみながら巻き上げると、程なく黒い背中のイサギが上がってきました。イサギはアジ同様に口が弱い魚なので、取り込みのときに口切れによるバラシがあると一般的に言われていますが、アジよりはしっかりしているようです。むしろ、急な引き込みによるハリス切れが心配なほどです。

 イサギは海底にせり上がっている根(岩礁)周辺に群れているため、船は根の周辺を流し、潮に流されて根を外れると再度場所を取り直すことを繰り返します。スタートから1時間で20~30cmほどのイサギが5、6尾ほど桶の中に泳いでいます。イサギは小さい個体ほど背中に鮮やかな横縞が見られ、イノシシの子供と同じであることから通称「ウリ坊」とか「ウリンボ」と呼ばれています。大型になるほど黒味がかかってでっぷりと貫禄があります。イサギの他には20cmほどのオキメバル(トゴットメバル)と25cmほどのハナダイが混じり、何れも美味しいお魚です。fish

110716_073827 太平洋で釣る醍醐味! 110716_073843 色々と釣れてきました♪

 しかし2時間ほど経過するとイサギの当たりが遠退き、時々アジがかかってくる程度の苦戦に陥ります。その中でも船宿の常連さんは確実にイサギをヒットさせていきます。良く見ていると、1匹かかっても少し待って2匹目をかけるまで巻き上げないようです。我々素人がこれを猿真似しても、1匹目に逃げられてしまうことが多々あるのですから難しいものです。イサギのタナを捉えたら、手返し良くタナを攻めて数を伸ばすのがこの釣りのコツのようですね。その後、ポツポツと拾い釣りをして11時までにイサギ12、アジ10、メバル2、ハナダイ1というやや寂しい結果でイサギ釣りを終了し、根魚五目にバトンタッチするため、一旦寄港となりました。(つづく)

110716_111519

2011年7月14日 (木)

管理釣り場のルアー釣り

 7月10日(日)籠坂トンネルを抜けると目の前には夏らしい赤土の富士山が立っていた。年に10回以上はここを通過するのだが、晴々と奇麗な富士山を見たのは久しぶりである。7月1日に山開きを迎え、短くも賑やかな夏山登山シーズン到来である。沢筋には残雪が残っているが、後半月もすれば消えてしまうだろう。

 富士急ハイランドの絶叫コースターを右手に中央高速河口湖支線に入り、都留インターで下りるのだが・・・あれ?都留インターがない?バイパスとの接続工事で通行止めになっていた。おいNEXCO!表示も無しに利用者を欺きやがって。と、怒りもむなしく大月ICで下りて一般道を引き返した。道路と併走する冨士急行の架線が天然児は気になっているようだ。

 この日は都留市の奥にある鹿留林道の入口に位置する渓流の管理釣り場「FISH・ON!鹿留」でルアー釣りを楽しむ。思えばルアーは学生時代に経験があったが、船釣りに染まってから全くやっていなかったので、15年のブランクがある。今回は無料券を2枚もらったので、弟を誘って来てはみたが、管理釣り場とはいえ繊細なトラウトが釣れるだろうか?やや不安を感じながら10時前に現地へ到着。渓流釣りは早朝が勝負時なので、この釣り場も5時から営業している。広々とした駐車場には既に多くの車が駐車されていた。キャンプ場併設なのでバーベキュー目的の団体も来ているらしい。

 鹿留の釣り場は自然の河川を仕切った河川エリアと大型トラウトが放流されているレイクエリアに別れ、更に餌釣りエリアやつかみ獲りエリア、プライベートエリアなどに分けられている。受付を済ませた我々が河原に到着すると、20名ほどのアングラーがルアー、フライそれぞれを楽しんでいた。ちらほらと魚をヒットさせて水面を叩いているのが伺え、我々も期待を高ぶらせた。

110710_104118 河川エリア 110710_115019 雲湧き上がるこの朝・・・

 それほどの混雑ではないので、空いている1区画に陣取って、さっそく1.5g茶色の小型スプーンを対岸に向かって投げ込む。ルアーが本流中央の魚が群れているポイントを通過すると数匹のトラウトがルアーを追っている。一定のスピードを保たないと追わなくなるし、早すぎても追ってこないのでなかなか難しいところである。などと観察しているうちにトラウトがルアーをくわえて反転した。清流を銀鱗ひらめかせて抵抗するトラウトの姿は、普段海釣りでは味わうことのない渓流釣りならではの面白みである。

 最初の1時間余りで25~30cm程度のレインボートラウト(虹鱒)を10尾ほど釣り上げた。カラーがその日の環境に合っていると魚の追いが違ってくる。また、何投かしているうちに魚もルアーに飽きてくるのでルアーは小まめに交換した。ヒットしてもフック(針)に返しがなく、ラインは細いので、ばれたりラインを切られることもあったが、このやり取りが緊張感があり楽しい。童心に帰ったように無心に竿を振る我々の傍らで、天然児は渓流の冷水で行水を楽しんでいる。時折ポイントのど真ん中に石ころを投げ込んで存在をアピールしていたが、これには閉口した。

 正午前後から段々食いが悪くなってきた。ルアーをこまめに交換して15尾まで釣果を伸ばしたが、その中には40cmの大型レインボーや小型だが山女も混じった。下流の西の空には頂に電波等が林立する三ツ峠が見え、夏らしい入道雲が湧いている。河原といえども暑く、時折通り雨が通過したので、14時前に引き揚げることとした。

110710_135243 大きいレインボー(虹鱒) 110710_124939 山女はリリース

 復路は忍野村から山中湖北岸を通り、三国峠経由で国道246号線に抜けた。早めの時間だったので渋滞なしの楽々ドライブであった。

 親戚や知人に持ち帰ったレインボーを配った後、大きいレインボーを3枚に下ろしてみると、鮭のような鮮やかな赤身であった。マスも40cmを境にして大きいものは赤身である。実家ではバター焼きとフライを楽しんだようだが、私の口に入ることはなかった。

 自然の中での魚とのやり取りは、とても楽しいひと時であった。たまには渓流も良い。

2011年7月11日 (月)

山行 梅雨明け1番!猛暑の大山

 7月9日(土)天然児送迎ショートハイキングに大山を訪れた。梅雨明け宣言と真夏日の予報にややためらいを感じたが、短時間おもいっきり汗をかいてこようと思った。

 10時過ぎに参道直下の市営第2駐車場に行ってみると満車の表示が出ていた。登山客だけではないのだろうが、真夏にもかかわらず結構な人出である。上がってくるバスも結構乗客が多い。仕方ないので少し下に位置する第1駐車場に駐車した。水分補給は欠かせないので、水を2ℓとスポーツ飲料を2ℓをザックに詰めて10時30分に出発。

 道路を反れて導師が経営する旅館な並ぶとうふ坂を歩いて参道に向かう。5分ほどして参道に入るが、その時点で汗だくになっていた。名物大山こまが足下に表示される参道は、多くの人で賑わっている。旅館やみやげ屋は沢沿いに建っているので水が豊富らしく、軒先には涼しげに水が流されている。ハイカーのために水場でも用意して欲しいものだが、大山は観光地の色合いが強いのでそんな配慮は見られない。

 参道を辿る大半の人は大山ケーブルカーの追分駅に吸い込まれていくが、私はそのまま参道を歩くことにした。駅のすぐ上で男坂と女坂に分岐している。この暑さのなかではさすがに男坂の石段を踏破する気にならないので、迷わず女坂を進んだ。沢沿いの苔むした石段を歩くと間もなく大山寺(大山不動尊)の境内に入った。秋紅葉の季節には多くの人出で賑わう場所だ。観光用であろうかスピーカーから流れる読経を聞きながら境内を通過すると、やや急な石段の連続となった。女坂と名付けられているコースではあるが、なかなか侮れない。道沿いにはパワースポットらしく女坂七不思議が表示されハイカーを楽しませてくれる。

P1000009 大山寺 P1000013 女坂侮り難し!

○女坂七不思議

一、弘法の水・・・全国でおなじみな弘法大師が発見した湧水 ミステリー度30%

二、子育て地蔵・・・祈ると子供が順調に生育する。 ミステリー度20%

三、爪切り地蔵・・・弘法大師が一晩で手彫りした石像 ミステリー度50%

四、逆さ菩提樹・・・上が太く、下が細い。逆さに生えたような木 ミステリー度60%

五、無明橋・・・話しながら渡ると災難がある橋 ミステリー度80%

六、潮音洞・・・洞穴に耳をすますと、潮騒が聞こえる。 ミステリー度90%

七、眼形石・・・目の形をした石に触れると目の病が治る。 ミステリー度40%

P1000004 ミステリー度は低い七不思議のひとつ「子育て地蔵」

 11時を少し回って、汗だくになりながら阿夫利神社下社の境内に到着し小休止。女坂を辿るハイカーはほとんどいなかったが、ここへ来るとグッと増えている。この暑さではケーブルカーの利用が賢明である。鉄扉の先に延びる急階段を登っていくと、杉の大木が鬱蒼と生える石段の参道が山頂へ向かっている。しばらく登ると雲の中へ入ったようで、日光が遮られ信仰の山らしい霊気がみなぎっている。立ち止まると心地よい冷風を感じられるようになった。

P1000014 阿夫利神社下社 P1000015 頂上への登山道

P1000016 霊気漂う信仰の道

 蓑毛からの道が出合うと尾根道となる。所々富士山や丹沢の山並みが望める場所があるのだが、この日は雲がかかって真っ白な世界が広がっていた。標高1000mに達したであろうか、辺りにはエゾハルゼミの合唱が響き渡っている。ヤビツ峠からのイタツミ尾根が出合い、急な石段を上ると大山の山頂(1252m)に到着した。至るところ、昼食をとるハイカーがいっぱいだったので、山頂にはこだわらず雷ノ峰尾根へ下り始める。

P1000019 山頂に到着 P1000020 セミ時雨

 山頂直下の急階段を下ると不動尻方面のコースが分岐し、やや緩やかになった下り坂を見晴台目指して下っていく。13時に見晴台に到着すると、多くのハイカーが休息していた。この辺りは雲もはれ、大山三峰山や鐘ガ嶽方面の緑が美しい。振り返ると大山は雲に隠れていた。軽食を兼ねた休憩をとった。

P1000025 見晴台から大山を振り返る。 P1000026 三峰山

 見晴台から下社へ向かう道は、雷ノ尾根を巻いた道であるが、滑落や落石が多い箇所であるらしく、危険を促す表示が其処彼処に見られた。半ばの二重滝の流れは涼やかで、足を止めて水辺に涼を求めるハイカーが見られた。見晴台から20分ほどで下社境内にある茶屋の下に出て、更に男女坂の上に到達した。往路とは逆に帰路は男坂の急階段を下っていく。さすがに男坂の石段は女坂よりも急勾配で、下り疲れたガクガクの関節に時折転倒しかけながらの下山であった。

P1000027 涼感たっぷりの二重滝

 参道を抜けて、14時に市営第1駐車場に下山した。駐車場前で大山名物大山豆腐を購入し土産とした。炎天下にもかかわらず、山ガール度が結構高くて目の保養になるハイキングであった。

☆メンツ:単独

★コースタイム:3時間30分(休憩15分含む)

市営第1P10:30→男女坂分岐10:45→(女坂)→11:10阿夫利神社下社(休憩)11:15→蓑毛方面出合11:50→大山山頂12:20→13:00見晴台(昼食)13:10→下社13:30→(男坂)→男女坂合流13:45→14:00市営P

Photo

2011年7月 9日 (土)

追い出しキャンプ 七沢弁天の森

 7月2日(土)職場のメンバーが異動になったので追い出しキャンプをやりました。家族同伴もOKなので、我が家は天然児が同行です。

 キャンプ場に入る前に、「観光も楽しんじゃおう!」ということで、大山阿夫利神社に向かいます。くもり時々雨の予報は見事に外れて、皆さん汗だくでお土産屋さんや旅館が並ぶ参道を登っていきます。予想に反して結構な人出があります。

 参道上にある駅からケーブルカーで阿夫利神社下社へ登ります。ものすごい傾斜をズンズン進むとメンバーは童心に帰ったように大喜び。天然児はその3倍はテンション上がっておりましたが。車内には山岳救助隊の隊員と思しき人が同情していました。大山で事故でもあったのでしょうか・・・

110702_133536 ケーブルで下社へ 110702_134053 救助隊の人たち

 阿夫利神社下社を参拝しましたが、生憎本殿正面から望めるはずの下界の景色は霞んで見えません。参拝後、境内の茶店で一服していると、おばちゃんが「いいもん見せてあげるからこっちおいで」とメンバーを誘います。茶店の下の傾斜地に鹿が飼われていて、おばちゃんが呼ぶとおねだりにやってきました。野菜の切れ端を投げてやると喜んで食べていました。ここでも天然児はテンション上がりまくり。気がつくと山頂上空をヘリコプターがホバリングしています。訓練ならばよいのですが・・・

110702_140819 阿夫利神社下社 110702_143150 おねだり鹿 110702_142910 ヘリ

 大山を下って、七沢温泉の奥にある弁天の森キャンプ場にやってきました。キャンプ場へ向かう林道には弁天岩というロッククライマーの間では名の知れた大岩があったり、渓流には大釜弁財天なる御神体が祭られていたり、雰囲気を感じさせてくれます。キャンプ場に到着すると、既に場内には炊事の煙が立ち込めて夕食の準備が進んでいるようです。我々も荷降ろし済ませると炊事を始めます。

110626_112049 弁天岩 110626_120137 大釜弁財天 110626_112953 やってきました!

 夕食の基本はバーベキューですが、肉や野菜の他に前日釣った魚を料理することにしました。とはいえ、家で下ごしらえをしてきた塩サバを焼き、鍋でご飯を炊いてタタキにしたアジとシラスを乗せた「湘南丼」。それにシメサバです。湘南丼の薬味にはスーパーのおろししょうがを入れる予定でしたが、メンバーが庭の家庭菜園で収穫したにんにくをみじん切りにして入れると、これがちょっとピリ辛でナイスマッチング。皆喜んでくれて釣り師冥利に尽きました♪

110626_113224 炊事場 110702_194653 焼きサバ定食(自信作「湘南丼」は・・・)

 私は料理に夢中だったので、メンバーの一人が天然児ら子供の子守をしてくれたのですが、気がつくと天然児が隣のテーブルでスパゲッティーを食べています。?うちらのメニューにはなかったはずですが・・・!隣のグループの食卓にパスタが並んでいます。さては!予想通り天然児がおねだりに訪問したとのこと。おねだり鹿ならぬおねだり児です(汗)お詫びに余計に持っていったシメサバをお裾分けさせていただきました。こういう光景もキャンプならではですね。

 さて、バーベキューも終わると花火で大はしゃぎ。ここでも天然児はいつの間にか隣のグループに溶け込んで花火をくすめておりました。油断も空きもないガキンチョです。花火の後はバンガローで2次会スタート!焼酎1升ビンが2本からになる勢いで朝まで泥沼の座談会が続きましたとさ。

110702_201459 子供は花火の楽しい夢を。 110702_212047 大人は泥沼の座談会・・・

2011年7月 8日 (金)

バーベキューの食材調達

 7月2~3日でキャンプに行くことになっていたが、夜のバーベキューに新鮮な海の食材を提供しようと、1日に平塚庄治郎丸のアジ乗合に乗船した。

 6時前に相模川河口に位置する船宿の駐車場に入る。護岸工事の影響で狭くなっている駐車場だが、ゆとりはあるようだ。乗合は空いている平日に限るが、7月から自動車業界では電力消費の少ない土・日を出勤にして、木・金を休みにするとのこと。日産車体を抱える平塚なので少しは混むのかと思いきや、アジ船の釣り座は四隅のみとのこと。

110701_061027 舌が肥えた猫たち 110701_064745 出船

 他の釣り船が出払った後、アジ船はゆっくりと7時に港を離れた。岸壁の先端では多くの釣り人が糸を垂れていた。港を出ると船はミヨシを東に向け、穏やかな相模湾を快走していく。梅雨時の湿度の高さが影響してか、沿岸部は白くモヤが立ち込めていて何も見えない。

 やがて左舷前方に江ノ島が浮かぶと船は停止。アンカーを下ろしてスタートとなった。鏡のように穏やかな水面であったが、道糸は大きく後方に流される。表層の潮流はかなり早いようだ。水深は100m余りで、棚は下から4、5m程度とのこと。ビシが着底後2m切った後、竿を煽ってイワシミンチのコマセを出し、更に2m巻いて仕掛けをコマセの中に入れる。この手返しを1日何十回も繰り返すことになるので結構な労力である。

110701_093503 魚信を待つ 110701_093512 鏡のような海面に浮かぶ江ノ島

 15分もするとクイックイッと竿先に反応がある。アジの辺りである。口切れを防ぐために中速で巻き上げると30cmほどの良型マアジが姿を見せた。その後も棚を合わせると当たりがあり、10匹ほど良型アジが釣れ続く順調なスタートを切った。

 しかし順調だったのは10尾までで、その後、相模湾名物サバの大群が入ってきてしまった。棚を少し外すとすぐにコンコンと単調なサバの引きがある。たちが悪いのは底近くのアジの棚に到達する前にサバが食いついてしまう。高速で仕掛けを落としてアジを掛けても巻き上げる途中で空針にサバが食いついてしまう。サバは横走りして大暴れするので、仕掛けはからむは、せっかく上げてきたアジは逃げてしまうはで散々である。アジの反応が良いだけにとても悔しい。付け餌のアカタン(赤く染めたイカのサイコロ)を付けないで、さらに金針を銀針にするなど、極力目立たない仕掛けにしてサバを避ける。

 それでもサバの切れ目を狙うと確実にアジは上がってきた。邪魔者扱いしてきたサバではあるが、40cm大のゴマサバは旬を迎え食べると美味しい。大型のサバは血抜きをして持ち帰る。14時の沖上がりを迎えて数えてみれば、アジは何とか40尾を超え、キープした大サバも15尾とクーラーがギュウギュウとなる釣果であった。

110701_140703 疲れました・・・

2011年7月 6日 (水)

山行 大倉高原で初夏の山を散策

 6月25日(土)秦野市大倉の戸川公園にやってきました。公園近くの施設に天然児を預けて、午後迎えに行く間の4時間余りの時間を利用して大倉尾根を歩くことにしました。4時間ではさすがに塔ノ岳までは往復できませんが、生命にあふれる夏の山を楽しみます。戸川公園はあじさいが見頃を迎え、バーベキューを楽しむ人で賑わっておりました。

110625_134708 あじさいが見頃の戸川公園

 この日は朝のうち梅雨の晴間に恵まれて、多くのハイカーが尾根道を辿っていましたが、私が登り始めた10時過ぎは下山してくる人も多かったです。早朝の青空では梅雨時の貴重な展望が楽しめたことでしょう。それにしても天候が下り坂の予報にも関わらず、ハイカーが多いことには驚かされます。丹沢一の知名度を誇る大倉尾根だけはありますね。20人ほどのグループも3つ4つ追い抜きましたが、こういう場面では気を遣って足を速めるので、必要以上にペースが乱れてしまいます。

110625_112902 爽やかな尾根歩き 110625_120812 花立下で折り返します。

 湿度が高くものすごい汗の量ですが、さわやかな風が吹き抜けて気持ちのよいハイキングです。路面は適度に乾いていたので、心配していたヤマビルの姿はありませんでした。木々の間から細々とエゾハルゼミの鳴き声が聞こえて、大きなオサムシやシデムシたちが慌しく地面を這い回っています。夏の山は多くの昆虫に会えるので楽しいです。

 花立山荘前まで行くと雲がかかってきたので、少し早めに軽食をとって、来た道を折り返すことにしました。復路は大倉高原に寄り道します。大倉高原は登山道を10分ほど迂回する寄り道コースですが、大倉高原山の家の前は秦野市街の展望が開け、大倉高原唯一の湧き水が楽しめる場所です。寄り道をするハイカーは少ないようですが、時間があるときはお勧めですよ。

110625_130357 大倉高原山の家 110625_130428 展望良好!

 大倉高原下で登山道に合流し、しばらく行くと登山道で一番下にある観音茶屋の軒先を通過しますが・・・

110625_132001 ムムッ! 110625_132106 何よりのご馳走ですね♪

 かき氷の絵が目に飛び込んできました。汗をたっぷりかいたので、これを見逃す手はありません。イチゴ味のかき氷はこの上ないご馳走となりました。これも夏山ならではの楽しみであります。

2011年7月 5日 (火)

嬉しい初物

 最近、歳を感じることのひとつに、お酒を飲んで帰宅するときの電車の乗り過ごしがあります。6月末の某日も遠く小田原まで乗り過ごす破目に。乗り過ごしたときは自分への戒めのためタクシーに頼らず歩くのですが、さすがに小田原-二宮間は12kmほどありますから凹みますね。coldsweats02

 国道1号線を東へ向かって歩きます。節電のため街路灯が消灯されているところが多く、場所によっては足下も暗いのですが、天下の東海道ですから車の往来は深夜でも絶えることがありませんので寂しさはありません。rvcar

 時折ランナーを見かけますが、暑い夏は気温が下がる深夜にジョギングを楽しむ人も少なくないようです。run

 さて、酒匂川を渡り、松並木を過ぎ、国府津駅前の坂を登り、のんき食堂の前で潮騒を聞き、やっとこさ二宮に入るとかなり疲労を感じます。国道と別れ梅沢の跨線橋を渡ると、街路灯の下に動くものがあります。近づくとカブトムシがひっくり返ってもがいていました。中ぐらいのオスのカブトムシ。今年の初物であります。家に持ち帰って観葉植物にとまらせると安心したように疲れを癒しておりました。私も麦茶を飲んでホッと一息。

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