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2011年9月15日 (木)

山行 富士山に初登頂! その1

 山好きの親に育てられ、現在も山を愛する齢40を目前にした私であるが、天下一の霊峰富士山に登ったことがなかった。「いつかは登る機会があるだろう」という曖昧な思いがいつも念頭にあったのだが、ダラダラと齢を重ねてきてしまった。毎年8月が過ぎる頃「今年も富士山を見送ってしまった。来年こそは・・・」と思うのである。

 今年も8月が過ぎた9月初旬、突如富士登山を決意した。これといった夏山登山ができなかったからか、誕生月を過ぎ齢を重ねる恐怖感か(笑)、職場などでモヤモヤ感が募っていたからか、理由は判然とはしないが・・・

 9月10日(土)3時起床。前夜は釣り同好会の急な飲み会が入り、神田でイワシ料理を楽しんだ。会の後半は酒を控えていたので、短い睡眠でも酔いは残っていなかった。東名高速御殿場ICから市街地、東富士駐屯地を抜け、富士山麓に向かって車を走らせる。御殿場辺りは雲がかかって富士山の姿が見えなかったが、御殿場登山口に近い太郎坊まで来ると白み始めた空をバックに山頂まではっきり見えていた。ポツポツと光が見えていたが、山小屋は閉鎖しているので登山者のヘッドランプらしい。この光を見て正直ホッとした。シーズンオフになった9月でもある程度の登山者がいるとは確認していたが、人気の少ない富士登山に不安があったからだ。

P1000607 朝焼け P1000609 愛鷹連峰と天城山

 スカイラインを富士宮五合目まで上がってくると駐車場は思いのほか混んでいた。登山口に近い場所に車を停められず、1段下の駐車場に車を停めた。5時に五合目登山口(2,380m)をスタートをすると、東の空が朝焼けに染まり、下界の雲海から箱根連山、愛鷹連峰、更に伊豆天城山が姿を見せる美しい光景である。五合目から六合目までは道幅のある登山道で歩き易い。六合目(2,490m)の雲海荘、宝永山荘が9月でも営業を継続しているが、宝永山方面の登山者を対象にした営業で、富士宮ルートは六合目より山頂まで全ての山小屋が9月5日をもって営業を終了している。

P1000611 宝永山からの日の出 P1000652 山頂へは通行止

 六合目から山頂方面に向かう登山道の入口は通行止の柵が設けられていたが、登山者は柵の脇からスルーして登山道に入っていくが、通行止の規制を犯して進む以上、ここから先は自己責任の世界である。宝永山の張り出しを右手に見ながら標高を上げていく。登山口から1時間もしないうちに七合目(2,790m)。更に溶岩がゴロゴロする道を30分ほど登ると・・・また七合目?!こちらは元祖七合目(3,030m)だそうで、小出しに子供だましにされている気分である。元祖七合目で標高は3千mを突破した。

 八合目の手前辺りはかなりの急坂で、一歩一歩地道に標高を上げる。周囲の溶岩は黒から赤っぽい色に変わってきた。登山道の先に石垣に囲われた八合目の山小屋が見えているが、その姿は山城のようで頼もしい。八合目の山小屋は大きく、汚水を浄化する施設が隣接しているが、何れも閉鎖されている。汗を大量にかいているせいか尿意は全くないのだが、道中一休みに良さそうな岩影に近寄ると必ずきついアンモニア臭がする。五合目以上に樹木がない富士山はこのような場所が非常時の「場所」になるらしい。そしてこの現実が富士山を世界遺産認定から遠ざけている。せめてトイレぐらいは凍結時期まで開放してもらいたいものだ。

P1000616 八合目の鳥居 P1000617 山頂を望む

 八合目の標高は3,220mなので、日本第2の高峰、南アルプス北岳の3,192mを越えている。富士山の独断場に入ったのだ。八合目の上部は大きめの岩石が目立つ急坂で、落石多発の危険遅滞である。復路ここで驚くべき場面に立ち会うことになるが、往路知る由もない。登山口から3時間弱で九合目(3,400m)。いよいよ山頂が手に届くような感じだ。

 しかし、ここまで順調だったペースが九合目辺りからガクンとダウンしてしまった。高山特有の希薄な酸素の影響で、少し歩くと息切れしてしまうのである。この辺りで富士山慣れした登山者とそうでない登山者の差が明確に表れて、年配の登山者でもペースを崩さずに追い抜いていく人もいるのだ。その反面、高山病の症状で真っ青な顔で座り込んだり、嘔吐する登山者も見受けられた。

P1000621 箱根連山(左)と愛鷹山(手前右)、天城山(奥) 

P1000623 南アルプス(遠景)と富士川流域の山々 P1000622 山頂近し!

 九合目の上に九合五勺(3,550m)があり、ここから先は頂上まで最後の九十九折となる。荒々しい頂上付近の岩肌が頭上にあるが、息苦しさが限界に達し、5歩も歩くと立ち止まって息を整えるが必要である。振り返ると正面に愛鷹連峰がかなり低くなり、その向こうに沼津湾、伊豆半島、大島三原山と並ぶ。西側には富士川の流れと静岡の山々、遠景には南アルプスの末端が見えていた。東には箱根連山、その向こうに湘南の海岸線が見え、丹沢塔ノ岳も小さく見えた。

P1000626 浅間大社奥宮

 休み休み登り続けて、9時15分に頂上にある浅間大社奥宮の鳥居をくぐった。本殿や社務所は冬支度で固く閉ざされていたが、本殿に深々と頭を垂れて登頂の感謝と下山の無事を祈った。(つづく)

☆メンツ:単独

★コースタイム:4時間10分(往路・休憩含む)

五合目登山口5:05→元祖七合目6:30→7:10八合目(朝食休憩)7:25→九合目7:55→九合五勺8:30→頂上浅間大社奥宮9:15

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