« 何度来てもよいところ 上高地 | トップページ | 山行 富士山に初登頂! その1 »

2011年9月12日 (月)

山行 雨山は今日も雨だった・・・

 松田町寄(やどろぎ)のどん詰まり、寄大橋から中津川上流部の寄沢沿いに遡上して、雨山峠を越えてユーシン渓谷に向かう雨山越えは、丹沢前衛に位置する割には悪路として敬遠されがちである。どんなものか以前から気になっていたルートなので、終わり行く夏の思い出として8月27日(土)に歩いてみた。

 天然児を送って山際の農道を抜けて寄に向かい、途中市町境の峠にある湧き水で補給をした。寄大橋には10時過ぎに到着し、身支度を整えて30分前に出発。寄大橋のたもとに林道のゲートが設けられているが、そこを通過すると昔みんなの森キャンプ場があったところであるが、現在は寄水源の森として散策路や樹木の解説版が整備されている。目に付くのが、「○○不動産の森」、「○×石油の森」といった水源林のスポンサー企業の看板である。立派な看板をこのような山奥に立てて、ハイカーにまで宣伝するとは熱心な営業活動である。

110827_102716 水源林入口のゲート

 寄沢は流れの割りに大きめな石がゴロゴロする広々とした河原が広がっている。しかし、丹沢の山々に大雨が降るとこのような沢は突如として変貌することであろう。林道の終点から右側の山林に入るが、ルートはすぐに河原に降りて、渡渉となった。水量はそうでもないが、安定感がある石を探して渡る。今度は左の山林に入るが、再び河原に降りた。一時的に山林に入るのは河原にいくつも設けられた堰堤を越えるためで、基本的なルートは沢沿いを進むのである。

110827_105443 寄沢の広大な河原 110827_111103 渡渉に次ぐ渡渉

 ゴロゴロ石によろけながら歩いていると、突如土砂降りの雨となってしまった。慌てて枝振りのよい木下に逃げ込んで雨具を装着する。気を取り直してスタートするが、広い河原はルートがはっきりしない。目を凝らすと対岸の枝にピンクのビニールテープが巻きつけてあった。このような渡渉が4連続あって、右岸の山林に入ることができた。

110827_111826 4つ目の渡渉 110827_112149 追悼碑

 山林に上がるとすぐに小さな追悼碑が置かれていた。碑文には「荻野先生と○○さん 美しい自然とうるわしい人間愛を求めてここに眠る 一九七〇年六月一四日 江北高校同窓会一同」と記されていた。後日調べてみると、高校のワンゲル部一行が鍋割山登頂後、折からの豪雨の中、鍋割峠から下山路を誤って寄沢に迷い込み、沢に滑落した女子高生と救助に向かった教師の2人が亡くなられた痛ましい遭難であった。このような丹沢前衛の山でも侮ることなかれ。条件によっては遭難は起こりうるものだ。追悼碑に手を合わせて瞑目した。

110827_133113 藪のトンネル

 鹿柵沿いに低木がトンネルのようになっている場所を登って行く。低木のおかげで雨量が多い割りに雨を感じない。しばらく行くと前方に黄色いヤッケが見えた。追いつくと初老のハイカーで、雨山峠を越えてユーシンロッジに宿泊し、明日は西丹沢の大石山方面に向かうそうだ。マニアックなコース設定もさることながら、恐らく無人であろうユーシンロッジに独りで泊まり込むことに脱帽である。ちなみにユーシンロッジは県が運営する山小屋であるが、丹沢湖方面から通じる玄倉林道が工事通行止のため、休業中で避難小屋として開放されている。

110827_132539 渡渉点から見た対岸の斜面 110827_113958 鎖を頼りに

 藪を抜けると再び沢に下り、渡渉すると目の前にガレた急斜面が立っていて、鎖とロープが張られた。取り付きが分かりづらく、強引に崖を攀じ登ろうとする自分に、後から先述のハイカーが一旦崖の向こう側へ回り込むように手信号を送ってくれた。おかげで取り付きを発見できて、鎖を頼りに斜面をクリアした。

110827_115233 尾根を通過すると 110827_120513 崩落箇所多し! 110827_120612

 斜面をあがると、このルートで数少ない落葉樹林の中の尾根をジグザグと登って、やがて両側が切れた場所を通過すると、沢を見下ろす山腹をトラバースする。この辺りは崩落著しい危険箇所で、登山道が落ちている箇所には仮設橋や鎖が設置されていた。

110827_122342 白いゴルジュを登って行く。 110827_123019 源頭部の鉄階段

 やがて白っぽい岩肌に折からのモヤが立ち込めた神秘的な沢に下り、沢の中を登って行く。一度左手の沢にテープを見つけて迷い込んでしまったが、ひたすら直進しなければいけない。直進すると沢の源頭部から上がる鉄の階段が設けられていたが、崩落の影響で斜めに傾いた危なげな階段であった。ここを登り切るとベンチと道標が設置された十字路、ここが雨山峠だ。正面のユーシン方面は西丹沢の山が見えるはずだが、ガスで何も見えない。左手は雨山、檜岳方面に向かうルート。右手は鍋割山へ向かうルートだ。

 沢歩きに不慣れなせいか意外と時間がかかってしまったので、軽食を済ませて早々の下山となった。鉄階段の下で、後続して来た黄色いヤッケのハイカーに道中の安全を告げ、足早に下山した。復路大きなヒキガエルを道端に見つけたが、人気の失せた静かな山をのんびり歩き回っていることであろう。

110827_134235 お散歩を楽しむヒキガエル

☆メンツ:単独

★コースタイム:3時間50分(休憩等含む)

寄大橋10:25→林道終点10:40→最初の渡渉10:50→(雨具装着10分)→4つ目の渡渉・慰霊碑11:20→渡渉と鎖場11:40→白い沢12:10→(左手沢へ迷い込み10分)→雨山峠(休憩)12:35~45→寄大橋14:15

Photo

« 何度来てもよいところ 上高地 | トップページ | 山行 富士山に初登頂! その1 »

登山、ハイキング」カテゴリの記事

コメント

そういえば・・・。

E君は元気かな?(゜∀゜)

はい!やる!!
すぐ!やる!!

元気がないわけがないっす。
毎日ポッポ飲みしてますよー

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/41567583

この記事へのトラックバック一覧です: 山行 雨山は今日も雨だった・・・:

« 何度来てもよいところ 上高地 | トップページ | 山行 富士山に初登頂! その1 »