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2011年10月 7日 (金)

山行 愛鷹山におじゃまします。

 愛鷹山(あしたかやま)は富士山と伊豆半島の中間に位置する1,000~1,500mの山々で、北から黒岳、越前岳、呼子岳、蓬莱山(鋸岳)、位牌岳、袴腰岳、愛鷹山と南北にピークが連なっている。愛鷹山はピークのひとつとして存在しているので、正式には愛鷹連峰というのが正しいかもしれない。丹沢や箱根に比して知名度が低いが、東名道を西進して御殿場に至るとその正面に大きく立ちはだかり、東名道を沼津方面に大きく迂回させて富士川に至るまで、富士山を凌ぐほどの存在感を示している。

 10月1日(土)。愛鷹連峰初進出として、裾野市の山神社登山口から越前岳に登り、呼子岳を経由し、割石峠から大沢沿いに登山口に戻る三角コースを歩いてみた。

 午前4時20分に自宅を出発。東名道駒門PAで富士山の清水を補給し、裾野ICから山神社の愛鷹山登山口へは1時間ほど。登山口の駐車場に車を入れると他に車がない。辺りは未だ暗く、遠くから鹿の鳴き声が聞こえてきたり、周辺の藪からも動物の気配がしていて少し怖くなってしまった。

 明るくなるのを待って6時少し前に登山口を出発。山神社裏手の涸れ沢沿いに歩くと左手の植林帯にシロペンキのマーキングと踏み跡が見えたので、山林に分け入った。しかしこれが大きな誤りで、急斜面の途中で道を見失ってしまった。どうやらシロペンキは林業用の目印だったらしい。山神社に戻って涸れ沢周辺を見回すと、沢の対岸に導くルートを発見した。

P1000900 誤って植林に分け入る。 P1000902 笹が深い道

 苔むした沢沿いをしばらく歩いた後、山腹を巻く急坂となり、所々小さな階段や鎖場が設けられている。そんな道をしばらく歩くと左手に小さな小屋が見えてきた。この小屋は愛鷹山荘という個人所有の山小屋である。宿泊者はないようでひっそりとしていた。小屋を過ぎると沿道の笹が少しうるさくなるも、すぐに富士見峠のT字路に出る。右手は黒岳で富士山の好展望地であるが、この日は雲が多い空模様なので、そのまま越前岳を目指して左折した。

P1000910 鋸岳も・・・ P1000912 富士山もダメ

 富士見峠からは尾根上のまっすぐな登山道で、場所によっては窪地状になって少し歩きにくかった。植林帯からシャラやツツジの明るい天然林に移ると左手に鋸岳展望台。真っ白であるが時々雲間から鋸岳の荒々しいピークが窺えた。ここの足下はすくむような断崖であった。気をつけたい。やがて富士見台に到達したが、やはり富士山は望めない。ここは戦前の50銭紙幣の図柄となった富士山の撮影場所だそうだ。富士見台からツツジ林を15分ほど歩いて愛鷹連峰の最高峰である越前岳(1,504m)の頂上に到達した。北面の十里木方面からの登山者がいることを想定していたが、予想に反して無人の頂上であった。富士山が雲に隠れているため、わざわざ早朝から富士山展望の山に来る必要がないのかもしれない。

P1000913 ツツジが多い越前岳 P1000915 越前岳山頂 

P1000916 富士山方面(本当は美しい富士山が望めます。)

 山頂から急坂を下り、アップダウンの連続する細い尾根道を渡っていく。越前岳周辺はツツジが目立ち、シーズンの華やかさが窺える。そんな頃は人もワンサと押し寄せるのであろう。しかしこの日は自分以外の登山者に会わない。代わりに鹿の鳴き声が入山時から山々を渡っていた。越前岳から呼子岳に近づくにつれて登山道は藪交じりとなり、スパッツを着用しないと濡れてしまうほどだ。この辺りはハチやクモなど虫が多く、目の前を飛び回るは、頭にクモの巣が引っかかるはで、てんやわんやである。急坂を登り切ると呼子岳(1,313m)の小さな山頂であった。

P1000914 これはヌタ場(動物が体についた虫を落とす泥浴場)かな?

P1000921 藪が深くなる。 P1000925 奇麗な花にはハチがブンブン

P1000927 呼子岳山頂 P1000928 西側だけ雲がかかる大岳

 呼子岳からスイッチバックをするように割石峠に下った。ここの景色も奇異である。V字状の深いルンゼ(溝)となっている。呼子岳から位牌岳間の鋸岳は、その名のとおり鋸歯状にピークが連なっているが、割石峠はその鋸歯の凹部なのだ。この底を辿ると須津川渓谷方面のルートがかつてあったようだが、侵食著しく廃道となっている。初めての愛鷹連峰なので、レベルが高そうな鋸岳方面を避けて大沢方面に下った。

P1000933 割石峠のルンゼ P1000935 不安定な大沢上部

 大沢は涸れ沢であるが、沢のルートは不安定な石を注意しながら歩かねばならない。高度を下げてくるルートは沢の中から沢沿いとなり、右岸左岸と何度も沢を渡り返すルートである。やがてとんでもなく巨大な杉の木が現れた。「大杉」と表示がされていた。樹齢数百年のこれらの大木は、その昔越前岳を赤く染めた富士山の宝永大爆発に怯えたことであろう。割石峠から1時間ほどの沢歩きの後、広くなった涸れ沢を渡って舗装路となり、山神社の登山口に戻ってきた。駐車場には10台以上の車が停められていた。

P1000938 大杉 P1000940 広くなった大沢

☆メンツ:単独

★コースタイム:3時間50分(休憩、ロス含む)

山神社登山口5:50→左尾根誤り→山神社6:00→富士見峠6:25→鋸岳展望台6:45→7:20富士見台(小休止)7:25→7:40越前岳(小休止)7:45→呼子岳8:20→割石峠8:30→大杉9:05→山神社登山口9:40

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一昨日、昨日はお疲れ様でした。m(_ _)m

地元を代表して最後まで見届けて参りました。
心からご冥福をお祈りいたします。think

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