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2011年11月11日 (金)

平成23年山行会 その2

 三原山の登山口である御神火茶屋は、三原山外輪山の一角に位置している。そこからは溶岩が堆積する広大なカルデラ内が見渡せ、正面には山頂である中央火口丘がそびえている。火口丘の側面に黒く帯状に見えているのは昭和61年11月の噴火時に溶岩流が流れ下った痕である。

P1010281 三原山中央噴火丘 P1010282 シェルター

 御神火茶屋から中央火口丘に向かって舗装された登山道が延びている。カルデラ内はほぼ平坦なので、登山道というよりは遊歩道である。道の両側は荒涼とした溶岩台地で、低木やススキなどの草が生える程度である。所々にコンクリートの土管を輪切りにしたような避難シェルターが設置されていて、三原山が必ずしも安全な山でないことを実感させてくれる。火口丘に近づくにつれて緩い登り坂となり、浅間山の鬼押出の様な黒々とした溶岩に覆われている。

P1010286 溶岩押出 P1010288 あっ!富士山だ。 P1010316 天城山

 中央火口丘に取り付くとカルデラから一気に150mの上りとなる。急坂を振り返るとスタート地点の御神火茶屋の向こうに薄っすらと富士山が見え、左に目を移すと伊豆天城山が雲間に姿を見せていた。半ば景色はあきらめていた一行は、山頂のガスが晴れたのに加えて薄っすらとでも見えた富士山の遠望に感動も一入であった。

P1010294_2 これぞ大地の息吹! P1010297 三原新山のピーク

P1010304 中央噴火口

 火口丘を登った内輪山は直径800mで、内側は溶岩で覆われているが、その中央部には直径300m、深さ200mの噴火口が大きく口を開けている。所々水蒸気が湧き上がっていて、危険地帯にいるという緊張感を与えてくれる。昭和25年の噴火時に誕生した三原山の最高峰三原新山(758m)を見上げ、中央火口を見下ろす展望台で昼食をとった。ここでメンバーからビールが振舞われた。山登りはマイカーで来ることが多い山笑は、一瞬戸惑うも、今回は宿泊付きの船旅であることを思い出してプシュ!と音を立てた。

P1010300 利島を遠望 P1010302 裏砂漠 P1010310 地震計

 昼食の後、内輪山の縁をひと回りする「お鉢巡り」をする。最高峰三原新山は立入禁止なので、その南側斜面を歩くと、異世界を思わせる裏砂漠が広がり、海上には三角錐の利島が見えていた。裏砂漠を1台のモトクロスバイクが爆音を轟かせて疾走していたが、何も遮るものがない走行はさぞ爽快なものであろう。また、この裏砂漠では、昭和27年4月に羽田を飛び立った日本航空の旅客機もく星号が激突し、乗員乗客の全員が死亡する痛ましい事故が記録されている。我が国初の旅客機事故として有名な事故であるが、当時は米軍占領下であり、運航乗務は米国に委託されていたため、完成ミス、操縦ミス、撃墜説などの説が交わされるものの、原因不明として戦後の闇に消えた事件であった。

P1010313 水蒸気涌く剣ヶ峰 P1010312 腹減ったー!風呂入りてー!

 昭和25年の噴火まで最高峰であった剣ヶ峰(749m)を通過すると、島の東部に広がる大砂漠地帯に下降を開始した。行く手に今夜の宿泊地である大島温泉ホテルが見えている。ホテルが見えると子どもたちは疲れや空腹を訴え始めるので、自然と足早となる。カルデラ内の溶岩が広がる1本道をテンポ良く歩いて、15時にホテルに到着した。

P1010322 瞬間が刻まれている。 P1010327 足早に宿に向かう。

 大島温泉ホテルは三原山の七合目(標高約500m)に位置するホテルで、昭和61年の噴火以前は島内唯一の温泉宿であった。火山なので昔から温泉が豊富かと思いきや、これは以外であった。ちなみに、昭和61年の噴火で元町地区の学校プールに取水していた地下水が突如温泉となり、現在では温泉ホテル以外にも元町地区に温泉宿がある。温泉ホテル自慢の源泉かけ流し露天風呂からは、三原山の山頂部やカルデラが一望に見渡せ、素晴らしい眺望が楽しめる露天風呂であった。

P1010336 部屋からも、風呂からも三原山が良く見える。

 翌日は朝から雨であったが、火山博物館を見学し、元町で海の幸を堪能。乗船地の岡田港では、地元観光協会によるイセエビ汁のサービスなど思い出深い島旅となった。しかし、おみやげにたんまり買い込んだクサヤは家族に不評であった。美味しいんだよー

P1010348 岡田港 P1010357 これはアウツ!(私は好物)

☆メンツ:職場同僚とその家族10名

★コースタイム:3時間30分(休憩時間込み)

御神火茶屋11:30→12:20噴火口展望台(昼食)12:45→13:10三原新山→13:25剣ヶ峰→14:15テキサスコース分岐→15:00大島温泉ホテル


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