山行 親子ダイエット作戦開始! 高尾山~小仏峠その1
天然児が学校の健診で「太りすぎ」のらく印を押されてしまった。本人自身ではどうしようもない子なので、こりゃどげんかせにゃいかん!ということで、積極的に山歩きに連れて行くことになった。とはいえ、私が普段通っている丹沢では険しすぎる。前衛の山や箱根は以前苦労しながら登らせたが、登山道が整備され、手をつないで歩ける幅広い登山道の山はないかと模索していると、どうやら多摩方面の山は結構いけそうなので、早速12月11日(日)高尾山に行ってみることにした。
R412を北上し、津久井経由で高尾山口へ向かった。紅葉も終わりとなる時期なので、空いているかと思いきや、駐車場は結構な混み具合で、住宅地の奥まった駐車場に誘導された。準備を整えて高尾登山鉄道(ケーブルカー)の清滝駅に向かった。途中、京王線高尾山口駅からも多くのハイカーが出てきて高尾山に向かい、世界的観光地にノミネートされた高尾山の人気の高さをうかがい知ることができる。
我々はケーブルカーを利用したが登山道を歩く人も多い。ケーブルカー沿いのもみじは紅葉が残っていて、車内から感動の声が上がる。しかし、日本一の勾配を誇るケーブルカーは乗り心地が悪い。私も含めて、斜面に背を向けた席の乗客は座席からずり落ちそうになるほどである。10分ほどで高尾山駅に到着した。
駅からすぐの浄心門をくぐり、高尾山薬王院へ向かう舗装された参道を歩く。薬王院への参道は数ある高尾山登山道のメインルートであり、多くの人が歩いている。時折、東南に東京都心や多摩丘陵、北に奥多摩の山々が垣間見えたが、遠く筑波山が見えたのには驚いた。天然児は大の山嫌いで登山口の攻防が名物であるが、賑やかなところは大好きなので、人に釣られてよく歩く。たまに山ガール一行に手を振ったり、ボディランゲージで外人さんに抱きついたりしていた。「お、お父ちゃんも真似していいかなぁ・・・」
高尾山薬王院は聖武天皇の御世に行基が開山したといわれ、その後、真言宗山岳修行の道場となり発展し、北条氏照や徳川家康など支配者層亜からも手厚い信仰を受けた。四天王門を抜けると境内となり、本堂、本社、奥の院と登山道は境内を貫いている。本堂周辺には修験道の象徴である天狗の銅像や面が祀られ、本社は色彩豊かな木工細工で飾られていた。
奥の院を抜けると山頂へのなだらかな尾根道で、道沿いには広葉樹の他にナラやブナなどの落葉樹や杉やモミの大木なども見られ、植生の豊かさを実感した。もみじの紅が意外と残っていて嬉しい限りである。そうしているうちに広々とした高尾山山頂(599m)に到着した。ここまで、薬王院の境内をブラブラしながらでも、ケーブルカー高尾山駅からわずか50分というお手軽さである。都心からの身近さ、交通アクセスの良さと相まってハイカーや観光客が集中する訳である。
山頂南西は大きく開け、丹沢のほぼ全域が見渡せた他、大室山を従えた富士山も美しく最高の展望を得られた。この絶景をおかずに多くのハイカーが昼食をとっている。良さそうなところは空いていないので、我々は少し先の紅葉台で昼食をとった。(つづく)
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