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2011年12月 2日 (金)

山行 富士が絶えない山歩き 杓子山、鹿留山

 11月27日(日)、何とか拝み倒して、子どもがバスケの試合に出かける11時までの条件付きで山行を認めてもらえた。この時期は明るくなるのが6時頃なので、10時頃まで4時間程度の軽いハイキングである。大山、鍋割山、三ノ塔・・・金時山、明神ヶ岳、神山・・・愛鷹越前岳・・・といろいろ考えたあげく・・・

 5時に家を出て、秦野中井ICから東名高道を下る。ICの合流ループを通過時、前方を2匹のタヌキが横切っていた。何とか対向車線も渡りきれたが、タヌキの生息域は人の生活と隣り合わせ。今後も車に轢かれないように祈るばかりである。東名をカッ飛ばして御殿場ICで下り、東富士五湖道路経由で山中湖方面へ。山中湖ICから10分ほどで、忍野八海で有名な忍野村である。忍野村内野という集落の外れから東へ延びる鹿留林道へ入り、6時過ぎに稜線上の二十曲峠に到着した。鹿留林道はこの峠からマス釣り場で有名な鹿留川沿いに都留市方面に延びているが、峠から先はゲートで閉鎖されている。

 二十曲峠は富士山の撮影スポットとしてカメラ愛好家の間では知られた場所らしく、夜明け前から正面に大きい富士山に向かって多くのカメラマンが三脚を並べていた。中にはキャンピングカーや寒空の下幕営してチャンスを狙う人もいる。お陰で駐車場は満車状態。林道脇のスペースに駐車して支度を整えた。

P1010509 二十曲峠からの富士山

 6時25分に二十曲峠を出発し、北に延びる尾根に入った。今回は道志山塊の西端、杓子山(1,598m)と鹿留山(1,632m)を目指す。標高1,500m以上の山名を2つ並べるとロングトレイルを彷彿させるが、この2山は大きな山の東と西に出たピークで、1つの双耳峰である。二十曲峠は標高1,200m程あり、しばらくはなだらかな尾根をアップダウンしながら北に向かい、立ノ塚峠(たちんづか)から一気に400mのアップで最高地点の子ノ神(ねのかみ)に到達し、西に杓子、東へ鹿留と、それぞれ稜線を往復する。とはいえ、登山ガイドでは往復5時間30分はかかりそうなので、「どこまで行けるか?」という強行斥候的な無計画振りである。

P1010514 二十曲峠~立ノ塚峠間 P1010516 道志山塊の盟主御正体山

 北に延びる尾根はミズナラが中心の落葉樹林で、既に落葉を終えて明るい。たまに見事な赤松が生えていて、左手後方に薄紅色に染まる赤富士とマッチングしている。立ノ塚峠までは小さなアップダウンを繰り返し、加瀬山と名のつくピークを過ぎて下降すると、カヤト野原となって、右手にこの道志山塊の最高峰御正体山(1,682m)がゆったりと座している。更に下って立ノ塚峠と出合う。二十曲峠とは違い未舗装の砂利道が横切っているが、ここまで車で到達するのは難しそうである。

P1010518 立ノ塚峠 P1010521 立ノ塚峠~子ノ神間の岩場 P1010526

 立ノ塚峠を通過すると登り一辺倒のルートとなる。いよいよ杓子山本体に取り付いたことになる。尾根沿いのルートは折り返しがなく、進むにつれて傾斜はきつくなっていき、ついには岩登りの鎖場(ロープ)の連続となった。杓子山の名称は飯を盛る杓子に由来したものかと思いきや、崖のことを「シャクレ」とか「シャクシ」と呼ばれることから杓子山となっているそうだ。南面の忍野から見上げた杓子山は岩場が目立つ。最初の岩場を越えたところで富士山の好展望地があり、カメラマンが2人シャッターチャンスを待っていた。話を聞くと、4時から登り始めて暗いうちに到着し、既に頃合は過ぎたそうで、下山の準備をしているとのことであった。

P1010527 富士山展望地 P1010530 子ノ神分岐点

 更に岩場を登っていくと、右手の東向き斜面から動物の足音が聞こえてくる。立ノ塚峠に「熊出没注意!」の看板が立っていたことを思い出し警戒するが、姿は見えなかった。群れではなさそうなので、カモシカだろうか・・・

 立ノ塚峠から1時間ほどで、山頂の稜線である子ノ神に到達した。右手が鹿留山で、左手が杓子山となるが、地図を見るとこの山体の最高地点は子ノ神のようである。ガイドによると鹿留山の方が標高が高いが、山頂は樹林の中で展望がなく、それに対して杓子山は開けて好展望が得られるとのことなので、まずは優先度の高い杓子山を目指す。

P1010531 明るい稜線の道 P1010535 杓子山と御坂山塊(中景)、南アルプス

 杓子山へ続く稜線はブナやミズナラ、カラマツの樹林で覆われているが、この時期は落葉して左手(南面)に富士山が、右手(北面)には頂に電波塔が立つ三ツ峠が樹林越しに見えている。ルートはなだらかにアップダウンを繰り返しているが、所々岩場があって向かい合う富士山の展望が素晴らしい。8時になると富士山麓から砲声が聞こえてくる。この辺りではおなじみの自衛隊の始業タイムである。今季初めての霜柱をサクサクと踏みながら杓子山を目指した。

P1010559 サクサク感がたまらない♪ P1010550 杓子山山頂

 子ノ神から20分ほどで南面が開けた杓子山山頂(1,598m)に到達した。富士山は言うに及ばず正面に大きく、その左に愛鷹連峰、伊豆天城山、箱根連山が並び、僅かに丹沢方面が見えているが鹿留山がそれを隠している。富士山から右手に毛無山、御坂山塊が並び、後方に白く雪化粧した南アルプスが並ぶ。下界にはのんびりとした忍野村の田園風景が広がって、その左手に石割山へ続くなだらかな稜線。その向こうに山中湖が見えた。

P1010547 富士と対面す。

P1010543 遠景左から箱根連山、天城連山、愛鷹連峰、中景に山中湖

 杓子山の展望を楽しんだ後、子ノ神を経て鹿留山へ向かった。小笹の小道を10分も行くとブナ林の鹿留山(1,632m)の地味な山頂に至る。ここは正直杓子山のオマケ程度のものである。

 時間制限付きの強行斥候のつもりが、結局杓子、鹿留の両ピークまで楽しんでしまった。11時までに帰宅することが大前提なので、遅くとも10時には二十曲峠を出発しなければならない。岩場の下りは慎重に、立ノ塚峠から二十曲峠までのアップダウンはトレイルランニングで大返しして、10時15分に二十曲峠に下山した。もはや11時には間にあわないだろうが、焦って無茶な運転をしては交通事故の原因である。そう思うと、余裕が生まれて、二十曲峠の清水を汲んで帰ることにした。

P1010566 地味な鹿留山 P1010574 トレラン向けのなだらかな尾根

P1010581 富士で始まり富士で終わる。 P1010582 忍野からの杓子・鹿留山

☆メンツ:単独

★コースタイム:3時間50分(休憩含む)

二十曲峠6:25→6:50加瀬山→7:00立ノ塚峠→7:35富士山展望地(休憩)7:40→

8:00子ノ神分岐→8:20杓子山(休憩)8:40→9:00子ノ神→9:05鹿留山→9:15子ノ神

→9:40立ノ塚峠→9:55加瀬山→10:15二十曲峠

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