山行 アイゼン歩きに初挑戦 塔ノ岳その1
春が近くなると週に1度は雨が振りますが、寒さは相変わらず厳しいので、丹沢にしても箱根にしても、雨上がりの晴間には真っ白い姿に変っていて驚かされます。陽だまりの低山からのんびりと雪山を見上げるのが、これまでの私の冬山スタイルだったのですが、寒い冬は空気が澄んで、遠くの山々や下界を望むには絶好のチャンスです。晴天が数日続いて南斜面の雪が消える頃を見計らって表尾根に挑戦することにしました。
とは言え、下界から見上げて雪が消えたように見えても、稜線にあがると意外と残雪があるもの。行くところまで行って引き返すのも癪なので、6本歯の軽アイゼンを買ってみました。初めてのアイゼンなので装着して慣れておく必要ですから、2月12日(日)おなじみ塔ノ岳へ雪道歩きに出かけることにしました。
日の出を待って秦野戸川公園を出発。日が少し長くなったので、公園内をウォーキングしたり犬の散歩をする人の姿があります。風の大橋を渡って大倉尾根に入ります。朝方の陽気はかなり冷え込んでいるものの、大倉尾根は丹沢の表銀座。塔ノ岳を目指す登山者は多そうです。
尾根に上がると、東から接近する表尾根の向こうから陽光が道を照らし、どっしりした三ノ塔、凹凸の行者ヶ岳など表尾根のピークが浮かび上がります。西には檜や赤松の樹林の切れ目から鍋割山稜が見え、その背後には富士山が顔をのぞかせています。
表尾根最大の難所、小草平から花立までの急階段は何度登っても辛いもの。息を切らせて花立まで上りきると、正面に塔ノ岳のピークが、後方には湘南、西湘の海岸線と相模灘が広がります。360度の展望の中でふと足柄方向に目を止めると、あれ?小田原市街の手前の山に山城のようなものが見えます。山城に見えたのは松田山のゴルフコースですね。それでも歴史的フィルターを通してみるとそれらしく見えるものです。
花立から先は、道端に残雪が目立ち始め、金冷ノ頭を過ぎて塔ノ岳頂上直下に来ると、登山道にも雪がついています。多くの登山者に踏まれた雪は凍りついてツルツル滑ります。大半の人はアイゼンを装着していますが、私は目的も忘れてせっかく持参したアイゼンを着けずに登頂を試みます。
9時15分に塔ノ岳(1491m)の山頂に立ちました。6時30分に戸川公園を出発して2時間45分。戸川公園の標高が290mですから、標高差は1,200mもあります。この日は晴天に恵まれて、山頂からは360度の大展望が得られました。東はスカイツリー、江ノ島、南には相模灘と伊豆大島、西には富士山と南アルプス、北には丹沢主脈と大菩薩嶺などが遠望できました。それでは山頂の景色をお楽しみください。(つづく)
富士山は遮るものなし
右から不動ノ峰、蛭ヶ岳、大室山、檜洞丸
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明日、明後日に富士山を拝めると思うと寝れません。
むしろ、納得でlけまへん!(関西バージョン)
投稿: 残党 | 2012年2月25日 (土) 02時00分
今回はデカイよr~!
富士ガリバー王国へもいくぜ~
投稿: 山笑 | 2012年2月25日 (土) 16時28分