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2012年2月 8日 (水)

雪を踏み踏みユーシン渓谷

 1月28日(土)天然児送迎半日登山。先週末の雪と最近の冷え込みで、丹沢、箱根の峰々は真っ白に雪化粧してしまいました。雪山装備を持たないので、低山ハイクを考えましたが、イマイチ気乗りしません。ふと、隧道改修工事によってここ数年通行止になっていた、丹沢湖から丹沢の深部に延びる玄倉林道が、昨年の秋から歩行者に限り通行可能となったことを思い出し、久しぶりに歩いてみようと思いました。が・・・

 この日、家を出る前に朝食を食べていると、続けざまに2回かなり大きな揺れを感じました。山梨県東部を震源とするマグニチュード5.4の地震でした。神奈川県西部は震度4の場所が多かったようです。山梨県境に近い西丹沢の林道が崩落していなければよいのですが・・・とりあえず出かけてみましょう。

 丹沢湖東側の玄倉地区から玄倉川に沿って東に延びる玄倉林道は、上流にある玄倉ダム、熊木ダム及び発電所建設のために昭和30年代に整備された林道です。それと共に、玄倉川上流のユーシンと呼ばれる場所は、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸などの丹沢の主たる峰々に囲まれ、古くから登山基地として県営のユーシンロッジが置かれていたので、ユーシンに通じる玄倉林道は登山者にはなじみの林道でした。しかし、林道半ばにある青崩隧道の改修工事が行われると、林道は前面通行止めとなってしまい数年が経ちました。

P1020476 玄倉林道ゲート P1020478 地震の影響でしょうか・・・

 11時に林道ゲート前の広い空き地に車を停め林道を歩き始めます。ゲートを越えてしばらくの間は法面工事が行われていて、玄倉川の谷間に削岩機や重機の轟音が響き渡ります。動物との遭遇もひとつの楽しみにしていたのですが、このような状況下では無理のようです。

P1020481 新青崩隧道 P1020482 怖いよー P1020522 青崩隧道はこんなところ

 境隧道に続いて新しくなった青崩隧道です。左手の渓谷際には旧隧道が口を開けていますが、このトンネルはこの林道の名物でもありました。というのも、この無灯火の長いトンネルは中央部がL字に折れていて、入出口の明かりも届かず、路面には水溜りや段差があるので無灯火の通過は危険なトンネルで、通称「お化けトンネル」と呼ばれていました。新緑や紅葉が美しいユーシン渓谷へハイキングに来ても、このトンネルで泣く泣く引き返したハイカーも多かったことでしょう。新トンネルは路面は平に舗装されて安全でしたが、闇の中を単独で歩くのは恐ろしいものです。人知れず自分が異世界に迷い込んでしまうのではないかと思うと、恐怖に身震いしてしまいました。

P1020489 透明度に驚き! P1020492 逆さ発電所です。 P1020496_2 「沢水を集めて青き玄倉湖」

 青崩隧道を抜けて間もなく、玄倉川を堰き止める玄倉ダムの脇を通過します。堰き止められた水は青く透き通っていて、水底まで余すことなく透視することができました。辺りの木々の紅葉を写したら最高でしょうね。改めて地元神奈川の豊かな自然を再認識しました。

P1020493 手掘りいいね~ P1020494 内部は氷の世界 P1020516 頭上の恐怖!

 ダムを過ぎると、6号、7号、8号と荒削りの短いトンネルが点在し、そこをひとつひとつ通過するごとに残雪が多くなっていきます。トンネルの内部はしみ出した水が凍り付いて氷柱となって垂れ下がっています。ヘルメットとまで言いませんが、せめて帽子を被ってくればよかったなぁ・・・(恐)

P1020500 雪に覆われた河原 P1020503 蛭ヶ岳が見えてきます。

 路面につけられた先行者の踏み跡や轍は凍結していたので、ここまでジョギングペースで来たのですが、グッとスピードダウンします。寄からのルートが出合う雨山橋を通過する頃には、路面一杯に雪が広がって、それをキュッキュッと踏みしめていきます。この感じがたまらないですね。進行方向に雪で覆われた蛭ヶ岳が近づいてきました。

P1020507 ユーシンだ♪ P1020509 静かな佇まいのロッジ(後方に大石山)

 辺りがすっかり雪に覆われた頃、ユーシンロッジへの分岐点に到達。林道と分かれて左手に折れ、玄倉川を渡った対岸の森の中にユーシンロッジはありました。青崩隧道の工事開始以来、休業状態で、現在は避難小屋代わりに開放されています。この日も食堂でおじさんが二人、昼食をとりながら談笑していました。このロッジの裏手からは大石山~同角ノ頭~檜洞丸の登山ルートがあり、臼ヶ岳を経て蛭ヶ岳方面へのルートも延びています。玄倉林道をつめると塔ノ岳へのルート。先述の雨山橋からは雨山峠を経て鍋割山へのルートもあり、当に丹沢ど真ん中の好立地なのです。

P1020510 ユーシンはこんなところ

 それにしてもユーシンとは変った地名ですが、漢字では「涌深」とか「湧津」などと現されるそうです。その由来は、大正時代、森林管理小屋の管理人が「谷深くして水勢勇ましい所」として、命名したそうです。でも私的には「幽森」という表現がぴったりな場所だと思っています。ロッジの屋根から落ちる雪を眺めながらお昼をとって、キュッキュッと林道を引き返しました。

☆メンツ:単独

★コースタイム:2時間40分(休憩含む)

林道ゲート11:00→11:20新青崩隧道→11:30玄倉ダム→12:00雨山橋→12:15ユーシンロッジ12:40

→13:10玄倉ダム→13:40林道ゲート

Photo

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コメント

♪どうしてどうして私たち、出会ってしまったのだろ~。

って、それはユーミン。(寒)

ただでさえ寒いんだからやめてけれ!
帰国早々なにやってんだよー

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