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2012年2月10日 (金)

坂東も満願達成(わしじゃないけど) その1

 このブログにたまに登場する職場の同僚。彼は私よりひと回りも若い(外見はほぼ同年齢?!)のですが、酒色におぼれ・・・もとい、寺社、仏閣(廃墟も)巡りを好み、何より若さに似合わず信仰心が篤い人物。関西の某ブリッジから東に出向(本人は「下向」と思っているらしい)してきていますが、こちらにいるうちに秩父三十四観音、江戸三十三観音を満願成就し、そして遂に坂東三十三観音も満願達成しようとしています。

 坂東三十三箇所は、その名のとおり、札所が関東一円に散在しているため(東京1、神奈川9、千葉7、埼玉4、群馬2、栃木4、茨城6)、秩父や江戸のように簡単に巡れるものではありません。出好きな私も神奈川県西部(3箇所)、群馬(2箇所)+日光(1箇所)と2度お供させてもらい、今回は残り3箇所巡りに与力することになりました。向かうは房総半島です。

 その日は2月4日としていましたが、前日(節分)の冷え込みで我が家の水道管が破裂!翌日は復旧工事が入ることになり、延期かな・・・と厭戦気分。ところが、幸いにして朝一番で業者が対応してくれることになり、小1時間の最小限の応急措置で水道を復旧させてくれました。「よーし!上総、安房へ出陣いたす!先陣は江戸衆(同僚)、後詰は左京太夫(天然児)じゃ。黄八幡(私)は左京太夫を補佐いたせ。」気分は高揚して、1567年北条氏の上総侵攻を彷彿とします。(このとき北条氏は上総三船山の合戦で里見氏に敗れていますが・・・)

P1020575 海ほたるから望む横浜と富士山

 予定より1時間遅れで出発することになりました。アクアラインを渡るため、友人夫婦とは川崎大師で合流しました。浮島からアクアラインへ。この日は前日と一変して気温が上がる予報なので、冬晴れとも相まって、海ほたるは満車状態でした。前日と平均してくれれば水道管も破裂しなかっただろうに・・・こればっかりはどうにもなりません。展望テラスからは富士山、丹沢の峰々が望めました。それにしても関西の人は富士の眺望を喜びますね。私は海ほたる周辺の釣り船が気になります。そろそろメバルの時季だなぁ♪

 木更津北ICからR409号を東進して横田、上総牛久の集落を抜けていきます。このコースは大原釣行で毎年走っているのでお手の物です。牛久からはそのまま409号を進み、長南町に入ると間もなく、坂東三十三観音第31番札所笠森観音の駐車場に入りました。笠森寺は山上にあり、境内へは杉や楠の大木が密生する森の中の参道を歩きます。この豊かな植生は笠森寺自然林と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。天然児はいつものとおり、山登りと勘違いして号泣し、手を焼かせます。

P1020581 幹が三本に分かれる三本杉 P1020582 穴をくぐると子が授かる楠

P1020598 芭蕉も訪れたんですね。

 杉の大木を見上げながら、苔むした参道を歩いていきます。三本杉、子授け楠などの名木、松尾芭蕉の句碑などを見ながら10分ほどで山門に到着。笠森寺の開山は、784年に伝教大師最澄が楠の木で彫った十一面観音を山上に安置したことにより、その後平安時代に後一条天皇の発願により、観音堂が建立されました。この観音堂こそは、国内唯一の「四方懸造」と呼ばれる四方何れもが接地することない舞台建築で、岩山の上に61本の柱によって組上げられています。観音堂に上がってみると、どこまでも広がる房州の山々が一望できました。

P1020595 笠森寺二天門 P1020584 「四方懸造」の観音堂(国宝、重文) P1020592

 房総は地震が多いところですが、このような建築物が地震で崩れることもなく、古よりその姿を留めていることは驚きです。設計、施工した当時の技術に脱帽であります。

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