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2012年3月25日 (日)

山行 静かな大山登山 その2

 大山山頂でおそばを食べて一息入れているうちに、雲がかかり始めました。景色も見えないし、小雨も振り出して肌寒くなってきたので、足早に下山開始。まずは東側の尾根を下って見晴台を目指します。見晴台まではよく歩かれているルートなので、グチャグチャの泥濘状態。アイゼンを外してスパッツを装着します。

 見晴台方面のルートは雪は少なかったものの、場所によっては凍りついた雪が残っていて危なっかしい。下からポツポツと小グループが山頂目指して登ってきますが、大山らしく軽装のハイカーが多いですね。

P1030135 見晴台から大山は・・・ P1030138 雷ノ峰尾根 P1030139 阿夫利神社下社

 見晴台まで下って振り返ってみると、山頂には完全に雲がかかっていました。ここからケーブル方面に向かう人が多いですが、車を人質にとられているので、そのまま直進して雷ノ峰尾根に入ります。尾根の稜線は松並木の明るいルートですが、南面が大きく切り開かれています。この開けた場所は下界から目立っていますね。ここから振り向くと阿夫利神社下社もよく見えます。

 更になだらかな稜線を進むと九十九曲の上部に達しました。直進しても九十九曲があってどちらも日向渓谷に下りていきます。九十九曲と名付けられるだけあって、急斜面の植林帯をジグザグと下りていくルートです。数えてみると60余りの折り返しがありました。

P1030143 ふれあいの森キャンプ場 P1030146 信仰の道 P1030149 浄発願寺奥ノ院跡

 九十九曲下りきると、伊勢原市ふれあいの森キャンプ場に出て、ここから日向川沿いに舗装された道を下っていきます。間もなく浄発願寺奥院の表示が出ています。案内板を読んでみますと、浄発願寺は江戸時代初期に開山された天台宗寺院で、徳川家や佐竹、藤堂などの大名の保護と、庶民から雨乞いの信仰を集め、繁栄しましたが、昭和13年の山津波で壊滅して、下流に再建されたそうです。そして、驚いたのは「男の駆け込み寺」という意外な記述がありました。駆け込み寺といえば、夫との離縁を望む妻が逃げ込む寺ですから、男にもその権利があるのかなぁ・・・とときめいたのですが、そういう意味ではなく、罪を犯した者(殺人と放火は除く)が逃げ込めば許されるというものでした。随分法外なお寺だったんですね。

P1030152 大友皇子ゆかりの石雲寺 P1030156 新しい浄発願寺

 更に日向渓谷沿いに下っていくと、屋根の大きな雨降山石雲寺があります。この境内には石造りの五重塔があるのですが、なんと壬申の乱で大海人皇子(天武天皇)に破れ、大津京で自害したはずの大友皇子(弘文天皇)が密かにこの地に逃れ、葬られた地なのだそうです。これも驚き。

 先へ進むと見事な三重塔が見えてきましたが、これが今の浄発願寺。彼岸の入りのこの日は、雨の中お墓参りに訪れた人の姿がありました。

P1030160 日向薬師の梅林 P1030162 椿咲く日向山への道

 下山してきた日向から車が停めてある広沢寺温泉へは、ひと山越えなければなりません。日本三大薬師で有名な日向薬師から日向山に向かって再び登山道に入ります。この登山道の入口には小さな梅林があって、ちらほらと梅が咲き始めていました。日向山に向かうルートは道幅もあって傾斜も緩やかなので、ファミリーや中高年向けのハイキングコースといえます。大山梅ノ木尾根から延びる尾根にぶつかって、右に進むと日向山(404m)の山頂です。山頂には小さな祠があり、弁天様が祀られていますが、水の神様である弁天様が山頂とはこれ如何に?それもそのはず、日向山山頂には昔小さな池があって、この祠周辺はその池に浮かぶ島だったそうです。

P1030165 日向山の弁天様 P1030173 見城山から七沢城方面「山内軍襲来!」

 日向山から北に向かっていくと、すぐに見城山の山頂です。その名のとおり、戦国時代に物見の城(監視砦)が築かれていて、扇谷上杉氏の七沢城、糟屋館との偵察ネットワークの一役を担っていたのです。1488年に山内上杉顕定の軍勢が、扇谷上杉定正の本拠糟屋館に押し寄せ、それを迎え撃った定正軍との間に実蒔原の合戦が発生しましたが、そのときは山内軍発見にここから狼煙を上げたのかもしれませんね。

P1030174 ダンコウバイかな? P1030177 広沢寺温泉に戻ってきた。

 さて、物騒なことに、見城山辺りでは大規模な狩猟が行われていて、猟犬の鳴き声や猟犬を急き立てる猟師の声、銃声がしきりにしてきます。登山道には猟友会の人がある程度の感覚に配されていて、私がイノシシと間違えられることはなさそうですが、それでもちょっと怖かったですね。見城山から北へ下っていくと、広沢寺温泉玉翠楼が眼下に見えてきました。マイカーも見えています。

☆メンツ:単独

★コースタイム:6時間15分(休憩含む)

広沢寺温泉P7:30→7:50二の足林道ゲート(湧水)7:55→8:20不動尻キャンプ場跡→

9:00唐沢峠9:05→(途中休憩10分)→10:10見晴台方面出合→10:25大山山頂10:50→

11:25見晴台→11:40九十九曲上→12:00ふれあいの森キャンプ場→12:45日向薬師→

13:10日向山→13:25見城山→13:45広沢寺温泉P

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コメント

登山していたら、狩猟に出くわしたら、それはちょっと気持ちが落ち着きませんね^^;
上から見下ろして雲がかかってる景色が、何かものすごく高いところに登っているみたいに感じます。


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