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2012年3月 5日 (月)

富士山麓鸚鵡無く・・・ 富士山麓ドライブその4

 友人はフリークではなく、ウォッチャーだと何度も言う・・・(再掲)その彼をして、富士河口湖町(彼は旧村名で呼ぶ)というところも非常に嗅覚を刺激する場所であるといいます。決して酪農が盛んであることだけが理由ではなさそうです。

 富士宮から県境を越えて、山梨県富士河口湖町に入ると、折から雪が一行を大歓迎。ノーマルタイヤでのドライブなので慎重に走ります。広々とした放牧地を貫ける県道をしばらく走ると富士ヶ嶺という地区に入りました。平成の大合併以前、この辺りには上九一色村という村がありました。この村を一躍全国に知らしめたのも、先述のオウム真理教の教団施設(サティアン)が村内に点在していたことでした。

P1020856 看板は時間が止まったまま P1020857 最近は火の見も見なくなりました。

 幻のアミューズメントパーク「富士ガリバー王国」の跡地に進路をとったものの、地区の高台にあるため、折からの雪が路面に積もり始め、車はたちまちスリップしてしまいました。代わりにたどり着いたのが、同じ地区内にある富士ヶ嶺公園です。正面に富士山展望台として有名な竜ヶ岳や天子山塊と対峙し、広大な放牧地を見下ろす高台に位置するこの公園こそ、かつてオウム真理教の上九サティアンがあった場所なのです。この跡地を公園とすることは、事件の記憶を後世に残したい人、忌まわしい記憶を忘れたい人、それぞれに賛否が分かれたようですが、こうして公園として残されました。我々を拒むように雪は強くなってきましたが、私たちは公園内にある慰霊碑に手を合わせました。教団施設内で殺害された信者を弔う慰霊碑だということです。

P1020858 富士ヶ嶺公園 P1020859 竜ヶ岳をバックに慰霊碑が立つ

 この日は曇っていて、遂にはにわか雪になってしまい、御当地ご自慢の大きな富士山を望むことは到底叶わなかったのですが、降りしきる雪の中、荒涼とした風景の取巻く教団施設の跡地に立って思ったことは、「教団に従ってこの地で修業をした信者たちが見た光景とは、むしろ晴天の下に堂々とそびえ立つ霊峰富士ではなく、寒空の下に広がる荒涼としたこの風景であったのではないか。」ということです。現実から隔離された環境で、自由を奪われることが彼らの理想ではなかったはずです。それに気付いて脱会を試みた人たちのうち、一部の人たちの悲惨な末路が目の前にありました。

P1020863 本栖湖に潜水艦!?某国の半潜水艇?いや水中観光船「もぐらん」です。

 富士ヶ嶺から本栖湖にやってきました。富士五湖のうち一番西に位置し、清らかな水を湛えるこの湖は、シーズンには多くのレジャー客が訪れますが、冬はひっそりと静まり返っています。この本栖湖も一連のオウム事件の場面となりました。友人は古銭マニアの一面もあるので、湖の反対側に周って、かつての500円札に印刷された富士山の撮影ポイントに行ってみましたが、当然富士山の「ふ」の字も見えませんでした。

P1020866 500円ポイントもアウツ・・・

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