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2012年4月21日 (土)

山行 丹沢の秘境も昔のこと 菰釣山

 御正体山目前のアクシデントに意気消沈して、道の駅「道志」に入った。ここで態勢を立て直して代わりの目標を模索した。道の駅から少し北上し都留市との境の道坂峠まで行って、道志山塊の今倉山や菜畑山に登ることは容易そうだが、この道の駅に車を置いて丹沢の県境尾根を歩くのも良さそうだ。

P1030409 道志は霧の中 P1030412 やどり木

 6時30分に道の駅から西沢林道を歩いていくと、道志界隈一のサイトを誇る道志の森キャンプ場がある。まだ天幕も疎らなキャンプ場を通過すると、路面は著しく悪くなって林道とはいえ車の走行は不可能である。平行する西沢への崩落はおろか、川の蛇行に削り取られている箇所もある。ギリギリのところまで車を乗り入れて路肩に駐車している人がいるようだが、ハイカーか釣り人であろう。

P1030418 川になった林道 P1030421 利用者は人だけではない

 林道を詰めると清水が湧き出る登山口に到達。登山道に入ると、県境尾根のブナ沢乗越に向かって涸れ沢の直登となる。丹沢の裏手、道志方面から丹沢各峰へのルートは、歩程が短いものの、このような涸れ沢の直登が多い。

P1030425 沢の登りはキツい! P1030428 菰釣避難小屋

 明るい県境尾根は東海自然歩道の一部でもある。丹沢主脈尾根から犬越路を経て、畦ヶ丸から県境尾根に延びた東海自然歩道は、この後、菰釣山や明神山、三国峠を経由して富士北麓方面に延びている。尾根を歩き始めてすぐに菰釣避難小屋がある。中を覗いてみると毛布が1枚広げてあった。この避難小屋は比較的新しく、清潔でしっかりとした小屋であるが、山中に一人で泊まるほど私は肝が据わっていない。

P1030429 県境尾根のブナ林 P1030433 もはや秘境ではない

 避難小屋からブナ林の明るい尾根道を、第1目標である菰釣山目指して歩いていく。菰釣山(1379m)とは変わった山名であるが、甲相国境を巡る争いの歴史に由来している。一説には戦国期に小田原を攻めた甲斐武田軍の斥候が、この山頂に菰を吊るして合図としたとか、江戸時代の農民層の境界争いで甲斐の名主が菰を旗印に山頂を占拠したとか・・・今でこそ東海自然歩道上に位置して、県境尾根を縦走するハイカーに歩かれている山であるが、西丹沢の最深部に位置するこの山は、その昔「ブナの丸」と呼ばれるほどにブナの巨木に覆われ、御殿場線沿線から西丹沢世附を経るルートは交通アクセスの悪く、藪を漕ぎながらの難路であったため、訪れるハイカーはほとんどいない丹沢の秘境ともいえる山であった。

P1030435 丹沢で一番近い富士 P1030434 あちきを拒んだ冷たいお方

 そんな山も、今や道の駅から1時間半ほどで山頂に立つことが可能なのである。山頂は西側の樹木が払われていて、三国峠方面に延びる尾根の向こうに富士山が見えていた。丹沢山地で一番近い富士山である。南側から雲が湧き上がってきて、その姿を隠し始めていたので、ギリギリセーフ、「早起きは三文の徳」の格言にぴったりの場面であった。北西には断念した御正体山がどっしりと構え、北東の樹間には雲海に頭を出した道志山塊、さらに奥多摩方面の山々が展望できた。

P1030442 雲海に浮かぶ道志山塊と遠く奥多摩 P1030444 あなたも私の前から消えるのか・・・

 菰釣山から県境尾根を引き返し、道志側から登ってきたブナ沢乗越を直進し、ブナ沢ノ頭(1229m)、中ノ丸、城ヶ尾山(1199m)と小ピークのアップダウンを繰り返す。場所によっては背丈ほどの笹藪をかき分けながら進んでいく。進行方向には樹間から加入道山や畦ヶ丸、檜洞丸など西丹沢の山々が見えている。

P1030446 藪が深い場所も P1030452 ネジレっちまった悲しみに・・・P1030453 加入道山

 道志の森キャンプ場から歩いてきた西沢とは二又のもう一方、東沢を進むと到達する城ヶ尾峠。県境尾根と南北に交差するルートは、南進すると地蔵平を経て世附、丹沢湖方面に延びている。ここから東沢方面に左折して道の駅に戻るトライアングルコースを考えていたが、峠で休憩していた方から話を聞くと、県境尾根を少し進んだ大界木山付近から鳥ノ胸山を経由できるらしい。畦ヶ丸方面に向かうこの方と同行してその分岐点まで歩いた。

 鳥ノ胸山方面に分岐してみると、笹薮が深く踏み跡もはっきりしないルートであった。藪を漕ぎながら尾根筋を下っていくと植林帯の急斜面になる。ルートから逸れていることを実感したが、下のほうに林道が見えているのでそのまま下った。植林を抜けると突然林道の側壁面の上部に出た。危ないなぁ。

P1030459 迷った! P1030462 危ねー!

 林道は三ヶ瀬・室久保林道であった。鳥ノ胸山への登り口を探しながらあるいていると、林道のゲートに到達。いつの間にか東沢の水晶橋まで下りてきていたのである。藪の中でルートから西側に外れて林道に下りてしまったのである。もはや鳥ノ胸山は諦めざるを得なかった。東沢を下っていくと道志の森キャンプ場の敷地に入った。GWは多くのキャンパーで賑わうことであろう。

 キャンプ場内の東沢と西沢が合流する落合橋を渡ると、道の駅に向かう舗装路である。結局いびつなトライアングルコースを歩くことになってしまった。道の駅はライダーに占拠され、駐車待ちの車が列をなしていた。早々にスペースを明け渡して撤退した。

☆メンツ:単独

★4時間20分(休憩含む)

道の駅「どうし」6:30→6:45落合橋→7:20登山口→7:45避難小屋→8:05菰釣山8:25

→8:50ブナ沢ノ頭→9:25城ヶ尾峠9:30→10:00室久保林道→10:30落合橋→10:50道の駅「どうし」

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