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2012年6月28日 (木)

山行 廃墟好きなら一登の価値あり 明神ヶ岳

 6月23日(土)、午前中に天然児と磯遊びを楽しんだ後、南足柄の大雄山最乗寺にやってきた。1394年に了庵禅師によって開山された当寺は、曹洞宗の中では総本山永平寺、鶴見総持寺に次ぐ格式を有する禅道場である。開山の折、禅師と共に尽力したのが道了という僧で、人並みはずれた神力を発揮したことから、天狗の化身という言い伝えが残り、当寺は道了尊とも呼ばれている。

120623_134856 杉の巨木が並ぶ参道 120623_135204 和合下駄

 足柄の山懐に抱かれ、杉の巨木が鬱蒼とした霊気あふれる境内には、七堂伽藍と共に大小雑多な和合下駄が並んでいる。1対をもって役立つ下駄は、天狗伝説に由来すると共に、夫婦円満の象徴として信仰を集めている。

 この境内の裏手に位置するのが箱根外輪山の明神ヶ岳で、境内からは山頂へ登山道が延びている。この道は大雄山線の終点である関本から、明神ヶ岳~宮城野~仙石原~乙女峠~御殿場へと結ぶ箱根最古の碓氷道と呼ばれる古の街道であった。その後、朝廷が五畿七道を整備した折に、足柄峠に街道が移されてしまった。

120623_135609 信仰の道らしい石仏

 本堂正面にある明神橋をわたり、登山道を踏み出す。登山道の序盤は杉の大木の中を、石仏が並び、鐘や木魚の音が聞こえてくる信仰の道である。やがて石がゴツゴツとした急登になってくると、梅雨時の登山道は沢のように水が流れ、箱根特有の粘土質な赤土は滑りやすく歩き辛く難渋した。

120623_162835 閉ざされている見晴小屋 120623_162908 アウツな2連発!

120623_143658 突如出現した巨大歯車

 足柄林道を横断すると、間もなく東に霞んだ小田原の町並みが展望できる見晴小屋に到達した。小屋は施錠されて現在は使用できなくなっている。更に進むと、右手の木立の中に古の街道に似つかわしくない鉄骨の廃屋と大きな歯車、モーターのようなものが見えてきた。何だろう?後日調べてみると、高度成長期に道了尊~明神ヶ岳~宮城野を結ぶロープウェーと明神ヶ岳に温泉リゾートの計画があり、ロープウェーの建設はかなりの段階まで進展していたらしい。大山にしても御岳山や高尾山にしても、信仰の山にはありがちな話である。

120623_143924 開けた尾根に出ると・・・ 120623_144152 今度は鉄塔が姿を現した。 120623_145414

 しかし、計画半ばで頓挫して、これらの資材は撤去されずに山に残されてしまったのだから始末が悪い。登山道が樹林を出て稜線に出ると、今度は尾根に沿って転々と鉄塔が並んでいた。ここまでやって何故営業に漕ぎつけなかったのだろうか??尾根道を歩くと間もなく岩場から湧き出る神明水と呼ばれる水場がある。梅雨時ともあって、水量は豊富であった。

120623_144516 神明水。先には明神水もある。 120623_144829 霞む小田原の街

 神明水の岩場を越えると再び尾根道歩きが続き、標高が1千m近くになるとアセビやヒメシャラ、モミジなどが目立つ樹林に入る。倒木や折れた枝が目立つ。先日の風台風の影響であろう。

120623_152255 台風の痕跡 120623_152453 外輪山縦走コースに出る。 120623_153430

 尾根をまっすぐ登ってきたルートが山腹を巻くようになると、間もなくハコネタケが群生する箱根外輪山の縦走コースにぶつかる。すぐに明神ヶ岳(1169m)の山頂となったが、あいにくこの日は雲の中であったので、すぐに下山を開始した。かみよりメールが入って、「パン買ってきて」と下達あり。

☆メンツ:単独

★コースタイム:3時間10分

道了尊13:50→14:30見晴小屋→14:45神明水14:50→15:35明神ヶ岳15:40→16:20神明水→17:00道了尊

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