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2012年7月

2012年7月28日 (土)

夏の夕時は蓮見の池に

 海で大きなエイを見た日の夕方、大磯の東の池に寄ってみました。東の池は、江戸時代に農業用の溜め池として造られた周囲1kmもない小さな池です。子どもの頃、この池でクチボソ(モツゴ)やヌマエビを腐るほど獲ったものですが、今ではアメリカザリガニとブルーギル天国と、典型的な外来種占領池と成り果てています。

120721_171119 東の池

 この東の池は、夏になるとこの池一面に蓮が覆って、桃色の美しい花が楽しめます。年々口コミで広がって、カメラを片手に訪れる人が増えてきました。車を横付けできるのも便利ですからね。

120721_170807 今が見頃の蓮の花 120721_170819

 泥沼の中からも美しき花は育つ・・・蓮の大輪を眺めていると、楽して得るものが真の幸福ではない。苦労してこその報いということを考えてしまいます。そういう意味でもお釈迦様は蓮の上にいらっしゃるのかもしれませんね。蓮は花期が長いので、夏の間は楽しめると思いますので、皆さんお出かけください。暑いけどね~

2012年7月27日 (金)

ツバクロエイ

 暑くなると水槽の水換えの頻度が増してきます。この時季、地元五ツ浦はバーベキュー客で賑わいます。この日も地引バーベキューを楽しむグループがありました。

120721_111520 地引網やっています。

 網にはシラスや青物が少々。子供たちは獲れたての生シラスをその場で食べて大喜び。その横で子供たちの興味を引く巨大説物が揚がっていました。全幅が1mはありそうなエイです。

120721_112037 ツバクロエイ

 後日調べたところ、エイの仲間では尾っぽが短いツバクロエイです。このエイはほとんど遊泳しない生態のようですが、尾の付け根にはちゃっかり毒針を持っているとのこと。海に返すわけでもなく、誰も手をつけないようですが、煮付けや練り物で食べられるそうです。残念!

2012年7月26日 (木)

暑さと誘惑に負けるか!

 子供たちは夏休みです。wave

 この期間は私の労働意欲が大きく低下します。downwardright

 昼飯後、腹ごなしに職場の周囲を歩いていると、やる気のない心につけ込もうとする誘惑が・・・

120628_124106 我を崇めよ。されば大漁!

120719_184327 キタキタッ!夏とくれば、そりゃ一本釣りよ。兄さん。

 はぁ~暑い暑い。coldsweats02

 我が国もバカンスが必要ですよ。rvcar

2012年7月25日 (水)

ミニ尾瀬、駒止湿原ハイク 南会津の旅その5

 北関東以北の山岳には高層湿原が多く、短い夏には湿地特有の草花を求めてハイカーが訪れます。しかし、高層湿原は高所にあるため、なかなか一般人には敷居が高いですね。若い頃は山に通ったハイカーも、齢を重ねるごとに山が遠退いていきます。そんな悩みもこの湿原にお任せください。駐車場からほとんど標高差がなく、1時間余りで周遊できるのが、南会津の旅の最後に訪れた駒止湿原です。

 駒止湿原は南会津町と昭和村の境界、標高1,100m付近に点在する大谷地、白樺谷地、水無谷地の総称で、高層湿原のみならず低層湿原までの植物が見られる貴重な存在で、国の天然記念物に指定されています。

P1040862 駒止峠付近からの景色 

P1040863 手前右が会津の名峰唐倉山、遠景中央が会津駒ヶ岳、その左に燧ケ岳

 湿原の入口にあたる駒止峠に向かう旧道は、ブナの樹林の中を貫けていきます。標高があがると南に会津駒ヶ岳、燧ケ岳、帝釈山など尾瀬方面の名峰が見えてきました。2千mを越える山々には残雪が残っています。

P1040867 それだけ自然が豊かな証拠です。 P1040873 山ナメクジはデカッ!

 駒止峠を通過して少し下ると、駒止湿原大谷地の入口にある駐車場に到着。花が見頃のハイシーズンなので、地元ボランティア(南会津町の湿原を守る会)の皆さんが駐車場の誘導や、案内所を設置して観光客の対応をしてくれていました。登山口にはとっても冷たい清水が出ていましたので、水筒を満たすにはもってこいなのですが、一応福島県内ということもあって、自己責任ということになっているようです。

P1040883 尾瀬の縮小版ともいうべきか P1040886 ニッコウキスゲ P1040908 ワタスゲ

 駐車場からブナ林の中を少し歩くと、すぐに広々とした湿原が広がりました。この季節のお目当ては、オレンジ色の鮮やかなニッコウキスゲと綿毛のようなワタスゲの群生です。尾瀬ヶ原ほど広々としてはいませんが、それを縮小したような光景が広がっていました。そのほか、木道脇にはアヤメや可愛らしいトキソウ、サワランの花々、食虫植物のモウセンゴケなど珍しい植物も見られました。

P1040897 トキソウ P1040896 サワラン P1040892 モウセンゴケ

 大谷地を横断する木道は一方通行です。写真に没頭するおじさんが何人かいましたが・・・周知をチラチラとちょっと、怪しげです。注意してみていると、この人たちは平気で湿原に踏み入っているではありませんか。中高年の山ブームとデジカメの普及による写真ブームは結構ですが、最近はベストショットのためにはマナーそっちのけのカメラマンを良く見かけます。それも中高年ほどその傾向が強いとはどういうことでしょうか!この世代は高度成長で我が国の自然環境が蔑ろにされた時代の申し子なのでしょうか!?その何気ない1歩が、数万年の年月を経て培われた自然を一瞬で破壊していることをお分かりにならないんですからね。

P1040907 湿原はトンボ天国 P1040912 可愛いシジミチョウ

 一方我が家の天然児。狭い木道を歩かされて不機嫌MAX状態です。自然監視員の方が後から追い越し際に花の解説をしてくれたのですが、あー!その目前でワタスゲを引っこ抜いてしまいました(汗)監視員の方は無言で行ってしまいました。

P1040910 ここは当然左へ・・・ P1040915 あー!アイツめ

 さて、大谷地を抜けたところで分岐点となり、先の白樺谷地、水無谷地方面に進むか、駐車場方面の帰路に分かれます。当然3つの湿原を横断するつもりが・・・あー!ちょっと油断した隙に帰路のはるか先を爆走する天然児の後姿が。彼の研ぎ澄まされた嗅覚が働いて、逃走をしたのでしょうか。結局、大谷地のみを周遊1時間余りで終わってしまいました。

 南会津の旅のクライマックスとしては、なんとも後味の悪い終幕です。

2012年7月23日 (月)

早起き山デート 南会津の旅その4

 夏山の朝の清々しさといったらありません。澄んだ青空、山間にたちこめる朝霧、朝露のみずみずしさ、草木の匂い、鳥獣の鳴動・・・この感動が体に染み付いているのか、必ず早く目覚めてしまいます。会津の山里はどんな風景を見せてくれるでしょうか。

P1040833 オオミズアオ P1040834 ミヤマクワガタ

 宿の周辺をブラついていると、灯火の下でミヤマクワガタのメスとご対面。街の灯りに誘われて山から飛んできたものの、朝になって帰りそびれてしまったようです。こんなところでウロウロしていたら踏みつぶされるか、カラスの餌食になってしまうでしょう。「よっしゃ!おねーちゃんたち、山に帰してやる代わりにちょっとおじさんとつきあってくれよ。」クワガタ女子2匹をちょいと朴葉(ほおば)に乗っけて歩きだします。

P1040836 私たちどうなっちゃうのかしら・・・ P1040835 ここを登ってみよう!

 爽やかな朝、さてどこに行こう?と考えただけで心弾みます。宿の向かいの山にスキー場があって、吸い寄せられるようにゲレンデを登っていきます。ゲレンデの上まで行けば周辺の景色が良さそうだとふと思ったからです。アブにつきまとわれ、朝露で足下を濡らしながら急斜面を登ってみると、山間を埋める朝霧に山々が浮かぶ素敵な景色が見渡せました。

P1040842 朴の木 P1040849 ゲレンデから眺めた景色 P1040850_2 冬は豪雪に見舞われるのでしょう。

 朝の山は静まり返って、野鳥のさえずり以外何も聞こえてきません。ゲレンデはさらに山の山頂に広がっていましたが、周囲の深い樹林から動物たちが闖入者をジッと環視しているのではないか・・・そう思うとちょっと不安になって、先に進むことをあきらめて林道をくだりました。おっと、忘れてはいけません。林道脇のブナの枝に山デートにつきあってくれたクワガタ女子を放してあげました。良い相手を見つけて種を残して欲しいものです。

P1040844 2度とネオンに惑わされるなよ。

つづく・・・

2012年7月22日 (日)

山里のナイトショー 南会津の旅その3

 百名山会津駒ヶ岳など奥会津の山々に源とする伊南川が流れる南会津町の南郷地区。この地区の出湯に一夜の宿をもとめているのですが、その前に周辺を散策します。spaひめさゆりという花が群生する高清水自然公園に行ってみると、あいにく花期は1週前に終わっていて、群生地は保護のため立入禁止bearingまた南郷はトマトの産地として有名ですが、7月中旬は時期尚早で出荷は月末からとのことsadタイミングの悪いど真ん中を選んでしまったのでしょうか・・・

 いやいや、そうでもありませんよ。宿の人が「今日は日中暑くなったし、湿気があって、風もないからホタルが見れますよ。」と教えてくれました。食事も終わって宿周辺の水田を散策してみますと・・・

P1040829 あれ~私も幽明境を異にしたのでしょうか・・・

 目が闇に慣れてくると・・・

P1040831 あちらでチラリ P1040832 こちらでポツリ

 ついには・・・

P1040830 キタァ~!満艦飾

 ものすごい密度のホタルの光。shine水田の畦や裏山の木々がイルミネーションのように発光していました。はたまた、裏山と水田の間をゆ~らゆ~らとのんびり飛び交ったり、ついには天然児の頭の上や手のひらの中に飛び込んで、危うく握りつぶされそうになったり。こんなに多くのホタルの光を目にしたのは初めてですね。感動しました。happy01

つづく・・・

2012年7月21日 (土)

あがってがっせぇ大内宿 南会津の旅その2

 塔のへつりを出て北上すると、折から激しいにわか雨。次のポイントはあきらめて宿でのんびり過ごすのも選択肢ですが、せっかく来たのだからとりあえずは行ってみようということで、やって来たのは大内宿。ここは江戸時代に下野街道の宿場町として集落が形成されて以来、茅葺屋根の家屋が今日まで保存され、国の伝統的建物群保存地区に指定されています。懐かしい日本の風景に触れるべく、日本全国はおろか、国内外を問わず観光客が集まってきます。

 満車状態の駐車場に車を入れると、幸いにわか雨も止んで薄日が差してきました。山の天気はまたいつ変わるかわかりませんので、このタイミングを逃してはいけません!山の近くでは車を降りたがらない天然児ですが、観光地の賑わいを嗅覚で察知したのか、ウキウキ君になってあるいていきます。

P1040797 大内宿なう P1040802 子どもたちの興味は昔も今も変わりません。

 山際にまっすぐ延びる街道の両側に、茅葺屋根の家屋が数十件並んでいます。通りの両側には側溝が設けられていて、山から引いた冷たい清流が流れていて、洗い物や野菜、飲み物を冷やすのに使われています。

P1040814 ハンドル取りでなければ・・・

 通りに面した家屋には、木工品や会津塗などの工芸品、香ばしい煎餅や餅、会津の清酒、雑貨など多彩に商っていますが、1番人気は何といってもおそば屋さん。会津地方は信州と並ぶそば所で、そば打ちが嫁入り娘のたしなみとなっているほどです。そのそばの中でも、この地区名物が「高遠そば」。醤油ベースに鰹節風味のおなじみの関東流「甘つゆ」に対して、味噌ベースに大根おろしの辛味を加えた「辛つゆ」のそばを、箸を使わず長ネギを箸代わりに使うという独特の食べ方は、400年前に信州高遠から山形を経て会津23万石に入封した保科正之に従って、信州高遠から移住した人々によって伝えられたといわれます。(ちなみに、この保科正之、実は徳川二代将軍秀忠の子供で、恐妻家の秀忠が手をつけた奥の女に生ませた子を、密かに信州高遠の保科氏に養父として匿わせ、養母は武田信玄の娘(元穴山梅雪正室)という名門の隠しダネでした。)

P1040805 山中に人の姿あり

 さて、集落のどん詰まりまで歩くと、正面の山中に人の姿が。ハイカーでもない観光客がなんでだろ?と登っていくと・・・

P1040810 ほほぅ、これはこれは♪

 山中の高台からは、まっすぐに延びるメインストリートを中心に形成された茅葺集落の街並みが一望にできました。これはぜひ見ておきたいですね。

つづく・・・

2012年7月17日 (火)

へつりはいらねーよby天然児 南会津の旅その1

 7月15日(土)、東北道西那須野塩原ICからR400を西進すると、「ここは温泉別世界」のCMが懐かしい塩原温泉郷。箒川上流の渓谷沿いに大小のホテルや旅館が立ち並ぶ賑やかな温泉街です。今回は塩原をスルーして日光街道R121に入って、鬼怒川の上流を北上し山王峠を越えると、そこはもう東北会津です。伝説の美女「お花ちゃん」が住むという某氏の故郷です。峠付近の沿道には山百合が見事な花を咲かせていました。

P1040761 山王峠を越え、一路会津へ

 国境の町・田島はアスパラの産地。自称「全国のソフト食べ歩き会」会長の天然児は、道の駅「たじま」でアスパラソフトを食べましたが、ちょっぴり青臭いその味にやや難色。そしてこの田島地区は、京都八坂の祇園、博多祇園山笠と並ぶ日本三大祇園祭のひとつ会津田島祇園祭が行われる場所です。惜しくも1週間後の7月22~24日の開催で、ご当地は賑わいをみせることでしょう。

P1040763 老馬は快調!快調! 120715_150345 こういう祇園もあるんだよ~

 日本海に流れ落ちる阿賀川(阿賀野川)沿いの高台を走る国道は、遠くの山並みまで見渡せるとても気持ちのよいドライブコースです。清流に立ち込む鮎釣り師を見ながら車は北上。田島から下郷に入り、ご当地の名称「塔のへつり」にやってきました。

P1040772 手入れの行き届いたナラの樹林 P1040775 クワガタの姿も

 会津鉄道塔のへつり駅前に設けられた臨時駐車場に入り、コナラの樹林を歩いていくと、阿賀川に浸食された奇岩が素晴らしい渓谷美を見せてくれました。緑深い今の時季も良いですが、きっと紅葉も素晴らしいことでしょう。ちなみに「へつり(岪)」とは、会津ことばで断崖絶壁ということです。

P1040779 塔のへつり P1040784 秋の紅葉も良さそうだ。

 渓谷美だけで満足しないのが天然児。無人の塔のへつり駅で30分に1本程度の列車を待つことになりました。しばらくして、会津地方名物「あかべこ」をデザインした2両編成の気動車が入線してきました。観光客がワイワイ乗降すると、ディーゼル気動が唸りをあげて会津若松へ向かって出ていきました。

P1040766 納得できません! P1040767 こけしには目もくれず P1040788 会津若松行き入線

つづく・・・

2012年7月15日 (日)

山行 梅雨時「ヒル」クライム 三ノ塔

 秦野にある県立戸川公園から三ノ塔に延びる三ノ塔尾根は、駐車場やトイレなど公園施設が整備されていて、「ちょっと歩きたい」というときに気軽に登れるルートである。

 7月14日(土)、今朝方はたいそうな降りで、丹沢湖方面は記録的な降雨量だったようだが、さすがにこのルートは大丈夫であろうと、天然児送迎4時間1本勝負で歩いてみた。

120714_135002 鮮やかな色彩のキノコ

 林道や登山道は水が流れていたが、歩くのにそれほど支障はない。それ以上に、梅雨時の山は樹の香りが良く、奇抜な菌類が目を楽しませてくれる。表丹沢林道が横切る牛首までは、クヌギなどの落葉樹林や植林の中のなだらかな歩きである。栄養満点の落葉樹林の土壌ではクモやヤスデ、ガガンボ、カマドウマ、シデムシ、オサムシ、フンコロガシ・・・小さな虫たちが忙しそうに活動していた。樹林の中は薄暗いからか、セミの幼虫が這い出ている姿もよく目にする。

120714_113051 シカの糞の解体現場 120714_105650 おはようございまーす。

 しかし、活発なのは昆虫だけではない。この湿った環境だと「アイツ」も元気に生血を求めていることだろう。そう考えただけで体のあちこちがむず痒くなってくる。足下を見てみると・・・

120714_110251 いたいた! 120714_110934 きみは美味しそうだなぁ^^

 このルートはヤマビルが非常に多い!10歩進めば必ず引っ付いてくる。このシーズンの表丹沢には切っても切れない存在となったヤマビルであるが、このルートは歩く人が少ないせいか、「待ってました!」とばかりに吸い付いてくる。

 コースの中間点、表丹沢林道が横切る牛首より上は、不思議とヤマビルの姿は消えてしまった。限られた場所では生息密度が濃いものの、それほど生息域を拡大しないようである。

 ヒルが気にならなくなると、いよいよこのルートの本番。標高を上げるにつれて傾斜が増していく。標高が1千mになると、おなじみエゾハルゼミがないていた。所々、樹林が切れると、遠くにヤマボウシの白い花が咲いている。風通しが良くなってきて蒸し暑かった陽気も随分爽やかである。

120714_122209 三ノ塔山頂 120714_122243 振り返ると大山

 登山口から2時間でヤビツ峠からの表尾根に出合い、三ノ塔山頂(1205m)に到着した。塔ノ岳には雲がかかって、いつもの大パノラマは得られなかったが、大山や表尾根の山々の展望が気持ちが良い。避難小屋周辺では多くの人がお昼をとっていた。

★コースタイム:3時間55分(休憩含む)

戸川公園10:15→11:15牛首→12:20三ノ塔(休憩)12:35→13:25牛首→14:10戸川公園

2012年7月12日 (木)

油壺ってこんなところ

 京急油壺マリンパークでおなじみ、「油壺」という変わった地名。三浦半島先端部の西に延びる小網代の半島に切り込んだ湾は、波風の影響なく、油を流したような静かな海面であることから名付けられたという話が一般的なのですが、実は戦国時代にこの場で行われた壮絶な籠城戦が由来でもあります。

P1040747

 戦国時代の先駆者となったのが、おなじみ小田原の北条早雲こと、伊勢宗瑞。応仁の乱で荒廃した京から流れて、駿河今川氏の軍師となり、足利公方から伊豆を切り取り、更に箱根を越えて関東管領上杉氏の家臣大森氏の小田原城を奪います。後に関東一円に勢力を拡大させる北条氏の第一歩ですが、早雲一代では、相模国と武蔵の一部を切り取ったに過ぎません。(参照http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-92ed.html

 1495年に小田原城を奪った後、早雲が死去する1519年までの25年間は、電撃的なデビューとは対照的な時間です。遅咲きの彼が余生の貴重な時間をつぎ込んで倒さねばならなかった相手が、相模最大の勢力三浦氏でした。この三浦氏、坂東八平氏の一族で、頼朝の開幕を助けて北条氏(前北条)のライバルとなるも、謀略に敗れて宝治合戦で滅亡し、一時歴史の舞台から消えていました。

 その後、支流が執権北条氏、その後の関東管領と結びついて、戦国大名として勢力を取り戻していました。この三浦氏に関東管領上杉氏から養子入りし、養父を殺害して三浦氏を乗っ取ったのが道寸義同(よしあつ)です。父は扇谷上杉氏。母は早雲に小田原を奪われた大森氏ですから、早雲の宿敵ともいうべき血統なのです。早々に嫡子義意に家督を譲り、三浦の新井城を守らせた道寸は、相模中央部平塚市岡崎城に進出して、小田原の早雲に抗します。

 後に戦力を蓄えた早雲に岡崎城を攻められ三浦半島に退いた道寸は、半島先端部の居城新井城に殻に籠ったサザエのように3年間籠城し、早雲に抵抗しましたが、救援の上杉軍は早雲に返り討ちにされ、対岸の同盟者里見氏を頼ることもなく、1516年に矢尽き刀こぼれてついに自刃。嫡男荒次郎義意も敵中に切り込んで戦死し、三浦氏は再び血統が違う北条氏によって滅ぼされてしまいました。この3年に及ぶ激戦で小網代の湾は血潮に染まり、生き残った三浦一族は湾に身を投じたため、人の血や脂でよどんだ湾を住民は油壺と呼んだそうです。

 実を申しますと、この山笑も三浦党の末孫ですから、早速天然児とともに道寸を救援に参じた次第。マリンパークの駐車場から道寸の姿を求めて海岸線に下りようとしたところ、急坂に天然児のブレーキがかからなくなって暴走!樹林に消えた天然児を追っていくと、正面から転倒して呼吸困難な状態に(汗)助け起こしたところが、何と三浦道寸の墓前だったのが皮肉なことです。

P1040743 間にあわなかったかー! P1040746 天然児逆落としの坂

道寸辞世の句

「討つものも 討たるるものも 土器(かわらけ)よ くだけて後は もとのつちくれ」

2012年7月10日 (火)

白兎VS白鰐

 古事記に登場する因幡の白兎。国家誕生以前の神代に、隠岐に住んでいた兎が、因幡(鳥取県)に渡るために一計を案じます。鰐(和邇)に同族の数比べを提案し、鰐族の数を数えるために隠岐から本土へ並ぶよう支持します。兎は並んだ鰐の上をピョンピョンと渡りながら数えるふりをしますが、最後に気の緩みから鰐がまんまと騙されたことを喜びます。そして、怒った鰐に捕まって、全身の毛皮をはがれて苦しんでいたところに、偶然通りかかった大国主命に「水で身を清め、蒲の穂を散してその上を転がれば傷が癒える」と教えられ、試みると見事元に戻ったというお話し。

 大国主命の国造りにまつわる一説ですが、ここに登場する鰐については、呼んで字のごとくの「ワニ」ではなく、古代ワニ、サメ、海蛇、UMAまで諸説がありますが、サメではないかという説が有力です。

P1040705 ワニといえどもシャークシャークしてますね。 P1040702 こちらはノコギリエイです。

 先日、天然児と三浦半島油壺マリンパークに遊びに行ってきました。ここの目玉は、ドーナツ型の回遊水槽に泳ぐシロワニ。白兎ではなく、シロワニですね。このサメは珍しい胎生のサメですが、驚くべきは胎内でかえった子が、他の子や卵を供食いしながら成長し、1匹のみが脱胎するというのです。厳しい生存競争です。

 このシロワニ、比較的大人しい性質だそうですが、さすがに兎1匹に一族諸共騙されたら穏やかでいられる訳がありませんよね。白兎を丸裸にしたのは、どうもこのシロワニではないでしょうか。

P1040700 ついついアジを入念に観察してしまう。

2012年7月 6日 (金)

山行 アスレチックトレイル 石棚・同角山稜その2

 県民の森からの急登が嘘のように穏やかな石棚山稜を檜洞方面に歩く。それにしても、この稜線には見事なブナの大樹が多い。一月前にはツツジが花を添えて多くの人が訪れたであろうが、この日は単独行のハイカーがポツポツ程度である。

P1040631 石棚山稜の見事なブナ林 P1040637 ここでお昼にしよう♪

 檜洞丸手前のテシロノ頭(1491m)という小ピークを越えて、檜洞丸への鞍部にユーシン方面への分岐点があった。辺りには大きなフキ(?)が群生していて、ちょうどその中にテーブルが設置されていたので昼食とした。

P1040638 ユーシン方面に転進 P1020549 二宮・吾妻山からの眺望(同角の個性に注目)

 ここから同角山稜を下っていく。下る下る。中ノ沢乗越と呼ばれる鞍部まで一気に下ってしまった。気がつけば、目の前には同角ノ頭のピークが逆に立ちはだかっていた。同角ノ頭とはヘンテコな名称である。1491mのピークは表丹沢の名峰塔ノ岳やつい先ほど越えてきたテシロノ頭と同じであるのは面白い。また、ピラミタブルな山容なので、私は地元から見上げたときに同角ノ頭が檜洞丸だとばかり思っていた。

P1040642 同角への道は険しい P1040645 ブナ林も見事だ。 P1040647 オオジシバリの群落

 ピラミタブルな山はそれだけ険しい。階段や木道をエッサホイ!エッサと登っていく。石棚山稜同様に、この一帯もブナが深く霧雲に霞んで雰囲気がある。西丹沢特有の白い砂礫には黄色いオオジシバリが群生していた。

P1040648 同角ノ頭山頂 P1040651 ヤマツツジ少々 P1040652 白一色の世界

 同角ノ頭(1491m)の山頂はブナの大木に覆われて展望が得られないが、かかる霧雲がなんともいえない雰囲気を演出している。山頂はスルーして、大石山方面に下る。ブナの他にもヒメシャラやツツジ、アセビの樹が多い。特にアセビの茂みが目立ち、アセビのトンネルを歩いているようだ。また、白い砂礫の下り道は滑りやすく、所々、片側が深く切れ落ちているところもあって注意を要する箇所である。

P1040654 梯子を下り・・・ P1040655 梯子を上る

 同角から大石山へ下る尾根は、小ピークとキレットが連続している。急斜面を鎖と梯子を下り、キレットを木の架橋で渡り、再び梯子で急斜面に取り付く。なかなか変化に富んでいて面白い。子供がまだ素直なうちにこのような所を歩きたかったなぁ・・・今では山登りの「や」といっただけで拒否られてしまう。

P1040657 大石山手前の鎖場 P1040662 大石山山頂 P1040667

 連続する起伏の終点は大石山手前の岩場である。滑りやすい花崗岩の急斜面を鎖を頼りに登っていく。丹沢では珍しい岩登りである。斜面を登りきると、大岩が乗っかった大石山の山頂(1220m)である。山頂の平石が大石山の由来かと思いきや、南斜面にとてつもなく巨大な花崗岩があった。これがホントの大石だ!

P1040671 ユーシンロッジの裏手 P1040674 玄倉川と大石山

 起伏した同角山稜は、大石山から一気に高度を下げ、植林帯に入ると間もなくユーシンロッジの裏手に出だ。休業中のロッジはひっそりとしていたが、きっと今夜も静かな夜を楽しむ人が訪れることだろう。

P1040683 エメラルドグリ~ン! P1040687 明日から通行止なんだぁ

 台風の影響か、被害著しい玄倉林道を走ってこの山行も無事終了となった。(仲ノ沢林道は7月1日より夏期は通行止となっているので、県民の森までマイカーは入れない)

☆メンツ:単独

★コースタイム:5時間35分(休憩含む)

仲ノ沢林道起点10:45→11:10西丹沢県民の森→12:30石棚山→13:00同角山稜分岐13:10→13:40同角ノ頭

→14:30大石山→15:05ユーシンロッジ→15:45玄倉ダム→16:20仲ノ沢林道起点

Photo_2

2012年7月 3日 (火)

山行 ブナより湧き立つ蝉時雨 石棚・同角山稜その1

 丹沢山地ナンバー2、西丹沢の檜洞丸(1601m)は南面に2本の裾を垂らしている。西側には石棚山稜と呼ばれ丹沢湖まで延びる山並み、東側には同角山稜と呼ばれる山並みがユーシン渓谷へ落ちている。共に稜線を登山道が辿っているのだが、交通アクセスが悪いことから登山者は疎らである。

P1020773 今年2月、塔ノ岳から檜洞丸方面の展望

 6月も終わりの30日。丹沢湖東端に流れ込む玄倉川沿いに林道を少し入ると、左手に仲ノ沢林道が分かれている。すぐに玄倉川に架かる立間大橋を渡って、路肩に車を駐車し、西丹沢県民の森まで延びる林道を歩く。今回は玄倉から林道経由で西丹沢県民の森へ。そこから石棚山稜~檜洞丸~同角山稜~ユーシンへと2本の山稜歩いて、玄倉林道で玄倉に戻る三角コースを歩いてみる。

P1040608 道にあふれる清水 P1040609 P1040613 崩落がひどい林道

 この林道はいたる所で左手の山側から崩落し、法面の亀裂から水が湧き出して川のようになっている場所もある。路肩にはパラパラと車が停められていたが、渓流釣りの人が多いようである。背後から荷台に生簀を背負った漁協の軽トラが上って来た。自然豊かな渓流といえども、今日の釣り人過多な状況ではあっという間に魚は絶滅してしまうのだ。谷間の渓流も魚を放流した釣堀のようなものである。

P1040611_2 これからあの上に立つのだ・・・ P1040614 山奥静かな県民の森

 やがて前方が大きく開けて、西丹沢県民の森に到着。正面には石棚山とヤブ沢ノ頭が壁のように立ちはだかった。なかなか手ごわそうな様相である。県民の森散策路を経由して、いざ!石棚山稜に取り組む。

P1040616 これのどこが県民の森。殺す気かー!

・・・が、この県民の森の荒れ具合はどうであろう。指示標にしたがって歩いていくと、いつの間にかとんでもない急斜面に引き込まれてしまった。先日の東丹沢県民の森もそうであるが、限られた県予算ではどうしてもこの手の整備は疎かになってしまうのだろう。ガレ場を跳び越え、木の根を頼りに急斜面を登ったりトラバースしたり・・・

P1040619 鹿柵を越えて・・・ P1040618 尾根道をいざ!

 なんだかんだで尾根に出てみると、尾根筋に登山道が上っていく。気を取りなおして「次ぎ行ってみよー」杉の植林帯の尾根道はまっすぐに延びていくが、進むに連れて傾斜を増していく。右肩上がり、高度成長の景気動向のようである。この急傾斜は丹沢の登山道でも指折りである。いい加減登り詰めて標高が1千を越えたであろうか、ブナの巨木が鬱蒼とした植生となった。

P1040621 植林の急登せっせか・・・ P1040623 ブナ林は高度の目安になる。

 雲の中に入ったであろう、白く霞むブナ林。丹沢有数の巨木が見事である。そのブナ林からは「ミョーキン、ミョーキン・・・」と下界では聞きなれない蝉時雨。初夏の丹沢ではおなじみのエゾハルゼミの合唱である。今がピークであろうか、周囲から反響して耳鳴りのように響き渡っている。このセミ、鳴き声に比して粒が小さく、ほとんどその姿を確認したことがない。時折、手を掛けた幹から驚いて飛び立つ姿を認める程度である。いつかはその姿をカメラに収めたい。

P1040624 今回はこれでご容赦を P1040627 見事なブナの巨木

P1040629 石棚山山頂・・・だそうです。

 さて、左手から中川の箒杉方面から上ってくる登山道と出合うと、いよいよ石棚山稜の尾根道となる。ブナ林の中を檜洞丸方面に緩やかな道が延びている。ホッと一息、歩き出すと、石棚山(1351m)の山頂に到達した。ピークを感じない山頂は、標示がなければ通過してしまうような場所であった。(つづく)

2012年7月 2日 (月)

ひょうきんな転入者

 先日、大磯の照ヶ崎で囚われの身となった「ナベカ」という魚。体長は6~7cmと小さく、頭はハゼで体はミニウツボのような変わった体型をしています。また、上半身?は黄と茶のゼブラ模様なのに、下半身?はウツボのように茶マダラとこれまたヘンテコリン。

 この週末、ヤドカリの住宅事情が悪いようなので、大小雑多な貝殻を水槽に入れてみると・・・

P1040751 こりゃあいい♪ P1040754 こっちの方が良いかな?

 なんとナベカが貝殻に住み着いてしまいました。物件探しのヤドカリが訪ねてくると、ニュッと顔をだして、追い払ってしまいます。面白い習性の発見に楽しみがひとつできました。生き物って素晴らしい!

2012年7月 1日 (日)

山行 レンゲツツジ万歳! 甘利山

 南アルプス前衛の山鳳凰三山から延びて、甲府盆地を西側から見下ろす位置に甘利山があります。その昔、この山の中腹にある椹池(さわらいけ)に巣食う大蛇を、韮崎の土豪甘利氏が退治したことからその名が付いたといわれています。甘利氏といえば、板垣信方と共に武田晴信の家老職を務め、信州上田原で戦死した勇将甘利虎泰が有名です。

 この甘利山、鳳凰三山から延びる尾根の一部なので、麓から見上げても「あそこが甘利山だ。」と指せる人は少ないと思います。こんな目立たない山ですが、この山が山梨百名山に指定されています。何故かというと、この時季、山頂付近に群生するレンゲツツジが満開となり、赤い絨毯のように見事に広がるからなのです。

 ありがたいことに、甘利山へは韮崎市街から県道甘利山公園線が山頂付近まで通じていて、麓から車で30分ほどで広河原にある駐車場に到達してしまいます。山頂付近はなだらかで、木道や登山道が整備されているため、ハイカーでなくても楽々とツツジの群落を見ることができるのです。

P1040521 広河原周辺はカンバやモミが群生しています。

 6月24日(日)、韮崎ICから韮崎市街を貫けて、釜無川を渡り、車は九十九折の公園線の坂道を登ります。エゾハルゼミの大合唱を聞きながらの爽快な高原ドライブですが、時間がやや遅かったこともあって、下ってくる車も多く、所々離合に注意が必要です。広河原にある登山口の駐車場は満車状態で、登山口から少し離れた第2駐車場へ誘導されます。

P1040523 ツツジが少しずつ増えていきます。 P1040530 登山口から15分でこの展望

 上り始めはダケカンバやシラカンバ(白樺)、モミ、ミズナラなど、高山性の大木に囲まれて、例のごとく「ミョーキン、ミョーキン」とエゾハルゼミの蝉時雨を聞きながら、広くなだらかな登山道を歩きだします。樹林の中を15分ほどで、大きく開けた甘利山山頂の一部に到達します。そこから先はいよいよレンゲツツジの大群落の中を歩きます。

P1040532 群落は木道と柵で保護されています。 P1040535

 登山口から30分で甘利山の山頂(1731m)に到達しました。(甘利山の三角点は広河原付近の標高1672mにあるので、これを標高としているガイドも多いのです。)山頂付近も一面の群落で、多くのハイカーや観光客のグループが思い思いの場所でお弁当を広げていました。我らもお弁当にしましょう。

P1040545 賑わう甘利山山頂 P1040566 P1040592 雲間に見える甲府盆地

 この日は梅雨の晴間に恵まれましたが、山は分厚い雲に覆われ、甘利山から延びる千頭星山、南の櫛形山、西の八ヶ岳、そして富士山と、ツツジの借景となるべき名峰はことごとく雲に隠されてしまいましたが、花の見頃にあたっただけでも良しとしなければなりません。そういえば、1年前に山梨県内で甘利山と並ぶレンゲツツジの名所、三窪高原を訪れたときも、こんな感じでしたね。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-81df.html

P1040554 面白い模様のカメちゃん P1040571 可愛い蝶々

 お弁当を食べながらも、天然児はチビ族虐めに余念がありません。彩り美しいカミキリやカメムシ、蝶がツツジとは別に目を楽しませてくれました。

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