白兎VS白鰐
古事記に登場する因幡の白兎。国家誕生以前の神代に、隠岐に住んでいた兎が、因幡(鳥取県)に渡るために一計を案じます。鰐(和邇)に同族の数比べを提案し、鰐族の数を数えるために隠岐から本土へ並ぶよう支持します。兎は並んだ鰐の上をピョンピョンと渡りながら数えるふりをしますが、最後に気の緩みから鰐がまんまと騙されたことを喜びます。そして、怒った鰐に捕まって、全身の毛皮をはがれて苦しんでいたところに、偶然通りかかった大国主命に「水で身を清め、蒲の穂を散してその上を転がれば傷が癒える」と教えられ、試みると見事元に戻ったというお話し。
大国主命の国造りにまつわる一説ですが、ここに登場する鰐については、呼んで字のごとくの「ワニ」ではなく、古代ワニ、サメ、海蛇、UMAまで諸説がありますが、サメではないかという説が有力です。
ワニといえどもシャークシャークしてますね。
こちらはノコギリエイです。
先日、天然児と三浦半島油壺マリンパークに遊びに行ってきました。ここの目玉は、ドーナツ型の回遊水槽に泳ぐシロワニ。白兎ではなく、シロワニですね。このサメは珍しい胎生のサメですが、驚くべきは胎内でかえった子が、他の子や卵を供食いしながら成長し、1匹のみが脱胎するというのです。厳しい生存競争です。
このシロワニ、比較的大人しい性質だそうですが、さすがに兎1匹に一族諸共騙されたら穏やかでいられる訳がありませんよね。白兎を丸裸にしたのは、どうもこのシロワニではないでしょうか。
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