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2012年7月 3日 (火)

山行 ブナより湧き立つ蝉時雨 石棚・同角山稜その1

 丹沢山地ナンバー2、西丹沢の檜洞丸(1601m)は南面に2本の裾を垂らしている。西側には石棚山稜と呼ばれ丹沢湖まで延びる山並み、東側には同角山稜と呼ばれる山並みがユーシン渓谷へ落ちている。共に稜線を登山道が辿っているのだが、交通アクセスが悪いことから登山者は疎らである。

P1020773 今年2月、塔ノ岳から檜洞丸方面の展望

 6月も終わりの30日。丹沢湖東端に流れ込む玄倉川沿いに林道を少し入ると、左手に仲ノ沢林道が分かれている。すぐに玄倉川に架かる立間大橋を渡って、路肩に車を駐車し、西丹沢県民の森まで延びる林道を歩く。今回は玄倉から林道経由で西丹沢県民の森へ。そこから石棚山稜~檜洞丸~同角山稜~ユーシンへと2本の山稜歩いて、玄倉林道で玄倉に戻る三角コースを歩いてみる。

P1040608 道にあふれる清水 P1040609 P1040613 崩落がひどい林道

 この林道はいたる所で左手の山側から崩落し、法面の亀裂から水が湧き出して川のようになっている場所もある。路肩にはパラパラと車が停められていたが、渓流釣りの人が多いようである。背後から荷台に生簀を背負った漁協の軽トラが上って来た。自然豊かな渓流といえども、今日の釣り人過多な状況ではあっという間に魚は絶滅してしまうのだ。谷間の渓流も魚を放流した釣堀のようなものである。

P1040611_2 これからあの上に立つのだ・・・ P1040614 山奥静かな県民の森

 やがて前方が大きく開けて、西丹沢県民の森に到着。正面には石棚山とヤブ沢ノ頭が壁のように立ちはだかった。なかなか手ごわそうな様相である。県民の森散策路を経由して、いざ!石棚山稜に取り組む。

P1040616 これのどこが県民の森。殺す気かー!

・・・が、この県民の森の荒れ具合はどうであろう。指示標にしたがって歩いていくと、いつの間にかとんでもない急斜面に引き込まれてしまった。先日の東丹沢県民の森もそうであるが、限られた県予算ではどうしてもこの手の整備は疎かになってしまうのだろう。ガレ場を跳び越え、木の根を頼りに急斜面を登ったりトラバースしたり・・・

P1040619 鹿柵を越えて・・・ P1040618 尾根道をいざ!

 なんだかんだで尾根に出てみると、尾根筋に登山道が上っていく。気を取りなおして「次ぎ行ってみよー」杉の植林帯の尾根道はまっすぐに延びていくが、進むに連れて傾斜を増していく。右肩上がり、高度成長の景気動向のようである。この急傾斜は丹沢の登山道でも指折りである。いい加減登り詰めて標高が1千を越えたであろうか、ブナの巨木が鬱蒼とした植生となった。

P1040621 植林の急登せっせか・・・ P1040623 ブナ林は高度の目安になる。

 雲の中に入ったであろう、白く霞むブナ林。丹沢有数の巨木が見事である。そのブナ林からは「ミョーキン、ミョーキン・・・」と下界では聞きなれない蝉時雨。初夏の丹沢ではおなじみのエゾハルゼミの合唱である。今がピークであろうか、周囲から反響して耳鳴りのように響き渡っている。このセミ、鳴き声に比して粒が小さく、ほとんどその姿を確認したことがない。時折、手を掛けた幹から驚いて飛び立つ姿を認める程度である。いつかはその姿をカメラに収めたい。

P1040624 今回はこれでご容赦を P1040627 見事なブナの巨木

P1040629 石棚山山頂・・・だそうです。

 さて、左手から中川の箒杉方面から上ってくる登山道と出合うと、いよいよ石棚山稜の尾根道となる。ブナ林の中を檜洞丸方面に緩やかな道が延びている。ホッと一息、歩き出すと、石棚山(1351m)の山頂に到達した。ピークを感じない山頂は、標示がなければ通過してしまうような場所であった。(つづく)

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