ダイビングの聖地をお散歩
沼津湾の出口に湾内に向かって1kmほどの細長い半島が突出している。大瀬崎と呼ばれるこの半島は、元々地震によって隆起した小島に砂州が形成されて半島となったものだ。半島の周囲は砂浜ではく岩石の海岸(ゴロタ場)で、海水浴には余り適さないが、かえって砂の濁りが生じず、湾内のさらに半島に遮られるため波浪の影響なく、絶好のダイビングスポットとなっている。伊豆では東の海洋公園と並んで西の大瀬崎といわれるほど有名なポイントである。
8月最後の日曜日、ぐるっと沼津湾沿いにドライブして大瀬崎にやって来た。当然、ダイビングをしに来たわけではない。海水浴場前の有料駐車場は満車状態に近く、やっとこさ浜に下りてみると来てる来てる。砂利浜にいる人たちは海水浴客ではなく、カラフルなウェットスーツで着飾ったダイバーたちなのである。浜から直接ビーチエントリーしているのは初心者グループか。(かく申すこの海笑も遥か青春の頃、この大瀬崎でオープンウォーター修業した時代があった。)それに対して慣れたダイバーは器材をリアカーに乗せてお気に入りのポイントに移動している。
そんな光景を横目に半島の先端部へ向かう。先端部には大瀬神社が祀られていて、大瀬崎全体が神域となっている。その神域はビャクシンという大木によって覆われ、「大瀬崎のビャクシン」として国の天然記念物に指定されている。ご神木も樹齢1500年といわれるビャクシンである。この辺りの先端部からは、沼津湾を挟んで対岸に富士山の絶景を望めるのだが、残念ながらこの日は雲に隠れていた。
更に、この細長い半島には神池という池があって、人馴れしたコイがワンサと餌をねだって顔を出している。なんとこの神池は周囲が海にもかかわらず淡水なのである。この不思議さは伊豆七不思議にエントリーされているのだ。
ここ大瀬崎は、ビャクシン樹林の木陰と海風のお陰で真夏でも涼しく散策を楽しめるスポットなのである。
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