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2012年9月 9日 (日)

山行 ご来光万歳!日本万歳! 富士山その1

 今年の夏は丹沢から巣立ちをして、鳳凰三山か甲斐駒辺りに登りたかった。しかし、手のかかる天然児をほったらかしにして県外遠征などもっての外と鎧袖一触にされ、今のところ実現していない。自分は一生丹沢、箱根から出られないのだろうか・・・そんなモヤモヤ感を募らせながらも、時の流れは残酷なもの。今年も夏山シーズンが終わってしまった。

 しかし待てよ。我が家からわずか1時間の距離に天下一の名峰富士山があるではないか。年に1度は富士山に登ろう!と昨年決心して、富士宮口から9月の富士山に登った。(http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-51a9.html)多少の息苦しさはあったが難なく登れた。今年はもう少し標高差と距離を延ばしてみようと須走口から登ることにした。

 8月31日(金)に夏休を1日もらって富士登山を決行することにしたが、案の定、かみからストップがかかった。1日は許されないという。午前中に帰宅して午後は天然児の相手をすることを条件に登山を許可された。それだったら、前夜から登ってご来光でも拝んでやろうじゃないか。

 30日は定時退社して帰宅したのが20時前。22時に天然児が寝た後、軽いゴロ寝をして23時に出発。東名御殿場ICからふじあざみラインを経て、標高1970mの須走五合目に到着したのは0時前であった。夏山シーズンが終わった平日の深夜なので、登山口は人気がないだろうと少し心細かったのだが、さにあらず。駐車場は満車状態。24時間態勢で誘導員が出ていた。

P1050606 古来より人は夜の森を恐れた

 0時を期して登山口を出発。古御岳神社に手を合わせて樹林に入る。須走口の特徴は2400mの六合目まで樹林と低木帯の中を歩くことだ。真っ暗な樹林の中をヘッドランプを頼りに一人トボトボ歩くことを予想していたが、木々の間からランプの明かりが見え隠れしていて、登山者が結構いることがわかって少し安心した。

120831_013721 満月におぼろげに浮かぶ富士 P1050611 御殿場の夜景

 樹林を抜けて低木帯に入ると、折りしも満月の月明かりが煌々としている。月明かりに照らされて富士山のシルエットが浮かび上がり、山小屋と登山者の明かりが転々と登山道を示していた。やがて登山道は富士山特有のジグザグとした砂礫となった。

P1050626 1合毎に山小屋がある

 六合目(2420m)・・・甲武信岳ぐらいかな。本六合目(2620m)・・・金峰山くらいかな。七合目(2920m)・・・ハハハ甲斐駒だ。本七合目(3140m)・・・いよいよ本邦2位の北岳の標高を越える。などと遠征がかなわなかった恨み節を心で唱えながら、単調な登山道を黙々と稼いでいく。

120831_022228 雲湧き上がる南側

 満月が富士山に隠れた頃、南斜面の方向から物凄い入道雲が湧きあがって、時折雷光が不気味に雲を照らした。雷鳴が轟くまで少し間があるので距離があるようだが、山頂が被ってしまったらそこで登山は断念せねばなるまい。そんな不安を感じながらも先へ先へと足を進めている。夏山では毎年のように落雷事故が発生している。遮るものがない富士山ではひとたまりもなかろう・・・そんなことを思った。

P1050631 ルートを示す登山者の明かり

 幸い雷雲は山頂にのしかかることもなく、東側には回り込むこともなかった。八合目(3270m)、続く本八合目(3370m)。この合の次に本がくるのはちょっと反則である。本八合目は山梨県側の吉田ルートが合流する地点なので、24時間営業の山小屋が数件ある。ここでは一番登山者が多い吉田ルートを上がってくる人が休憩していて、深夜にもかかわらず物凄い人だ。富士山の夏はまだ終わらないって感じだ。

P1050632 九合の久須志神社鳥居 P1050639 山頂でのご来光はダメか・・・

 本八合目を出ると次第に空が明るくなって、山頂が目の前に迫っている。山頂まで最後の急登、俗に胸突き八丁といわれる九十九折の登山道は、吉田ルートの登山者で一気に渋滞状態となった。ここまで来ると標高が高いだけに息切れもしきりなので、ちょうど良いペースといえばペースである。

P1050643 左から奥日光白根山、中央が男体山、右が那須連山

 九合目久須志神社の鳥居を過ぎるといよいよ朝焼けの頃合である。先に進まない状態なので、登山者は山頂でのご来光をあきらめて、上の方から思い思いの場所に陣取り始めた。朝焼けの空の下には雲海が広がっていて、杓子山と御正体山、丹沢の山々が頭を出していた。北側は遠くの山々が見渡せる。河口湖や山中湖を見下ろし、その向こうに三ツ峠、その先に大菩薩嶺、雲取山、驚いたことに尾瀬燧ケ岳、日光白根山、男体山、那須連山までもが認められた。

P1050650 ありがたや、ありがたや・・・ P1050646 山頂から起こる万歳に思わず頬が濡れてくる

 時刻は5時10分。雲海の先にいよいよご来光である。山頂から万歳が起こった。「万歳!」良い響きである。日本最高所登頂に万歳!天下一の富士山に万歳!日本国万歳!領海問題に揺れる昨今だけに、この万歳は実に心地よく聞こえた。これが大和魂である。外国人たちも「Oh-BANZAI!」と意外な場面での大和魂との出会いに嬉しそうだった。

☆コースタイム

0:00須走口五合目→1:00六合目→1:25本六合目→2:15七合目(小休止)→2:50本七合目→3:15八合目

→3:35本八合目→4:35九合目ご来光5:15→5:25富士山頂

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コメント

「そこから旅順港が見渡せるか?」

見えま~す!ロシア艦隊各艦、一望のうちです。
と、いいたいところですが、二百三高地ではありませんよ。
山中湖のスワンは見えませんでした。

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