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2013年1月26日 (土)

山行 我らが海マーレ・ヌマヅ 沼津アルプスその3

 象さんのお尻志下坂峠から志下峠までの尾根歩きは、日当りが良く冬季でも気持ちよく歩くことができる。この辺りでは北行のハイカーがポツポツ渡ってくる。山装備で身を固めた中高年グループ、低山の中では知名度が高い沼津アルプスは訪れる人も多そうだ。温泉と絡めた山行は伊豆ならではともいえる。若年層ハイカーはあまり見ないが、トレイルランナーはたまに走ってくる。低山にはトレランを楽しむ人が多いが、この沼津アルプスのような起伏の激しい山はどうかと思う。前回の奥多摩石尾根の方が穏やかかつ道幅もあるので適していると思う。またアクセス口が多いので、軽装で散歩を楽しんでいる高年層がいる。

P1070694 志下坂峠付近から見た鷲頭山 P1070697 七山七峠に十四の喜び

 この辺りからは沼津湾の名所を見渡すことができる。先述のイカ釣りもそうだが、沼津湾は我が家にとって楽しい思いでの海である。かつて、ローマ帝国の復活を高言したイタリアファシストが地中海を「我らが海(マーレ・ノストロ)」と呼んだように、「マーレ・ヌマヅ」は我が家が海である。

P1070701 北湾口にある我入道海岸(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-fe45.html

P1070702 南湾口の大瀬崎も近くなってきた。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-e756.html

P1070708 某怪奇漫画家のお兄さんみたい・・・

 志下峠からアルプスの主峰鷲頭山に取りつくと、ものすごい岩壁が目の前にそびえている。この岩壁の下部に中将宮という祠が祭られている。時遡ること源平争乱の時代に、平家に敵対した南都を攻撃した際に大仏殿を焼いて、ダーティーな面で歴史に名を残した平三位中将重衡。後に彼は一の谷で源氏軍の捕虜となり鎌倉に送られるも、その涼やかで高徳な人柄が源頼朝、政子夫妻からも好意を持たれ厚遇された。しかし、南都衆から焼き討ちの罪過を問われ、最後は木津川で斬首されている。この中将重衡の異伝がこの地に残っていたのである。そのいわれは、重衡は密かに鎌倉を脱して西に逃れる途上、追手にこの地に追い詰められてこの岩屋で自害したというのだ。

P1070712 中将宮の祠 P1070714 最大の難所 P1070715 ヤレヤレ無事通過・・・

 中将宮からの上りは、このルート最大の難所ともいえる急坂である。ロープを頼りに岩や木の根にかじりつくように登っていく。この急坂ではタイミング悪く北行の大軍団と鉢合わせてしまった。中高年の皆さんは「あれ~こんな急だったかなぁ・・・」などとボヤキながら慎重に下りてくる。失礼ながら、年を重ねれば昔のようには行かなくなるのだろう。かく申す自分も20年後にはそんなことを言っていることであろう。上り優先が登山の基本ルールではあるが、ここはシルバー優先として、石の上に腰をかけて紳士淑女の安全を見届けることとした。

P1070719 鷲頭山山頂 P1070721  P1070724 田方平野の向こうに箱根の山

 急坂の登りきると展望が開けて小鷲頭山の小ピークに到達。最高峰の鷲頭山は目の前である。沼津湾と芙蓉峰のセットはここで見納めとなる。さらにもうひと頑張りで沼津アルプスの最高点である鷲頭山の山頂(392m)に到達した。広々とした山頂には祠が祀られていて、通過するハイカーが手を合わせていく。今まで同様、西側沼津湾の展望に加えて、東側に田方平野とその背景に箱根連山が望めた。展望の片隅には最後の1峰大平山が控えていた。

P1070723 残り1峰ラストー! P1070731 ウバメカシ樹林の尾根道

 南に向かって渡ってきた沼津アルプスは、最高点鷲頭山から東に折れた。鷲頭山から急降下すると多比峠。ここから先、大平山に向かう尾根渡りは、この地域に多いウバメカシの樹林の中を行く。高低差はほとんどないが、露岩や密集する木の根を乗越えねばならない。平行移動で多比口峠を通過し、やや上り加減で最後のピーク大平山(356m)に到達した。山頂は樹林に囲まれて静かである。

P1070739 大平山山頂 P1070743 歩いてきた山並みを望む

 大平山から先は韮山方面に奥沼津アルプスのルートが延びているが、今回は多比口峠に引き返して、沼津湾の奥部にある多比地区に下山することにした。多比口峠の上から北を望むと、芙蓉峰を背景に朝から渡ってきた沼津アルプスの山々が一望できた。

P1070751 鷲頭山を見上げる。 P1070749_2 蜜柑の里 P1070750 海に向かって・・・

 多比口峠から南に下り、やがて登山道から農道出ると、斜面の蜜柑畑の上に立つ鷲頭山の姿が実に立派である。さらに下り坂の前方に淡島が浮かんだ沼津湾が開けると、浮き輪や網を手に海に向かって駆け下りていった子供の記憶が甦る。童心をかき立てられて足早に坂を下っていくと多比集落に下山した。寒さを忘れる実に楽しい山行であった。

★コースタイム:4時間25分(休憩含む)

沼津駅7:35→(朝食)→8:10香貫山登山口→8:30香貫山(展望台)8:45→9:00八重坂峠→9:15横山→9:40徳倉山9:50

→10:10志下坂峠→10:30志下峠→10:55鷲頭山11:00→11:25多比口峠→11:30大平山11:40→12:10多比船越バス停

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猪や鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/

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