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2013年2月 6日 (水)

縦縞、横縞

 四方を海に囲まれた我が国にとって、魚類は欠かすことのできない食料資源です。私たちはどれだけ多くの魚の命の恩恵に与っていることでしょう。その一方で、慣れ親しんできた魚に愛着があり、その習性に興味を惹かれるのも海洋国家ならではといえるのではないでしょうか。我が家のレジャーでは、天然児の海獣嗜好もあって水族館に行く率が非常に高いのですが、それだけでは飽き足らず、昔から多くの魚や水棲生物を自宅で飼育してきました。

 仕事から疲れて帰宅して、餌を与えながらのんびりと水槽を眺めるひと時は、私にとって何ともいえない癒しのときとなります。魚によっては警戒心が強くてなかなか懐いてくれなかったり、縄張り意識が強くて他の魚を駆逐するような種もいましたが、半年前に地元の堤防で釣ってきた今のメンバーはなかなか良いバランスだと思っています。

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 イシダイ(石鯛)は近海の岩礁帯に生息して、エビやヤドカリなどの甲殻類、サザエやトコブシなどの貝類、ウニなどを独特の口ばしで砕いて食べるグルメな魚です。幼魚は白黒の横縞(俗に葬祭柄)の模様が強くシマダイと呼称されますが、成長に連れて全体的に黒味が強くなって、口の周りのみが白くなるのでクチジロなどと呼ばれます。

 成魚の体長は50cm以上になり、釣れると引きが強く味も良いことから釣魚として人気が高い一方で、非常に好奇心旺盛な習性で、水族館の魚ショーで活躍していることもあります。我が家の「しまくん」も蓋を開けると水面に寄ってきて、餌の乾燥シュリンプ(エビ)を手からとって食べてくれます。

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 イサキ(伊佐木)も近海の岩礁帯に群れる魚で、幼魚は茶色と白の縦縞があることからイノシシの子になぞらえて「ウリボウ」などと呼ばれたり、背びれの棘が鋭いことから鶏の鶏冠になぞらえて「鶏魚」などと書かれたりします。成魚は体長40cmほどに成長しますが、やはり成長に連れて縞模様は薄れて茶色が強くなっていきます。イサキは白身の味の良い魚なので、釣魚として人気が高いのですが、「梅雨イサキ」という釣り用語があるように、シーズンは梅雨時といわれています。そうはいっても、冬場は身に脂が乗る時季なので、外房では寒イサギ(房総ではイサギと濁る)釣りが行われています。

 非常に警戒心が強い魚といわれ、釣りでは細いハリスを使うのですが、我が家でも常に三位(3尾)一体となって泳いでいます。でも餌を与えるときは背びれを水面から出して餌をねだってきます。ホームセンターで買ったバランス餌や乾燥シュリンプをとても旺盛に食べてくれます。

 身近な釣魚の習性を研究して、明日への釣果に繋げるつもりだったのですが、こう懐いてくれると、片や同族を釣って食べてしまうのも少し躊躇われるところではありますね。

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