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2013年5月17日 (金)

山行 ジオラマのような山頂 三ツ峠~御坂東部その1

 富士山の北側に富士五湖が存在して、そのうち河口湖から本栖湖の4湖に沿って並ぶ山々を御坂山地という。富士五湖地方と甲府盆地を隔てる標高1500m前後の山々で形成される山塊であるが、富士五湖周辺は標高が1千m近くあるのでそれほど高さを感じさせない。それに対して甲府盆地から見上げると、標高差が大きいので富士山の前に立ちはだかって堂々とした山並みを見せている。何れの山からも雄大な富士山が望めるため、この山並みを歩くハイカーは多いと聞く。この正月に西端のパノラマ台~三方分山に登ったので、今回は東端の三ツ峠から歩いて、文豪太宰治が愛した御坂峠を経て、主峰の黒岳まで歩いてみることにした。

P1080593 須走からの富士

 5月12日(日)は気温が高かったため、富士山をはじめとする山々は霞勝ちであったが、甲駿国境の須走辺りまで来るとさすがにはっきりしてきた。家からスタート地点の河口湖畔へは高速を飛ばせば1時間余りである。7時に河口湖畔の無料駐車場に入ると、周囲のホテル街の泊り客であろう多くの人たちが爽やかな朝の湖畔を散歩していた。

P1080595 河口湖畔からの黒岳

 7時過ぎに河口湖畔を出発。風もなく鏡のような湖面には、御坂山地の主峰黒岳のドッシリとした姿が映し出されていた。湖畔から三ツ峠に延びる尾根へはカチカチ山ロープウェーが通じているが、これは利用せず、湖畔を少し歩いて浅川というバス停付近から湖畔と分かれて登山道に入り尾根を目指す。急で薄暗い沢沿いの道を30分ほど登っていくと、舗装された林道を渡って尾根道に出た。

P1080606 三ツ峠へ向かう尾根道

 三ツ峠に向かう尾根道はやや長い道程ではあるが、明るくなだらかで、心弾むようなハイキングコースである。ただ、山のガイドブックでは、この道は決まって下山道として紹介されている。それは何故か?下りだと富士山に向かって歩けるからであろう。今の私は富士に背を向けているが、この先いくらでも素晴らしい芙蓉峰を拝める予定となっている。

P1080610 スミレ P1080607 イカリソウ P1080616 たかちゃんうどんだ!

 アカマツやカラマツの樹林は面白みに欠けるのだが、足下には青や紫のスミレ類、薄紫のイカリソウなどが群生して目を楽しませてくれる。時折、東側に都留市街が見下ろせ、その向こうには杓子山や御正体山など道志山塊の山々が対している。そんな展望中で、富士急行線脇にどこかで見覚えのある建物が・・・!GWに訪れた吉田のうどん「たかちゃんうどん」のプレハブを見つけた。

P1080619 三ツ峠山頂だ! 

 やがて樹林が疎らになってくると、正面に大きな岩山が見えてきた。三ツ峠山の最高峰である開運山である。山頂付近の絶壁は屏風岩と呼ばれ、クライマー達の格好の練習場、そして登竜門となっているそうだ。また、開運山の山頂には電波塔や反射板が賑やかに乗っかっていて、さながらレーダー基地のようである。ここを中継して甲府盆地の受像、受信の安定化が保たれているらしい。

P1080624 木無山山頂 

 樹林を抜けて笹原の道になると、三ツ峠山の最初のピーク木無山(1732m)に到達した。ここは特に目立つピークではなく展望もない。三ツ峠山は木無山、開運山、御巣鷹山の3つのピークを持っている。その名からは3つの峠が連想されるが、そうではなく、3つの突起「ドッケ」ということなのだ。奥多摩にある三ツドッケと同じである。

P1080630 絶壁の展望地から芙蓉峰 P1080631 屏風岩の展望 P1080632 桂川流域を挟んで道志山塊

 山頂部を次のピーク、最高峰でもある開運山に向かう。三ツ峠は西側は御坂山地が連なってなだらかな姿を見せるが、その一方で、東側は一気に桂川流域に切れ落ちていて、先述の屏風岩を代表する荒々しい岩峰の一面を見せている。この山を目指す人の大半は西側の御坂峠までバス、マーカーでアクセスして、車も通行できる幅の道を気軽なハイキング感覚で登ってくるのだ。東側は玄人、あるいは岩登りのクライマーの世界である。

P1080641 開運山 P1080639 戦場の情景か P1080642 縦横に延びる道

 三ツ峠山荘、四季楽園などの山荘を通過して開運山の登りにかかる。山荘の脇には荷揚げ用のジープが停められていて、何ともワイルドだぜ~山頂部は3つのピークを結ぶ道が縦横に踏まれていて、所々に閉鎖された山小屋があったりして、この山が昔から富士見の展望登山で賑わってきたことをうかがわせる。無論、現在でもハイカーの多さでは、この地域では富士山を除けばダントツである。それにしても、広々とした情景に電波塔や山荘、そしてジープ・・・昔よく作ったジオラマを彷彿させる場所である。タミヤ模型1/35の戦車が主役、周囲に歩兵が並ぶ。

P1080647 三ツ峠山山頂 P1080649 もうひとつ御巣鷹山 P1080646 西に連なる御坂山地

 天を突く電波等を見上げながら、土が露出する急坂を登ると開運山(1785m)山頂である。三ツ峠山頂を標示する石碑、山梨百名山の標柱などが並んでいる。東から南の屏風岩側は切れ落ちて危険なため、鎖が張られている。北には三ツ峠の3つ目のピーク御巣鷹山が並んでいるが、今回は展望だけにして西の御坂山地へ向かう。(つづく)

★コースタイム:2時間40分(三ツ峠まで)

河口湖駐車場7:10→7:20浅川バス停→7:50西川林道→9:25木無山→9:50開運山

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