古のハーバーを訪ねて ブラ神戸その1
先月、共に播但城巡りをした友人・アウツな架け橋屋さんを今月も訪ねました。今回は前回ほど時間が取れなかったので、午後半日、神戸市内を案内してもらうことになりました。神戸といえば、ハーバー、異人館、六甲山、須磨海岸・・・さて何がでますか?
13時に新長田駅前で落ち合う予定でしたが、先方は少々遅れるとのこと。駅前をウロウロしてみると・・・
新長田駅前の若松公園には実物大の鉄人28号が立っていました。「KOBE鉄人プロジェクト」だそうです。また、若松公園から延びるアーケードには、三国志の登場人物がいたるところに立っています。神戸は三国志の街でもあるそうです。鉄人28号の原作者であり、三国志を漫画化した故・横山光輝氏の出生が神戸だそうで、今や観光資源となっているようです。
そうこうしているうちに、架け橋屋さんが到着。先ずは1ヶ月ぶりの再会を祝して、長田名物の牛すじぼっかけ(やきそば)にビールで乾杯!ほろ酔い加減になったら、いよいよブラ神戸の始まりです。アーケードを抜けて駒ヶ林駅に行き、ここから市営地下鉄海線で中央市場駅まで行きます。
中央市場駅を地上に出ると、神戸港のど真ん中に出たようで、大規模な物流施設が並んでいます。近くの運河を渡ると、橋のたもとに亡き金子信雄さんらしき像がありました。その昔、テレ朝でガンダムを見ていたとき、その前に「金子信雄の楽しい夕食」という番組がやっていて、金子さんと東ちづるさんが料理を作るって内容だったのですが、金子さんは番組中で講釈をたれながら酒ばっか飲んでいたように記憶しています。ク~ッキング、ク~ッキング、ク~ッキング、あなたに届け~恋の味♪懐かしい!
いやいや、この像は金子信雄さんではなく、平安時代末期、現在の神戸港の基となった大輪田泊を拡張整備した平清盛を模したキャラ「清盛くん」なのです。ゆるくないなぁ~運河沿いに兵庫城跡を見ながら歩いていくと、清盛塚があって、ここに平清盛の銅像が立っていました。
清盛塚の近くに真光寺という時宗のお寺がありました。広々とした境内からは何か香ばしい雰囲気が漂ってきます。そういうときは寄らなきゃだめ!境内にお邪魔してみると、案の定、あの時宗の開祖・一遍上人のお墓がありましたよー!鎌倉時代に高野山や善光寺などを転々として修行した後、時宗を開宗すると、寺院に拠らず全国を念仏勧進するようになりました。後にそれが踊念仏となって、遊行上人などと呼ばれるようになります。また、寺を持たず念仏勧進に専修した一遍上人は「捨聖」と呼ばれて大衆からの信仰されました。1289年の旅半ば、この地で倒れ入寂されました。早速、友人はご住職からご朱印を頂いていましたが、ご住職は時宗の本山である藤沢遊行寺で修行されたそうです。いやいや、思わぬご縁でございますなぁ・・・
真光寺から市街に向けて歩くと、すぐに能福寺というお寺がありますが、ここには兵庫大仏があります。この大仏さんは平成3年に建立されたものですが、戦時中まで先代の大仏さんがいたそうで、奈良、鎌倉と並ぶ日本三大大仏に名を連ねていましたが、昭和19年に戦時の金属供出により、お国のために消えたそうです。大仏さんが兵器に姿を変えても戦争には勝てなかったんですね。ちなみに三大大仏は今は奈良、鎌倉、高岡でしょうか。その他にも能福寺の境内には、ペルリ提督の通詞を務めたジョセフ・ヒコの日本初の英文碑があったり、明治元年に外国人傷害から武力衝突に発展した近代日本初の外交事件・神戸事件の責任を取って切腹した備前藩士・瀧善三郎正信の顕彰碑がありました。(つづく)
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