« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »

2013年7月

2013年7月31日 (水)

消えたがまちゃん

 梅雨時から我が家の猫の額にヒキガエルが居ついていました。雨がシトシト降る日には、嬉しそうにククッククッと鳴きながら歩き回り、夜は門灯の下でディナータイム。目にも留まらぬ早業で虫を捕食していました。パクッ!っと音がしたと思ったら、目の前にいたはずの蛾が消えているんですからすごいものです。

 また、晴れた昼間は底が抜けて庭に放置されている木のプランタの中で、丸くなって寝ている姿は何ともいえないキモ可愛さがあって、この「がまちゃん」を暖かく見守っていたのですが・・・

 そのがまちゃんが最近姿を見せなくなりました。気になるのは寝床であったプランタの近くに猫の糞らしきものがあったことです。猫の額に出入する小さな野良猫が2匹ほどいるのは確認していました。こいつらがバッタやトカゲを捕食している姿を見ていたので、もしや・・・嫌な予感が頭をよぎりました。

P1090756 がまちゃん

2013年7月30日 (火)

夕暮の浜辺にて

 夕暮時、浜辺に下りてみると、潮風心地良く夕涼みにはもってこいです。潮騒を聞きながらザクザク砂利浜を歩いたり、防波堤に上がって夕マズメ時を狙う釣り人を眺めていると、心身ともに癒されるものです。

130728_185450

 遊び疲れた休日も、ダラダラ過ごした休日も、浜辺に下りて海に心を洗われると、明日からの1週間に向き合う気構えが生まれるような気がします。

2013年7月26日 (金)

渇水注意報!

 梅雨明け以降、まとまった雨が降らないので、首都圏の水瓶では水位が低下して、取水制限も行われている話を耳にします。

P1090906 玄倉川の流れ込み P1090930 焼津ボート乗り場

 7月21日(日)丹沢湖方面にドライブをしましたが、ここ丹沢湖もご多分にもれずかなり水位が低下して、玄倉川の流れ込みやボート乗場のある焼津辺りでは湖底が露出していました。

P1090907 湖底に動物の足跡 P1090908 シカの足跡ですね。

 露出した湖底の泥の上をよく見ると、無数の動物の足跡が続いています。足跡は鹿のようですが、夜な夜な群れで湖面に降りて水でも飲んでいるのでしょうか?姿は見えませんが、周囲の山林からじっと人間社会を窺う動物たちの視線を感じました。

2013年7月24日 (水)

山行 中道の快速坂下り 鳳凰三山縦走その3

 鳳凰三山観音岳(2840m)で大展望を見ながらのランチをとる。厳しい環境の高山でも、この時季にはアリが這いチョウが舞う。食後ものんびりしたいところではあるが、時間に制約がある日帰り山行なので先を急ぐことにする。それに雲が随分大きくなってきている。夏山の常識として、午後は雷を覚悟しなければならない。

P1090866 薬師如来 P1090867 さらば山上庭園

 観音岳から少し下って砂地の道を薬師岳へ向かう。薬師岳のピークは非常に穏やかで、山頂には地蔵岳ほど目立つものではないものの大きな花崗岩のオベリスクが立っている。昔の人たちはこれらオベリスクを仏に見立てて信仰の対象としたのだろう。30分もしないうちに広々とした薬師岳(2780m)の山頂に到着した。到着した頃には富士山が雲間に垣間見えていたが、雲の成長著しく、間もなく姿を消してしまった。

P1090875 黒百合のような・・・ P1090878 シャクナゲの頃また訪れたい

 さて、観音岳からは縦走路と分かれて、東に下る中道と呼ばれるルートで青木鉱泉に戻る。素晴らしい山上散歩はここで終了となる。見納めに白峰三山を暫し拝んでから中道を歩き出す。山頂付近の岩場にはクロユリのような花?が咲いていた。ハイマツ帯の下はシャクナゲの群生地で、花期にここを歩けばさぞ見応えのあることであろう。

P1090880 カンバ林の急な下り

 カンバの樹林に入ると傾斜が急になる。雨の後だけに道はかなり湿っていて、足を滑らせての転倒に要注意である。中道はマイナールートと思っていたが、意外と多くのグループが下山路として歩いていた。いつも行く山は中高年のグループが多いが、ここでは若いグループ特にカップリングが多いようだ。今や高山もデートスポットになっているのであろうか。確かにシチュエーションは最高だが・・・

P1090883 巨大な御座石

 特徴のない樹林の下りが続いていくが、山頂から30分ほど下った樹林の中にある御座石という巨大な岩は唯一の見所である。ここでルートはやや左手に折れて、再び樹林の中をひたすら下る。何せ三千m近い山頂から一千mの青木鉱泉まで標高差二千m近い下りなのであるから、そんなものなのであろう。

P1090885 中道ルート下部の笹原 P1090888 下りきったところの廃屋

 樹林から笹原を抜けて沢音が聞こえるようになると、林業事務所の廃屋が並ぶ林道に出た。ここから青木鉱泉まで30分の林道歩きとなる。ドンドコ沢を渡って15時前に青木鉱泉まで戻ってきた。意外とあっさり日帰りで行けてしまったが、本当は山上で1泊して星空や朝焼けを見上げたかった。(※通常は1泊2日のルートとして紹介されています。)

P1090893 ドンドコ沢を渡ると・・・ P1090894 鉱泉に帰着 

 青木鉱泉でお風呂を借りた。ちょうどグループが出たのでゆったり一人風呂。泉質に鉄分が多く含まれているのかお湯は寂びたような匂いがした。田舎宿らしく、男湯と女湯は仕切られているが、上部があいているので女湯の声は丸聞こえである。ちょうど入っている山ガールらしき会話を聞けば女湯はぬるいお湯だそうだ。こっちは非常に熱い。ぬる湯愛好家としては向こうに入りたい。それだけではないか(笑)熱い湯にすっかり火照った体を縁側で冷ますと、冷ややかな風が何とも心地よかった。

★コースタイム:9時間25分(休憩含む)

青木鉱泉5:20→6:30南精進ヶ滝6:35→7:05鳳凰ノ滝展望地→7:50白糸ノ滝展望地→8:20五色ノ滝8:25

→9:10鳳凰小屋9:20→10:05賽の河原(地蔵岳)10:25→11:10鞍部→11:35観音岳11:40→12:05薬師岳12:10

→12:45御座石→14:10林道出合→14:45青木鉱泉

2013年7月22日 (月)

山行 山上庭園を悠々と 鳳凰三山縦走その2

 鳳凰小屋を発ってカンバの樹林の中やや急な道を登っていく。樹林越しに下のほうから談笑する声が聞こえてくる。鳳凰小屋の従業員が慌しい3連休の業を終えた和やかな団欒の声だ。樹林から出るとザレた歩き辛い急登になった。白砂ではあるが砂礫に足を取られて富士山を歩くようである。直射日光が眩しく休み休み登っていると、岩場の周囲には高山植物が結構咲いていて心和ませてくれた。斜面の行く手には地蔵岳山頂の花崗岩が見下ろしている。

P1090806 地蔵岳に挑む P1090817 賽の河原

 小屋から小1時間ほどで地蔵岳(2764m)と赤抜沢ノ頭(2750m)の鞍部である広々とした賽の河原に到着した。地名のとおり小さなお地蔵さんが並んでいた。観音岳方面からポツポツハイカーが渡ってきては、オベリスクに登ったり休憩をとった後、鳳凰小屋方面に下っていく。登ってきた真正面は開けて北西方面の展望が素晴らしい。雲に煙る甲斐駒ヶ岳が堂々と対座し、鳳凰三山から延びている高嶺、アサヨ峰など早川尾根が延びている。駒ヶ岳の左手後方には北沢峠を挟んで南アルプスの女王といわれる優美な仙丈ヶ岳が見えた。

P1090816 甲斐駒と仙丈 P1090821 ちょっと無理そう・・・

 さて、ここで気がかりがひとつ。地蔵岳の山頂はオベリスクの頭頂部にあるのだろう。先ほどから攀じ登る人を何人も見上げてきたが、この山笑は大の高所恐怖症である。オベリスクの上に立つには10m以上はある垂直岩を攀じ登らねばならないのである。しばらく基部でモジモジしながら降りてきた人を捕まえては感想を聞く。結果、ここまでの直登で疲労も大きく足を滑らせてはたまらんと理由をつけて、オベリスク登頂はあきらめ観音岳方面に転進した。

P1090827 白峰三山の大展望 P1090841 三山を睨む岩氏

 ハイマツのトンネルを少し登るとすぐに赤抜沢ノ頭に出た。賽の河原からはこのピークが遮って見えなかった南西側には、野呂川の大渓谷を挟んで並ぶ白峰三山の大展望が飛び込んできた。同じ三山でも向こうは三千m超の北岳、間ノ岳、農鳥岳と日本アルプス屈指の大稜線である。その中でも富士山に次ぐ本邦第二の高峰北岳がちょうど真正面に向き合っている。大樺沢の雪渓がくっきり残っていた。

P1090835 P1090837 P1090846 高嶺の花たち P1090842 シャクナゲの花も

 赤抜沢ノ頭から鞍部を経て観音岳へ向かう。花崗岩の岩とハイマツ、シャクナゲなどの低木のコントラスト、そして雄大な南アルプスを借景に素晴らしい山上庭園の風景が続く。低木の生際や岩の間には、コケモモやイワカガミなどの高山植物が生えていて楽しみは尽きない。小1時間ほどの庭園散策のような楽しい稜線歩きで、鳳凰三山の最高所である観音岳の山頂に到達した。ここでお昼としよう。(つづく)

P1090852 観音岳 P1090853 P1090855 地蔵岳方面を振り返る。

★コースタイム:2時間15分(鳳凰小屋~観音岳)

鳳凰小屋9:20→10:05賽の河原(地蔵岳)10:25→11:10鞍部→11:35観音岳

2013年7月21日 (日)

山行 ドンドコ行こうぜ沢歩き 鳳凰三山縦走その1

 7月三連休は初日にババたちと甲州に行き、翌日の朝金時に登り、日中は天然児と沼津湾の水族館に出かけた。前2日は天然児を引き受けたので、最終日は自由行動をさせてもらえることになった。思いっきり山に登りたい!休日はとことん遊んで平日に疲れが残ったら・・・そんときはそんときさ。

P1090900_2 舗装路だといって油断は禁物

 深夜2時30分に家を出発。霧が立ち込める御殿場、雨が降る富士五湖を経て、中央高速韮崎ICを下りた頃は空は白んで雲間から青空も覗いていた。道中の悪天候にモヤモヤ感が募っていたが、天候の回復を予感させる空模様に心躍る。釜無川を渡り韮崎市郊外から林道に軍馬を乗り入れた。岩が転がり枝が下がる道ではあるが、舗装されている道では軍馬は強い。

P1090749 山奥の一軒宿青木鉱泉 P1090750

 インターから30分ほどで山懐に抱かれたひなびた一軒宿青木鉱泉にやって来た。青木鉱泉は実に懐かしい場所だ。25年前、ボーイスカウトのキャンプでこの地を訪れたときは、ここまでの道中がガタガタのひどい悪路だったことを覚えている。炊いた飯でおにぎりを握り、雨の中、南アルプスの前衛鳳凰三山に端を発するドンドコ沢の急な道を歩いた辛い思い出が鮮明に甦る。野営地に父が甲州ぶどうを持って応援に来たのが恥ずかしかったが、生粋の山屋だった父も心躍らせてここまで遊びにきたのだろう。

P1090755_2 富士川流域は砂防工事銀座 P1090754 それにしても大規模だ。

 鉱泉宿で駐車手続きをして、テントサイト脇の道を歩き始めた頃はそんなことを考えていた。血は受け継がれるものである。大規模な堰堤工事現場を迂回して、ドンドコ沢沿いの登山道を歩く。今回はドンドコ沢の滝を見ながら地蔵岳(2764m)に登り、そこから観音岳(2840m)を経て薬師岳(2780m)に続く鳳凰三山を縦走して青木鉱泉に戻る日帰りの強行な行程である。本当なら山上で1泊して高山の風情を思いっきり楽しみたいのだが、今は日帰りで我慢するしかない。臥薪嘗胆である。

 鳳凰三山へは今回のドンドコ沢を登る急登の他に、ドンドコ沢ルートと平行して北東の御座石鉱泉から地蔵岳を目指す尾根ルート、青木鉱泉から東側を大きく迂回して薬師岳を目指す中道ルート、南東の甘利山から千頭星山を経て薬師岳を目指すルート、さらに南の南アルプス市芦安から夜叉神峠を経て薬師岳を目指すルートと北の甲斐駒ケ岳方面に延びる早川尾根の縦走路まで実に多くのアプローチができる。南アルプスの中では山麓からのアクセスが比較的楽なので人気の山である。

P1090763 湿気の多い樹林の道 P1090777 至る所から水が湧き出ている。

 沢沿いを歩く道はやがて左手にドンドコ沢本流を見送ると、急な九十九折の道となって標高を上げていく。モミやカラマツ、カンバ、ミズナラの大木が鬱蒼とした中、根元にはシダ植物が繁茂し、岩には苔類がびっしりと生えた湿気の多い南アルプスらしい樹林の中をせっせと登っていく。カラマツやカンバの枝には糸の塊のようなものがぶら下がっているが、これは地衣植物のサルオガゼで、根を下ろさないでもしっかり生きている藻類と菌類の集合体だそうだ。以前、甘利山で見かけたことがある不思議な植物である。

P1090768 豪快な二段滝・南精進ヶ滝

 小さな沢をいくつか渡って山を左寄りに巻いていくと、南精進ヶ滝の展望台へと分岐する。ドンドコ沢には落差の大きい豪快な瀑布が多いので、ここから滝見を楽しみながら行こうと思う。南精進ヶ滝は落差70m、水量も多く豪快な滝である。途中小さな滝つぼがあって2段で流れ落ちている。この滝沿いの道はかなりの急傾斜で、ロープを頼りに攀じ登った。

P1090773 左右対称の鳳凰ノ滝 P1090778 白糸ノ滝 共に遠望である。

 標高1500mほどの南精進ヶ滝、1700mの鳳凰ノ滝、1900mの白糸ノ滝とドンドコ沢沿いの道はかなりの急登である。この頃になると、山上からポツポツと下ってくる下山者と行き違うが、この傾斜では上りよりも下りが疲れそうだ。この人たちは連休中、山上に滞在して思う存分山を楽しんだ人たちだろう。挨拶ついでに何人かに聞いてみると、連休初日と2日目は天候が不順で、最終日であるこの日にやっと回復したそうである。そう聞けば最終日に行けた私はラッキーなのであろう。

P1090783 富士山みっけ!

 標高も2千mを超えたであろうか、行く手に青空が見え隠れするようになってきた。山麓から雲が次々と這い上がってくる。その雲間に富士山を見つけることができた♪山上の展望に思いをはせる。

P1090789 五色ノ滝 P1090788 近づいてしぶきを浴びる♪

 ドンドコ沢のクライマックスは標高2100mの高所にある五色ノ滝である。この滝は滝つぼ近くまで下りて見上げることができるので、ドンドコ沢の中では一番見応えのある滝である。落差は50mはゆうにありそうである。それにしてもこんな沢の上流にもかかわらず水量の多さには驚くばかりである。滝の上には抜けるような青空で、雲間から日光が差し込むと美しい虹が浮かび上がった。思わず溜息をして立ち尽くす。この瞬間ほど山屋冥利に尽きることはなかろう。

P1090795 地蔵岳のオベリスクが見えた! P1090799 鳳凰小屋

 五色ノ滝から登山道に戻ったとき、地図を落としてしまったことに気づいたが、その不安にも増して山上への期待を膨らませて前進した。沢沿いから離れてしばらくすると傾斜は緩くなって、広々とした河原のような場所に出た。すると、行く手に地蔵岳の尖塔オベリスクが堂々とそびえていた。ドンドコ沢を登り切ったのだ。カンバの樹林を少し歩くと御座石鉱泉方面からのルートと出合う鳳凰小屋に到着した。

P1090801 アツモリソウ P1090802 クルマユリ

 鳳凰小屋ではちょうど宿泊者を送り出して、中庭のテーブルで従業員一同朝食をとっていた。記念のピンバッチを求めると、笑顔が素敵な学生アルバイト風の女の子が応対してくれた。聞けばこの連休に山に上がったばかりだそうだ。小屋の中庭には付近に自生する高山植物が寄せ植えにしてある。中でも黄色い巾着袋のようなアツモリソウや橙色が鮮やかなクルマユリが一際可憐に咲いていた。思わず山女子の笑顔と重ねてしまった。

 鳳凰小屋では湧水を引き込んでいるので、缶ビールを冷やしてある水場で水を補給させてもらった。いよいよ鳳凰三山の北端地蔵岳にアタックする。(つづく)

★コースタイム:3時間50分(鳳凰小屋まで)

青木鉱泉5:20→6:30南精進ヶ滝6:35→7:05鳳凰ノ滝展望地→7:50白糸ノ滝展望地→8:20五色ノ滝8:25

→9:10鳳凰小屋

2013年7月20日 (土)

山行 涼しい早朝に歩こう 金時山

 暑い日が続くこの時季は早朝に目が覚めてしまうことがしばしば。7月14日(日)朝4時半起床。既に外は明るい。クーラーの効いた部屋で惰眠を貪る連中が起きてくるまでには、まだ数時間かかるだろう。涼しい朝のうちに体を動かしておくとしよう。

P1090695 アサギマダラ(蝶) P1090700 ホタルブクロ

 5時半に足柄峠まで乗り入れて林道のゲート前に車を停めた。既に多くの先行者がいるようで10台ほどの車が停車していた。稜線を歩くと、オカトラノオ、ヒトツバショウマ、ホタルブクロなどの白い草花が目だって咲いていた。正面に盛り上がった金時山が近づくと山頂から下ってきたグループとすれ違う。1年に何十回もこの道を歩く通称「金時講」の人たちであろう。

P1090672 猪鼻砦からの黒富士 P1090674 窪地には残雪が

 山頂直下の猪鼻砦からは富士山が大きく展望できる。真夏の真っ黒な姿ではあるが、窪地には残雪が残っている。8月中ごろまでにはほとんど消えるだろうが、一部は万年雪となって残る。連休の中日、多くの登山者が早朝から山頂を目指していることであろう。

P1090694 山アジサイ P1090677 丹沢の山並み

 猪鼻砦から山頂へ梯子場を交えた急登を一気に上がる。ブナ林からはすっかり聞き親しんだエゾハルゼミの合唱が聞こえていた。時折振り返ると、大室山、檜洞丸、蛭ヶ岳、塔ノ岳、大山と丹沢の山並みがはっきりと見えている。道端には山アジサイの花が目立っていた。

P1090681 新しい公衆便所 P1090686 山頂からの富士 P1090683 箱根中央火口丘と仙石原

 6時過ぎ、車を停めたゲートから40分ほどで金時山(1213m)の山頂に立った。山頂にの金時茶屋と金太郎茶屋のちょうど真ん中に新しい公衆便所が設置されていた。この山に登る登山者の数を考えると不可欠なものである。山頂では富士山をバックに記念撮影をするトレイルランのグループや金時茶屋で談笑する金時講の人たちなど、早朝から多くの人で賑わっていた。

P1090688 キジバト P1090692 ヤッホーい!

 早朝は空気も爽やか、遠くの山々もはっきり見えるので、登山にはぴったりの条件である。当に「早起きは三文の徳」である。7時前に車に戻り8時前には帰宅したが、我が家は未だ静まり返っていた。

★コースタイム:1時間15分

林道ゲート5:30→5:45猪鼻砦→6:10金時山(休憩)6:20→6:35猪鼻砦→6:45林道ゲート

2013年7月19日 (金)

猛暑の地で涼しいウォーキング?

 7月2週目は梅雨明けと共に館林、熊谷、甲州、多治見など最高気温ワースト地域では、連日軒並み38、39℃の猛暑日を記録しました。住民でない限りそんな暑い場所にわざわざ飛び込むようなことはしたくないものですが、ババの依頼で甲府盆地へ桃を買いに行くことになりました。

 7月13日(土)、シルバーコンビと天然児を乗せた軍馬は、河口湖から若彦トンネルを貫けて「すずらんの里」芦川の農産物直売所へ入ります。すずらんが我が家のマイブームとなったお陰で、この地を訪れるのは今年5回目になります。ババ御用達の農産物直売所には、地場の野菜、山菜、おこわや草団子など田舎の惣菜が並んでいます。

P1090600 芦川農産物直売所

 芦川から鳥坂峠を越えて甲府盆地に下ると、桃源郷と呼ばれるほどの桃畑の中を走ります。笛吹市一宮の直売所で贈答用の桃と自宅で食べる分のアウトレット桃を購入して任務完了。軍馬の荷室は桃や野菜でいっぱいになりました。が、ただの買い物ツアーで終わらないのが山笑流です。

P1090610 ぶどうの丘

 一宮から東へ向かうと周辺は桃からぶどう畑に変わります。ワインの産地として有名な甲州市勝沼にやってきました。前日は39℃を超える猛暑を記録した勝沼ですが、この日は幸いにして30℃ほどのしのぎ易い陽気でした。甲府盆地を見下ろす小高い「勝沼ぶどうの丘」でランチタイムです。肉料理にご当地名産のワインといきたいものですが、芦川で買ってきた田舎惣菜とお茶がメニューです。その名のとおりぶどう畑に囲まれた「ぶどうの丘」はワインカーヴ、ホテル、温泉、美術館等の複合施設で、多くの観光客が訪れていました。

P1090616 EF64が出迎えてくれます。

 「ぶどうの丘」から程近いJR勝沼ぶどう郷駅。国中(甲府盆地)と郡内(大月・都留周辺)を隔てる大菩薩連嶺の山麓に位置するこの駅は、西進する中央本線の列車がこの山地を貫く笹子トンネル、深沢トンネル、大日影トンネルを抜け、甲府盆地に出て最初の停車駅になります。この駅の構内には、廃線となった旧大日影トンネルを利用した遊歩道の入口があります。

P1090620 スイッチバック時代の名残 P1090621

 駅前の駐車場から線路に沿って、スイッチバックだった頃のプラットホームなど旧線の名残を見ながら歩いていくと、大日影トンネルの開口部です。大日影トンネルは明治36年に笹子トンネルと共に開通し、中央本線は八王子から甲府へと延伸しました。昭和6年の電化、昭和43年の新大日影トンネル開通による下り専用化を経て、平成9年の新大日影トンネル複線化によって役目を終えました。その後、JRから地元に譲渡され、平成19年からトンネル遊歩道として整備されました。

P1090623 左が新日影下り線、右が旧日影トンネル P1090634 こんな感じで30分

 トンネル遊歩道は全長1.4kmで、片道30分ほどのコースです。トンネルの中は真夏にもかかわらず空気がひんやりとしていて気持ちよく歩けます。温度計は18℃を指していましたが、外界とは10℃ほどの温度差があります。坑内には標識や計器類が残されていますが、一部は心無いマニアによって持ち去られたのでしょう解説の標示だけが虚しく残されていました。トンネルの壁面は煉瓦張りとなっています。煉瓦の表面が一部煤けたように黒ずんでいるのは、蒸気機関車の煤煙が付着し残ったもので、1世紀の時を経て非電化時代を我々に語りかけてくれます。

P1090650 標示類も残されていますが・・・ P1090661 心無い行為も

 トンネルを抜けると目の前には深沢トンネルの坑口が見えていますが、こちらは坑口が塞がれていて、先述の甲州市「勝沼ぶどうの丘」が運営するワインカーヴとして利用されているそうです。坑口には小さな案内所があってワインを購入することができます。

P1090639 出口の先に深沢トンネル P1090640 こちらはワインカーヴになっています。

 往復約1時間のウォーキング。暑さ厳しいこの季節は何かと家でゴロゴロしがちですが、ちょうど良い運動になりました。天然児も線路に釣られて抵抗なく1時間歩いてくれました。今後もこういう場所を探して少しでも歩かせようと思います。

2013年7月18日 (木)

英霊よ安らかに

 7月16日(火)、帰宅途中に九段靖国神社の「みたままつり」に寄ってみました。「みたままつり」は明治維新から大東亜戦争までに亡くなった英霊の御霊を慰めるため、雪洞、提灯が夏の夜を飾り、境内ではねぶたや歌謡ステージなども行われる東京の名物祭りです。

130716_190159 賑わう境内 130716_194945 ルバング島から帰還した小野田少尉

 境内は人、人、人でごったがいしていましたが、その大半が10代、20代が占めていて、若者の多さにびっくりしました。キャーキャー賑やかしいのですが、彼らが足を運ぶことで「みたままつり」の本当の意味を少しでも感じてくれて、先人たちが死をとして国を、家族を守ろうとした思い、大東亜戦争とはなんだったのか、今も継続する周辺諸国との軋轢などを学んで、語り継いでくれたら良いなぁ・・・と思います。

130716_190245 有名漫画家作 130716_194957 あ、タモさんだ!

 境内の博物館・遊就館では特別展「大東亜戦争七十年展Ⅱ」が開催中で、ミッドウェー、ガダルカナル、アリューシャン、ニューギニアなど、大東亜戦争の転換点となった諸戦闘で亡くなられた方々の遺品が展示されていました。ミッドウェー海戦で空母「飛龍」を指揮して米空母「ヨークタウン」を撃破するも「飛龍」と共に運命を共にした山口多聞少将、アッツ島守備隊の指揮官で最後は片手に軍刀、片手に軍旗を握って敵陣に斬り込み戦死した山崎保代大佐ほか有名軍人から一兵卒に至るまで、軍刀、軍装、書簡、愛用品等々多種多様な物品が展示されていました。戦地から家族に宛てた手紙などを読むと思わず目頭が熱くなりますね。

130716_195108 若衆よ。過去を知り、日本の舵を取れ!

2013年7月12日 (金)

暑さ本番!的様に会いに

 山梨県道志村は丹沢の裏に位置し、道志山塊との谷間に道志川に沿って東西に集落が点在する静かな村です。今は休日ともなると、R413がバイクや自転車のツーリングコースとなって賑わい、道志川沿いにはキャンプ場が多いので夏は多くの人が訪れる避暑地です。

 さて、国道が整備される以前、山間の閉鎖された道志と外界を結んでいた峠越えの道がいくつかありましたが、そのうち南方面の白石峠を越えて山北町中川集落とを結んでいた室久保沢に的様(まとさま)と呼ばれる不思議な奇勝があります。

130707_155729 的様みっけ! 130707_160032 水神様として祀られています。 

 室久保沢の清流の中、石英閃緑岩の表面に、その名のとおり三重の的のような模様を見ることができます。その昔、源頼朝がこの辺りに的場を設置して、家臣に武芸の修練をさせたといわれています。頼朝も村人に案内されて的様を見たのかもしれません。それ以降、的様は水神として土地の人たちに祀られてきました。

130707_160042 お魚にも見えますね。 130707_161906 的様の水 130707_155919_2 すぐ下の滝

 7月7日(日)、家でじっとしていても耐えられないほどの暑さなので、水辺に涼みに行こうと思い立って道志みちをドライブしました折、ふと的様を思い出して訪れてみました。室久保林道から沢に下りてみると、いたいた、水清き室久保沢の中から目玉のオヤジが見つめています。沢水は冷たいので水につかるのはためらわれましたが、川風が涼しく、的様のすぐ下流に立派な滝もあって涼むには最高の場所でした。的様の水で喉を潤し持参したペットボトルに汲んで持ち帰りました。

2013年7月11日 (木)

高原野菜と高原列車 三国峠その3

 三国峠から長野県側は舗装路となってカラマツ林の中を下って行きます。所々木々の間からは下界一面に広がる川上村の田畑が見渡せました。長野県側は標高が高いので、すぐに耕作地の中を走りようになりましたが、上から見下ろしたときは水田のように見えていたのは、レタス畑一面を覆う白いビニールシートだったのです。シートには穴がいっぱい開いていて、この穴にレタスの苗を植えると下草が生えず手間要らずなんだとか。

P1090582 千曲川源流域 P1090583 レタス畑の中を行く

 川上村は人家はポツポツ程度で、あとは一面のレタス畑です。両側が耕作地の道路は大きな転輪のトラクターが慌しく往来しています。のんびりドライブをしている自分は少し申し訳ないような気になりました。遅い昼食に寄った野辺山のドライブインで聞いたところ、近年の高原野菜農業の担い手は、中国やフィリピンから来た外国人労働者だそうです。残雪を頂く八ヶ岳をバックに常夏の国フィリピンの人たちが高原野菜を作る姿は、何ともピンと来ないのは私だけでしょうか?

P1090590 野辺山駅周辺 P1090595 P1090597 最高所の駅

 小海線野辺山駅にやってきました。この駅は日本の鉄道の中では最も高所に位置する駅で、標高は1345mあります。ちなみに最高地点は隣の清里駅との中間点にある踏切で、こちらは標高1375mです。小海線には平成19年から世界に先駆けてハイブリット気動車キハE200形が運行しているので、天然児と駅舎周辺で期待して待っていましたが、やってくるのは旧来のキハ110形ばかりでした。

P1090596 小海線キハ110形 P1090588 かつて高原列車を曳いたC56

 この日、平野部では気温が30度を超えて梅雨明けが宣言されましたが、野辺山高原は気温20度。真夏でも朝方は10度近くまで下がるので、避暑地を通り越した気候です。駅周辺は2、3軒の土産物店があるだけで閑散としていましたが、かつては清里、野辺山が避暑地として賑わった時代がありました。小学生の頃、家族で旅行に来て天女山や美しの森を散策した思い出があります。

 寒いくらいの陽気でしたが、駅前でお約束のソフトクリームを食べ信玄餅を買って帰路につきました。

2013年7月10日 (水)

老馬に鞭打ち三国越え 三国峠その2 

 奥秩父滝沢ダム湖を見下ろす高台でR140と分かれて中津川渓谷沿いを進みます。中津川の清流と渓谷の荒々しい岩壁が続くこの付近は、秋には紅葉の名所だそうですが、深緑のこの時季は河原でキャンプを張ったり、渓流釣りを楽しむ人たちがチラホラ見られる程度です。

P1090541 滝沢ダムから始まる街道記 P1090544 清水を補給中 P1090545 中津川渓谷

 群馬県境方面への道を分岐すると道幅が狭くなって、間もなく森林体験学習やバーベキューが楽しめる彩の国ふれあいの森を通過すると、路面はダートになりいよいよ林道走行らしくなってきます。最初のうちは路面も踏み固められて、我が老馬でも小石をパラパラと弾く音も快調に走行することができました。路肩に駐車する車も結構あって、渓流釣りに入る車が多いことが窺われます。

P1090547 渓谷美です。 P1090554_2 ここは水源の森 P1090556 土木遺産ですね。

 荒らしく岩肌が露出する手掘りの隧道や沢に掛けられた素っ気ないコンクリートの橋は森林軌道時代の遺物なのでしょう。この辺が山の深さにマッチしたり、しなかったりで実に味わい深い。

P1090557 トンネルを抜けると・・・ P1090564 全面から水が染み出す壁

 中津川最上流部になると、左右の斜面から小さな沢が流れ落ち路肩の崩落も目立つようになります。路面も悪くなって岩が露出したり、ワダチが深くなったり土砂が流失したりとギャップが大きくなってきました。こうなると車高が低い老馬ではたちまち苦戦を強いられ、走行速度を落とさざるを得ません。たまに下ってくる対向車は車高の高いクロカン4駆かモトクロスバイクで、本当にこの老馬で三国越を走破できるか心許なくなってきました。

P1090567 ま、ガンバレや P1090573 開けてきました。

 沢から離れると道の勾配がきつくなって九十九折に一気に高度を上げ、いよいよ国境の三国尾根に取り付いたことを感じさせます。しかし路面の状況は悪くなる一方で、時折車を停めて落石を排除したりしながら、老馬はノロノロと山を登っていきます。路面をじっくり観察しながら侵入ルートを見定めていきますが、ちょっとでも油断したり判断を誤ると・・・

 ガリガリ~~と車の底から実に気持ちの悪い接触音が上がります。緊張感があって気疲れするのですが、この緊張感が実に楽しいとも思えてくるのは、元クロカン乗りの眠っていた血潮が騒ぐのかもしれません。そんな男のロマンが解らない同乗者はしきりに引き返すことを訴えますが、ここまで来て引き返せるか!と既に目が血走っている危ないドライバーです。でも、一番迷惑なのは鞭打たれている老馬なんでしょうけどね。

 前方ばかり気に取られていると、いつの間にかバックミラーいっぱいに後続車が迫っていることがあります。慌てて路肩に避けるのですが、クロカンやモトクロスが「お前ような一般車の来る場所じゃねえ!」とばかりに高速で追い抜いていきます。ライダーのヘルメットにカメラがついているのは、ネットで実況中継をしているのでしょうか。さぞコケにされたことでしょう。畜生め!老馬とはいえ平地なら貴様らに遅れを取るようなことは絶対にさせんぞ。(このとき抜かれた浜ナンバーのジムニを後で中央高速で追い抜いたときの心地良さったらありません。私、根に持つタイプなんでしょうね。)

P1090562_2 ゴロゴロ岩命中。ゲームウォッチじゃあるめえし P1090571

 12時過ぎにR140と分かれて中津川線に入ってから2時間。ルートは森林を抜けて、左手は岩が迫り出した垂直の岩壁で右は谷というスリリングな箇所になりました。岩が落っこちてきたら・・・まあそのときは運が悪かったと諦めるしかないでしょうね(笑)右手には上武、さらには遠く上信の山並みが展望できますが、その中で独特の台形をした荒船山は一際異彩を放っていました。

P1090578 荒船山が見えてくると・・・ P1090577 三国峠走破! P1090579 向こうは信州

 14時半に尾根が切通しになっている標高1740mの三国峠に到着。この尾根は北に三国山、さらには昭和60年8月に日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山に続いて、南へは十文字峠を経て甲武信ヶ岳など奥秩父の山々に延びています。また、通過してきた中津川は下流で荒川となって、やがては東京湾(太平洋)に注ぎますが、長野県側は千曲川の源流部で、下流で信濃川となって日本海に注ぎます。そう。ここは日本の中央分水嶺なのであります。

 川上牧丘林道に続き、念願の二大林道を走破した老馬に感謝、感謝であります。(つづく)

2013年7月 8日 (月)

夢に見た林道ドライブ 三国峠その1

 7月6日(土)、晴天の予報を受けて、富士五湖方面経由で甲府盆地を目指します。御殿場市内は雨交じりの濃霧が立ち込めていましたが、籠坂トンネルの向こう側は薄日がさす曇りぎみの天気になりました。東富士五湖道路の終点から続々と車がスバルラインに入っていきますが、富士山の世界遺産登録後、そして夏季山開き後初の週末ですから、多くの人が山頂を目指すことでしょう。

 御坂路のダラダラ坂を下った桃源郷一宮から甲府盆地を北に横断していくと、沿道には桃、ぶどう、すもも、さくらんぼなど果樹園が広がって、さすがはフルーツ王国山梨の名に恥じない風景です。

P1090531 一宮周辺は一面の果樹園 P1090533

 塩山からR140に入って、奥秩父の山懐に位置する西沢渓谷方面へ。途中石積みが見事なロックフィル方式の広瀬ダムで休憩をとると、高原のセミ、エゾハルゼミが大合唱でした。この辺りでは登山装備の人を多く見かけますが、大半の人は西沢渓谷を歩く人でしょう。日本三大峠のひとつ、雁坂峠の下を貫く雁坂トンネルを通過すると、山また山が連なる雄大な展望が開けます。奥秩父のど真ん中なのです。

P1090534 広瀬ダム P1090536 広瀬湖の奥が西沢渓谷 P1090537 すずらんが植えられています。

 さて、自動車運転免許を取得して間もない頃、地図を眺めては、奥山を縫って走る林道をクロカン4駆を操って砂塵を巻き上げ、泥を跳ねて走ることを夢見たことがありました。今もって考えると、排気ガスを撒き散らし路肩も崩壊させ、自然破壊も甚だしいのですが、田舎をドライブしていて、ゲートが設けられた林道の入口に出くわしたり、登山時に向かいの稜線に林道を見つけたりすると、思わず地図で位置を確認してしまいます。

 関東周辺の林道の中でも、奥秩父には一般車に開放された長距離ダートの林道がいくつかあって、昔からいつかは走破してみたいと思っていました。その中で、標高2500m級の奥秩父の盟主・金峰山と国師ヶ岳の中間に位置する標高2300m余の大弛峠を越えて、奥秩父の山並みを貫く川上牧丘林道は、一昨年の夏に雷雨に苦しみながらも無事に走破してきました。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-547c.html)完全舗装された山梨県側に対して、長野県側はギャップも激しいダートの「これぞ林道!」でした。

 今回は、埼玉県秩父市から埼玉、群馬、長野の3県境である三国峠を越えて、長野県佐久地方川上村に抜ける中津川林道に挑戦です。この林道はかつての森林軌道を利用した道で、標高1740mの三国峠から埼玉県側約20kmのほとんどがダートの難路です。埼玉と長野の両県境を通過する唯一の道なので、ある程度の交通量があると聞きますが、さて、どうなりますか。(つづく)

2013年7月 4日 (木)

山行 霊気漂う山域にて 大山三峰山その2

 大山三峰山へ向かう沢沿いのルートは、ヤマビルの巣窟であった。逃げるようにペースを速めて斜面を登り詰めると、大山から唐沢峠を経て延びる尾根に出た。目の前には三峰山の南峰が立っている。ここから尾根上を進んでいくと、左手の唐沢川側が切れ落ちている箇所が多くなり、急斜面や崩壊場所は鎖のアシストが設けられている。

P1090503 三峰山は近い P1090517 霊気漂う尾根道 

 北向きに登り詰めて尾根が左に折れると、右手の谷太郎川側も切れ落ちて、いよいよナイフリッジのヤセ尾根である。高度差は小さくなったものの、小ピークの連続で、鎖や梯子を頼りにアップダウンの繰り返しとなった。折から雲がかかったらしく、左右の深い谷間にはガスが立ち込めて、何やら霊気すら感じさせる。尾根上はヤマボウシやモミなどの樹林に覆われているため展望は皆無だが、アセビの低木帯の小ピークの頂上に立ってみると、谷向うの大山の北尾根上を雲が次々と越えて壮観な景色であった。

P1090506 こんな箇所が連続する。 P1090511 三峰南峰山頂

 慎重にヤセ尾根を渡っていくと、ピーク上のこじんまりとした広場となり、そこが三峰山の最高峰である南峰(935m)の山頂であった。標柱の横には石仏が祀られていた。山頂のベンチに腰をかけて、登山靴を脱いでみると、ポロリと中からヤマビルが2匹転げ落ちた。そのうち1匹は丸々太っていて、どうやら血を吸われてしまったようである。血を吸ったヒルは、その栄養で産卵をして増殖してしまうので、残酷だが南斗石包丁で死んでもらった。注意はしていてもつけ込んでくる何とも天晴れなヤツである。(ヤマビルを詳しく知りたい人には、山笑御用達のヤマビル研究会HPを紹介する。http://www.tele.co.jp/ui/leech/

P1090514 あー、や~ら~れ~た~ P1090523 唐沢峠付近のモミの木

 ヤマビルを駆除した後、三峰山南峰から来た道を引き返す。復路はヤマビルの多い沢筋はやめて、尾根を直進して唐沢峠を目指した。唐沢峠までは、木の根が張り出したヤセ尾根を通過する一方で、モミの巨木が立つ広いピークなどもあって、こういう場所では方向を見失いやすいので要注意である。

P1090526 さらばミツミネ

 唐沢峠に到達すると、今回は大山へは向かわず大人しく不動尻方面へ下る。植林帯の幅のある歩きやすい道なので、下りトレイルランナーの本領発揮で一気に駆け下りた。余勢を買って、二の足林道も走って下った。広沢寺温泉駐車場に戻ると、それを見透かしたようにかみから着信あり。「朝っぱらから何処行ってんのよ!ちょっと出かけたいんだけど、早く戻ってきてくれないかな。」これが本当の山の神である。

★コースタイム:3時間35分(休憩含む)

広沢寺温泉5:40→5:55二の足林道ゲート(水場)6:00→6:25不動尻→7:15唐沢峠分岐→7:40三峰山南峰7:50→

8:05唐沢峠分岐→8:30唐沢峠→8:50不動尻→9:15広沢寺温泉

2013年7月 2日 (火)

山行 怒りのセラピーロード 大山三峰山その1

 大山山頂東側の展望地から、北東方向に広がる相模平野を望んだとき、大山から北に延びる稜線に三つ並んだピークを見下ろすことができる。この山は三峰山と呼ばれ、同じく大山西北に位置して、丹沢山から宮ヶ瀬に落ちる尾根上に並ぶ丹沢三峰山と区別するため、大山三峰山と呼ばれる。伊勢原や厚木など下界から見上げると、ドッシリと座した大山の右手後方に丹沢らしからぬ荒々しい鋭角を見せている。標高は最高地点の南峰の935mと、1000mにも満たない低山ではあるが、山頂付近は両側が切れ落ちたナイフリッジで、階段と鎖場が連続する侮れない山である。東北震災の直後に、蓑毛から大山、三峰山を経て煤ヶ谷まで縦走した思い出がある。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-c944.html

 6月30日(日)、朝起きると、曇ってはいたものの晴間が覗いていたので、雨の心配はなさそうである。梅雨の合間の低山ハイクを楽しむこととした。七沢温泉郷の広沢寺温泉にある登山者用の駐車場を5時30分に出発。今回は軽装で充分であるが、この時季の東丹沢はヤマビルの巣窟なので、対策は万全に臨みたい。

P1090477 立派な道がここに必要か? P1090479 先人の営みは蔑ろに P1090478

 駐車場から不動尻に延びる二の足林道は、林間と沢沿いを行く爽やかなコースで、五感で心地よさを感じリラックスしながら運動を楽しめるセラピーロードに指定されている。が、コース序盤に近年建設された堰堤周辺は、道路が付け替えられて、元々この付近にあった味わい深い石切場跡や水量豊富な清水は巨大なコンクリートの塊に埋没してしまった。セラピーロードとは笑止千万!樹林を伐採し、旧跡を破壊して、照り返しのきついコンクリート道路と建造物を設置した行政の配慮のなさ、無計画振りに強い憤りを感じずにはいられない。

P1090483 異界への入口? P1090487 一路不動尻へ

 車止めのゲート前に湧出する清水で脂ギッシュな顔を洗い、空のボトルに水を補給して先に進む。ゲートを通過すると、すぐに山神隧道が口を開けている。下界と丹沢山中の境界に位置するこのトンネルは、無灯火でもあり、暗闇を出口の明かりを目標に一心に歩き続ける。余計なことを考えると良からぬことが起こりそうなので・・・涼しげな風が吹きぬけ、ヒタヒタと足音が反響して、何度通過しても気持ちが悪い。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-d239.html

P1090486 二の足林道沿いの滝 P1090528 不動尻の沢 

 トンネルを通過し、遥か谷底を流れる谷太郎川のせせらぎを聞きながら、緑眩しい林道をしばらく進むと、川面が近づいて、渓流と苔むした河原が涼しげな不動尻に到達した。?沢の音に混じってチリーン、チリーンとかすかに鈴の音が聞こえてくる。トンネルからついてこられたのだろうか。と、不安になるも、早朝から糸を垂れる渓流釣り師が時折熊避けの鈴を鳴らしているのだった。

P1090492 沢沿いを歩く P1090494 沢から尾根へ垂直移動

 舗装路の林道は不動尻までで、キャンプ場の跡地から先は登山道となる。すぐに二又に分岐となって、左手に唐沢峠を経由して大山方面に向かう尾根道。三峰山へは右手の沢沿いを歩くことになる。羨道や鎖を頼り遡上していくと、沢幅が狭まって、源頭部が近づくタイミングで沢沿いから垂直の鎖場を攀じ登って一気に尾根に上がる。なかなか侮れないルートである。

 さて、沢沿いを歩いていると、案の定、ヤツがやって来た。

P1090495 血をくれー

 小さな吸血鬼ヤマビルである。個人的には今年初の遭遇であるが、いやぁ、この沢にはとんでもなく多い。気づいたときには5、6匹が登山靴に取り付いている。右足を引き剥がしていると左足、左足を掃討していると右足・・・らちが明かない。周囲を良く見ると、自分の体温か呼吸を感じて次々と這い寄ってくる。これはたまらんぞー!三十六計逃げるにしかず。(つづく)

« 2013年6月 | トップページ | 2013年8月 »