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2013年8月28日 (水)

松の木は残った

 山形の山寺に行く予定を変更して、仙台市の南に位置する名取市閖上(ゆりあげ)地区を訪れました。いわき市で見た被災地の光景に刺激を受けた家族が他の被災地も見てみたいと要望したため、急遽この地を訪れることになりました。名取川河口付近に広がるこの一帯は、3・11の大地震のとき8m以上の大津波が押し寄せて、壊滅してしまいました。津波発生直後、内陸部に浸透する津波が家や車を呑み込んでいく生々しい光景が撮影された場所です。名取川流域では実に6kmも内陸部に津波が溯上しました。

P1100492 地区に入ると生々しい爪痕が・・・ P1100488 閖上地区

 仙台東部道路の名取ICを下りると、樹木もない原っぱにポツポツと家が点在する風景が続いています。よく見ると、雑草の中に家の基礎部のコンクリートが残されています。以前は住宅地であった場所なのでしょう。かろうじて残された家屋も荒れ果てて人気は全くありません。ここで生活をしていた人たちは避難先で不自由な生活を余儀なくされていることでしょう。

P1100487_2 日和山 P1100490 地区を見下ろす慰霊碑

 河口部に広がる閖上地区の中で、唯一、日和山と呼ばれる10m程の小高い丘があります。丘の上に祀られている社と傍らに立つ松の木がこの地区で唯一浸水を免れた場所です。日和山の上からは360度に渡って地区一帯が見渡せました。とき折りしも、多くの命と財産を奪っていった大津波から3回目のお盆。被災地を見下ろす慰霊碑には花や線香が絶えることがありません。

P1100482 心が残ればいつかは叶う

 人々が去っていった閖上地区ですが、唯一残された松の木は復興の象徴となって人々を励まし続けているような気がしました。1日も早くこの地区に人々の姿が戻ることをお祈りいたします。

 私も松の木に励まされて350km先の家路につきました。

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