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2013年9月 9日 (月)

山行 節刀を賜り鬼退治 御坂中央部その3

 十二ヶ岳から一旦下って、河口湖の北岸に位置する大石地区への道を分けると、再び登って金山(1686m)の三叉路に到達した。金山はピークらしくなく広々していて、カラマツの針葉樹林に覆われた穏やかな山である。右手は節刀ヶ岳、大石峠、新道峠などを経て、黒岳や三ツ峠方面に延びる稜線。左手は富士五湖に沿って鬼ヶ岳、王岳、三方分山への縦走路である。今回の目的地は鬼ヶ岳を経て西湖西岸の根場(ねんば)地区へ下山することであるが、金山から少し来たにある節刀ヶ岳の山頂に寄り道していくことにした。

P1100830 鞍部から観た芙蓉峰 P1100835 金山の分岐 P1100837 カラマツ林を歩く

 カラマツ林とその根元にはオカトラノオの白い花が広がる道を進むと、すぐに節刀ヶ岳(1736m)のピークに到達した。山梨百名山の標示が立つ山頂からは、南に芙蓉峰を中心に据えて、今まで歩いてきた十二ヶ岳の山並みと、逆にこれから向かう鬼ヶ岳。東側には黒岳や三ツ峠など御坂の山並みが良く見える。

P1100846 河口湖~毛無山~十一、十二 P1100843 金山(中)と右手に鬼ヶ岳

 さて、節刀ヶ岳とは不思議な名前であるが、この山は山麓や遠くの山から見ると、穏やかな御坂の山並みの中で一際ピークを持ち上げて存在感を示している。「節刀」とは「せっとう」又は「せっちょう」と呼び、その昔辺境の反乱を鎮定するため天皇が鎮定将軍に渡した刀のことである。起こりは筑紫国造磐井の反乱時で、平安時代には征夷大将軍坂上田村麻呂も桓武帝より賜ったものだ。私も節刀を賜ったので、いざ鬼退治といこうか。

P1100856 ハナイカリ P1100872 ヤマトリカブト P1100873 マツムシソウ

P1100869 オクモミジハグマ P1100887 シラネセンキュウ P1100891 花に寄る昆虫も多い

 金山分岐に戻って鬼ヶ岳へ進む。鬼ヶ岳に近づくと、その名に似合わず花々が足下を飾ってもてなしてくれた。アザミ、キオン、ハナイカリ、トリカブト、マツムシソウ、オクモミジハグマ・・・黄、ピンク、白、青、紫・・・色とりどりの装いである。荒々しい岩稜と健気な花々の組合せは何ともいえない趣である。

P1100861 鬼の角 P1100863 王岳の先に本栖湖、更に毛無山

 やがて荒々しい岩尾根となると、天高く突き上げる当に鬼の角のような岩がランドマークの鬼ヶ岳(1738m)山頂に到達した。山頂からは、いうに及ばず芙蓉峰のほか、西側に連なる縦走路上に王岳、その先に本栖湖と更には天子山塊の盟主毛無山が遠望できた。

P1100868 雪頭ヶ岳へ渡る梯子 P1100874 雪頭ヶ岳南面

 鬼ヶ岳からは縦走路から南に外れて、西湖西岸の根場地区を目指す。まずは鬼ヶ岳の前に立つ雪頭ヶ岳に渡る。雪の頭で「せっとう」とは、白髪頭のことであろうか?毛無山には禿げ頭を当てはめると対照的で面白い。雪頭ヶ岳へは梯子場も含めた険しい箇所を通過するが、南面はススキなど秋草が生い茂るのんびりとした風景である。この辺りにも初秋の花々が数多く咲いていた。

P1100888 ブナ林を下る。 P1100898 山頂は既に雲の中 P1100907 車窓からの西湖

 雪頭ヶ岳からブナ林の中を下っていくと、ポツポツとハイカーが登ってくる。やがてブナ林から植林帯に入って、長い下り坂の下にある大きな堰堤を越えたところで振り返ると、鬼ヶ岳の山頂部は雲に覆われていた。

 その後、根場地区に下山して、西湖の湖畔にある根場入口のバス停に到着。河口湖駅行のバス到着の5分前という絶妙なタイミングであった。湖畔をバスに揺られて10分余りで登山口の文化洞トンネルに戻ることができた。

コースタイム:5時間5分

文化洞トンネル5:00→6:00毛無山6:05→6:50十一ヶ岳→7:15十二ヶ岳7:20→7:50金山→8:05節刀ヶ岳→8:20金山

→8:40鬼ヶ岳8:45→10:05根場入口

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