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2013年9月 8日 (日)

山行 蜂に引かれて十二ヶ岳参り 御坂中央部その2

 毛無山からルートは西に折れて、ブナ、ミズナラ、カラマツなどの樹林に覆われた小ピークを次々と渡っていく。これらは目立たない小ピークなのだが、一ヶ岳から順番に二ヶ岳、三ヶ岳・・・と名称がつけられている。次の目標は十二ヶ岳なので、順に十二まで続くと分かっているから目安になる。その十二ヶ岳といえば、時折木々の間からニョッキリと天に突き出したピークで目立った存在だ。当に修験道の山らしい人心を惹く姿である。

P1100788 十二ヶ岳への岩稜(右奥に節刀ヶ岳) P1100794 ちょっと得した気分だなぁ。

 一から八か九ヶ岳くらいまでは、ヤセ尾根を辿って所々にロープのアシストがついた急上昇、急下降があるものの、いたって楽勝なルートである。七ヶ岳は福島にあるなぁ・・・八ヶ岳は山梨と長野県だ。などとちょっと得した気分になってあるいているが、修験者たちはそれぞれのピークに戒めを持って歩いたのかもしれない。

P1100798 十~十一間のキレット P1100803 ギャップも厳しくなる。 P1100804 十二は目前だ!

P1100805 十一~十二間のキレット P1100806 吊橋

 十ヶ岳から十一ヶ岳辺りはアップダウンのギャップが大きくなって、ピークの突起も鋭くなっているため巻き道がつけられている。ロープを頼りに十一ヶ岳を越えると今度は十二ヶ岳との鞍部への急降下となる。これも手放しでは無理で、ロープを頼って下降する。丹沢にはない厳しいアルペンルートである。鞍部は深く切れ込んだキレットになっていて、金属製の吊橋が架けられていた。しっかりとした吊橋のようだが、私が渡るとギシギシと音を立てて揺れる。静かなキレットに吊橋の悲鳴が不気味に木霊した。

P1100810 十二ヶ岳直下の垂直壁 P1100811 ちょっとひと休み

P1100812 中央に黒岳、左に釈迦 P1100813 三ツ峠と右奥に御正体、丹沢

 吊橋の先は垂直の壁である。この壁は少し長いので慎重にゆっくりと攀じ登っていく。中断で一休みして振り返ると、越えてきた岩稜、その向こうに穏やかな御坂の山並みが延びている。一際大きいのはこの山地の盟主黒岳であろう。その後方には頭に電波塔を乗っけた三ツ峠が霞んでいる。「御坂マッターホルン」こと釈迦ヶ岳も見える。湖面が眩しい河口湖の先には御正体山や丹沢が見えていた。

P1100816 十二ヶ岳山頂 P1100820 芙蓉峰と右に大室山、西湖

 壁を越えると西湖湖畔へのルートを分け、すぐに十二ヶ岳(1683m)の山頂に到達した。狭い山頂ではあるものの、山頂には朱塗りのお堂と石の祠が祀られていた。南面に芙蓉峰(富士山)と対座し、眼下には西湖が見下ろせた。いやいや、この絶景を独り占めとは、何とも贅沢なものだ。ふと、先月常磐ハワイアンセンターでイモ洗い状態だった自分の姿を思い浮かべていた。ムフフ、あれはあれでよいものさ。不惑のオッさんが何を独りで考えているのやら。

P1100824 鬼ヶ岳

 ここまで歩いてきて不思議に思ったのは、小ピークや岩稜の急上昇、急下降の危険箇所に1匹のスズメバチが行く手を飛んでいたことだ。9月のスズメバチは危険な存在であるが、そのハチはこちらを威嚇するわけでもなく、注意を引くように行く手を横切って消えていった。この1匹の小さなハチに何やら偉大なる霊力を感じる山笑であった。今こそ自らを戒めなければならない。でないと、ハチの一刺し、岩稜からの転落があるやもしれない。

P1100827 山頂からの下降 P1100828 十二を振り返る 

 十二ヶ岳山頂で小休止し、邪念を払ったところで先へ進む。十二ヶ岳の外見のとおり、山頂からは急降下となる。ここも手放しでは命取りとなる。それにしても十二ヶ岳周辺の岩稜にはミツバツツジが多く自生している。花期にまた訪れてみたいものだ。樹間からは行く手に今回の最終ピークとなる鬼ヶ岳が見えているが、その前にちょっと北にルートを外れて節刀ヶ岳に寄るつもりである。(つづく)

★コースタイム:2時間15分(十二ヶ岳まで)

文化洞トンネル5:00→6:00毛無山6:05→6:50十一ヶ岳→7:15十二ヶ岳

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