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2013年10月16日 (水)

山行 思い出の金山に焦がれて 金峰・瑞牆山その1

 奥秩父と一口にいっても埼玉県ではない。その名のとおり、秩父地方の更に奥山を意味するが、明確な範囲を示すことはなかなか難しい。イメージとして、東は都下最高峰の雲取山辺りから雁坂嶺を経て、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山とスターが並び、西に小川山、瑞牆山で裾を下ろす。北は武信国境の十文字峠から甲武信ヶ岳、国師ヶ岳を経て、乾徳山、乙女高原、小楢山といった甲府盆地の裏山までが奥秩父なのである。

 その奥秩父の西に位置する金峰山は、遠くから見上げる、あるいは遠望すると、実に大らかな姿にもかかわらず、頂に五丈岩という巨岩をのせているので判別が容易である。奥秩父の最高峰の座は、大弛峠を挟んだ東に位置する北奥千丈岳に僅か2m譲っているが、名実ともに奥秩父の盟主であることは今更言うまでもない。

 この金峰山は、私にとって実に思い出深い山である。今から四半世紀前、ボーイスカウトのキャンプで信濃川上の廻目平に幕営したとき、1日の行事がこの山の登山だった。仲間たちと喘ぎながら登った山だ。廻目平から見上げる水墨画のような屋根岩、水晶が多く含まれる河原の石、そして山頂の天高くそびえる五丈岩が印象に残っている。

 連休最終日10月14日(月)、山梨県側の北杜市増富ラジウムラインの奥部、瑞牆山荘から金峰山と瑞牆山の分岐点富士見平を経て、金峰山を一旦目指し、復路余力があれば瑞牆山も登ってしまおうという、日本百名山をハシゴする欲張りな・・・というより、己の限界を無視した無茶な作戦を決行してみた。

 3時に自宅を出発。いつもの御殿場~河口湖~御坂を経由して中央道須玉ICに4時30分。道中、御殿場ICを下りて、真夜中のR138を走っていると自衛隊の車列を抜いた。その中にトレーラーが何台か含まれていたが、荷台には巨大な戦車が積載されていた。90式?あるいは最新の10式だろうか??ボディカバーがかかっていてよく分からない。我が防人の諸士にとっては、連休はおろか昼夜を問わず臨戦態勢である。遊びのためには昼夜をいとわない我が身を思うと少々恐縮した。

 須玉ICから増富ラジウムラインを北上して登山口を目指す。数台の車が夜明け前の道を山奥へ向かっていくが、やはり瑞牆山荘の登山口を目指しているのだろう。車列の大半は塩川ダムで右折し、増富ラジウム温泉、金山平経由で登山口に向かったが、私は左折して県境の信州峠方面に向かい、黒森地区経由で登山口を目指した。

 5時過ぎに瑞牆山荘前を少し入った駐車場に到着。既に駐車場には結構な数の車が入っているが、連休なので、前日以前から山に入っている人たちの車もあろう。折りしも薄明るくなってきたので、ポツポツと早出組が出発している。車外に出てみると「さ、寒い!」気温は10度もあるのだろうか?

Dsc00359 瑞牆山荘 Dsc00363 巨石が点在する森

 瑞牆山荘前の登山口を6時に出発。シラカバやミズナラの樹林を歩いていくと、森の中には苔むした巨石が点在しているが、いかにもこの山域らしい光景である。歩くにしたがってざれた傾斜が増していく。かつての金峰山登拝の名残であろう里宮への参道を左に分けると、直後に尾根道に出た。正面には、薄っすらと紅葉の気配を見せるカラマツ林越しに、猛々しい岩峰の瑞牆山が垣間見えている。

Dsc00366 瑞牆山を垣間見 Dsc00367 カエデの紅葉

Dsc00368 富士見平の水場 Dsc00371 富士見平小屋 Dsc00373 賑やかな天場

 右手に折れたなだらかな尾根道をしばらく行くと、ちょっと外れたところにこんこんと清水が湧き出す水場があるので、ここで持参した空のボトルに水を補給する。この水場は富士見平小屋と天場にはなくてはならない存在だ。水場の上部にある富士見平小屋では、ちょうど宿泊客が出発する時間帯で、小屋前の天場にはカラフルなテントが並び朝食をとる人も相まって、実に活気に溢れる場所である。ここから北に向かえば瑞牆山、東に向かえば金峰山である。(つづく)

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