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2013年11月12日 (火)

大河は悠々、お腹がグーグー 最上川川下り

 出羽三山参拝の後は、最上川川下りを楽しみます。最上川は福島県境の吾妻連峰に端を発して、山形県のほぼ中央部を南の置賜地方から中央部村山地方、北の最上地方へと流れ、最上地方の新庄付近で流れを大きく西に転じて、庄内地方へ入り酒田で日本海に注いでいます。総延長229kmは本邦第7位で、富士川、黒部川と並んで日本三大急流の1川に名を連ねています。

Dsc00962 古口付近の最上川

 古くから流域の住民は最上川がもたらした豊かな土壌と灌漑用水で農業を営み、水運によって他地域との交易を行っていました。山形県の近現代史は、最上氏、上杉氏など大名の施策に代表される最上川の治水の歴史でもあり、明治以降の行政にも引き継がれました。また、奥の細道紀行で最上川を船で下った俳人・松尾芭蕉は「五月雨を あつめて早し 最上川」の名句を残しています。

Dsc00952 「奥の細道最上川ライン」こと陸羽西線

 最上川が西に流れる下流部、戸沢村の辺りは最上峡という渓谷があって、観光川下りが行われています。乗船時間まで余裕があった我々は、下船場の草薙に車を停めてバスで乗船場に向かいます。バスはちょうど下船したお客で満員で、補助席までフル乗車です。途中、陸羽西線の高屋駅に寄って電車に乗る人が下車しましたが、天然児は自分も電車に乗るものだと勘違いして大激怒。

Dsc00970 両側の山の紅葉は見頃 Dsc00978

 戸沢村古口地区にあるかつての戸沢藩船番所を再現した乗船場には、連休の中日ともあって、観光バスが次々と到着して多くの観光客で賑わっていました。予約したのは12時50分発。1艘仕立てかと思いきや、団体ご一行が次々とやってきて5、6艘が桟橋に寄せられました。我々3人は30名ほどの団体さんと同船となりました。先に乗船してBESTポジションを確保したものの、ご一行はお弁当を船内で広げ始めたので、昼食前でお腹が空いた我々は少々ひもじく感じました。ババはお弁当を広げているので足を投げ出せず苦しみ、天然児は添乗員さんに「ちょうだい」のサインを送り続けていました(汗)

Dsc00988 遡行する船で船頭さんはランチタイム

 悠々と流れる最上川を船はのんびりと下っていきます。ときどきお客を下ろした船が勢いよく川を遡行してきます。今でこそ動力船なので難なく川を上り下りできますが、その昔は、山形から物資を積んで酒田まで下るのに2、3日を要し、帰路は帆を張って風力で遡行するため、ときには風待ちで数週間かかることもあったそうです。

Dsc00997 ときには急流もあるよ

 最上峡というだけあって、所々川幅が狭まって流れの激しい場所があります。船はガラス張りなので飛沫を浴びることはありませんが、開けた窓からたまに飛び込んできて天然児を興奮させていました。川の両岸には山が迫って紅葉がとてもきれいです。残念ながら庄内方面から雲が流れ込んでいて、晴れたり曇ったり、ときどき雨も落ちてきたりと何でもござれの空模様で、光線不足か色彩は今ひとつといったところです。

Dsc00985 「かあちゃーん!かあちゃーん!」

 船頭さんは流域の見所の解説にきみまろ顔負けのオヤジギャグ、毒舌を盛り込んで、更にはお得意の喉で地方の民謡を披露して、船内は大いに沸き立ちました。修学旅行の学生相手だったり、最近は外国人観光客も多いとかで、英語、中国語の基礎はマスターしているようで、若者向けのネタもそろえているとか。接客商売は生ものですね。

Dsc01006 草薙頭首工の水門 Dsc01003 白糸の滝が見えると間もなく終点

 川下りの観光船相手の水上コンビニ、最上川に流れ込む何本もの滝、源義経の死を見とどけた従者の常陸坊海尊が終世修行した仙人堂、NHK連続テレビ小説「おしん」のロケ地、河畔の絶滅集落、日本一の大地主、酒田の本間様が手掛けた草薙頭首工の水門など、見所満載の1時間はあっという間に過ぎて草薙地区にある下船場最上川リバーポートに到着。1時間おあずけ状態だったので、食堂に直行した3人でした。(つづく)

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