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2014年1月 5日 (日)

山行 水仙の里から八犬伝所縁の山へ 房州富山

 東京湾の浦賀水道あるいは剣崎沖辺りで釣りをしていて、ふと手を休めて対岸の房総の山々を眺めることがあります。海岸線からギザギザと長い稜線を見せるのは、山中に日本寺の境内を有する有名な鋸山です。その右手に端正な双耳峰を見つけることはそう難しくはないでしょう。その双耳峰は富山(とみさん)と呼ばれる房州随一の名峰です。

 大晦日、おなじみババと天然児の3人で、南房総市の岩井地区から富山の懐にある伏姫籠穴をめざして歩くことにしました。伏姫とは、江戸時代に滝沢馬琴によって著された長編戯作「南総里見八犬伝」の冒頭に登場する安房の武将里見義実の娘のことです。居城を敵対勢力の安西氏によって攻められた里見義実は、苦し紛れに八房という名の飼犬に「敵将の首を取ってきたならば、娘をお前にくれてやろう」と言いました。はたせるかな八房は見事敵の総大将の首を取って帰ったので、里見氏は危機から脱し、伏姫は八房を伴って富山の洞窟に籠りました。その伏姫が籠った洞窟を訪ねてみようというわけです。

Dsc01926

 館山自動車道近くの駐車場から、しばらくはのどかな田園風景の中を歩いていきます。沿道にはご当地名物水仙が植えられていて、ポツポツ開花していました。やがて道が山裾に入っていくと、南斜面の陽だまりに水仙が群生していました。満開とまではいきませんでしたが、花もよく咲いていて辺りには甘い香りが漂っていました。水仙には日本の三名所があって、越前海岸、淡路島とこの南房総だそうです。南房総の中でも、内房の鋸南町の保田、勝山、南房総市の岩井などの地区に群生していて、年の瀬から咲き始めて年明け1月に見頃を向かえるそうです。

Dsc01932 観葉植物のような植生 Dsc01933

 林道は山奥深く延びていきます。周辺の山林は杉や檜の植林と照葉樹の大木が多く、真冬のこの時期でも緑の森を保っています。その根元には観葉植物のような葉が特徴的な植物が群生していました。このような植生は湘南の里山と違った房総らしさでしょうか。

Dsc01935 伏姫籠穴への入口

 20分も歩いた頃、山中に白壁の立派な山門が出現しました。ここが観光名所にもなっている伏姫籠穴です。籠穴を見学するには、この山門をくぐって階段を上がっていくのですが、先行するババはここに目もくれずに先へ歩いていってしまいました。こうして目的地は伏姫籠穴から富山に変更となりました。富山は標高342mの低山ですが、房州一の名山と言われるように、遠くからでも判別できるような端正な三角錐をしています。さて、どうなりますことやら・・・

Dsc01946 林道の終点

 しばらく舗装された林道を歩いていきます。日当りもよくのんびりとした道なので、天然児も抵抗なく歩いていきます。行く手には電波塔を乗っけた富山の山頂が見えていますが、山頂付近の勾配はかなり急なようで、この舗装路が山頂まで延びているとは思えません。案の定、間もなく林道は行き止まりとなって、そこから左手に階段の登山道が延びていました。ここで天然児は危険を察知して、ひっくり返って抵抗しました。

Dsc01950 天然児のオアシス一杯水 Dsc01953_2 奮戦する天然児

 お尻をたたきながら何とか登山道を歩き始めます。房州一の名山とあって、登山道は幅があり階段などが整備されています。大晦日ですが、ポツポツと登山者が上り下りしていました。天然児はギャーギャー雄叫びをあげて、ちょくちょく抵抗しながらも何とか歩いていきました。

Dsc01964 南峰山頂の観音堂 Dsc01967 石仏には水仙が供えられていました。

 登山道をゆっくり30分ほど歩くと、双耳峰である富山のちょうど中間である鞍部に到達しました。ここから北峰の方に少し歩くと、八犬士終焉の地の碑が立つ休憩ポイントがあります。ここからは岩井地区と海水浴場で有名な岩井海岸をよく見下ろすことができます。お弁当を広げるにはもってこいの場所なのですが、この日は風が強かったので、早々に南峰の山頂(342m)を踏んで下山し始めます。

Dsc01973 ダブルストックのババ Dsc01990 天然児駆け下る!

 南峰からの下りはひたすら階段を下る急降下です。よく整備されてはいるものの、一部は段差も大きくババや天然児は苦戦しました。ババは登山口に置いてあった竹の棒をダブルストックにして、喜寿も近い老体を感じさせないフットワークを見せています。下りの苦手な天然児をサポートしてその後を追いました。

Dsc01980 水仙と紅葉のコラボも Dsc01992

 急階段から急坂くだりになると、水仙の群生地があったり紅葉が残っていたりと、緊張感を解きほぐしてくれました。やがて、南房総名産のびわの木が植えられている段々畑の中を下って、福満寺というお寺の境内にくだってきました。南峰山頂からちょうど1時間ですが、普通の人ならそんなにかからないでしょう。福満寺の境内には立ち寄らなかったのですが、山門には立派な朱塗りの仁王様が立っていました。ここから水仙の道路を10分ほど歩いて駐車場に戻りました。

Dsc01996 山門を護る仁王様 Dsc02000 水仙ロードを歩く

 富山は眺望あり、花ありで冬の陽だまりハイキングにはもってこいの山ですよ。

★コースタイム:3時間

岩井駐車場10:30→10:50伏姫籠穴→11:10登山口(ロスタイム)→11:45鞍部(休憩)→12:10南峰山頂→13:10福満寺(休憩)→13:30岩井駐車場

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