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2014年2月11日 (火)

山行 金時と富士の背比べ 箱根外輪山南行その2

 金時山で一息入れた後、南面の急坂道を下る。時間は午前10時を過ぎて、仙石原方面から登ってくるハイカーが多い時間帯である。朝霜がすっかり融けて、それをハイカーが踏んで踏んで道は泥んこ道と化していた。スパッツを装着していなかったので泥の跳ね上げ気になった。

Dsc02441_2 金時を後にして

 完全武装の中高年グループや山ガールに交じって、普段着に革靴の気のまま観光客や外国人グループが多いのは観光地箱根の山らしく賑やかだ。挨拶を交わしたハイカーの中で、80歳超の人懐っこい高年ハイカーがいらっしゃった。10年前に登山を始めて、昨年で日本百名山を踏破し、金時山は三千五百回近くになるという。・・・ということは、雨の日も風の日もほぼ毎日登っていることになる。恐るべし超人であった。氏曰く「この体を与えてくれた親、先祖に感謝だよ。」

Dsc02449 尾根を真っすぐに

 仙石原金時神社方面へのルートが分かれる矢倉沢峠から先は、ハコネタケが密生する日当りの良い尾根上のルートである。日を遮る樹木は少なく、真冬でもこの時間になると歩いていて暑いくらいだ。まだ遠い明神ヶ岳への山並みは緩やかな起伏を繰り返す気持ちの良いルートであるが、矢倉沢峠から明神ヶ岳へ歩く人は少ない。たまに単独行のハイカーやトレイルランナーがポツポツ渡ってくるくらいである。

Dsc02458 山は生きている

 所々仙石原の展望が開ける。今歩いている外輪山の内側に位置する仙石原や芦ノ湖は、全山が火山である箱根連山のカルデラで、その向こうには箱根の最高峰である中央火口丘、神山がそびえている。その懐にあがる噴煙は大涌谷で、今もって箱根が活火山であることの証である。一大観光地となった箱根火山であるが、その大地の営みの恩恵は何と言っても豊富な温泉であろう。

Dsc02454_2 最初は控えめ→Dsc02460 兄弟になったり→Dsc02466 遂には親子に

 振り返るとハコネタケの尾根の向こうに金時山が天高く頭を突き上げて存在を示しているが、その左肩、長尾山付近から富士山のピークが顔を覗かせていた。それは標高をあげるにつれてニョキニョキと頭をもたげて、金時山と肩を並べたかと思ったら、遂には金時を子供のように懐に抱いてしまった。富士の高嶺の偉大なこと。

Dsc02464 火打石からの明神は近い

 尾根から外れて雪が凍りついた北側斜面を巻いて、再び明るい稜線に出たところが火打石岳(989m)。山名の解説板が設置されていたから場所を特定できたが、何もなければ山頂とは解らない場所だ。解説には、火打石岳の山名が昔この辺りで火打石を採掘していたことに由来し、小田原や箱根の遺跡から火打石が出土しているそうだ。行く手には台形の明神ヶ岳が随分近くなってきた。

Dsc02471 足柄平野を見下ろす・・・ん? Dsc02472 皆さんはお気づきだろうか・・・

 やや急な斜面を登り詰めていくと、東側に足柄平野の展望が望めた。明神ヶ岳の平ら頭頂部は水はけが悪くドロドロにぬかるんでいた。山靴の下は高下駄のように泥が張り付いて、これには辟易させられる。四苦八苦しているうちに明神ヶ岳(1169m)の山頂に到着した。広い山頂は一面泥の原である。その縁の草の上に20人ほどのハイカーが休憩をとっていた。自分も適当な場所を見つけてお昼をとることにする。

Dsc02476 明神ヶ岳山頂 Dsc02481 Dsc02474 山頂付近から振り返り

 明神ヶ岳からは、北条早雲に倣って、眼下に見下ろす小田原の街を目指して外輪山を一気に駆け下るつもりだった。しかし、外輪山のルート上は酷い泥濘で、足を滑らしながらゆっくりとしたペースで下ることになってしまった。行く手には明星ヶ岳、塔ノ峰への尾根道が延々と続いている。こうなるとだんだんやる気が失われて・・・

Dsc02489 明星ヶ岳を見下ろす

 明神ヶ岳から30分ほど下ったところで、右手に宮城野方面のルートが分岐していた。渡りに船とばかりに、「今日は充分歩いたし、もうここいらでいいや」と甘え心が打ち勝って、宮城野へ下ることにした。急な道を下っていくと、宮城野の別荘地に入る。人気のない静かな別荘地。所有者は夏の避暑に来るだけなのかな?

Dsc02495 結局見上げた明星の大文字

 集落を下りて間もなく宮城野支所前のバス停に到着。昼日中でもバスは15分間隔で運行されているのは、さすが観光地箱根である。バスで箱根湯本に下り家路についた。計画では足柄から箱根湯本までの約25kmの縦走であったが、宮城野までは約18km。計画の3/4で頓挫したが、充分楽しい真冬の低山縦走路であった。

★コースタイム:6時間10分(休憩含む)

足柄駅7:30→8:35足柄峠8:45→9:20猪鼻砦9:30→9:55金時山10:00→10:35矢倉沢峠→11:30火打石岳

→12:15明神ヶ岳(昼食)12:40→13:00宮城野分岐→13:40宮城野支所前バス停

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