« 百人一首と百名城!? 埼玉県寄居町 | トップページ | 山行 金時と富士の背比べ 箱根外輪山南行その2 »

2014年2月 8日 (土)

山行 足柄古道を辿って 箱根外輪山南行その1

 2月1日(土)、久しぶりに1日の自由を与えられたので、比較的雪の少ない箱根外輪山を北から南に縦走することにした。御殿場線の足柄駅を起点に足柄峠~金時山~矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳~塔ノ峰~箱根湯本と箱根を貫通するルートは、約25kmのルート。低山ではあるが、富士山と箱根カルデラ、相模湾と変化に富んだ展望を楽しみながらの山行となるであろう。

Dsc02386 Suica対応でお願いします。

 土曜日早朝の御殿場線は、他校との試合に向かう部活動の学生の他は乗客が少ない。県境を越えた列車は、R246と鮎沢川の流れに沿って走る。行く手には富士山が大きくなってきた。7時過ぎに列車が足柄駅に到着すると、無人駅のため出札は車掌が行うとのアナウンスが。一番前方に乗車していたため慌ててホームを歩く。「スイカでお願いします。」と渡すと、「スイカは対応していないので現金での精算をお願いします。」とのこと。出札証明をもらうまで電車は暫しの臨時停車。恐縮である。それにしてもJRグループの足並みの悪さよ。

Dsc02389 金太郎は山向こうでは?

 足柄駅は標高が331m。3駅手前の山北駅が110mで次の御殿場駅が457mなので、この区間がいかに急勾配であるかがうかがえる。旧東海道線時代は補助機関車の増結で越えた難所だ。駅前には整備されたロータリーがあって、郵便局とコンビニ、商店が1軒あるだけの静かな集落だ。足柄駅は御殿場線の中でも戦後に設置された新しい駅であるが、地元の人たちの並々ならぬ努力があったという。

Dsc02392 竹之下神社 Dsc02393

 商店で食料品を買い込んで7時30分に出発した。足柄駅の周辺は竹之下という集落である。この地名は歴史に登場する地名だ。ときは鎌倉幕府滅亡直後の建武2年。鎌倉を占領した北条の残党を討伐するため東下した足利尊氏は、北条氏の乱を鎮圧した後も鎌倉に留まって都への帰還を拒否したため、後醍醐天皇は新田義貞率いる討伐軍を派遣する。朝敵となったため弱気になった尊氏に代わって弟の直義が率いた足利軍は、この竹之下で新田軍を迎撃した。合戦は錦旗を戴いた新田軍が優位だったが、大友や佐々木などの勢力が足利軍に寝返ったので、新田軍は敗走してしまった。この箱根竹之下の戦いは、南北朝騒乱の発端となった戦いなのである。

Dsc02398 唯念上人の大名号石碑 Dsc02422 足柄峠(県境) Dsc02417 足柄城跡

 集落から舗装路の急坂を登っていくと、道路と出合い道路あるくとなるが、この道は足柄峠を越える御殿場大井線で、東名やR246が渋滞したときは抜け道で利用する道である。かつての足柄古道はこの道路に沿って峠を越えている。道路をそのまま歩くのは味気ないので、足柄古道でショートカットをする。天保の飢饉のとき救世を祈願した唯念上人の大名号石碑、松尾芭蕉の句碑を通過すると足柄峠に到達した。北条氏の出城であった足柄城跡からは富士山の展望が素晴らしい。毎年足柄城跡の領有をめぐって、神奈川、静岡両県民が綱引きを行い、現在は静岡領となっているそうだ。神奈川県民としては何とも耐え難い屈辱である。

Dsc02418 別に私が怒りに任せて引き倒したわけではありません。

Dsc02416 足柄城跡から金時山(右)と明神ヶ岳(左奥)

 足柄峠から足柄古道とは分かれて、車も通れる長い尾根を歩いて金時山に向かった。この林道の途中までは車が入れるので、金時山の最短ルートである。私も夏の早朝、暑くなる前にちょっと体を動かしたいと思ったときにはここに来ることがある。よってハイカーの車が結構往来する。林道の終点、こんもりとした山頂直下の猪鼻砦で軽食を取りがてら、富士見の休憩をする。この辺りにはほんの少し雪が残っていた。山頂の方からは急登にあえぐ人の声が聞こえてくる。

Dsc02429 猪鼻砦から金時 Dsc02430 芙蓉峰

 階段状の急登は何度も登った道である。日当りの悪い北向き斜面なので結構雪が残っており、登山道にも凍りついた雪がこびりついている。これをうっかり踏むと危険である。所々設置された鉄梯子には、十二支がプリントされたシールが貼られている。順番に歩いていくと、何と最後はちゃんと猪になっていた。金時山の別称猪鼻岳にかけた味な趣向である。

Dsc02436 面白い趣向だ。 Dsc02437 金時山頂

 10時前に金時山(1213m)の山頂に到着。この日は晴天で気温も比較的高かったので、山頂には多くの人が憩っていた。でっかい富士山をバックにパチリ。お約束である。富士山以外にも、外輪山の山並みとその向こうに愛鷹山。カルデラ内に仙石原を見下ろし、大涌谷の噴煙を望む。

★コースタイム:2時間25分(金時山まで)

足柄駅7:30→8:35足柄峠8:45→9:20猪鼻砦9:30→金時山9:55

« 百人一首と百名城!? 埼玉県寄居町 | トップページ | 山行 金時と富士の背比べ 箱根外輪山南行その2 »

登山、ハイキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1468968/54904260

この記事へのトラックバック一覧です: 山行 足柄古道を辿って 箱根外輪山南行その1:

« 百人一首と百名城!? 埼玉県寄居町 | トップページ | 山行 金時と富士の背比べ 箱根外輪山南行その2 »