紅白の桜と龍 伊豆山神社
3月も半ばを過ぎて、ようやく春らしい南風が吹き込むようになってきました。2月は大雪に翻弄されているうちに観梅もどこかへすっ飛んでしまったので、4月を前にして早咲き桜を見に行くことにしました。早咲きの桜といえば伊豆です。熱海辺りでは真冬に咲く寒桜が知られていますし、東伊豆の河津町の河津桜は多くの観光客を集める伊豆有数の観光地です。最近では河津桜は各地に移植されて、松田町の松田山や三浦の津久井浜など第2、第3の名所が誕生しています。
R135を熱海市に入ってすぐに伊豆山の温泉街があります。海まで迫り出した箱根の山裾にへばりつくようにある温泉場ですが、いかにも温泉場らしい風情は感じられます。この温泉街の上にあるのが伊豆山神社。伊豆には温泉や観光で年に何度も足を運びますが、この伊豆山には温泉も神社も1度たりとも立ち寄ったことがありませんでした。
行ってみてまず驚いたのは、雄大な相模湾の眺望です。水平線には伊豆大島が浮かび、すぐそこに初島を見下ろします。
伊豆山神社の守護神は伊豆山の地底に生息しているという紅白の二龍で、 その目、鼻、耳からは温泉が湧くというまさに伊豆山温泉の泉源なのであります。創建は太古の昔で定かではありませんが、当初はこの更に上に位置する日金山(十国峠)に開かれたそうです。中世は源頼朝が流民時代に平家打倒を誓い、その後後北条氏の庇護を受けて栄えたといわれています。豊臣秀吉の小田原征伐時に焼き討ちにあって全山消失したそうですが、徳川時代に再建されて現在に至っています。
境内には多くの桜が植えられています。その中で紅白の早咲きを楽しむことができました。紅い桜はカンヒザクラといって、別名タイワンザクラとも呼ばれる桜です。花は大きく開かないで、つぼ型に開花しています。白い桜はエドヒガンザクラです紅白の桜は伊豆山神社の守護神である紅白の龍と重なって感じました。
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