山行 朝日に匂ふ山桜花 塔ノ岳
4月になって日の出が早くなってきました。あーもうこんなに明るい!と飛び起きてもまだ5時だったりします。かみも天然児も惰眠を貪る休日の朝。こんな朝こそ貴重な時間となります。自然と足が山に向かい、すっかり雪も融けた丹沢表尾根を歩きました。
戸川公園を5時20分に出発。早朝にもかかわらず公園内には散歩を楽しむ人の姿がちらほら見られます。公園の駐車場はオープンが8時30分と遅いので、早出のハイカーは民間のコインパーキングに駐車します。こちらは砂利の駐車場ですが、24時間営業で1日800円は高くないですね。
公園内や登山口付近の民家の庭にはミツバツツジやチューリップなどの花が見頃でした。登山口から大倉尾根に入ると、小さなスミレがたくさん咲いていました。色彩華やかなツツジやチューリップも良いですが、野や道端に密かに咲くスミレを見るのは山行ならではの楽しみですね。
大倉尾根ルートの半ばである堀山辺りまで来ると、マメザクラが満開でした。下界に咲くサクラに比して花輪は小さい種ですが、春の山を飾る花々の先駆けでハイカーを楽しませてくれる山桜です。「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」言わずと知れた本居宣長の句であります。
マメザクラを見てテンションアップ!堀山の家から花立山荘への急階段をバリバリ登ります。ふと、右手から近づく表尾根の谷筋をみると雪が残っていました。丹沢なのに雪渓みたいで遠くに来た気分になりました。
花立まで来ると展望は思いのまま。左手に延びる鍋割山稜の向こうに富士山も申し分なく、正面にそびえる塔ノ岳山頂の左手には、下界からは拝むことができない蛭ヶ岳を久しぶりに見ました。GWになったら縦走してみよう。
登山口の大倉から2時間半で塔ノ岳(1491m)の山頂です。山頂にはこれっぽっちの雪もありませんでしたが、見下ろす表尾根や鍋割山稜の北斜面には結構残っていました。8時前ですが、山頂には20人ほどのハイカーが西側の展望を眺めて憩っていました。これからの時期は、日の出前から登る人もいるでしょうね。
さて、そろそろ我が家に残してきた連中が目を覚ます頃です。大倉尾根を駆け下ること90分大倉に無事帰着。帰路、多くのハイカーが大倉尾根を登ってきましたが、自分なりに登り優先は守ったつもりですが、おっさんが上から勢いよく駆け下ってきたら危なっかしいし、不快感を与えてしまったかもしれませんね。ご容赦くださいませ。
★コースタイム:4時間20分
大倉5:20→6:55堀山の家→7:25花立→7:50塔ノ岳山頂8:10→9:40大倉
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