山行 紅白ツツジのそろい咲き 檜洞丸その2
お 檜洞丸山頂にてお茶を一杯。すぐに犬越路に向けて下山を開始しました。山頂直下の階段下りは木がなく大パノラマが広がるため、大空に飛び出すジャンプ台みたいで怖いくらいです。正面には大室山が大きく、その左手には道志の今倉山、御正体山などが見えています。左手(西側)には西丹沢の山並み、そして遠くには富士山が・・・見えません。この日はガスが濃くて、実際にはうすーく見えていましたが、見えないも同じ状態でした。
急階段を下って少し登り返すと神ノ川方面に道を分ける熊笹ノ峰。この辺りにもシロヤシオとトウゴクミツバツツジの木が多いのですが、何れもつぼみの状態で1週間先が見頃でしょうか。(アップした頃が見頃かな)
ルートは熊笹ノ峰から大笄(おおこうげ)、更に小笄(ここうげ)へとピークを渡りながら標高を下げていきますが、大笄から小笄へは大きく落ちていて、途中鎖場も何ヶ所か点在しています。この間ではちょうど前述のツツジが見頃でした。檜洞丸山頂を目指して周囲から一斉に花が登っているんですね。一番乗りは陽当りの良いツツジ新道でしょうね。
新緑に映える紅白の花。ヤセ尾根の岩場に映える紅白、遠い山並みに映える紅白・・・どれをとっても絵になります。一般的には先にシロヤシオが開花して、それをトウゴクミツバツツジが追いかけるといわれていますが、この辺りでは紅白が対称的に咲きそろってくれていてありがたい限りです。
やがてハイカーが憩う犬越路。西丹沢と道志方面の峠越えでもあり、檜洞丸と大室山への分岐点でもあります。正面に大室山へのルート。右手に神ノ川方面への峠越えルート。西丹沢自然教室へ戻るには左手に進みます。
ここからは涸れ沢沿いの急な降下になります。滑りやすい危なっかしい道です。途中、ミイラ化したシカの死体を数頭見かけました。この冬の豪雪で雪崩に巻き込まれたのでしょうか?それとも餌が少なくて餓死したのでしょうか?同じ個所で数頭死んでいるということは、群れが雪崩に巻き込まれたのかもしれませんね。
やがて水清らかな用木沢沿いの道を歩きます。狭い道で先行者のグループに道を譲られたとき、足元が突然崩れてあわや谷に転落する危ない場面もありました。(汗)渡渉したり、木橋を渡ったり、堰堤を越える立派な橋を通過して白石沢に出合いました。ここからは舗装路歩きで西丹沢自然教室に戻りました。山開きのイベントはすっかり片付いていました。記念バッチを買えなかったのが残念です。
5月も今日で終わり。陽気もかなり暑くなってきました。今頃は檜洞丸山頂は紅白に彩られていることでしょう。明日から6月。まだ見ぬ山行であるであろう、いろいろな出会いが今から楽しみです。
★コースタイム:4時間50分
西丹沢自然教室5:50→6:25東沢渡渉点→7:25石棚山稜出合→8:00檜洞丸8:05→9:35犬越路
→10:20白石沢出合→10:40西丹沢自然教室