よいではないか!宵ではなイカ?
「あ~れ~お代官様!お戯れを~~」(ぐるぐるぐるぐる・・・)
「ふふふっよいではないか、よいではないか、可愛がってやるからに」
こういう時代劇のお色気シーンを最近すっかり見なくなりましたね。ちょっと寂しい気もするのですが、何かにつけてテレビが面白くない時代であります。
さて、テレビは面白くないから外で楽しみましょう!と、思っても、梅雨に突入して最初の週末。雨が降り続いてときにはかなり強く降る時間もあります。山に行きたや行けず、海に行きたや行けず・・・ん?海には行けるかな?
大雨の東名高速道路を軍馬は一路西へ。沼津にやってきました。夕方の市街は渋滞していて、静浦漁港にたどり着いたのは出船2分前。小さな漁船の上では既に10人ほどの人が支度をしています。さすがはムギイカ(スルメの幼生)のベストシーズン。多少天気が悪くても釣り人が集まります。いや、むしろイカは雨の方が釣れるといわれているんですから。
「ここに座ってよ」と船頭に指示された場所は操舵室の真横の通路。普通の遊漁船なら座席が設けられているのですが、この船は小さくて操舵室の前後しか座席がありません。はぁ・・・6時間立ちんぼか。釣れたイカを生かしておくタライを置いたら足の置き場所もありません。釣れたらクーラー直行?
さて、まだ明るいうちに出船して、船は波静かな沼津湾を横断していきます。行程20分ほどの湾の出口、大瀬崎の沖合いでアンカーが打たれました。「70mくらいに反応があるよ。やってもいいけどまだ明るいし釣れないだろうから、やらないときは仕掛けを上げときな」ん~微妙なGOサインです。
とりあえず仕掛を下ろします。私の仕掛は夜光の素材に布が巻かれたスッテ(疑似餌)とプラヅノを混ぜた5本です。周囲を見回すとスッテ7本仕掛の人が多いようで、スッテではなくプラヅノがたくさんついた手釣りの人もいます。以下はスッテかプラヅノか。また、それぞれのカラーで釣果に差が出るといわれますが、周囲に影響されて迷うとろくなことがないのがこれまでの経験です。
指示ダナの少し下から誘いあげてみますが一向に反応がありません。30分ほどして隣のおじさんがスルメイカを揚げましたが、それ以降、しばらく当たりのないまま、ときに雨が強くなったり止んだり、時間が過ぎていくばかり。そのうち皆疲れてのんびり日が暮れるのを待ったり、置き竿にして電動リールの誘いモードに任せたり。
スタートして反応のないまま1時間。暗くなり始めたころ、ようやくズッシリとした引き込みがありました。潮を勢いよく吹き出して上がってきたのは30cmほどのスルメイカです。あれ?もう成長しちゃったのかな。その後再び沈黙の時間。たまに誰かに乗ると皆一生懸命誘い出しますが、ポッツリ、ポッツリ単発です。雨ばかりがザーザーで夜がふけていきました。(つづく)
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