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2014年7月

2014年7月31日 (木)

照ヶ崎、敵前上陸ヲ敢行セリ!

 天然児を連れて大磯の照ヶ崎海岸にやってきました。朝早く、人の少ない時間帯に天然児とタイドプールの小動物を観察しようと、朝の7時にやってきたのですが・・・

P1120371 照ヶ崎の朝は・・・ P1120393 これだなぁ~

 磯場の前には10人ほどのカメラの放列が敷かれています。最近すっかり有名になった塩水を飲みに来るアオバトをカメラに収めようとする人たちです。こ、これじゃあ、磯に上がった途端に妨害行動とも受け取られかねません。

P1120377 こういう紋章どこかにありましたね。

 1時間ほど波打ち際で悶々としていると、カメラマンがポツポツと帰っていきます。そのうち皆帰るかな?と期待していると、今度はマニア度の低い中高年の集団がカメラを片手にやってきました。どうやら地元の常連さんと電車で遠方から聞きつけてきた人の交代する時間帯のようです。人が途絶えるのを待っていてはきりがないので、敵前上陸作戦を敢行しました。

P1120391 ハゼ P1120387 バケツの賑わい

 タイドプールは、カニやエビ、ヤドカリ、ハゼ、ウニ・・・小動物の宝庫です。この遊びに卒業はありませんね。ギャーギャーやっている親子を傍らに、磯場には次々とアオバトの群れが飛来しては飛び立っていきます。カメラマンは望遠レンズで狙っているので、親子の存在は余り気にならなかったのかもしれません。

P1120405 リニューアルされた灯台にもアオバトが P1120400 安全な釣り場になった大磯港

 
 帰りがけに新しくなった大磯港の外堤防を見てきました。立ち入りには時間制限がありますが、しっかりとした手すりが設置されて、親子連れも安心して釣りができる場所になりました。これが無料だからいうことなし・・・と、思いきや、駐車料金が2時間余りで950円也。こういう入場料もあるんだね~ 

2014年7月30日 (水)

大原沖 赤い太陽とキントキ

 7月27日(日)、外道会の夏季定例会として、外房大原でキントキ五目釣りを開催しました。大原のキントキ五目は、10年ほど前から続いている当会の初夏の目玉イベントで、当初は1泊2日の夏季合宿として、初日に午後船でキントキ五目をやって、夜の反省会を挟んで、翌日は酔いながらイサギを釣る大イベントでした。しかし、ここ数年は会員の高齢化と幹事の懐の寒さにより、隔年でキントキとイサギを交互に開催しておりました。

 前日に大原へ向かう道中、東京湾アクアラインでは南西の風12mという荒れ模様で、翌日の出船を危ぶみましたが、船宿秀丸の女将さんは「明日は大丈夫ですよ」と太鼓判。東京湾や相模湾と違って、外海の船宿は多少の波風で見合わせていては商売になりませんからね。

P1120352 ポイントに到着

 翌朝は3時に起床。まだ薄暗い4時に港を出船しました。東向きの外房は朝が早いです。太東崎灯台の明かりを左手に船は快速で一路東に進みます。航程1時間、赤く染まった東の空から陽が昇り始めると、数隻の漁船が集まっているポイントに到着しました。前日の風の影響でしょうかうねりがかなり大きくて、他船が大きく揺れているのがわかります。

P1120358 海上は荒れ模様

 5時過ぎにスタート。水深は30mほどの浅いポイントです。大原港から真東に1時間も走ってきているのにこの水深は驚きです。3本針の胴突き仕掛けに餌の塩漬けイワシを付けて投入します。おもりが水底に着底したら1mほど切りますが、起伏のある水底なので小まめにタナを取り直す必要があります。

P1120355 餌の塩漬けイワシ

 連日の真夏日が嘘のように会場は涼しく、メンバーの中には上着を着込む人もいました。風はそれほど気にならないもののうねりが大きく、特にミヨシ(船首)は上下に揺られて、タナは取りづらいは立っているのも辛いほどです。1投目から当たりがあって、ドキドキしながら上げてみれば、背中合わせのメンバーとお祭。真っ赤なキントキがついていましたが、相手のお魚でした。残念!

P1120356 これが本命キントキダイ(チカメキントキ)

 気を取り直して2投目、3投目と続けると、フワフワッとした気味悪い当たりの後、竿が上下にゴツゴツと大きくしなるキントキ独特の当たりです。巻き上げると大きく引き込まれるので、浅い水深でも電動リールはあった方が良いですね。真っ赤な鎧を着込んだキントキダイは水面に上がってくるとテンションも高まります。口が硬い魚なので、アジのように取り込みに失敗することはめったにありません。

 釣れたキントキはバケツの水の中でしばらく泳がせておきますが、バケツが賑ってくると弱ってくるのでクーラーに移します。この日釣れたキントキはどれもが3、40cmあって、体高のある魚体なので、10尾も入れるとクーラーはいっぱいになってきます。

P1120354 キントキにクロソイも

 時間が経つにつれて余り食わなくなってきますが、人間の欲は尽きないもの。更に4尾のキントキとクロソイ1尾をクーラーにギュウギュウ詰め込んで持ち帰ることになりました。船中は竿頭がキントキ15で、裾は半分くらいでしょうか。キントキ「五目」とはいえ、私のクロソイ以外には外道が出なかったようです。

 この釣りは、キントキ独特の大きな当たりに即反応してしまうと、食いが浅いのですっぽ抜けてしまいます。イシモチ釣りのような向こう合わせと追い食いさせることで、釣果の差が出る釣りです。釣り味万点の釣りにメンバー全員楽しめたようです。また来年も来ようと思える釣りです。

 お楽しみはお刺身と煮つけ、お刺身が食べきれなくなったらフライもいいなぁ♪

 最後に、反対側で釣りをしていたメンバーが悠々と水面を泳ぐウミガメを見たとか。カメは縁起物です。ぜひ見たかったところですが残念。今後の釣果に差が出るかもしれませんね。

2014年7月24日 (木)

WWⅠより百年

 今年2014年は第一次世界大戦勃発から百周年に当たる年だそうです。第一次世界大戦といえば、サラエボにおけるオーストリア皇太子暗殺が発端となって、欧州列強が英仏を中心とした連合と独墺を中心とした同盟の二手に分かれて戦った初の世界大戦なのは今更言うまでもありません。

 飛行機、戦車、機関銃、化学兵器など現代に通じる新兵器の登場を見た戦争も、初期の頃は騎兵が花形で、歩兵突撃による陣地の取り合いという旧来の戦術が踏襲されていました。おびただしい人的損失を出した両軍は互いに数十キロ、数百キロにも及ぶ塹壕陣地を構築してにらみ合い、せめぎ合いを繰り返しました。

140722_123118 上野が戦場に!?

 先日、昼休みに上野公園を散歩していたとき、なんとこの平和な都下で塹壕陣地を構築する風景に出くわしました。上野のお山に塹壕が構築されるとは、戊辰戦争の彰義隊以来ではないでしょうか。

 140722_124051 スズメが構築した蛸壷陣地

 スズメたちが露出した土を掘って、体がすっぽり隠れる大きさの蛸壷陣地を構築していました。別のスズメがやって来るとこの蛸壷陣地の取り合いが始まります。ピーチクパーチクと、さながら百年前の塹壕戦を見ているようです。

140722_124100 クレーター状の地面はヴェルタン攻防戦のようです。
 どうしてスズメたちが蛸壷陣地を構築しているのかはよくわかりませんが、おそらくは掘り起こした穴の中の方が暑い地面よりも温度が低くて凌ぎやすいからではないでしょうか。暑い夏を乗り切ろうとする小鳥の意外な習性を発見しました。

2014年7月23日 (水)

山行 おじさんは山へ顔を洗いに 箱根外輪山

 昨日、待ちに待った梅雨明けが宣言さたが、話は少し前のこと。早起きした朝、どんよりと雲が垂れ込めた丹沢に背を向けて、R134を一路西へ。箱根外輪山の山裾、小田原の和留沢にやってきた。ここから箱根外輪山まで延びている奥和留沢みはらしコースは、沢沿いから笹藪のトンネル、植林帯の九十九折、岩尾根越えと変化に富んだハイキングが楽しめる。登山道も地元の有志の手によって道標などが整備されていて安心である。

P1120174 笹薮の多いルート P1120188 あれは大山だろう

 梅雨の合間の山歩きでは、濡れたり泥んこになることはある程度覚悟の上であるが、初っ端の笹薮あるきでびっしょりになってしまった。寝起きの脂ギッシュ男の顔だったので、ちょうど良い洗顔になった。

P1120190 ホタルブクロ P1120216 ヤマボウシの花は最盛期 P1120230
 ホタルブクロ、ヤマアジサイ、ヤマオダマキ、ヤマボウシなどの花が良く咲いていたが、特にヤマボウシは満開である。葉が生い茂ってから開花する種なので、花があまり目立たないのだが、この日一番よく咲いていた。

P1120182 一見美味しそうだが P1120203 キノコワールド2014 P1120200

 花も良いが、湿気の多いこの季節は多様な菌類を育む。足元から、岩陰から、傍らの木の幹から、ニョキニョキしていた。菌類は名前も味も全く分からない。玄人の世界である。

P1120212 外輪山の向こうに富士 P1120211 神山と駒ヶ岳

 登山口から1時間余で外輪山の尾根上に到達した。金時山や丸岳など外輪山の背後に富士山が良く見えていた。箱根の最高峰神山は、強羅温泉郷を挟んで対峙している。大涌谷のガレ場が正面に見えた。

P1120215 明神まで行こうとしたが・・・

 このまま外輪山縦走ルートを明神まで歩こうとしたが、草が深くて途中で引き返してしまった。冬場はよく歩かれる外輪山であるが、この時季歩く人はまれのようである。

2014年7月22日 (火)

アメリカンに占領された蓮池

 この時季、県道大磯伊勢原線(糟屋街道)を伊勢原方面に走っていて、突然右手に満開の蓮の花が見えてびっくりした人がいるのではないでしょうか?(逆に大磯方面だと左手ですが)この蓮池は大磯町生沢(いくさわ)地区にある東の池です。私が子供の頃、この池でクチボソや沼エビを網ですくったり、フナやザリガニを釣った思い出の池です。

Dsc05041 蓮池として有名になった東の池

 昔はホテイアオイが水面を覆っていて、仕掛けをよく引っ掛けたことを記憶していますが、近年では蓮が定着して、毎年初夏になると水面が見えなくなるほどに青々とした蓮が池を覆います。水底に汚泥が堆積するこの池が蓮の生育に適しているのですね。暑くなる頃、薄紅色の立派な蓮の花が満開となって、東の池は多くの花見客で賑います。

 池の生態も、心無い人によって外来種のブラックバスやブルーギルが放流されて、クチボソや沼エビは姿を消してしまいました。ゲームフィッシングを身近に楽しみたいがために放流したのでしょうけど、今では蓮の繁茂によってキャスティングができない状況になっています。お気の毒なことです(笑)

Dsc05034 蓮1本に1匹!?

 昔と変わらずしぶとく生き残るのは、やはり外来種。アメリカザリガニとウシガエルは昔と変わらずこの池を賑やかしています。真っ赤な大きなはさみのアメリカザリガニがあちらにもこちらにもそちらにも・・・きりがないくらいです。サキイカを餌にしてザリガニを釣る子供の姿を見ていると、日が暮れるまで泥んこになって遊んだ子供の頃を思い出します。

Dsc05036 大物も多いです!

 子供とザリガニを釣りたいお父さん、お母さん。ここなら楽々釣りたい放題ですよ!蓮見がてらに棒と糸、サキイカを持参してみてはいかがでしょうか。

2014年7月21日 (月)

朝どれプチトマト

 プチトマトは、素人が植えても良く実ります。朝、猫の額に出て、赤いほうから順番に摘んで食べると甘くて実に美味しいです。そんな朝どれプチトマトは、我が家のクロちゃんも大好物です。

Dsc05008 お、新鮮な野菜だ♪
 進行方向においてあげると、匂いに気付いてパクパクと始めます。でも、口に入らないと滑ってなかなか食べられないので、少し実を割ってあげると食べやすいようです。

Dsc05012 見てんな・・・
 一生懸命食べていますが、たまに頭を上げてこっちを窺う仕草が実に可愛い。癒されますね。

Dsc05015_2 小田原提灯ぶら下げて~

2014年7月19日 (土)

山行 ああ、あの山もこの山も 甲斐駒ヶ岳その4

 「日本百名山」の著者深田久弥をして、「日本アルプスで一番きれいな頂上」とか「日本アルプス一のピラミッド」といわれた甲斐駒ヶ岳。そして、深田氏曰く「日本アルプスで一番辛い登り」の黒戸尾根を登り切った。そこで待っていたのは360度の大展望であった。

Dsc04906 何とも男性的な荒々しさ Dsc04931

 北東方向は、甲信国境の富士見高原を挟んで八ヶ岳と対峙している。盟主赤岳を一番右手に、横岳、阿弥陀、硫黄、天狗、麦草峠を挟んで北八ツと一番左手には蓼科山まで、ほぼ全山が望めている。

Dsc04904 北東方向に八ヶ岳 Dsc04953 南東方向は早川尾根と鳳凰三山

 南東には摩利支天。遠くへ視線を転じていくと早川尾根が延びていて、尾根の先には鳳凰三山が見える。中でも地蔵岳は、山頂のオベリスクと呼ばれる大岩が目立つので判別し易い。快晴ならば、鳳凰三山の背後に富士山が見えるのだろうが、この日は雲がかかっていた。

Dsc04934 南には北岳、間ノ岳ほか南アルプスの屋根

 南に転じると、真っ先に北岳が飛び込んでくる。富士山に次ぐ我が国第二の高峰である。北岳のすぐ右には間ノ岳が立ち、その右後方に悪沢、赤石、塩見などの南ア三千m級の高峰を望む。

Dsc04932 「南アの女王」仙丈ヶ岳

 南西方向、目の前には甲斐駒の荒々しさに対して、女性的な大らかさを見せる仙丈ヶ岳が立っている。その懐には氷河が削り取ったカールを有している。甲斐駒が山梨の人々にとって身近な存在であるのに対して、千丈は山梨側から望めず、逆に信州伊那谷から大きく望まれるため、伊那地方の人々に親しまれてきた山だ。甲斐駒の次はあの山を歩いてみたい。

Dsc04941 北西方向、右手前に鋸岳。遠くに乗鞍(雲)。戸台川の先に御嶽山と中央ア(雲)
 

 西の方を見てみると、甲斐駒から続く岩峰鋸岳。その左手の眼下には戸台川が流れている。その先を追うと木曽御嶽山が確認できた。右手、鋸岳の先には雲勝ちではあるが乗鞍が見えている。その他、じっくり観察してみると、北ア穂高の大キレットや中央アルプスの山並とそれに連なる恵那山なども確認できた。

 360度見回して元の位置に戻ると、黒戸尾根が遥か下界に向かって延びている。あの長く苦しんだ上りを下らねばならないと思うと少々憂鬱である。いつまでも眺めていたい眺望であったが、山頂に別れを告げた。

★コースタイム:11時間40分

5:20登山口P→7:45刃渡り→8:45五合目8:50→9:40七丈小屋天場9:55→10:40八合来迎場→12:00甲斐駒ヶ岳

12:20→13:35七丈小屋→14:15五合目14:25→15:05刃渡り→17:00登山口P

2014年7月18日 (金)

山行 なかなか立てない白いピラミッド 甲斐駒ヶ岳その3 

 五合目の鞍部からは、一転して屏風岩と呼ばれる岩山を越える登りとなるが、これが階段、梯子や鎖場が連続する黒戸尾根第二の難所である。大岩の垂直の壁に梯子が掛けられているような箇所もある。山行は専ら低山徘徊の山笑。かつ大の高所恐怖症も相まって、このような場所は大の苦手で、ペースは落ちる一方となる。

Dsc04814 屏風岩 Dsc04804 連続する階段や鎖場 Dsc04803 奉納された鉄剣

Dsc04823 見上げる Dsc04825 見下ろす
 どうにかこうにか屏風岩付近を通過すると、標高約2400mの尾根上に建つ七丈小屋に到達した。黒戸尾根上唯一の山小屋で、かつては皇太子殿下もこの小屋に宿泊したそうだ。小屋の前には湧水が引かれていて、水が勢いよく流れている。2ℓボトルを3本も担いできたものの、この時点で1本の半分ほどしか空いていない。帰りもここを通過することを考えれば、1本で充分だったような・・・

Dsc04831 七丈第二小屋 Dsc04836 天場 Dsc04837 ヨツバシオガマ

 小屋の上部には、やや狭いが天場が設けられていた。まだ9時半だというのに、既にテントをを設置している人がいる。ここをベースにして山頂にアタックし、夕方はのんびり祝杯であろうか。何とも羨ましいことだ。設営を眺めながら菓子パンでエネルギー補給をした。

Dsc04864 山頂はもうすぐ? Dsc04860 八ヶ岳赤岳のピーク Dsc04842
ツマトリソウ

 七丈小屋からしばらく登ると高山らしい森林限界となった。ダケカンバやハイマツが広がっていて、正面には山頂部の岩壁が大きく立ちはだかった。その右隣には荒々しい岩峰が姿を見せているが、これは鋸岳であろう。やがて巨大な石碑がある場所小広い場所にやってきた。ここは八合目のご来迎場で、その昔、登拝者がご来光を仰いだ神聖な場所だ。ここから振り返ると、甲信国境の高原を挟んで八ヶ岳が正面に良く見える。その中でも、盟主赤岳の空高く突き出したピークが一際目立つ。あの頂でも今このときに感動が生まれていることだろう。

Dsc04861 鋸岳は玄人向け Dsc04869 イワカガミが多い Dsc04879 これは何だろう?
 さて、八合目から更に登っていくと、正面に見えていたピークの裏側に花崗岩の白いピラミッドが姿を現した。どう見ても近寄る余地がなさそうな堂々とした威容を誇っている。ここからが最後の試練のようだ。すぐに垂直の岩場登りが出現!岩登りはずぶの素人。高所恐怖症に疲労も相まって立ちすくむ。しばらく上り下りのハイカーを眺めて登攀術を学ぼうとするが、こりゃあダメかもわからんね。

Dsc04881 こっちがホンモノだ! Dsc04892 こ、こりゃあ・・・

 しばらくして下りてきた無精髭の先輩と挨拶を交わすと、「垂直の登りはここだけです。ここを上がるとピークを右に巻いて山頂につきますよ。自分は6度目になりますが、最初はこんなところ絶対に通過できないと思いました。でも、1回クリアすれば後は何ともなくなりますよ。」と励ましてくれた。うっしゃ!気合一番取りついて、ひたすら上だけを見て登ってみれば、意外とすんなりクリアできた。その上では素晴らしい展望がご褒美として待っていた。

Dsc04893 摩利支天から鳳凰三山へ延びる早川尾根 Dsc04901 あの宝剣を引き抜くと何かが・・・

 髭先輩に言われた通り、正面の岩峰を右回りに裏側に巻いて、左へ左へと山頂に向かって花崗岩の斜面を軌道修正していくと、どんどん山頂が近づいてきた。そうしているうちに山頂方向から例の単行の高年女性が下山してきた。思わず声をかけると、既に8回目の山頂だそうだ。素晴らしきかな山マダム。結局下りでも追いつけなかった驚異の脚力である。

Dsc04915 イワウメ Dsc04922 ラストー!一発!

 オン・マリシ・エイ・ソワカ。甲斐駒ヶ岳のピークに寄り添う摩利支天峰。摩利支天とは、暑い日に生じるモヤモヤっとした陽炎現象を神に見立てた仏教の神。実体のない陽炎にはいかなる外的力も通じないことから、守護神として崇められてきた。風林火山でおなじみ武田信玄の軍師山本勘助もこの摩利支天を信仰したという。その摩利支天からのルートと出合うと、すぐ登り返して甲斐駒ヶ岳の山頂(2967m)を踏んだ。ときちょうど正午。山麓から何十回も見上げた憧れの山に遂に立つことができた。岩がゴツゴツとした広い山頂には、1等三角点と石祠が置かれ、その周辺では実に多くのハイカーが思い思いの場所でお昼をとっていた。(つづく)

2014年7月15日 (火)

山行 変化に富んだ黒戸尾根の長丁場 甲斐駒ヶ岳その2

 尾白川に架かる吊り橋を渡って登山口に入った。しばらくは尾白川渓谷遊歩道も兼ねた、樹林の中を九十九折に登る道で尾根上を目指す。陽はとっくに昇っているが、沢沿いの斜面は風も涼しい。この日、下界の最高気温は35度にもなるという予報であった。黒戸尾根はマイナールートと信じ込んでいたが、早朝にもかかわらず登っていく人が多い。逆に自分の様に日帰りピストン派は、早朝から歩き出さないと無理だろうし。

Dsc04756 ルートはよく踏まれている Dsc04761 山岳信仰の道

 尾根の上部に達すると道は緩やかになってきた。もう一つの登山口である横手駒ヶ岳神社からの道と出合う辺りは、笹ノ平という場所で、樹林の根元に背丈の低い笹が広がる爽やかな場所である。黒戸尾根は、昔から駒ヶ岳登拝の道だったので、よく踏まれていて実に歩き易い。所々に石碑や石仏、鉄剣が置かれていて、往時の賑わいが偲ばれる。

Dsc04765 年月は岩の上に木々をやどす

 自分も含めて単独行のハイカーが多いが、華やかな山装束に身を包んだ若者グループもいる。天幕でも入っているのかでっかいザックを背負う人もいれば、軽装のトレランチームもいる。黒戸尾根をトレランとは恐れ入ったものだ。多彩なハイカーの中で、特筆だったのが高年女性の単独行の方。小幅な歩調で快調に歩いていた。取り敢えず先に出させてもらったのだが・・・

Dsc04772 刃渡りのヤセ尾根 Dsc04775 谷は深そうだ(恐)

 樹林の中を延びる急坂を詰めていく。八丁登りと呼ばれているその急坂を抜けると、視界が開けて、両側が谷へ深く切れ落ちた岩尾根が出現した。これが黒戸尾根名物の刃渡りである。「来たなぁ~」とお茶を飲みながら眺めていると、例の高年女性がヤセ尾根を渡っていった。まさか抜き返されるとは思わなかったので驚いた。が、正直なところスタートから飛ばしすぎてバテ気味でもあった。

Dsc04776 刃渡り付近のシャクナゲ Dsc04782 とんでもねー、わたしゃ刀利天狗だよ

 刃渡りといっても、転落防止の鎖もしっかりとしているのでそれ程の恐怖感はなかった。難なく通過して、先の急階段を登りきると小さなお堂が設置されていた。刀利天狗と書かれた石碑が置かれていて、地図にもそう書かれていた。「刀利天狗」って何だろか?と調べてみると、木曽地方に住む天狗様で、その昔木曽御嶽山の上に更に山を積んで、富士山より高くしようとしたらしいが、失敗してしまったらしい。何ともユニークな発想だ。八ヶ岳と富士山の丈比べの話も面白いが、日本一の地位は絶えず脅かされていたらしい。人の上に立つことも同じことであろう。

Dsc04797 山鳥は人を恐れない(ホシガラス) Dsc04799 五合目小屋跡

 黒戸尾根の名称にもなった黒戸山を大きく迂回すると、今まで登り一辺倒だった道が下りとなって、突然視界が開けて平らな広場に飛び出した。ここは五合目小屋があった場所で、小屋はかなり昔に営業を終えて取り壊されていた。休憩にはうってつけだが、アブやらコバエの類がブンブン、プンプンと煩ったい。ふと右肘に違和感を覚えたので見てみるとデッカイアブがとまっている!追い払うと血がにじんでいた。山の貴重なタンパク源となった山笑。

Dsc04800 五合目付近に咲くチングルマ Dsc04801 登山の無事を祈る

 地図上で確認すると、登山口から五合目まで5時間50分。山頂までは・・・まだ3時間40分かぁ。でも、スタートしてから3時間半で来ているので、2時間半くらいで行けちゃうかな?と、いうのは甘い考えであることをオッサンは思い知ることになる。(つづく)

2014年7月13日 (日)

山行 日本屈指の急登に挑戦! 甲斐駒ヶ岳その1

 梅雨前線を刺激して各地に被害をもたらした台風8号も、警戒していた我々をあざ笑うかのように静かに通過していった。7月12日(土)は台風一過の晴天、猛暑の予報が出ていたので、毎年恒例の富士登山を敢行しようとかみに交渉したところ、奇跡的にもすんなりOKが出た。今年は、5合目登山では一番ロングコースとなる御殿場ルートを歩きたい。

 ところが、静岡県の広報によると、今年は雪解けが遅れていて、富士宮、御殿場の各ルートは頂上まで開通していないとのこと。軽アイゼン以上の雪山はやらないのが信条の山笑。代替の山を考えた末、昨年のこの時期に登った鳳凰三山の地蔵岳より望んだ甲斐駒ヶ岳に登ることにした。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-a145.html)中央道の甲信境付近から見上げる威風堂々たる姿、花崗岩の白いピラミッドは、いつか制してみたいと思い続けてきた。

Dsc04739 白州から見上げた甲斐駒 Dsc04740 山頂部は花崗岩

 甲斐駒ヶ岳へのルートは、「南アルプスの天然水」でおなじみ、北麓の北杜市白州から延びるロングコース黒戸尾根と南アルプス林道の北沢峠までバスで入って、直登するコースの2通りある。北沢峠は標高2千m超なので、楽に登るのならば後者であろうが、マイカー規制があって南アルプス市芦安の駐車場から2回バスを乗り継がなければならない。往復のバス代もバカにならないし、行列待ちもイヤだし・・・

 と、いうことで黒戸尾根ルートを登ることにした。黒戸尾根は古来より山岳信仰で歩かれてきた道であるが、北沢峠までバスが入るようになるとマイナー化が進んだ。それもそのはず。登山口の竹宇駒ヶ岳神社の標高は770mで2967mの甲斐駒までの標高差は2200mもあるのだ。日本三大急登の筆頭に燦然と輝き、途中にはヤセ尾根渡りや岩登りもあり、ややハードな感がある。富士山御殿場口の代替というのは標高差だけである。安易に考えたものだ。

Dsc04734 釜無川から見上げる甲斐駒(左手は鳳凰三山)

 2時起き4時登山口と決めていたが、アラームにもかかわらず起きたのは3時前。1週間無事に勤め終えて疲れているのかな?すぐに出発して、土砂降りの圏央道を経由し、中央道須玉ICを下りたのは4時30分。R20沿いのコンビニで食料を調達しようとしたが、おにぎりもパンもすっからかん!そういえば、去年金峰に登った時もそうだったっけ。仕方ないので菓子パンとお腹に溜まりそうなお菓子を買い込んだ。水は南アルプスの天然水を含めて2ℓボトルを3本。ちょっと重いが、真夏のロングトレイルなので大目に持参したい。

Dsc04741 各地からハイカーが訪れている。

 5時に尾白川渓谷入口の登山口に到着した。駐車場には既に30台ほど停まっている。さすがは日本百名山中屈指の名峰。いろんなところのナンバーが集まっている。

Dsc04743 ヤマワライヨ、ケントウヲイノル

 5時20分に登山口をスタートした。自分と同時に複数のハイカーが踏み出していくので、マイナールートでもないようだ。ネットなどで情報収集してかなりハードな固定観念が頭にこびりついているので、何やらゾクゾクしてくる。尾白川渓谷沿いのキャンプ場を抜けると竹宇駒ヶ岳神社の境内となる。往時の登拝信仰を忍ばせる立派な社殿だが、今は無住となっているようだ。

Dsc04745 竹宇駒ヶ岳神社 Dsc04748 不帰の橋?

 境内横の尾白川の渓流に架けられた吊り橋を渡ると、いよいよ登山道に入っていく。さあ、行くぞ!(つづく)

2014年7月10日 (木)

八ッ場ダム未だ姿見ず

 嬬恋から吾妻川沿いに下っていくと、長野原町です。長野原は万座、草津温泉郷への玄関口で、上野から特急もやってきます。長野原から更に下ると、両岸に山が迫り出した吾妻渓谷に至ります。それにしてもこの辺りの道路は、今まで下ってきた川沿いのクネクネとした道から一変して、高台を橋梁で渡して真っすぐに延びる実に走りやすい道です。このR145と平行するJR吾妻線も、新幹線の線路と見間違えるような立派な橋梁が架けられています。そこを懐かしい国鉄近郊型電車の115系がガタゴトと走っているのもかなり違和感ありありですが・・・

Dsc04714 立派な吾妻線の橋梁 Dsc04716 道路も走りやすい

 それもそのはず。吾妻渓谷は政治宣伝の餌にされた八ッ場ダムの建設予定地です。今から50年以上昔に、利根川水系の治水ダムのひとつとして計画がスタートし、その後地域住民の反対運動などで長らく中断し、近年では公共工事見直しの象徴ともなったのがこの八ッ場ダムです。上から読んでも下から読んでも「ダムのムダ」ってやつですね。結局川原湯温泉など水没予定地の住人を代替地に移住までさせておいて、そりゃあねえだろうということで、計画は再スタートしたわけです。

Dsc04720 眼下に見える全てが水没します。

 ダムが完成すれば、吾妻川の沿って走るR145も吾妻線も水没してしまうため、高台にルートを付け替えなければなりません。周辺の立派な道路は、ダム建設の付帯工事というわけです。この狭い地域に莫大な税金が投入されているんですね。

Dsc04719 渓谷の底を吾妻線が走る

 じゃあ八ッ場ダム本体は何処か?と、探してみても、姿形は見えません。付帯工事が先行しているため、本体の着工はまだまだのようです。新しい道路から目もくらむような峡谷を見下ろすと、遥か下を吾妻線がのんびりと走っていきました。季節毎に変化する渓谷美が楽しめたローカル線の列車旅も、この秋からは長いトンネルを通過するだけになってしまうのは残念ですね。

2014年7月 7日 (月)

壮観!高原キャベツ畑

 高原キャベツの代名詞ともなっているのが群馬県嬬恋キャベツ。湯の丸高原に咲く真っ赤なレンゲツツジのお次は、嬬恋高原に広がる一面キャベツの緑を楽しみました。広大な高原の地平まで広がるキャベツ畑。でも、よく見れば植えたばかりの苗ばかりの畑からしっかりと玉に成長した畑まで、収穫時期をずらしているようです。こうなると農家も忙しいですね。

Dsc04706 地平の彼方までキャベツ

 嬬恋の高原キャベツは夏から秋にかけて出荷の最盛期を迎えますが、その時期は実に全国出荷量の半数を占めるほどだとか。嬬恋では姿形からキャベツを玉菜と呼んでいるそうですが、昼夜の気温差が大きく、たっぷりとした降水がもたらされる高原の気候が栽培に適しているそうです。

Dsc04705 雲に隠れているのは、日本百名山の四阿山(あずまやさん)

 じゃあ、早速塩でもふっていただきましょう♪とはいきませんね。それでは野菜泥棒です。今や果物や野菜の産地では収穫を前に産物泥棒が横行しているとか。土埃を巻き上げて忙しそうに往来するトラクターとすれ違う他県ナンバーのステーションワゴン。いかにも怪しいです!

2014年7月 6日 (日)

山行 真紅のツツジが山を染める 湯の丸高原

 百体観音に導かれてやってきたのは上信国境の地蔵峠。「長野は群馬の西」という固定観念が強いのですが、小諸から北上して地蔵峠を越えると群馬県嬬恋村に入ります。地蔵峠の周辺は湯の丸高原と呼ばれる高地です。浅間山から西に連なる籠ノ塔山、高峯山、湯ノ丸山など丸く穏やかな山容の二千m級の山々が連なって、その合間には池の平湿原や湯の丸牧場など何とも爽やかな高原風景が広がっています。

Dsc04654 いつ見頃なの?今でしょ!

 湯の丸高原は梅雨時期から夏を経て初秋にかけて、多種多様な高山植物や湿生植物が次々と咲く花の宝庫として知られています。我々一行が訪れた6月末から7月にかけては、湯ノ丸山の中腹にあるつつじ平に自生する60万本のレンゲツツジが開花して、山肌が真っ赤に彩られます。この群落は日本一だそうですが、レンゲツツジは日本固有なので世界一!ということになります。

Dsc04628 混雑する地蔵峠

 軍馬の老骨に鞭打って地蔵峠にやってくると、駐車場は満車状態。路肩や空き地にも車が溢れています。しばらく路肩に停めて呆然としていると、空き地から1台出てきたので、これ幸いと駐車できました。標高1732mの地蔵峠から2098mの湯ノ丸山中腹のつつじ平までは自分一人では訳ないのですが、ババと天然児を連れているのでリフトで上がります。

Dsc04638 西籠ノ登山と湯の丸スキー場 Dsc04636 絵に描きたくなるような山々

 天然児と並んで1、2、3!無事リフトに乗って振り返ると?ババはいません。更に後ろの方に乗っているのが見えましたが、年寄にはなかなか難易度の高い乗り物かもしれません。お椀を伏せたような西籠ノ登山と湯の丸スキー場が峠を挟んで対座しています。右手下の方には早くもレンゲツツジが咲いています。この一帯は牧場なのですが、牛馬にとってツツジは体に良くないらしく、牛馬の放牧場には決まってツツジの群落が残ります。那須八幡のおさらいです。

Dsc04650 湯ノ丸山を飾る赤い絨毯 Dsc04664 ん?花の精でしょうか。

 リフト山頂駅から5分もかかったでしょうか。そこには高原の緑に真紅のレンゲツツジが染め上げた山上の楽園でした。丸い双コブの湯ノ丸山が正面に見えていて、真っすぐ人の列が山頂に延びています。登山道は直登コースのようです。風が穏やかにそよいで、カッコウやホトトギスの鳴き声が遠くから聞こえてきます。

 あぁ素晴らしき風景かな。放牧地なので人はツツジの合間を自由に散策することができます。あちらこちらでお弁当を広げる人たちがいます。お弁当を持ってこなかったことを後悔しました。

Dsc04657 イワカガミくらいはわかるけど・・・ Dsc04656 実はいろいろ咲いています。

Dsc04675 追々調べてみましょう。 Dsc04680

 ツツジの存在感が99%ですが、足元には小さな高原の花々がひっそりと咲いています。これら1%の存在も実に愛おしい。高原の妖精たちよいつまでも・・・

 

2014年7月 4日 (金)

圏央道開通 上信までひとっ走り

 6月28日(土)圏央道高尾山ICと愛川IC間が開通しました。高尾山の下を貫くとは神をも恐れぬ大胆さと思いつつも、出来てしまった以上は利用しない手はありません。翌29日(日)、早速軍馬で走ってきました。圏央道を走ってみると、以前の中途半端な時はガラガラだったのが、話題性もあってか結構な交通量です。

 東名、中央、関越の高速道路が首都高を経由することなく結ばれたことで、トラック物流や観光バスにとって大きな利便性が見込まれるとのことですが、私個人にとっても奥多摩や秩父方面へアクセスがかなり楽になります。二宮から青梅市街まで1時間もかからず行けるのですからね。

Dsc04603 賑わう甘楽PA。皆富岡に行くのかな? Dsc04605 浅間雲隠れ

 鶴ヶ島から関越道、藤岡から上信道に進んでスムーズなドライブです。世界文化遺産に沸く富岡ICでは次々と車が下りていきました。荒々しい妙義の山を迂回し、上信国境の山間部を越えてる佐久平に至る頃には、車はかなり少なくなりました。佐久地方のランドマーク浅間山は残念ながら雲の中です。

Dsc04607 小諸まで2時間余 Dsc04611 道の駅から浅間山系の山々

 8時に二宮を出発して、小諸ICに下りたのは10時半前。途中PAで休憩しながら来ても2時間半とは信州も近くなったものです。IC近くの道の駅「雷電くるみの里」で休憩です。雷電とは江戸時代に活躍した名力士雷電為右衛門のことです。通算成績254勝10敗で28回も優勝しているといいますから、相撲史に燦然と輝く偉業です。この雷電、御当地東御市が出身地だそうで、立派な雷電像が立っていました。ババは雷電には目もくれず、地場産農産物を物色しておりました。

Dsc04609 ライデ~ン、ライディ~ン Dsc04616 これは胡桃ですよ。

 東御から群馬県嬬恋村に通じる峠越えの道を進みます。この道は昔から群馬県側にある鹿沢温泉に湯治に通う人が利用した道です。東御から鹿沢温泉までの道沿いには、文久~明治年間に制作されたという百体観音が一町毎に設置されています。石観音様は道標となっているだけでなく、温泉の効能と併せて人々の病気回復の祈りが込められているとのことです。

Dsc04618_2 四十一町で Dsc04619 軍馬を休ませます。
 さて、ちょうど五十町目の馬頭観音さんの横には、「弘法大師の逆さ杖」と呼ばれるシナノキの大木があります。信濃の国名の由来となったシナノキでありますが、この個体は全国森の巨人たち百選に名を連ねる大木だそうです。その昔、全国を巡行した弘法大師空海がこの場所で休憩をとったときに、持ってきた杖を地にさしたところ、杖から根が生えてこの大木に成長したとのことです。いやぁ~空海さん、いつもやってくれますね。

Dsc04622_2 五十町目で Dsc04624 シナノキ Dsc04626 八百万の神が宿ります。
 軍馬の老体に鞭打ってやってきましたが、目指す地蔵峠はあと一息です。天然児は不安で仕方ありません。

 

2014年7月 1日 (火)

山行 鍋割峠に住んでいる親子 鍋割山

 檜岳山稜を雨山峠に向かう。歩く人も少ない静かな山稜なので、動物の糞が実に多い。何か出てこないかと期待するものの、小さな虫ばかりが多くて煩ったい。ブナの木が密生する雨山(1176m)から下りになって、寄からユーシン方面へのルートとの交差点である雨山峠へ降り立った。時刻は15時。ここから寄沢を下って大橋までは1時間半ほどであろう。

Dsc04540 ヤマボウシ Dsc04543 キノコの山 Dsc04547 雨山付近のブナ林

 いやいや、せっかくの夏至なのだから、日没まではもうひと汗流せそうである。雨山峠から鍋割山への登りに挑戦する。峠からしばらくは御影石のザレた急登りで苦しい。アセビがトンネルの様に密生する場所を通過すると、急降下になる。これがイマイチ足元がはっきりしないので危なっかしい。

Dsc04552 雨山峠 Dsc04554 アセビのトンネル

 茅ノ木棚沢ノ頭から鍋割峠にかけては、鎖場などもあるやや危険な箇所で、鍋割山の意外な一面である。小ピークを上がったり下りたりしていると、前方の斜面に複数の動物が動くのが確認された。ギャーギャーと物凄いうなり声を上げている。こちらを威嚇しているのだろうか?あ!またしてもアナグマである。つい先ほども含めて、今まで何度かアナグマに遭遇してきたが、今までにない緊張感である。

Dsc04565 茅ノ木棚沢ノ頭付近 Dsc04567

Dsc04556 アナグマ再登場!

 近づいていくと、アナグマは登山道脇のブナの根元にある巣穴らしき穴の中に逃げ込んでしまった。巣穴の上に立って様子を窺ってみると、穴の中からうなり声や息遣いが聞こえてくる。どうも1頭ではなさそうである。もしかしたら子供がいるのかもしれない。先ほどのうなり声はテリトリーへの思わぬ侵入者に警報を発したのかもしれない。一家団欒の時間を邪魔するのも悪いので、先を急ぐことにした。

Dsc04575 馬頭観世音 Dsc04579 鍋割山山頂 Dsc04582

 馬頭観音がひっそりとたたずむ鍋割峠を通過すると、鍋割山への登り一偏となる。ブナの大木にペンキで印されたオガラ沢方面ルートを懐かしんでいるうちに、樹林が開けて鍋割山の山頂に到達した。天気が良くないせいか、休日にもかかわらず鍋割山荘はひっそりとしている。2組ほどのハイカーが小屋前で休憩をしていた。

 鍋割山から寄方面への下山は、雨山峠まで引き返すか、後沢乗越経由で栗ノ木洞、櫟山を越えるのが常道であるが、どちらも時間がかかりそうなので、後沢乗越の手前、標高1千m付近から後沢方面への作業道を頼ってみることにした。これが幸いして、17時過ぎに水源の森に下ることができた。

★コースタイム:5時間20分

寄大橋12:05→14:05檜岳→14:35雨山→14:55雨山峠→16:10鍋割山16:15→17:25寄大橋

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