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2014年8月10日 (日)

山行 旨味少ない長い尾根道 御正体山その2

 石割山の展望を後にして北東方向へ延びる御正体山への縦走路を歩いていく。カラマツ林の中を歩く道は下草が刈られて歩き易い。道志山塊の山々は送電線が尾根を越えている場所が多いので、点検巡回のために導入路が整備されているようだ。巡回路から分かれると笹薮が生い茂っている場所が多かった。

Dsc05292 約4時間! Dsc05291 ヤマオダマキ
 スポーツ青少年たちの朝は早い。山麓の平野方面から清々しい掛け声が聞こえてくる。このルートは、山伏峠付近までは道志みちことR413と並行しているので、国道沿いの民宿が所有するテニスコートやグラウンドで朝練をしている声が聞こえてくる。山麓の賑わい、山独り…いや、負け惜しみかもしれないが賑わいはある。歩いているとブンブカとアブに大モテだ。これが実に煩わしくて不快である。堪りかねてアチョー!とばかりに空拳を振るう。

Dsc05297 勇壮な御正体山

Dsc05295 歩き易い巡回路 → Dsc05300 笹が… → Dsc05388 いやぁ…
 自然林豊かな縦走路は展望がきかないので、黙々とした山歩きとなったが、たまに大きく崩壊している場所から南に三国や箱根の山々が望めた。序盤戦でこのルート唯一、大きく構えた御正体山の姿が望める場所があった。まだまだ先は長い。この先、山伏峠からのルートと出合った後に奥ノ岳、中ノ岳、前ノ岳と越えていって御正体山に到達するのだ。?奥→中→前という並びだと、逆ルートから歩いていることになるのか。今ではすっかりリゾート地として賑っている山中湖も昔は山中の神秘の湖だったのであろう。

Dsc05303 箱根方面の展望 Dsc05308 可憐な花も
 今更ながら、御正体という山名は実にいわくありげな山名である。この山はその昔マコゼンノ丸と呼ばれていたが、江戸時代末期に妙心上人という坊さんがこの山で修行し開山した。後に上人は山頂付近のお堂に籠って即身仏となられたそうだ。この上人のお姿が「御僧体」と呼ばれ、それが訛って御正体となったのかもしれない。上人が開山した仏堂は、明治の廃仏毀釈で破壊され、あろうことか上人の即身仏は博覧会の見世物にされたという。何とも罰当りな所業である。廃仏毀釈による仏教文化の破壊は全国的に目にするが、当時の大衆心理の浅はかなことこの上ない。ちなみに、妙心上人の即身仏は、今では生まれ故郷の岐阜県揖斐郡にある横蔵寺に奉納されていて、拝観もできるそうだ。いずれ訪ねてみたいものだ。

Dsc05312 空にそびえる黒鋼の… Dsc05317 丹沢の眺望

 山伏峠方面からの道と出合って、奥ノ岳の表示を見た後、送電線の鉄塔のある場所に出た。ここが御正体山へ北に延びるルートでは唯一の展望地で、東に丹沢の山々が一望できた。この方向から丹沢を眺めるのは珍しいことだ。振り返ると鹿留山がズドーンと大きく、左手には石割山と富士山。右手奥には三ツ峠が望めた。

Dsc05327 休憩すると2分で吸血! Dsc05394 チマキ オトシブミ作

 中ノ岳、前ノ岳と比較的なだらかな尾根道を歩いていくが、ブナやミズナラなどの天然林とカラマツ林が混在する樹相である。動物の糞が多いので、カモシカなどの出現を期待したが、空振りであった。展望もなく、華やかな花もなく、動物とも出会えない。山ガールもいない。いるのはブンブカブンブカ…とアブ、ハエ、ブユの戦爆連合。こんなのありかよー!

Dsc05342 アサギマダラ Dsc05366 キアゲハ Dsc05361 ジャノメチョウ

 自問自答を繰り返していくと、ブナやツガなどの大木の下、アサギマダラやアゲハチョウが舞う静かな山頂に到達した。小さな祠周辺では早くもアキアカネが飛び交っていた。誰もいない。いるのはムシムシだけ。チョウとトンボ、「ギィー」と地味な鳴き声はコエゾゼミだろう。それにブンブカ戦爆連合。虫たちと交流を深めて、すっ飛んで来た道を戻る山笑。復路で出会ったグループのリーダーが、「展望もなく、実に旨味のない山ですね」と言った。

Dsc05351 虫と俺 Dsc05356 アキアカネ

 喝!何をいうか!ここは修行の山なるぞ。

 とは言わず、全く同感であった。修行が足りんね。

★コースタイム:5時間30分

石割山登山口6:15→6:35石割神社→6:50石割山6:55→7:40山伏峠分岐→9:10御正体山9:20→10:30山伏峠分岐

→11:15石割山→11:45石割山登山口

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