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2014年10月

2014年10月31日 (金)

また来年・・・ 八ヶ岳再びその5

 蓼科高原から八ヶ岳の西麓を巻くエコーラインと鉢巻道路で小淵沢ICに向かいます。10日前と同じ道を通るとは。途中、石器時代の遺跡として有名な尖石遺跡付近の田園地帯で、八ヶ岳のほぼ全山を一望できる場所がありましたので、路肩に駐車して今年の見納めをしてきました。

Dsc07597_2 北八ヶ岳全図

 穏やかな山並みの北八ヶ岳。今回はドライブでちょっとだけ垣間見た深い森と湖の山行をいつの日か楽しみたいと思います。

Dsc07591 八ヶ岳核心部

 突風の中歩いた南八ヶ岳の核心部もこの日は一望できました。次回は稜線に高嶺の花が咲く頃に歩いてみたいですね。

 歩いて走った今年の八ヶ岳。これにて完結です。

2014年10月30日 (木)

蓼科湖の紅葉とメルヘンランド 八ヶ岳再びその4

 蓼科高原のリゾート地のど真ん中に周囲1kmほどの溜め池、蓼科湖があります。今回の八ヶ岳周辺のドライブの最後に湖畔で休憩していくことにしました。湖岸のドウダンツツジやカエデ、モミジは真っ赤に紅葉していました。

Dsc07572 真っ赤なドウダン Dsc07573 カエデの黄色も素晴らしい

 池の対岸のモミジが真っ赤に紅葉していて、まるで対岸の火事のよう。ひと歩き散策してみようとすると、いつものように天然さんが猛反発したので、指をくわえて遠くの紅葉を楽しみました。本日一番の鮮やかな紅葉ですが、やはり庭園や寺院のように人為的に植えられたものは、自然よりも鮮やかさが優りますね。

Dsc07571 対岸の火事のよう Dsc07586 「諏訪富士」蓼科山

 さて、この蓼科湖の湖畔には、メルヘン街道の終点にふさわしい(?)メルヘンな遊園地がありました。懐かしいデパートの屋上のようなゲーム機やら電動遊具、乗り物が集まっています。天然児がこれをみすみす素通りできるわけがありません。

Dsc07587 メルヘンランド

 早速大好きな汽車の乗り物に乗りましたが・・・?カーブになると止まってしまいます。「すいませーん」慌てて係のおじさんが飛んできて、手で押してくれました。汽車が2周周回する間、おじさんは付きっ切りで対応してくれました。でも、なんで?と思うまでもなく、遊具がかなりくたびれているのは承知の上。汽車も車輪のゴムが劣化していて、荷重がかかると車輪が空転してしまうのです。おじさんの素早い対応が頷けますね。小さなメルヘンランドの厳しい経営状況を垣間見ました。

Dsc07582 出撃 天然児いきまーす!あれ?

 でもさー、天然児。それ以前に対象年齢をかなーり越えていると思うんだよね。

2014年10月28日 (火)

紀元二千六百年文化柱 八ヶ岳再びその3

 メルヘン街道の最高地点、北八の麦草峠(2127m)を越えた軍馬。道の名前がメルヘンだけに車内はアニソンでノリノリ快調です。ただ、天然児だけは登山口の風景に不安な様子でしたが。コスモスは帽子に似合う~タンポポはお昼寝枕~アカシアのアーチを抜けて~歩いていきましょ~♪(止まらない↗)

 山には足で登るだけでなく、山岳ドライブも大好きな山笑。思えばマイカー規制前の乗鞍や南アルプス街道を始め、磐梯吾妻、奥日光金精道路、旧安房峠、野麦街道、旧白山スーパー林道など思い出の山旅がありました。軍馬13年の車歴の中でも、川上牧丘林道や三国峠越、井川雨畑林道などかなり輝かしい酷道を攻めてきたと自負しております。(寿命縮めちゃったなぁ)

Dsc07563 蓼科のカラマツ林

 さて、麦草峠を越えると蓼科高原のカラマツ林の紅葉が広がります。ワインディングを下っていくと間もなく展望台がありまして、ここからは八ヶ岳の山並みを振り返ることができます。展望図には中央アルプスや御嶽山も描かれていましたが、残念ながら雲に隠れておりました。それでも雲の彼方に手を合わせます。

 蓼科高原は日本有数の別荘地ですが、日本一大規模な別荘地ってどこでしょう?伊豆、箱根?軽井沢、那須?標高の高さ、星空観賞なら蓼科でしょうね。よくもまあこれだけ・・・日本の別荘地は今や海外のセレブ達にも人気だそうですからね。尊皇攘夷をたま~に趣味の範囲でひけらかす山笑ですが、そんな私を歓迎してくれるスポットがここ蓼科にもありましたよ。

Dsc07569 金鵄輝く日本の栄えある光身に受けて・・・ぎゃ、逆光なんだよな。

 これ。その名も紀元二千六百年文化柱。紀元二千六百年とは、昭和15年(1940年)のことで、我が国は日中戦争、欧州では第二次世界大戦真っ只中の激動の時代。戦前は、今でいう2月11日の建国記念日が、天皇家の始祖神武帝が即位され御国を建国された「紀元節」として盛大に祝賀されていましたが、その2600年目の節目の年として国を挙げての祝賀行事が挙行されました。

 そんな祝賀行事の中で、この記念すべき年の記憶を百年後の人々に伝えようと、当時の新聞や書籍、記念写真、諏訪地方の学童の作文や絵画をタイムカプセルにしたものが、このモニュメントには収められているそうです。当時の人々の思い出が詰まった記念柱。時代、思想は違っていても、「熱き輝かしい思いを後世に伝えたい」そんな思いは変わりはありませんね。そういえば、小学校の卒業時にタイムカプセルに収めた作文どうなったっけ?ひょっとして、土に還った(汗)

Dsc07570 逆からだとこんなに真っ白。美くすぃ~♪

 誰だー!黒っぽくしたら某「壺の収集家」が乗っているんじゃないか?って言ったのは?「ザ、ザクならとっくに弱っているはずですが(汗)」あれれ、最初と最後はアニメネタになっちゃった。お粗末。

2014年10月27日 (月)

優先席は誰のため?ある貴婦人に捧ぐ

 そんなことは誰だって承知でしょうけど、最近の高齢者(特になりかけの方々)の元気っぷりを感じで書いてみました。元気っぷりったって、優先席を全然意に介さない健康的な元気っぷりを見せてくれる方々も多いのですが、見ていて(実際にされて)非常に不愉快にさせられる自己主張というか、権利の上に胡坐をかくというか、そんな方々のこと。

 例えばこんな面白いこと(超常現象)があります。途中駅から乗ってきたおじさんが酷く苦しそうに咳き込む。若者が見かねて席を譲るとおじさんは当然のように黙って座る。すると・・・あら不思議?おじさんの呼吸は穏やかになって本を読み始める。coldsweats02混雑している電車。途中駅で席が空いた。前の二人が譲り合っていると・・・何処からともなく飛行物体(手提げ袋)が!周囲一同唖然とする中、気づけば空いたはずの席にはおばちゃんがドヤ顔で座っている。coldsweats02

 かれこれ20年も毎日電車に乗っていれば、自分が経験したり、見たりすることはちょくちょくあることなので、このタイミングでここに書くのもどうかと思いますが、今日の話も怒り、悲しみ、楽しみがMIXした出来事でしたので、まあご一読いただけましたら幸いです。

 寒暖の差が激しい昨今、ものの見事に天気の良い週末に風邪で寝込んでしまいました。結局家の中から青空を眺めながら寝て過ごしたものの治らず、月曜の今日も朝から調子が良くありません。仕事の都合で休むと悪いので、1時間だけ遅れて出勤することにしました。hospital

 いつもは余裕で座れる東海道線の上りも、1時間ずれると①電車の本数が少なくなって、②遠くから来る編成の短い車両が多くなって、③学生さんやお出かけする高齢者の皆さんが増えてくる。こんな条件で私の住む田舎でもそう簡単には座れなくなってしまいます。

 さすがに東京まで片道1時間20分を立つのは辛いので、優先席に座らせていただきました。通学4年と通勤17年の東京通い。電車の揺れにはすっかり慣らされている私ですので、いつものように10分もすると赤ちゃんのように落ちていきます。sleepy

 どれぐらい経ったのでしょう?前に立っている人と足が触れたのを感じました。電車は揺れるのでそんなことは当たり前なのですが、どうもおかしい?どうも靴のつま先で私の靴を蹴っているんですよね。「これはぁ・・・」と直感して何となくみれば、ババよりはよっぽどお若い「お年寄り」とお呼びするにはまだまだ早そうなご婦人。impact

 うーむ。確かに周りを見れば、かなり混雑していて高齢者でも立っている人がいっぱいなのに、まだまだ現役世代の私が優先席で居眠りこいているのは許せないかもしれませんよね。そりゃあ私も後ろめたい。でも、ご婦人。あたなは私を一見しただけで、到底今朝の私の健康状態を知ることはできないでしょう。齢を重ねられ豊富な見識をお持ちのあなただからこそ!目の前の相手に一歩譲った視点で日常を暮してみませんか?search

 まあ蛇足になりますが、その後の展開もちょっと面白かったので追記しますと、譲りたくても譲れない以前に、権利の上に胡坐をかく(ホントに権利なのか?)こういう人には常日頃厳しく接するようにしている私。当然知らぬ顔で寝(たふりを)続けます。そのうちご婦人、携帯をチェックしているらしい。すると、どこからか「優先席なんだから携帯消さなきゃ」の声。その声に逆ギレした婦人「マナーモードだからいいじゃない!」とイライラをぶちまけ。そのうちちょっと離れた席が空いたのに気づくと、「そこ座るわ!」と若いサラリーマンを押しのけて見事椅子取りゲームの勝者に。五感も鋭いし、運動神経もまんざらではなさそうです。まだまだ輝いてますよ!ご婦人。lovely

 まあいつもは笑ってばかりの私ですが、さすがに頭にきちゃいましたので。annoyでも、なんか書き終えると少しスッキリ♪病は気から。明日は元気に出社できそうです。(でも、実は既に頭の中は次の三連休のことでいっぱいなのであります。どっちもどっちてかbleah

2014年10月26日 (日)

八千穂高原の池と紅葉 八ヶ岳再びその2

 メルヘン街道R299を走ります。R299は長野県茅野市を起点として、佐久穂町、群馬県上野村、埼玉県秩父市を経て入間市まで延びる全長約195kmの国道ですが、このうちメルヘン街道と呼ばれる区間は、八ヶ岳を挟んで東西に位置する八千穂高原、蓼科高原を走る山岳ロードです。

Dsc07551 紅葉のメルヘン街道 Dsc07545 八千穂レイク

 標高1500mの八千穂高原辺りまで来ると紅葉も見頃でした。八千穂レイクという人造湖に寄ってみました。北八ヶ岳の森に抱かれたこの湖は管理釣り場になっていて、大型のニジマスやイワナが放流されています。周囲の白樺林は日本一の規模だそうで、北八の穏やかな山並みや遠く浅間山の展望と相まって、最高のロケーションの中で釣りを楽しむことができます。湖面が結氷する冬季は、何と氷上ドライブ体験ができるそうですよ。

Dsc07543 日本一の白樺林 Dsc07542 魚影濃い!

 北八の魅力は豊かな森林と点在する池ですが、そんな池の入門編駒出池に立ち寄りました。駒出池の周辺は町営のキャンプ場になっています。シーズンオフなのでしょうテントはなく人気もありません。鏡のような水面には紅葉した木々が映っていました。

Dsc07552 静かな駒出池 Dsc07554 水面に映る紅葉

 八千穂高原を後にして軍馬は麦草峠を越えます。車齢13年の老体ですがストレスなく越えていきます。麦草峠は標高2127m。国道の標高では2番目の高所だそうです。南には白駒池、天狗岳、北には縞枯山、北横岳への登山道が延びている登山口でもあります。峠の駐車場には多くの車が停まっていました。11月には冬季閉鎖となるため、最後の賑わいでしょう。

2014年10月23日 (木)

天然小僧、北風小僧を訪ねて 八ヶ岳再びその1

 今月の初め、ババの加入しているウォーキング会は北八・白駒池の紅葉散策を予定していましたが、折からの台風の到来で中止となってしまいました。非常に残念がっているので、それなら親孝行してやるかと八ヶ岳方面に紅葉ドライブに出かけることになりました。こういうところがかみの反感を買うようです。

 10月18日(土)は秋晴れの絶好のお出かけ日和ですが、何故か御殿場や河口湖辺りはスイスイ通過できました。こういう日もあるんだね~♪中央道小淵沢ICから八ヶ岳高原道路へ。標高1500mほどの沿道はカラマツ、カエデなどの紅葉は見頃を迎えていました。

Dsc07497 のんびり草をはむ羊たち

 山梨県立八ヶ岳牧場で休憩です。風は少々冷たいのですが、のんびり草をはむ羊たちはお構いなし。だって最高のウールをまとっているんですからね。天然児が体をなでてやると気持ちよさそうに目を細めていました。真黒顔でイマイチ表情が読めないんですけど、そんな様に見えました。

 JR小海線に沿ってR141を北上します。野辺山高原の広大な野菜畑の先には、左手に八ヶ岳の山並みが続いています。やがて進路が東に向くと、鋭く突き上げる様なその名も男山が目立ちます。広大な高原野菜の畑が過ぎると紅葉の進んだ山が迫ってきて、海ノ口辺りまで来ると佐久の名峰御座山が見えました。

Dsc07511 鮮やかな赤や黄色も見れました。

 小海線の起点小淵沢と終点小諸のちょうど中間に位置する小海町にやってきました。先述の白駒池の紅葉は既に見頃を過ぎているとの情報から、山麓の湖を巡ることにしました。まずは国道や鉄道からも近い松原湖です。

Dsc07510 松原湖(猪名湖)

 松原湖とは、実は小海町内、標高1千mほどのところに集まっている猪名湖、大月湖、長湖ほかの小さな湖沼の総称らしいのですが、一般的に松原湖といわれているのは、その中で一番大きい猪名湖を指すようです。猪名湖は周囲2kmほどで、冬になると全面結氷するため、かつてはスケートリンクとして有名になったところです。また、NHKみんなのうたの名曲「北風小僧の寒太郎」が生まれた場所だとか。湖畔には記念碑があります。

Dsc07520 紅葉はもう少し先かな?

 対岸の森林の紅葉は今ひとつでしたが、静かな湖畔で天然小僧はパンやおにぎりをパクついていました。もう少し標高を上げよう。

2014年10月21日 (火)

天然児 馬デビュー

 馬デビューといっても、大井ではありません。体育の日の三連休、宮ヶ瀬湖の先、相模原市緑区鳥屋地区にある津久井馬術場でオータムホースショーが開催されました。それを目当てに行ったわけではなく、早戸川林道に水汲みに来たら偶然やっていたんですけどね。

Dsc07471 おじさん決まってるぅ 

 中央の馬場では馬術競技が行われていました。正装を着こなした紳士・淑女が自慢の手綱さばきを披露しておりました。そんな厳かさも感じる馬術競技はお構いなし。イベント会場の雰囲気に天然児はハイテンションです。柵の外からギャーギャーやっていたので、一部の騎手の方は気が散ってしまったかもしれません。

Dsc07479 お姉さまも見事な手綱さばき

 乗馬は体幹が鍛えられる健康に良いスポーツと聞きます。また、馬との触れ合いは癒し効果たっぷりです。天然児にも体験させてやりたいなぁと思いましたね。

2014年10月20日 (月)

山行 最後は紅葉を見ながら 八ヶ岳核心部その5

 八ヶ岳主稜縦走も最後の阿弥陀岳のピークを踏んで一息つく、時刻は14時。下りにはちょっと自信がある山笑。日没までには下れると確信して、余裕のチョコパンをパクリ。最後の下りは、西に延びる御小屋尾根で美濃戸口へ戻る。

Dsc07422 さらば八ヶ岳主稜 Dsc07424 御小屋尾根を見下ろす。

 山頂から摩利支天にかけては岩稜を通過することになるので恐々通過する。摩利支天からこれから歩む御小屋尾根の長い道程を見下ろす。先は長い。摩利支天は甲斐駒ヶ岳が有名であるが、その名は守護神に由来する。天然児の健やかな成長を願って小さなケルンを積んだ。

Dsc07430 霧ヶ峰が見えた。 Dsc07433 諏訪湖も遠望

 森林限界までのハイマツ帯の下りは、ロープが張られたかなりの急坂である。それも長い。ふと左手の編笠山方向を見ると、その手前の岩稜に人が張り付いている。岩登りの玄人だけが辿れる阿弥陀南陵であろう。遠くをみると、右手前方には霧ヶ峰、左手前方には諏訪湖が望める。

Dsc07432 摩利支天に残した天然児ケルン Dsc07438 ダケカンバの紅葉

 樹林帯に入ると傾斜はゆるくなって、シラビソ林の尾根道を渡っていく。根元にはびっしりと密生したコケ類が心を和ませてくれる。周囲はダケカンバの黄色い紅葉が美しい。ルート上にはシャクナゲが多い。初夏の頃には美しい花のトンネルを歩くことができるだろう。

Dsc07447 快適な尾根道歩き Dsc07458 カラマツの紅葉は見事だ
 尾根の何もなっている御小屋山(2137m)は、別名御柱山と呼ばれ、諏訪大社のご神木御柱を切り出す山らしい。山頂はピークとも気づかないようななだらかな尾根上にある。山頂少し通過したところで、尾根道と分かれて右手美濃戸口方面に分岐する。

Dsc07464 びっくりしたなもう!

 秋の夕日はつるべ落とし。暮れてくるにつれて動物の気配が近づいてくる。すぐ近くで突然のシカが鳴いてドッキリさせられる。昼は人間が跳梁跋扈する山域も夜は動物に主役を譲る。やがて美濃戸の別荘地に下りてきた。八ヶ岳山麓は日本最大規模の別荘地帯であろう。景気は今ひとつだが、お金持ちが結構多いんだなと呆れた。

Dsc07466 終わった・・・

 別荘地を抜けて八ヶ岳山荘に戻ってきた。中年オヤジ燃え尽きたゼ。帰路のドライブが待っているが、今はただ湯につかりたい。

★コースタイム:10時間30分

美濃戸口6:00→6:35美濃戸口→8:05赤岳鉱泉8:15→9:20赤岩の頭→9:45硫黄岳→10:45横岳

→12:20赤岳12:30→13:50阿弥陀岳14:00→15:30御小屋山→16:30美濃戸口

2014年10月19日 (日)

山行 阿弥陀如来に導かれて 八ヶ岳核心部その4

 八ヶ岳核心部縦走山行もクライマックス。美濃戸女子に再開して充電も完了!ワレ中岳ニ正面突撃ヲ敢行セル。中岳は赤岳との鞍部付近からは見事な三角錐を見せていたが、あっという間に陥落した。中岳のピークからは、正面に阿弥陀岳の岩壁が大きく立ちはだかり、振り返ると雲が少しずつ晴れて赤岳のピークが見え隠れしていた。左手にはキレットの稜線の先にギボシ、編笠山などが見える。ヤッホ~ィ!昨年の逆だあね。

Dsc07376 突撃~~~!

Dsc07402 正面に阿弥陀岳 Dsc07404 振り返ると赤岳 Dsc07401 左手にギボシと編笠山、西岳も
 中岳を少し下って阿弥陀岳との鞍部。高年男性が阿弥陀岳の岩壁を見上げている。聞けば、ゆっくりと下降してくる仲間を待っているとのことだ。関西なまりを聞いて思ったのは、観光地にしても山にしても、長野県辺りまで来ると関西なまりの方が多いということだ。そりゃあ関西にだって山好きは多いだろうし、日本アルプスは全国から人を集めているだろうし。

Dsc07406 鞍部から見上げる

 自分も一息入れて、レインスーツを脱いでザックに収納した。見上げると岩壁を数人の紳士が慎重に下降してくる。その縦横の動きを見ていると・・・阿弥陀岳に・・・あっみだくじ~あっみだくじ~、引いてみようかあみだくじ~、どれにしようかあみだくじ~♪み~た~な~(懐)さて、大阪紳士同盟が下降したところで、本日最後の上昇を開始する。

 ところが、いい加減登っていくと、疲労で足が攣ってしまう。左と思えば同時に右も。岩に齧りついて痛みをこらえていると、今度は山ガールの小隊が下降してきた。先導の男性はガイドかな?登り優先を守ってくれているが、い、いや、どーぞ。山ガール小隊の奮戦を見送る。自分もいつかは小隊長に。

Dsc07407 さあ、登るぞ!

 痛みがひいたところで上昇を再開。そこへ頼もしい応援団が出現した。

Dsc07381 あ、あれは・・・

 行く手の岩にイワヒバリが降り立った。先ほど主稜線の突風の中で見たイワヒバリが「あいつどこまで行ったのかな?」と様子を見に来てくれたのかもしれない。やはり飛ぶことなく行く手をチョンチョンと跳ねていく。

Dsc07383 おいおい、待っておくれよ。
 その愛らしい姿に疲れを忘れて追従していくと・・・

Dsc07411 阿弥陀岳山頂

 阿弥陀岳(2805m)の山頂に到達した。信仰の山らしく、平らな山頂には石仏や石碑が置かれていた。諏訪側から八ヶ岳を見上げたとき、阿弥陀岳は赤岳の手前にむっくりとせり上がっていて存在感を示している。山麓の富士見高原辺りでは主峰赤岳を隠してしまうほどだ。そんな姿に山麓の人々は阿弥陀如来を重ねたのだろう。気がつくとイワヒバリはどこかに行ってしまった。苦行する山笑を山頂に導いてくれたイワビバリ。ひょっとすると阿弥陀如来の化身だったのかもしれない。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・(つづく)

2014年10月17日 (金)

山行 岩稜を上下左右。そして・・・ 八ヶ岳核心部その3

 横岳周辺の岩稜帯を渡る山笑。諏訪側からの物凄い突風にひるみながらも、八ヶ岳主稜線の鋭く突き上げるピークを越えていく。ルートはアップダウンでピークを越え、左へ右へピークを巻いていく。進行右手諏訪側は、一面真っ白の雲の世界。逆に左手佐久側は晴れていて、山麓の紅葉と遥かに高原野菜の畑を見下ろせた。

Dsc07324 八ヶ岳主稜線 Dsc07315 ピークを巻き Dsc07326 上下で越える。

 三叉峰で左に杣添尾根が分かれる。野辺山高原まで標高差1500mを一気に下るルートだ。更にお地蔵様が座する地蔵の頭からは右に地蔵尾根のルートを分ける。地蔵の頭の過ぎると赤岳手前の鞍部に赤岳展望荘がある。赤岳山頂に向かってハイマツ帯の急登を登り始める。

Dsc07308_2 杣添尾根 Dsc07334 地蔵の頭

 このとき、ふと展望荘を振り返ったとき、山小屋下のハイマツを動物が泳いでいるのが見えた。カモシカである。八ヶ岳にはカモシカが多いとは聞いたが、こんな稜線の山小屋近くにまで姿を見せるとは驚いた。カモシカをズームで撮影するため、慌ててザックから望遠レンズを取り出して付け替えたが、構えてみると既にカモシカは稜線の下に消えていた。小さくても標準レンズで撮っておけばよかった。ミッドウェー海戦の雷爆転換のような痛恨の判断ミスであった。

Dsc07339 展望荘を振り返ったとき Dsc07338 カモシカ(の背中)だ!
 バタバタとしながらも赤岳山頂(2899m)に到着した。山頂は雲がかかって全く展望が効かなかったが、八ヶ岳連峰の最高峰というだけでも達成感が湧いてきた。休憩していた人と写真を撮りあった。山頂のすぐ脇には頂上山荘が立派な石垣上に建っている。しかし八ヶ岳一帯には立派な山小屋が多い。それぞれ経営が成り立っているのは、多くのハイカーが押し寄せる証拠なのだ。

Dsc07356 赤岳山頂と頂上山荘 Dsc07351 よくも建てたものだ。

 赤岳山頂で一服したのち下降を開始する。南へ真っすぐ下降すると権現岳方面へのキレットだが、ここからは主稜線を逸れて西側に孤立する阿弥陀岳を目指す。今回のルートのクライマックスである。ガレた斜面をどんどん下っていく。行く手には行者小屋が見下ろせるので、そのまま下山したい願望が強まってくる。

Dsc07362 下降こそ慎重に Dsc07371 行者小屋が見えた。
 そのまま下って、浮いた時間で温泉に浸かって帰りたい・・・そんな甘い気分が増幅してきたとき、突如雲が晴れて中岳の見事な三角錐が目の前に出現した。その背後には阿弥陀岳が見え隠れしている。その姿はドロップアウトしようとしている私を見下しているようだった。なんだバカヤロゥ!負けん気が巻き返して中岳に突撃を開始する。

Dsc07375 中岳の背後に阿弥陀岳 Dsc07369 おや?あの子は・・・

 そのとき、中岳手前の鞍部から登り返してくる一人のハイカーに気付いた。ダブルストックで快調に登り返してくる女子は、確かに自分と同じくして美濃戸口を発った彼女である。戦場で妹アルテイシアに再開したキャスバル兄さんのように驚いた山笑。ついつい、声をかけてみると、何と、スタート直後に後から追いついてくるのをソワソワしていた私のスケベ心を知ってか、全くの逆回りに阿弥陀岳を越えてきたらしい。この後、赤岳を踏んで頂上山荘に泊まるとのことだ。時折雲間からのぞく赤岳の山頂を見上げながら、「明日はきっと晴れるよ!」そう励まして後姿を見送った。(つづく)

2014年10月15日 (水)

山行 負けるな山笑ここにあり! 八ヶ岳核心部その2

 赤岳鉱泉は標高2220mの高所にあって、主稜線の真下に位置しているので、通常であれば大同心、小同心など横岳周辺部の岩壁を見上げる、どこかヨーロッパアルプスを思わせるような展望の良い山小屋である。大同心、小同心の岩壁は、八ヶ岳を代表するロッククライミング(冬はアイスクライミング)の名所として知られている。

Dsc07273 赤岳鉱泉でマゴマゴ・・・

 しかし、残念ながら岩壁は雲に頭を突っ込んでいる。せめて頭を雲の上に出していてくれれば・・・一縷の望みを心に秘めて先に進む。が、あれ?登山道はどっちだ?撤営しているキャンパーの周辺でウロウロしていると、「小屋を真っすぐ抜けて、曲がるんだよ」外国の方が遠くから指示してくれた。「サンキュー!」と返したが、果たして英語圏の方だったのか?何はともあれありがたい。

Dsc07276 シラビソ林の急登 Dsc07277 美濃戸方面を見下ろす

 気を取り直して、赤岳鉱泉を後にしてシラビソの樹林を進んでいく。しばらくして北沢源流部を渡ると九十九折の急登となる。えっちらおっちらと高度を上げるにつれて、ふと気づいたのは、ゴーゴーと山が不気味に唸りをあげている。下ってくる人を捉まえて聞いてみると、尾根上は物凄い突風とのことだ。ふーむ。ここらで引き返して、温泉に浸かって帰ろうかな。

Dsc07280 赤岩の頭付近

 やがてハイマツ帯に出ると、峰の松目(八ヶ岳の一峰)や天狗岳方面への分岐点である赤岩の頭に到達した。聞いたとおり、西側からの物凄い突風である。おまけに風の冷たいこと。ここまで丹沢登山と変わらぬ格好で登ってきたが、この先は風を通す生地では寒さに耐えられない。しばらく寒さに耐えながら歩いたが、体の動きが緩慢になるのを感じると共に身の危険を感じた。これはいかん!ザックからレインスーツを出して上に着る。驚くほど効果があった。

Dsc07287 硫黄岳は白い世界

 稜線歩きを始める。晴れていれば前方に荒々しい八ヶ岳の主稜線、後方に穏やかな北八ツの山並みを一望できる爽快な尾根歩きなのだろうが、今は真っ白雲の中である。間もなくゴロゴロとした石野原に到達した。硫黄岳(2760m)の山頂である。人類有史以前、八ヶ岳が活火山であった頃の山体爆裂の名残である壮大な爆裂火口が・・・白!微かに硫黄の臭いが漂っているのが慰めである。山は生きている。

Dsc07292 たくましきかなイワヒバリ

 硫黄岳周辺は広い石野原なので、今回のようにガスの中を歩く場合、ルートを失いやすいだろうが、そこは天下の八ヶ岳、大きなケルンがルートを示してくれる。ハイマツに沿って歩いていくと、高山鳥イワヒバリが突風に耐えかねてか、登山道を跳ね回っている。ヒバリの子負けるな山笑ここにあり。ああ、高山に生きるたくましき小さな命。我が家で惰眠を貪る諸君(かみ、長男、天然児、ピーちゃん、黒ピーちゃん)に見せてやりたい。

Dsc07302 突風で体勢を崩さないように Dsc07307 大同心(右)と小同心

 やがてハイマツの尾根道は荒々しい岩稜帯になり、両側が切れ落ちた痩せた岩場を鎖や梯子を頼りに渡っていく。そんな箇所でも突風は容赦なく吹き付けてくる。ああ恐ろしい。展望もなく生き地獄じゃ。旨味もなく当に修験者である。重ね着で思うように足が上がらないので、転倒には最重点の注意を払う。やがてガスの切れ間に大同心、小同心の岩峰が浮かび上がる頃、横岳奥ノ院(2829m)を踏んだ。こんな状況でも登山者の往来が結構あるのは、さすが八ヶ岳。(つづく)

Dsc07298 横岳奥ノ院

2014年10月14日 (火)

山行 八ヶ岳4/8を1日で 八ヶ岳核心部その1

 百名山ピークハンターではないものの、山が好きになったらアルプスに代表される3千m級の高嶺を踏んでみたくなる。今回機会を得て1年ぶりに八ヶ岳へ登ることにした。昨年10月に最南部の観音平から編笠山と権現岳に登ったが、権現岳のピークからキレットを挟んで対峙した主峰の赤岳は実に迫力があった。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-bc9f.html)そのとき次は赤岳に登ってやろうと思っていたが、何せ時間も金もない中で登りたい山は五万とある。決して近くはない八ヶ岳に1年に1回来れれば上出来だろう。

Dsc07247 美濃戸口

 10月9日(木)3時に二宮を出発。御殿場~河口湖~御坂~小淵沢と経由して、5時30分に八ヶ岳の登山口である美濃戸口八ヶ岳山荘前に到着した。さすがに平日だけあって、駐車場はガラガラである。午前6時。登山口に男一人、そして女も一人。単独行の山女子も出発するようなので、ペースが合えばしばらくは会話を楽しみながらの歩きとなろう♪

Dsc07253 美濃戸への車道 Dsc07251 柳川渓谷の紅葉

 美濃戸口から美濃戸までは未舗装の林道となっている。歩くと片道1時間弱であるが、その時間を惜しむ人はこの道に車を乗り入れてくる。一部路面のギャップが大きいので、車高が低かったりホイールベースの長い車両は底部をこすってしまうだろう。道端に落ちている破損した部品が物語っていた。柳川沿いの紅葉を楽しみながらのんびりと歩いていくが、後方に注意がいってしまうのは、ときどき上がってくる車だけではない。不惑オヤジのときめきである。が、遂に山女子が追いついてくることはなかった。(ガックリ)

Dsc07257 美濃戸から阿弥陀岳が見えた。 Dsc07258 よーし!北沢だ。

 美濃戸の数件の山小屋には車が次々と到着して賑やかである。美濃戸で柳川が北沢と南沢に分かれているが、登山道もそれに沿って分岐している。北沢ルートは赤岳鉱泉を経由して硫黄岳方面へ。南沢ルートは行者小屋を経由して赤岳方面に向かう。実は今回の目的は主峰赤岳だけでなく、横岳、硫黄岳の八ヶ岳核心部を1日で縦走する予定である。が、時間があれば阿弥陀岳も狙いたいので、時計回りで美濃戸~北沢~硫黄岳~横岳~赤岳~阿弥陀岳~御柱山~美濃戸口という欲張りコースである。日も随分短くなったので果たして完歩なるか・・・

Dsc07262 北沢に沿って歩く Dsc07273 赤岳鉱泉

 北沢ルートは、林道の終端部を過ぎると北沢を何度も渡り返して、八ヶ岳の山懐に入っていく。カラマツやらシラビソの鬱蒼とした森の中、ピーヨ、ピーヨとシカの鳴き声は頻繁に聞こえる。動物の気配に注意しながら歩いていくが、たまに出会うのは下山してくるハイカーのみである。北沢を詰めていくと、突然大きく開けて赤岳鉱泉に到着した。ここからは八ヶ岳の主稜線が見上げられるはずなのだが、残念なことに雲が垂れ込めていた。(つづく)

2014年10月11日 (土)

山行 紅葉前の静かな尾根歩き 大山諸戸尾根

 年に10回は大山に足を運ぶ山笑ですが、ほとんどが足慣らしの表参道とイタツミ尾根コースです。その中でも思い出に残る山行は、東日本大震災直後のガソリン価格高騰の折、軍馬による山行を禁止されてしまったので、バスで秦野蓑毛まで行って、大山~三峰山を縦走して清川村煤ヶ谷まで歩いたときです。このときは唐沢峠付近でカモシカと遭遇しました。その他、北尾根や不動尻からのコースも静な大山を堪能できました。

P11204992 秋晴れの大山へ

 丹沢のマイナールートを歩き始めた山笑。今回は大山のマイナールートのひとつ諸戸尾根を歩きます。「大山にマイナーがあるのかよ?」と思われる方も多いことでしょうが、意外と四方八方に隠れたコースがあるようです。そこでは表参道や見晴台コースなどの賑やかさとは違った、静かな大山の一面を見ることができることでしょう。

P1120506 先ずはおなじみイタツミ尾根 P1120510 丹沢表尾根と芙蓉峰

 スタート時間が遅くなってしまったのでヤビツ峠まで軍馬を走らせました。お昼前にヤビツ峠をスタートして、イタツミ尾根経由で山頂を目指します。この頃になると、既に下山してくる人が多いですね。秋の青空の下、緑のお山ももうすぐ見納め。秋深まるにつれて黄や赤く彩られていくことでしょう。

P1120513 山頂はあくまで経由地です。

 45分ほどで大山の山頂に立ちました。気温が高くなった日なので下界は白く霞んでしまいましたが、丹沢の山並みや富士山は最高でした。

P1120524 本番はここからです! P1120532 踏み跡はあります。

 さて、賑やかにお弁当を広げる人たちを尻目に、ここからが本日の本番です。山頂西側の鹿除けフェンスの切れ目から僅かに覗く踏み跡を辿っていきます。正面には台形の三ノ塔、その向こうに富士山が良く見えています。

P1120528 油断大敵アザミの棘

 何て遠くの景色に気を取られていると・・・チクリ!足に何かが刺さります。山頂から下り始めて間もない尾根上方には棘の鋭いアザミは生い茂っています。無理無理通過しようとすると容赦なく鋭い棘が足に刺さるのです。

P1120534 でっかいブナの倒木 P1120520 丹沢山と三峰山

 ブナの大木が生い茂る樹林に入るとアザミ地獄から解放されました。多少傾斜がきついのですが、尾根の上を真っすぐ延びる広葉樹林のルートは実に気持ちよく歩けました。所々、樹林の合間から北には丹沢三峰山が仲良く並んで、振り返ると大山山頂の電波塔が望めました。

P1120538 ヤマボウシの実

 時々人の会話が聞こえてくるので、前後を確認しましたが人の姿はありません。少しずつ遠ざかっていくイタツミ尾根を歩く人の会話のようで、こちらのルートを歩く人影はありません。耳をすませば、ポ~ワ~オ~ワ~オワ~オ♪と丹沢ではおなじみのアオバトの鳴き声が聞こえます。ん?でもこれって、どこかで聞いたような・・・だめよ~だめだめ~

P1120545 尾根を外れると諸戸は近い P1120551 組合事務所裏へ

 ひたすら尾根を1時間ほど下っていくと、道は尾根から外れて樹相は植林帯となります。カンスコロバシ沢に出合うと、間もなく県道70号線沿いにある諸戸森林組合の事務所裏手に出てきました。

P1120562 諸戸口の青山荘

 諸戸からは県道を歩いてヤビツ峠方面へ向かいます。間もなく諸戸口の青山荘。青山荘のキャンプ場を突っ切って涸れ沢に入りヤビツ峠へ最後の登りです。この区間は車のエンジン音を近くに聞きながら歩くのですが、なかなか味のあるルートでした。

P1120564 ヤビツ峠への涸れ沢歩き P1120567 道路から転落!?

 涸れ沢を上り詰めるとヤビツ峠の駐車場の裏手からひょっこり登場。駐車場へ入ろうとすると、柵の所に誰に手向けたか花が生けられておりました。最後の最後で複雑な気持ちになってしまいましたが、今回の山行も無事終了です。

★コースタイム:2時間25分

ヤビツ峠11:30→12:15大山12:30→13:25諸戸→13:35諸戸口→13:55ヤビツ峠

2014年10月 7日 (火)

聖地七面山を望む山上集落

 身延町にある日蓮宗の総本山身延山久遠寺。その後方にそびえる大きな山が七面山(1989m)です。七面山は身延山の裏鬼門を守る日蓮宗の守護神七面大明神(龍神)が祀られる山として、久遠寺の奥ノ院とされる敬慎院が置かれています。

Dsc07220 身延山山頂から望む七面山(大きい!)
 昔から日蓮宗の信者は、身延山久遠寺と七面山敬慎院をセットにして本山参拝としてきました。今でさえ久遠寺参拝後は車で身延山を迂回して早川町にある七面山登山口へ直接行くことができますが、車の普及する以前は、身延山山頂を越えて裏手にある赤沢宿に逗留して、さらに七面山に登拝することが一般的でした。

Dsc07192 赤沢宿 Dsc07184 道が狭いのよ~
 赤沢宿は身延山の中腹、標高500mほど斜面に七面山登拝の講中宿を中心とした数十個の家屋で形成された山上集落です。明治以降、戦前までの最盛期には、9件の講中宿が営業していましたが、先述のとおり、戦後は交通機関の発達により参拝客が減少の一途をたどり、現在では江戸屋旅館1軒のみ営業するばかりとなっています。(清水屋がお休み処、武藏屋が蕎麦屋になっています。)

Dsc07193 今や1軒宿となった江戸屋 
 しかし、大阪屋、清水屋などの建物は保存され、山の斜面に石垣を組み、その上に建つ木造建築、石畳の道など独特の風景は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。早川の支流春木川を挟んだ対岸には、大きな七面山がどっしりと向き合っています。その山の深い緑の中からは登拝者の太鼓に合わせた読経が渡ってきました。

Dsc07189 南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経・・・

 七面山には近々登ってみよう。

2014年10月 5日 (日)

天然児 つり橋渡れ

 山梨県の西南部に位置する早川町。糸魚川-静岡の中央構造線上にあるこの町は、南アルプスと早川渓谷に挟まれた狭隘な地形に数十の集落が点在しています。この山懐に人の営みが始まったのは古く、奈良田集落に湧出する温泉は、その名のとおり奈良時代の女帝孝謙天皇(のち称徳天皇)が滞在したという言い伝えがあります。

Dsc07162 硯の里雨畑

 早川町にある雨畑地区にやってきました。雨畑は知る人ぞ知る日本有数の硯(すずり)石の産地です。この地区で採石される黒色の石は、江戸時代に発見されて硯石として最上級の評価を得ました。そんな伝統ある雨畑硯ですが、現在雨畑地区で硯を彫る職人さんはたったの一人だそうです。(別に県内富士川町鰍沢で雨畑硯が製作されているそうです。)ちなみに、雨畑湖畔に建つ硯の博物館「硯匠庵」で硯の制作体験ができます。

Dsc07106 湖畔には獣の痕跡が

 また、雨畑には雨畑ダムによって堰き止められた人造湖雨畑湖があります。雨畑ダムは珍しい民間企業保有のダムで、日本軽金属という会社がアルミ精錬の発電用として昭和42年に建設したものだそうです。山の緑を美しく写し出す清き水面をのぞき込んでみると、水深はほとんどありません。雨畑川や周囲の沢から流入する土砂が堆積してしまったようです。これじゃあ釣りもできません。(聞いたところによるとダム区域は禁止になっているそうです。)

Dsc07113 馬場の吊り橋 Dsc07100 こういうの苦手なんだよね・・・

 雨畑湖には歩道用の吊り橋が2本掛っていますが、このうち硯匠庵の裏手にある馬場の吊り橋を渡ってみることにしました。この吊り橋は、橋長がだいたい100m、幅1mほどで3枚の板が平行に渡してあります。幅が狭いことはさることながら、ご親切に板と板の間が空いているので湖面がよく見えます(汗)そしてよく揺れること(笑)人一人が歩くだけでゆっさ、ゆっさと上下に揺れます。

Dsc07114 天然児渡る

 高所恐怖症の山笑ですが、滅多にない吊り橋渡りを無駄にする手はないと根っからの貧乏性が打ち勝って、まっすぐ正面を見据えて渡ります。対岸の河原に下り立って橋を見上げると、馬場の吊り橋だけに?ババはキャンセル。天然児は?渡ってきますね。ゆっくり着実と。余り高度の恐怖感がないのかもしれません。神君家康公の言葉を借りて「人の一生は揺れる恐怖に耐えながら長き吊り橋を渡っていくが如し。急ぐべからず」天然児よ君の人生もそうあってほしい。

2014年10月 3日 (金)

なにこれ!?山間の武装集落

 本栖湖から九十九折の坂道を下ると身延町。富士川中流域のこの地域は、山梨県下でも峡南地方と呼ばれています。富士川沿いのお蕎麦屋さんで遅い昼食ととっているときに、御嶽山噴火の第一報を耳にしました。

 さて、身延町といえば日蓮宗の総本山身延山久遠寺が有名ですが、それはそれとして、同じ町内の遅沢地区にやってきました。この地区は20個ほどの小集落ですが、なかなか侮れない戦力を有しています。

Dsc07078 T-33練習機にヒューズ Dsc07085 F-104スターファイターが!

 集落の入り口にはT-33練習機とヒューズ・コプターが出迎えてくれます。そして、その奥の大きな邸宅の屋上にはF-104戦闘機が配備されています。ペンシル型の独特のスタイルは「最後の友人戦闘機」とまで評されました。でも、屋上からは滑走できないので飛び立てなさそうですが・・・!ひょっとして垂直離着陸機に改造されているのかな?

Dsc07081 こういう趣味もお持ちのようだ。

 この付近には化石の露出している場所が多いのですが、5年ほど前に長男と化石を見物するため訪れたときに偶然発見した珍スポなのです。趣味にしては度が過ぎているように思いますが、ひょっとしたら異星人来襲に備えた自警団なのかもしれません。

Dsc07091 この山奥も昔は海の底 Dsc00812

 こんな感じで、来るべき有事に備えて密かに武装化している憂国の士が結構いるのかもしれません。「ふふふ、ジオンはあと10年は戦える。」
 

2014年10月 2日 (木)

快晴の富士五湖巡り

 9月27日(土)富士五湖方面をドライブしました。秋の青空の下、拾い集めた素敵な風景をお届けします。

Dsc07045 河口湖畔 Dsc07047 コスモス満開です。
 道の駅「かつやま」から望む河口湖と対岸の御坂山塊です。中央の尖ったピークは十二ヶ岳です。ちょうど1年前に登りましたが、変化に富んだ実に楽しいルートでした。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-6761.html)湖岸の広場では若人が楽しそうにはしゃいでいます。?大陸の言葉ですね。富士五湖周辺は外国の観光客が多くなりました。世界遺産効果ってやつですか。

Dsc07048 水清らかな西湖 Dsc07016 恥ずかしながら生き残っておりました。

 水の清らかな西湖です。透き通った湖面を道路から見て、思わず湖畔に下りたくなってしまいました。水質の良さは富士五湖一でしょうか。西湖に生息するヒメマスがそれを代弁してくれています。ヒメマスに加えて、近年半世紀ぶりに生息が確認されたクニマスの生息も西湖の神秘的な一面です。

P1120498 この風景は→ Dsc07058 逆さ富士はないですけど

 日常一番なじみ深い紙幣は千円札ですが、野口英世さんの裏面に富士山が描かれているのは見落としがちですよね。この紙幣に描かれた富士山の風景は、写真家岡田紅陽氏(故人)が身延町側から富士山と本栖湖に写る逆さ富士を撮影した作品をモデルにしたものだそうです。ちなみに新渡戸稲造さんの肖像の旧五千円札の裏面にも同じものが描かれていました。

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