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2014年10月17日 (金)

山行 岩稜を上下左右。そして・・・ 八ヶ岳核心部その3

 横岳周辺の岩稜帯を渡る山笑。諏訪側からの物凄い突風にひるみながらも、八ヶ岳主稜線の鋭く突き上げるピークを越えていく。ルートはアップダウンでピークを越え、左へ右へピークを巻いていく。進行右手諏訪側は、一面真っ白の雲の世界。逆に左手佐久側は晴れていて、山麓の紅葉と遥かに高原野菜の畑を見下ろせた。

Dsc07324 八ヶ岳主稜線 Dsc07315 ピークを巻き Dsc07326 上下で越える。

 三叉峰で左に杣添尾根が分かれる。野辺山高原まで標高差1500mを一気に下るルートだ。更にお地蔵様が座する地蔵の頭からは右に地蔵尾根のルートを分ける。地蔵の頭の過ぎると赤岳手前の鞍部に赤岳展望荘がある。赤岳山頂に向かってハイマツ帯の急登を登り始める。

Dsc07308_2 杣添尾根 Dsc07334 地蔵の頭

 このとき、ふと展望荘を振り返ったとき、山小屋下のハイマツを動物が泳いでいるのが見えた。カモシカである。八ヶ岳にはカモシカが多いとは聞いたが、こんな稜線の山小屋近くにまで姿を見せるとは驚いた。カモシカをズームで撮影するため、慌ててザックから望遠レンズを取り出して付け替えたが、構えてみると既にカモシカは稜線の下に消えていた。小さくても標準レンズで撮っておけばよかった。ミッドウェー海戦の雷爆転換のような痛恨の判断ミスであった。

Dsc07339 展望荘を振り返ったとき Dsc07338 カモシカ(の背中)だ!
 バタバタとしながらも赤岳山頂(2899m)に到着した。山頂は雲がかかって全く展望が効かなかったが、八ヶ岳連峰の最高峰というだけでも達成感が湧いてきた。休憩していた人と写真を撮りあった。山頂のすぐ脇には頂上山荘が立派な石垣上に建っている。しかし八ヶ岳一帯には立派な山小屋が多い。それぞれ経営が成り立っているのは、多くのハイカーが押し寄せる証拠なのだ。

Dsc07356 赤岳山頂と頂上山荘 Dsc07351 よくも建てたものだ。

 赤岳山頂で一服したのち下降を開始する。南へ真っすぐ下降すると権現岳方面へのキレットだが、ここからは主稜線を逸れて西側に孤立する阿弥陀岳を目指す。今回のルートのクライマックスである。ガレた斜面をどんどん下っていく。行く手には行者小屋が見下ろせるので、そのまま下山したい願望が強まってくる。

Dsc07362 下降こそ慎重に Dsc07371 行者小屋が見えた。
 そのまま下って、浮いた時間で温泉に浸かって帰りたい・・・そんな甘い気分が増幅してきたとき、突如雲が晴れて中岳の見事な三角錐が目の前に出現した。その背後には阿弥陀岳が見え隠れしている。その姿はドロップアウトしようとしている私を見下しているようだった。なんだバカヤロゥ!負けん気が巻き返して中岳に突撃を開始する。

Dsc07375 中岳の背後に阿弥陀岳 Dsc07369 おや?あの子は・・・

 そのとき、中岳手前の鞍部から登り返してくる一人のハイカーに気付いた。ダブルストックで快調に登り返してくる女子は、確かに自分と同じくして美濃戸口を発った彼女である。戦場で妹アルテイシアに再開したキャスバル兄さんのように驚いた山笑。ついつい、声をかけてみると、何と、スタート直後に後から追いついてくるのをソワソワしていた私のスケベ心を知ってか、全くの逆回りに阿弥陀岳を越えてきたらしい。この後、赤岳を踏んで頂上山荘に泊まるとのことだ。時折雲間からのぞく赤岳の山頂を見上げながら、「明日はきっと晴れるよ!」そう励まして後姿を見送った。(つづく)

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