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2014年10月 5日 (日)

天然児 つり橋渡れ

 山梨県の西南部に位置する早川町。糸魚川-静岡の中央構造線上にあるこの町は、南アルプスと早川渓谷に挟まれた狭隘な地形に数十の集落が点在しています。この山懐に人の営みが始まったのは古く、奈良田集落に湧出する温泉は、その名のとおり奈良時代の女帝孝謙天皇(のち称徳天皇)が滞在したという言い伝えがあります。

Dsc07162 硯の里雨畑

 早川町にある雨畑地区にやってきました。雨畑は知る人ぞ知る日本有数の硯(すずり)石の産地です。この地区で採石される黒色の石は、江戸時代に発見されて硯石として最上級の評価を得ました。そんな伝統ある雨畑硯ですが、現在雨畑地区で硯を彫る職人さんはたったの一人だそうです。(別に県内富士川町鰍沢で雨畑硯が製作されているそうです。)ちなみに、雨畑湖畔に建つ硯の博物館「硯匠庵」で硯の制作体験ができます。

Dsc07106 湖畔には獣の痕跡が

 また、雨畑には雨畑ダムによって堰き止められた人造湖雨畑湖があります。雨畑ダムは珍しい民間企業保有のダムで、日本軽金属という会社がアルミ精錬の発電用として昭和42年に建設したものだそうです。山の緑を美しく写し出す清き水面をのぞき込んでみると、水深はほとんどありません。雨畑川や周囲の沢から流入する土砂が堆積してしまったようです。これじゃあ釣りもできません。(聞いたところによるとダム区域は禁止になっているそうです。)

Dsc07113 馬場の吊り橋 Dsc07100 こういうの苦手なんだよね・・・

 雨畑湖には歩道用の吊り橋が2本掛っていますが、このうち硯匠庵の裏手にある馬場の吊り橋を渡ってみることにしました。この吊り橋は、橋長がだいたい100m、幅1mほどで3枚の板が平行に渡してあります。幅が狭いことはさることながら、ご親切に板と板の間が空いているので湖面がよく見えます(汗)そしてよく揺れること(笑)人一人が歩くだけでゆっさ、ゆっさと上下に揺れます。

Dsc07114 天然児渡る

 高所恐怖症の山笑ですが、滅多にない吊り橋渡りを無駄にする手はないと根っからの貧乏性が打ち勝って、まっすぐ正面を見据えて渡ります。対岸の河原に下り立って橋を見上げると、馬場の吊り橋だけに?ババはキャンセル。天然児は?渡ってきますね。ゆっくり着実と。余り高度の恐怖感がないのかもしれません。神君家康公の言葉を借りて「人の一生は揺れる恐怖に耐えながら長き吊り橋を渡っていくが如し。急ぐべからず」天然児よ君の人生もそうあってほしい。

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