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2014年10月15日 (水)

山行 負けるな山笑ここにあり! 八ヶ岳核心部その2

 赤岳鉱泉は標高2220mの高所にあって、主稜線の真下に位置しているので、通常であれば大同心、小同心など横岳周辺部の岩壁を見上げる、どこかヨーロッパアルプスを思わせるような展望の良い山小屋である。大同心、小同心の岩壁は、八ヶ岳を代表するロッククライミング(冬はアイスクライミング)の名所として知られている。

Dsc07273 赤岳鉱泉でマゴマゴ・・・

 しかし、残念ながら岩壁は雲に頭を突っ込んでいる。せめて頭を雲の上に出していてくれれば・・・一縷の望みを心に秘めて先に進む。が、あれ?登山道はどっちだ?撤営しているキャンパーの周辺でウロウロしていると、「小屋を真っすぐ抜けて、曲がるんだよ」外国の方が遠くから指示してくれた。「サンキュー!」と返したが、果たして英語圏の方だったのか?何はともあれありがたい。

Dsc07276 シラビソ林の急登 Dsc07277 美濃戸方面を見下ろす

 気を取り直して、赤岳鉱泉を後にしてシラビソの樹林を進んでいく。しばらくして北沢源流部を渡ると九十九折の急登となる。えっちらおっちらと高度を上げるにつれて、ふと気づいたのは、ゴーゴーと山が不気味に唸りをあげている。下ってくる人を捉まえて聞いてみると、尾根上は物凄い突風とのことだ。ふーむ。ここらで引き返して、温泉に浸かって帰ろうかな。

Dsc07280 赤岩の頭付近

 やがてハイマツ帯に出ると、峰の松目(八ヶ岳の一峰)や天狗岳方面への分岐点である赤岩の頭に到達した。聞いたとおり、西側からの物凄い突風である。おまけに風の冷たいこと。ここまで丹沢登山と変わらぬ格好で登ってきたが、この先は風を通す生地では寒さに耐えられない。しばらく寒さに耐えながら歩いたが、体の動きが緩慢になるのを感じると共に身の危険を感じた。これはいかん!ザックからレインスーツを出して上に着る。驚くほど効果があった。

Dsc07287 硫黄岳は白い世界

 稜線歩きを始める。晴れていれば前方に荒々しい八ヶ岳の主稜線、後方に穏やかな北八ツの山並みを一望できる爽快な尾根歩きなのだろうが、今は真っ白雲の中である。間もなくゴロゴロとした石野原に到達した。硫黄岳(2760m)の山頂である。人類有史以前、八ヶ岳が活火山であった頃の山体爆裂の名残である壮大な爆裂火口が・・・白!微かに硫黄の臭いが漂っているのが慰めである。山は生きている。

Dsc07292 たくましきかなイワヒバリ

 硫黄岳周辺は広い石野原なので、今回のようにガスの中を歩く場合、ルートを失いやすいだろうが、そこは天下の八ヶ岳、大きなケルンがルートを示してくれる。ハイマツに沿って歩いていくと、高山鳥イワヒバリが突風に耐えかねてか、登山道を跳ね回っている。ヒバリの子負けるな山笑ここにあり。ああ、高山に生きるたくましき小さな命。我が家で惰眠を貪る諸君(かみ、長男、天然児、ピーちゃん、黒ピーちゃん)に見せてやりたい。

Dsc07302 突風で体勢を崩さないように Dsc07307 大同心(右)と小同心

 やがてハイマツの尾根道は荒々しい岩稜帯になり、両側が切れ落ちた痩せた岩場を鎖や梯子を頼りに渡っていく。そんな箇所でも突風は容赦なく吹き付けてくる。ああ恐ろしい。展望もなく生き地獄じゃ。旨味もなく当に修験者である。重ね着で思うように足が上がらないので、転倒には最重点の注意を払う。やがてガスの切れ間に大同心、小同心の岩峰が浮かび上がる頃、横岳奥ノ院(2829m)を踏んだ。こんな状況でも登山者の往来が結構あるのは、さすが八ヶ岳。(つづく)

Dsc07298 横岳奥ノ院

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