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2014年11月

2014年11月29日 (土)

山行 大山の裏は空いてるよ 大山弁天・梅ノ木尾根 

 今年最後の三連休のど真ん中。半日の自由行動を認められたので、まだ紅葉が楽しめそうな大山に登ることにした。ただ、阿夫利神社参道の正面突撃をしても面白くないので、搦手に位置する七沢の広沢寺温泉から、マイナールートの弁天御髪尾根と梅ノ木尾根を経て、大山三峰縦走路に出る作戦にした。さて、どんな発見があるだろうか。大山とはいえ初めて歩く道はドキドキである。

Dsc08083 弁天尾根から三峰山方面を望む

 広沢寺温泉の駐車場から二ノ足林道を歩こうと思ったが、この連休は「温泉×トレイルフェスタinあつぎ」なるイベントが開催されているようで、駐車場は利用できなくなっていた。何でもこのイベントの趣旨は次の通りだ。この時季多くの登山客、観光客が訪れる大山。だが、大山=伊勢原のイメージが強くて、裏手の厚木は日の目を見ない。そこでハイキングでかいた汗を七沢温泉など、大山の裏手に位置する厚木の温泉で流してもらおうというものだ。

Dsc08062 朝日に燃える鐘ヶ嶽

 さて、いつもの便利な駐車場が使用できないので、二ノ足林道に乗り入れてゲートの前に駐車した。7時前に出発。ゲートを通過して間もなく、踏み跡を頼りに林道から左手の尾根上に上がっていく踏み跡が確認できた。これが弁天御髪尾根の入り口である。この辺りの低山を弁天の森というが、少し下った大沢川には大釜弁財天が祀られて、ロッククライマーの練習場弁天岩もある。

Dsc08092 紅葉もまだまだ見れる Dsc08096

 早速弁天尾根に踏み入れていくが、マイナールートのありがちな尾根道を急登するルートである。所々、二ノ足林道を挟んで向き合う鐘ヶ嶽が見えているが、朝日を受けて紅葉が美しい。紅葉の見頃も平地まで下ってきており、標高500mほどのこの辺りは終盤戦である。丹沢一円は既に冬を迎えており、三連休前に丹沢山では15cmの積雪も観測したと聞く。

Dsc08086 大山に向かって Dsc08094 輝く相模湾

 鹿柵に沿った尾根道は西から南へ方向転換して、「見晴広場」と書かれた朽ちた道標が置かれた地点からは、更に西に転換してやや広い尾根上を進んでいく。小ピークをいくつか渡っていくが、岩が露出して両側が切れ落ちている場所もあったりして面白い。所々展望が開けて、正面に電波塔を頂いた大山が見えたり、振り返って相模平野や湘南の海岸線を望むことができた。朝日で輝く海には江ノ島が浮かんでいた。

Dsc08098 すり鉢広場(ドリーネ)

 やがて植林帯の中に丸く窪地になっているばしょを通過する。「すり鉢広場」と表示されて東屋も設置されている。これは三頭山でも見たドリーネではなかろうか。ドリーネは石灰質の地盤において、地下で浸食が進み天井部分が陥没してできた窪地だそうだ。窪地は湿地になっていて、その真ん中を獣道と思しき踏み跡が対岸の森に延びていた。

Dsc08081 それらしくなってきたかな Dsc08103 弁天尾根を振り返る
 ここから更に南へ方向転換すると、がれた急斜面を登ることとなる。岩や木をつかみ四肢を踏ん張りながら登っていく。やっとそれらしくなってきた感がある。急斜面をクリアしたのち、西に転換すると日向薬師方面から上がってくる梅ノ木尾根との合流点大沢に到達した。弁天御髪尾根は終点で、ここからは梅ノ木尾根に入る。

Dsc08109 大山三峰山
 梅ノ木尾根は弁天尾根に比して傾斜がかなりきつい。右手には大山三峰山が近くに見えている。三峰山から七沢にかけての低山は、春から秋口にかけてはヤマヒルが多い。しかし、この時期になるとヤツらはすっかり息をひそめてしまっているので、快適な山旅である。やがて急登を詰めていくと大山三峰山縦走ルートにぶつかった。二ノ足林道のゲートからここまでちょうど2時間。シカやリス、野鳥の他、誰とも会うことのない静かな山行である。

Dsc08121 縦走路出合付近

 縦走路との合流点は標高900mほどで、稜線の木々は落葉して冬山の様相であった。大山は目の前だ。(つづく)

2014年11月25日 (火)

浮かぶあの子はどうなるの?

 たまーに暇を見て波止場を散歩することがあります。海はそのときそのときの違った顔を見せてくれるので飽きません。先日何気なく水面を眺めていると、防波堤の際をやや大きい1尾の魚が泳いでいます。

Dsc07803 おやおや?あれは・・・

 ハリセンボンです。芸人さんではありません。ハリセンボンはフグに近い種で、刺激を与えると水を吸って体を丸く膨らませて、外皮を覆う棘を立てて身を守ります。その為か、フグにはある毒がハリセンボンにはないので、棘を皮ごと剥いであげれば安全に食べることができます。貝類や甲殻類を主食として、貝やウニの硬い殻もくちばし状の歯で難なく砕いてしまいます。このときも防波堤に附着するカラスガイなどを食べに来ていたものと思われます。

Dsc07808 命あるかぎり

 波に任せて上げたり下げたり、のんびりと泳ぐ姿は何とも愛らしいのですが、季節は晩秋。この先この子を待ち受けている運命は・・・死です。熱帯性のハリセンボンは、黒潮に乗って本州の沿岸部にやってきますが、戻ることができないので、冬季に潮が冷えるとほとんどが死んでしまう「死滅回遊魚」の一種です。ルアー釣りの対象魚として知られるギンガメアジの幼魚「メッキ」もそうですが、何とも可哀想な運命ですね。網があればすくって持って帰りたいくらいです。

2014年11月24日 (月)

ロン・ヤス会談の地 日の出山荘

 ロン・ヤス天気予報~♪僕の名前はロナルド~僕の名前はヤスヒロ~二人合わせてロンヤスだ~君と僕とでロンヤスだ~・・・

Dsc08036 在りし日のロンとヤス(現在96歳)

 昭和58年11月。当時のアメリカ大統領ロナルドレーガンが来日。東京日の出町にあった中曽根総理大臣の別荘日の出山荘で日米首脳会談が行われた。両首脳はお互い「ロン」、「ヤス」とニックネームで呼び合うほど親密で、首脳会談を東京の奥座敷であるこの地で行ったのもパフォーマンス以上の心遣いを感じられる。

Dsc08039 日の出山荘書院 Dsc08037 中曽根元首相の書斎 

 その後、日の出山荘は平成18年11月に中曽根元首相から日の出町に寄贈されて、1年後の平成19年11月から日米首脳会談記念館として一般公開されている。先日、紅葉狩りに出かけた帰りに立ち寄ってみた。

Dsc08025 青雲堂 Dsc08026 和のもてなしがあった。

 奥多摩の深い森に抱かれた広大な敷地内には、書院の他、藁葺の純日本家屋である青雲堂、茶室である天心亭が点在している。ちょうどツアー一行と鉢合せたので、元首相に山荘の管理を委託されていたという土地の方のガイドで各建物を巡ることができた。

Dsc08031 応接室 Dsc08038 どの部屋も趣がある。
 紅葉した木々とマッチした青雲堂や天心亭もさることながら、書院の応接の間や和室、書斎などには、思い出の写真や中曽根元首相の書画、各国からの贈答品などが展示されていて見応えがあった。

Dsc08041_2 庭園の一角にある大銀杏

 昭和58年というと、私はまだ小学生だったが、レーガン大統領がチャンチャンコを羽織って法螺貝を吹いている場面を記憶している。当時は「中曽根泣かそうね」何てダジャレが流行ったものだが、自分の中では首相といえば中曽根さんを連想する。今や政界のご意見番。いつまでもお元気で!

2014年11月22日 (土)

GO GO EAST 2014

 毎年1度は必ずやっちゃう恒例行事?品川で飲んで、座って帰りたいので湘南ライナー。目が覚めればそこは国府津。社会人になって20年近いのにこれだけはどうしても繰り返してしまう。学習しないね~

141122 R1東へ

 ときは霜月。身にしみる夜風にあたりながら張り切って行ってみよう。GO.GO.EAST!

2014年11月20日 (木)

紅葉狩りを名目に林道走行 奥武蔵の林道

 地元周辺で赤いモミジの紅葉ばかり見てきたので、ここいらで天然色の紅葉を求めて奥武蔵の山に出かけてきました。11月16日(日)、やってきたのは、埼玉県飯能市名栗。一昔前は名栗村という村でした。偶然にもちょうど1年前の同じ日に、同地区の鳥居観音で真っ赤なモミジを楽しみました。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-ee0e.html

Dsc07945 名栗湖(有間ダム)

 訪れたのは名栗湖です。名栗湖は、入間川流域の治水と埼玉県南部の用水を目的として、昭和61年に入間川支流の有間川を堰き止めて造られた埼玉県内唯一のロックフィルダムです。山に囲まれた静かな湖面ではカヌーを楽しむことができるほか、ワカサギ、ヘラブナ、スモールマウスバスが放流されて釣りの対象魚となっているほか、従来有間川に生息していたイワナやヤマメ、マスなどもごく少数生息していると思われます。

Dsc07948 静かな湖面はカヌーや釣りが楽しめる。 Dsc07953 鮮やかな赤も有間す。

 湖畔に植えられているモミジが見頃を迎えているので、湖を周回する道路には多くの車やバイクが入ってやや窮屈なくらいです。静かなはずの山奥はバイクの爆音が反響していました。また、湖畔から多摩境の人気の山、棒ノ嶺へ登る登山口もあるため、ハイカーの姿も目立ちましたね。

Dsc07962 いざ往かん!紅葉の山へ

 さて、有間川とその支流逆川沿いに延びる林道を走っていきます。三国峠越え以来(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-0541.html)の林道走りに40オヤジの心はウキウキします。広河原逆川林道は、名栗地区から標高約1200mの有間峠を越えて秩父浦山ダム方面に延びる全長約22kmの林道で、有間山稜を越えるダイナミックなドライブと東京都心方面を望む展望が楽しめる林道です。

Dsc07968 黄色いトンネル Dsc08002 秋山の賑わい 

 逆川沿いに延びる林道はクネクネとカーブを繰り返しますが、路面は舗装されているため車高が心配な軍馬もスイスイと走ります。但し、場所によっては斜面からの落石や土砂の流入があるため用心にこしたことはありません。沢沿いの暗い道からすぐに明るい道になって素晴らしい天然色の紅葉が目に飛び込んできました。快晴の空の下、黄色いトンネルを軍馬は抜けていきます。

Dsc07972 こんな景色を見ながらお茶してましたよ。 Dsc08008 素晴らしい景色

 林道には支線が分岐していて、そんな道はダートの道です。そんなコースへジムニーやモトクロスバイクが出たり入ったり。標高を上げていくと山の稜線が近づいて、東側の展望が開けてきます。一面の人工物が広がる関東平野を見下ろすススキの原。ここではテーブルを広げてお茶を楽しむ人もいました。当に特等席です。皆さんそれぞれに秋の山を楽しんでいるようです。

Dsc07974 車齢13年目。まだまだ走ります。

 そんな中、休日返上で崩落箇所をパワーショベルで復旧している業者の方もいらっしゃいました。ショベルが道を塞いでいるので、恐縮しつつ近づいていくと、わざわざショベルを動かして道を開けてくれました。もう感謝の他ありませんよ。

Dsc07985 峠からの展望は素晴らしい♪

 有間山稜の稜線が近づくと、既に辺りの木々は葉を落としていて冬近しといったところです。紅葉は眼下にありました。名栗湖から約1時間で有間峠に到達しました。標識には浦山ダムや秩父さくら湖の表示がありますが、峠より先は通行止め。どうやら崩落個所があるようです。

Dsc07990 スカイツリー

 峠からは紅葉の山並み、その先に名栗湖、関東平野、そして東京の高層ビル群と見渡すことができました。目を凝らせば東京スカイツリー見っけ!

2014年11月19日 (水)

もみじ祭りは鍋祭り 紅葉報告その3

 11月15日(土)、西丹沢方面の紅葉がそろそろ見頃との情報を得て、丹沢湖にやってきました。周囲の山々の紅葉はそれ程濃くはないのですが、丹沢湖の紅葉といえば湖畔にある千代ノ沢園地のモミジです。こちらはほど良く紅葉しておりまして、多くの方が訪れていました。

Dsc07923 逆さ不老と紅葉 Dsc07933 園地のモミジはお急ぎください。

 千代ノ沢園地は県道76号とは湖の対岸に位置しています。玄倉方面から周遊道路を走る場合、一方通行ですが、それは車両だけのこと。散策する人、走る人、チャリダー、ときにはシカやカモシカも歩く道ですので、運転にはご注意ください。

Dsc07936 秋晴れの西丹沢 Dsc07930 千人鍋イベント会場

 中川温泉まで車を進めると、ちょうど西丹沢もみじ祭りが開催されていました。中川の河原に設けられた会場は多くの人で賑っています。ん?でも何か違うぞ。皆さんグループ毎に鍋を囲んで宴会の真っ最中です。もみじ祭りのメインイベントである千人鍋です。猪肉と野菜が煮込まれた鍋100台が設けられて、1台を10人のグループで囲めば千人鍋という訳です。でも、事前に予約をしていないと鍋にありつけないため、当日何の気なしに立ち寄った人たちは指をくわえて見ているだけのイマイチ面白味のないイベントです。

2014年11月17日 (月)

箱根仙石原周辺の状況 紅葉報告その2

 箱根の紅葉はどんなものかと、R1から強羅、大涌谷、湖尻を経て仙石原に入り、更に長尾峠を越えて御殿場までドライブしました。R1沿いの紅葉はもう少し先のようですが、強羅地区まで上がってくると、旅館や保養施設の敷地に植えられたモミジの紅葉は見頃を迎えていました。

Dsc07908 箱根ビジターセンター(湖尻)

 仙石原のススキ野原は結構な人出です。紅葉の赤とは対照的に、一面の白の野原、ススキの穂が風に吹かれると波打つ大海原を彷彿とします。ススキ野原を眺めていると、暮れゆく秋を感じさせて少々物寂しさも感じさせます。恋人や伴侶と何も語らず肩を並べて歩いてみたい場所です。(今やとき遅し)

Dsc07913 仙石原ススキ野原 Dsc07916 R138の車窓

 R138で乙女峠を越えると御殿場はあっという間なので、長尾峠を越えることにしました。R138から分かれて、オレンジ色に紅葉する箱根外輪山、丸岳の山腹をクネクネとワインディングする道を進みます。その昔、この道は走り屋天国でしたね。仙石原から長尾峠に上がって、外輪山縦走路を歩いて丸岳を経て乙女峠に下るコースを2年前に天然児と歩きました。今や軍馬の後席で踏ん反り返っています。(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-e92d.html

Dsc07918 仙石原を挟んで神山、芦ノ湖 Dsc07920 明神ヶ岳とススキ野原
 秋晴れの空の下、長尾峠からは仙石原を見下ろして、その向こうに箱根中央火口丘の神山や台ヶ岳、外輪山の反対側に位置する明神ヶ岳、芦ノ湖などを見渡すことができます。それにしても仙石原という場所はほとんどがゴルフ場の敷地です。呆れるほどです。

Dsc07917 長尾峠付近の紅葉

 仙石原周辺の紅葉は次の三連休までが見頃でしょうか。でもR1沿道や箱根登山鉄道沿線は12月初旬までいけそうですね。

2014年11月16日 (日)

大山は燃えているか?紅葉報告その1

 11月も半ば、紅葉の見頃も山から平野に下りてきつつあります。紅葉の名所大山の11月15日(土)現在の状況をご報告します。

Dsc07886 菊花が並ぶ阿夫利神社下社 

 阿夫利神社境内の紅葉は見頃です。登拝門前のモミジは真っ赤に紅葉していました。樹下のベンチは特等席。お弁当を広げる人で満席でした。江ノ島方面を見下ろす展望台にも真っ赤な枝が素晴らしいのですが、こちらは1年中真っ赤な葉の種です。

Dsc07889 登拝門前のモミジは見頃

 阿夫利神社下社下の階段付近は、参道の両側にモミジが植えられていますが、こちらはまだ緑の葉が多いようです。人によっては、「モミジといえば赤一色!」という人もいれば、緑との対比を好む人もいるでしょう。私はどちらかといえば後者ですね。

Dsc07879 参道のモミジは緑が多い

 大山の紅葉といえば下社よりも大山寺でしょう。特に本堂正面へ登っていく階段両側に植えられたモミジのトンネルは大山一番のスポットで、最盛期には夜もライトアップされて多くの人が詰めかけます。今年は11月15日(土)~24日(月)の期間で行われています。

Dsc07862 大山寺参道のモミジのトンネル

 大山寺参道の紅葉状況ですが、赤一色ではありませんが、赤と緑と黄色の三色がほど良く相まって光のシャワーを落としていました。

Dsc07869 大山寺鐘楼横のモミジ

 大山の紅葉はこれから1週間が見頃でしょうね。
 

2014年11月14日 (金)

山行 そこから旅順港は見下ろせるか? 鷹取山その3

 鷹取山(139m)の山頂は凝灰岩の岩肌が露出した、さながらロックガーデンともいうべき場所である。切り立った岩肌は、戦前までここから石材を切り出していたためである。凝灰岩は太古の昔、火山灰やプランクトンの死骸などが海底に堆積してできた地質で、比較的軟らかく加工しやすい石材として、門柱や石塀、土台などに重宝された。有名な栃木県の大谷石と同類である。

P1120654 ロックガーデンの様相 P1120656 クライミングの練習場

 石切場として使用されなくなった後は、ロッククライマーたち格好の練習場になった。そのためであろう、岩を見上げると銃撃戦の後のように無数の凹穴はあいている。しかし、凝灰岩は風雨に晒されるともろくなるので、うち残した残ピンが抜ける事故が多く、現在では許可された者のみが利用できる場所となっているらしい。この日も数名のクライマーが準備をしていた。

P1120657 立派な磨崖仏も

 山頂の公園は景色もよく最高である。住宅地からも近い低山が故に散歩をしている人、ゴルフクラブを振る人、太極拳をやる人もいた。山頂部は結構広くて、ウロウロしていると、大きな磨崖仏があって驚かされた。東京湾を隔てた千葉の鋸山日本寺を彷彿させる。

P1120646 そこから横須賀港が見下ろせるか?

P1120647 見えます!港内に潜水艦と工作艦あり。
P1120650 港外にはイージス艦も!

 展望台に登ってみると、東から南にかけての展望は最高である。東京湾に沿って、横浜港湾部辺りから、八景島、追浜、田浦、横須賀軍港、観音崎の辺りは一望の下である。また、横須賀港内、郊外に停泊する艦船が一望の下である。米海軍か海自の艦艇かよく判別できないが、潜水艦やイージス艦などは判別できた。ふと、日露戦争の名シーンが甦った。ロシア軍の占領する203高地を多大な出血をもって攻め落とした日本軍の前線部隊に対して、参謀長児玉源太郎大将が電話で「そこから旅順港が見下ろせるか?」と聞く。「見えます。丸見えであります。敵の各艦一望の下におさめることができます!」というやり取りは、歴史好きの人にはおなじみの名場面である。

 いやぁ、いい景色を見ることができた。低山とで馬鹿にできないものである。まだ時間があるので、尾根伝いに南下して三浦アルプスを少しかすめて下山しよう。

2014年11月13日 (木)

山行 湘南妙義にリス跳ねる 鷹取山その2 

 神武寺の境内から鷹取山の山頂を目指して登っていくと、最初のうちは石が敷き詰められた上り坂であったり、岩が削られて階段状になったりしていて、割と歩きやすい道である。そのうち山頂が近づくにつれて、ゴツゴツとした岩の稜線歩きとなる。場所によっては岩稜を乗り越えたり、大きな岩場をトラバースする箇所がある。鷹取山が小粒ながらも「湘南の妙義」と例えられるだけはある。小粒ながらも楽しませてくれるコースだが、この様な場所を通過するのは天然児には到底無理である。「天然児の散歩コースとしては鷹取山は不適」早々に結論が出るもそれはそれ。今回の山行を楽しもう。

P1120615 最初のうちはこんな感じが→ P1120637 なかなか面白くなってくる

 岩稜歩きになると、所々木々の合間から湘南、横浜の名所を望むことができた。それは横浜ベイブリッジであり、ランドマークタワーであり、八景島や江ノ島も見えた。景色に見とれていると、ブーンと大きなスズメバチが徘徊している。秋のスズメバチは危険だというし、先を急ぐとしよう!無反応で刺激しないように・・・

P1120624 ベイ橋 P1120639 ランドマークタワー P1120618 江ノ島

 名所の景色も良いのだが、個人的に気に入ったのが三浦半島を南北に延びる稜線上に高圧線が延々と続いている風景である。さながら万里の長城を思わせるほど立派なものである。

P1120617 三浦の稜線上に延びる高圧線
P1120634 迫り出した岩の先端に立つと・・・ P1120635 これまた見事なものだ。

 さて、しばらく歩いているうち、樹林の中からカチッ、カチッと変な音が聞こえてくることに気付いた。鳥の鳴き声でもなさそうだ。音のする方を注意して見ると、木々の間をせわしなく行きかう小動物が認められた。

P1120633 タイワンリスである。

 タイワンリスは公園やペットとして飼われていたものが脱走して、自然の中で繁殖したものだが、我が国在来種のニホンリスよりも大型で、タイワンリスの繁殖地ではニホンリスが駆逐される傾向にあるらしい。神奈川県下では鎌倉から三浦半島にかけては爆発的に増えているらしく、特定外来種として駆除の対象となっている。相模川以西では確認されていないが、もし丹沢山地にでも入り込めば丹沢ニホンリスにとっては大打撃であろう。とはいえ、割と近くまで寄って来て顔をのぞかせるリスの姿は愛らしいものだ。人間の無責任な飼育の結果が現状に至っているのである。ブラックバスしかり、ワニガメもまたしかり。

P1120643 切り立った岩壁の山頂部

 いつまでも見ていて飽きないリスであるが、限られた時間なので先へ進む。といっているうちに切り立った岩壁が林立する鷹取山の山頂(139m)に到達した。これぞロックガーデンともいうべき風景である。東逗子駅から山頂まで、僅かに45分。(つづく)

2014年11月11日 (火)

山行 逗子の古刹神武寺 鷹取山その1

 三浦半島には目立った山はないが、中央を南北に貫く横浜横須賀道路を走っていると、低山ながらも山が幾重にも連なっていて、山深い景色に驚かされる。三浦の山を歩くのは2年半以上前の冬に武山と三浦富士を歩いて以来(参照:http://yama-umi.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-f139.html)であるが、最近すっかりユーチューバ―になっている天然児を立ち直らせる低山コースが三浦半島にはあるのではないかと、踏査してみることにした。

 まず目をつけたのが、逗子市と横須賀市の市境に位置する鷹取山である。大磯に生まれ育った私は、母校の校歌にも唄われた大磯のシンボルマウンテン鷹取山に慣れ親しんできたので、他に鷹取山があること知った時は、「三浦に低い鷹取があるのかよ」と聞き流したものである。しかし、山の知名度からいえば、三浦半島の鷹取山の方がはるかに有名でのようだ。その証拠に、鷹取山を区別するとき、大磯の鷹取山は頭に「湘南」をつけられて「湘南鷹取山」と呼ばれることがある。少々悔しい。

P1120594 なぜかセピアなスカ線

 鷹取山の由来は、読んで字のごとく、歴史的に有名な人物が鷹狩をしたことに由来しているが、大磯の場合、徳川家康が鷹狩をしたことに由来している。三浦の鷹取山の場合は、太田道灌である。江戸城に纏わる先人、後輩が鷹狩をした場所が同じ鷹取山と呼称されていることが面白い。

P1120595 閑静な住宅街の中の東逗子駅

 さて、JR横須賀線東逗子駅に下車して、駅裏から先ずは鷹取山の中腹に建つ神武寺の境内を目指す。神武寺の名は、寺が建つ岩山が「神之嶽」と呼ばれる山岳信仰の山であったことに由来するらしい。クスやスダジイなど常緑樹とクヌギ、コナラなどの落葉樹の入り混じった緑豊かな森に延びる参道は岩山を掘削して造られているが、この岩は鷹取山一帯の地質の特徴である凝灰岩であろう。苔生した岩肌が何とも涼しげで味わい深い。その岩肌に生えるシダやカズラ、イワタバコなどの植物は、岩からしみだす水分で生育する珍しい植生だそうだ。

P1120600 手掘りで切り開いたのかね? P1120601

 駅から15分ほどで神武寺の境内に入る。モミジが結構植えられているが、何れもまだ青々していて紅葉はまだ先のようだ。医王山神武寺は奈良時代の724年にかのスーパー坊主行基が建立し、後に最澄の弟子である慈覚大師円仁によって再興された天台宗のお寺で、中世は源頼朝や小田原北条氏などの武家の信仰を集め栄えた。豊臣秀吉の小田原攻めの際、兵火により焼失しているが、徳川時代に再興されている。北条氏の庇護を受けたことにより小田原の役で焼かれ、徳川時代に復興するという流れは、関東の寺社によくあるパターンである。ちなみに神武寺の大きな梵鐘は逗子八景に名を連ねている。

P1120606 神武寺境内 P1120608 逗子市民に時を告げる梵鐘

P1120613 薬師堂

 静かな境内で暫し鳥の鳴き声などを聞いて一休み。と、ザワザワザワ・・・ピーチクパーチク・・・鳥ではない。相当数の集団、それも幼稚園児のような子供たちが参道を上がってくるようだ。どうやら秋の遠足にでも鉢合わせてしまったようだ。これはいかんと、一番奥にある薬師堂まで慌てて上がっていく。薬師堂には33年に1度開帳されるという秘仏薬師三尊像が安置されているほか、十二神将像や四天王像、行基像、更には奈良時代の開山当時の十一面観音像と思しき古い仏像も安置されているとのことだ。

 薬師堂の脇から鷹取山方面への登山道が延びている。(つづく)

2014年11月 8日 (土)

山行 表尾根の紅葉 塔ノ岳表尾根その2

 高山縦走はともかく、低山登山で縦走気分にさせてくれる山が三ノ塔です。ここから望む塔ノ岳へ延びる稜線は本当に壮観です。三ノ塔(1205m)から烏尾山(1136m)まで標高を落として、そこから行者、新大日を経て塔ノ岳に延びる尾根を眺めると、これから先、自分が踏んでいくルートが一目瞭然です。

Dsc07677 三ノ塔から表尾根を望む

 三ノ塔の台形状の山頂の末端から烏尾山までは、険しいガレ場下りになります。丹沢にはこの手の草木もろくに生えないガレた場所が多く存在しますが、これらは関東大震災の余震として発生した丹沢地震において崩落した場所だそうです。90年の時を経ても生々しい痕跡が残っているんですね。

Dsc07682 烏尾山

 さて、三ノ塔から150メートル下って、少し登り返すと、三角屋根のこじんまりとした烏尾山荘の前を通過します。烏尾山のピークは、明るくひらけ、小屋の雰囲気も相まって、何とものんびりとしたところです。最近トイレが新設されたので休憩にはピッタリの場所です。ここから三ノ塔を振り返ると、朝日に影って真黒な大きな台形に見えます。あまり午後歩くことはありませんが、逆に夕日に照らされるときれいなのかもしれません。

Dsc07767 三ノ塔の紅葉 Dsc07755 行者ヶ岳付近

 三ノ塔から烏尾山、行者ヶ岳にかけては、ちょうど紅葉が見頃を迎えていました。正確にいえば、稜線の紅葉は終わっていて、対面の山の斜面や稜線から見下ろす斜面の紅葉が良く見えていました。高山のカラマツ林で見られるような一面黄色とか、お寺の真っ赤なモミジ紅葉のようなインパクトはないのですが、豊かな緑にポツリポツリと赤や黄色のアクセントというのもいいものです。

Dsc07704 稜線沿いの紅葉 Dsc07706 所々濃い樹もあり

Dsc07761 下の方が見頃です。 Dsc07765

 
 紅葉もさることながら、足下に目を凝らすとアザミや林道など秋の花々が最後の彩りを楽しませてくれました。

Dsc07719 フジアザミ Dsc07750 フデリンドウ

Dsc07726 残り少ない花を分け合う

 塔ノ岳山頂まで順当に進みましたが、山頂到達の頃、急に雲がかかり始めて、主稜線や富士山の展望を隠してしまいました。これから冬山時期、年内まだまだ登りますよー!

Dsc07737 チャンプ畠山氏は大人気

2014年11月 4日 (火)

山行 秋山を逃すな! 塔ノ岳表尾根その1

 10月は上旬に八ヶ岳に行ったきり、下旬に紅葉の丹沢を歩こうと思っていたものの、風邪をひいてしまいブランクになっていました。既に高山からは雪の便りがあります。このままでは秋山をみすみす見送ってしまいそうな焦りを感じて、慌てて11月3日(月)に塔ノ岳に登ってきました。

 自分にとって、塔ノ岳はブランクを取り戻すにはちょうど良い山です。登り一偏をじっくりと歩きたいときは大倉尾根を辿ればよいし、ヤビツ峠から表尾根を歩けば、小ピークのアップダウンや鎖場など登山の感覚を気軽に感じることができます。こういう山が身近にあることはありがたいことです。

Dsc07656 夜明けの大山

 日の出前の早出で塔ノ岳から丹沢山まで足を延ばそうと思っていましたが、見事に寝坊してしまい、おまけにババの遣いで護摩屋敷の水に立ち寄ったため、菩提峠を出発したのはすっかり明るくなった7時前です。ちなみに6時半でヤビツ峠の駐車場は満車。菩提峠にも既に10台ほど停まっていました。

Dsc07657 紅葉の林道歩き Dsc07658 足下の落ち葉紅葉

 林道を少し歩いて表尾根ルートに入っていきます。二ノ塔までは紅葉が見頃でしたが、前日に吹いた大風のせいか、足下の落ち葉紅葉もカラフルでした。北側の斜面には数頭の鹿がいるらしく、人の気配に警戒の鳴き声をあげていました。これから丹沢一帯では猟期を迎えますが、春まで無事生き延びて欲しいものです。

Dsc07662 赤に Dsc07672 黄も

 二ノ塔(1144m)のピークまで来ると、正面に富士山が見えてきました。青く澄んだ空と白く雪化粧をした富士山の組み合わせは、冬場の丹沢登山の名物ですが、今季初の感動は一入です。富士山の左手には箱根連山や愛鷹連峰も良く見えました。

Dsc07670 三ノ塔尾根の向こうに富士山と箱根連山 Dsc07673 山頂に積まれる石

 二ノ塔から三ノ塔(1205m)へ。三ノ塔の山頂にある避難小屋の周辺では、土砂流出防止の工事が行われていました。塔ノ岳山頂のように石積みの段々状になりそうな雰囲気です。三ノ塔の山頂は、多くのハイカーに踏み固められて草も生えず、冬になると霜が融けてドロドロの泥濘状態を気になっていたのですが、改善されることを期待します。

Dsc07675_2 三ノ塔からの塔ノ岳と富士 Dsc07681 地蔵さんも衣替え
 いつもながら、三ノ塔から塔ノ岳に延びていく表尾根の山並みと、大倉尾根の向こうに見える富士山の形式は最高です。思わず「ヤッホー!」と叫びたくなる場所です。ヤビツ峠から1時間半程度のお手軽さもあって、三ノ塔はお得感120%です!(つづく)

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